2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に変更はなく、四半期実績は概ね予想通り(通期進捗は良好)。営業利益の通期進捗は29.1%とやや上振れ、売上高進捗は24.8%で順調。市場予想との比較は資料に不明のため記載不可(–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+8.0%、営業利益は△4.3%、親会社所有者帰属当期利益は△10.6%)。
- 注目すべき変化:全セグメントで売上増加。ただしメディア・EC事業の営業利益が前年同期比で大幅減(△26.4%、主に前年の子会社支配喪失に伴う特別利益剥落が要因)。調整後EBITDAは+2.3%と改善。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上6,700,000百万円、営業利益1,000,000百万円、親会社帰属利益540,000百万円)に修正なし。第1四半期の進捗率は概ね順調で、現時点で予想達成の可能性は高いが、自己資本比率の低さやフリーキャッシュフローの一時的なマイナス等は留意点。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが、営業利益と純利益が減少しているのは前年の一時項目の影響が大きい点を切り分けて評価する必要あり。財務面では負債水準と自己資本比率が低め(レバレッジ高)である点を注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ソフトバンク株式会社
- 主要事業分野:通信(モバイル/ブロードバンド等)を基軸に、法人向けソリューション、流通・ディストリビューション、メディア・EC、ファイナンス(PayPay等)など情報・テクノロジー領域で事業展開(「Beyond Carrier」戦略)。
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)、連結(IFRS)
- 決算説明資料作成の有無:有
- 決算説明会の有無:有(ライブ配信予定)
- セグメント(報告セグメント):コンシューマ事業、エンタープライズ事業、ディストリビューション事業、メディア・EC事業、ファイナンス事業(それぞれ事業概要は添付資料参照)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):47,814,281,700株(2026年3月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):47,592,247,916株(2026年3月期1Q)
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 次回決算等:通期業績予想は既公表(修正なし)
- 株主総会、IRイベント等:決算説明会開催済/資料掲載予定。その他スケジュールはIRページ参照。
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較:達成率)
- 売上高:1,658,615 百万円(前年同期比+8.0%)。通期予想6,700,000百万円に対する進捗率 24.8%(概ね計画通り、やや順調)※会社算定値と同数値を使用
- 営業利益:290,734 百万円(△4.3%)。通期予想1,000,000百万円に対する進捗率 29.1%(進捗良好、通期達成に向け順調)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:145,310 百万円(△10.6%)。通期予想540,000百万円に対する進捗率 26.9%
- サプライズの要因:
- 売上高は全セグメントで増収(物販やICT商材、決済取扱高増等が寄与)。
- 営業利益・純利益の減少は主にメディア・ECにおける前年の一時利益(子会社の支配喪失に伴う利益)剥落や法人税増加等の影響による(非継続的要因が大きい)。
- 調整後EBITDAは増加(4,710億円、+2.3%)しており、基礎的な収益力は堅調。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き(修正なし)。第1四半期の進捗は売上・利益ともに概ね順調で、現時点では予想達成の可能性は高いと会社は示唆。ただし非継続的項目や税金影響等で変動余地あり。
財務指標
- 財務諸表の要点(主要数値は百万円)
- 売上高(第1四半期):1,658,615(+8.0%)=良(売上増)
- 営業利益:290,734(△4.3%)=注意(減益)
- 税引前利益:270,434(△1.3%)
- 四半期純利益(連結):182,300(△9.1%)
- 親会社所有者帰属利益:145,310(△10.6%)
- 調整後EBITDA:4,710(億円換算)=前年同期比+2.3%(良)
- 貸借対照表(第1Q末、百万円)
- 資産合計:17,062,224
- 負債合計:12,775,029
- 資本合計:4,287,195
- 親会社所有者に帰属する持分:2,701,383
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):15.8%(低水準)→ 悪(目安40%以上で安定とされるため低い)
- キャッシュフロー(第1四半期、百万円)
- 営業活動CF:1,971億円(197,120 百万円、前年比減少)
- 投資活動CF:△3,447億円(△344,674)
- 財務活動CF:+2,611億円(261,079)
- 現金及び現金同等物期末残高:1,557,260(百万円)
- フリー・キャッシュ・フロー:△1,476億円(△147,600 百万円)=一時的にマイナス(要注意)
- 調整後フリーCF(LINE等除く):863億円(良)
- プライマリー・フリーCF:941億円(良)
- 収益性(第1四半期)
- 売上高:1,658,615 百万円(前年同期比+8.0%)
- 営業利益:290,734 百万円(前年同期比△4.3%)
- 営業利益率:290,734 / 1,658,615 = 約17.5%(水準:比較的高めだが前年から低下)
- 純利益:182,300 百万円(前年同期比△9.1%)
- EPS(基本):3.00円(前年同期3.43円、株式分割影響調整済)=減少
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:24.8%(ほぼ計画通り)
- 営業利益進捗率:29.1%(やや上振れ)
- 親会社帰属当期利益進捗率:26.9%(順調)
- 過去同期間との比較:売上は増、利益は前年の一時要因の剥落で減益だがEBITDAは増加しており、通常営業の底堅さは示唆
- 財務安全性
- 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率):15.8%(安定水準40%以上に対して低い → 悪)
- 有利子負債合計(第1Q末、百万円):流動1,996,540 + 非流動4,513,875 = 6,510,415 百万円(約6.51兆円)→ レバレッジ高(要注視)
- 流動比率:流動資産5,134,929 / 流動負債7,527,109 = 約0.68(68%)= 流動比率低め(短期流動性の観点で注意)
- 効率性
- 総資産回転率および売上高営業利益率の推移は四半期単位での大きな変化なし。調整後EBITDA増は効率改善のサイン。
- セグメント別(第1Q:外部売上高・セグメント利益、百万円)
- コンシューマ:売上 713,939(+5.3%)、セグメント利益 153,814(△1.6%)
- エンタープライズ:売上 225,988(+8.5%)、セグメント利益 48,795(+17.7%)
- ディストリビューション:売上 208,936(+12.2%)、セグメント利益 11,944(+55.4%)
- メディア・EC:売上 400,477(+2.5%)、セグメント利益 70,700(△26.4%)
- ファイナンス:売上 84,923(+23.2%)、セグメント利益 18,050(+136.8%)
- 備考:メディア・ECの減益は前年の特別利益剥落等の影響が大きい。ファイナンスは決済取扱高増で利益改善。
- 財務の解説:
- 売上は広範な事業で増加しており、成長領域(ファイナンス、ディストリ等)が牽引。
- 利益の一部減少は前年の非継続要因(子会社の支配喪失に伴う利益等)が主因で、通常営業ベース(調整後EBITDA)は改善。
- B/Sでは資産・負債ともに増加し、子会社化(LINE Bank Taiwan等)や買収(BEENOS)の影響で投資・預金等が増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(実績):4.30円(2025年5月決議、支払済)
- 期末配当(予想):4.30円(通期予想で据え置き)
- 年間配当予想:8.60円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価依存のため資料未記載)
- 配当性向(推計):通期想定の親会社帰属利益540,000百万円、発行済株式数等から計算すると概算で約76%(高い)= 要注視(配当性向が高いことは株主還元重視を示すが持続性・キャッシュの観点で注意)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:配当および種類株(社債型種類株式)に関する記載あり。自社株買い等は本短信に特記なし(必要に応じ注記参照)。社債型種類株式の配当は別表参照(第1・第2回とも所定配当あり)。
セグメント別情報(要点)
- コンシューマ:売上増(物販の伸びが大きい)が寄与。サービス売上ほぼ横ばい。セグメント利益はわずかに減少(仕入原価・販促費増)。
- エンタープライズ:クラウド・ソリューション等が伸長し売上・利益とも好調(ソリューション売上+13.2%)。
- ディストリビューション:法人向けICT商材・クラウド等継続収入商材で増収、利益率改善。
- メディア・EC:売上は増加するも、前年の一時利益剥落によりセグメント利益は減少。コマース(ZOZO、アスクル等)は増収。
- ファイナンス:PayPay関連の決済取扱高やカード事業の拡大で売上・利益とも大幅増(セグメント利益+136.8%)。
- 戦略的示唆:デジタル化・決済分野が成長ドライバー。メディア・ECは非継続要因の影響で見かけ上の利益が変動。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Beyond Carrier」戦略(通信を起点に情報・テクノロジー領域へ拡大)を継続。最終年度に親会社所有者帰属純利益を最高益にする目標(以前に目標上方修正あり)。
- 進捗状況:第1四半期は売上・調整後EBITDAの改善、ファイナンス等成長分野の拡大が確認でき、中期計画との整合性は概ね良好。
- KPI達成状況:具体KPI(数値)は短信で限定的だが、通期予想との進捗は順調。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社(国内大手通信キャリア等)との相対評価は本資料に記載なし(–)。ただし国内通信市場の料金低下圧力・デジタル化の需要拡大という共通の環境下で、PayPay等のフィンテック領域・クラウド/ソリューション分野での優位性が示唆される。
- 市場動向:国内ではデジタル化・生成AIの普及、海外は景気減速リスク。金利上昇・為替は管理下にあると会社表明。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想:売上 6,700,000 百万円(+2.4%)、営業利益 1,000,000 百万円(+1.1%)、親会社所有者帰属当期利益 540,000 百万円(+2.6%)、基本EPS 11.22円
- 今回の四半期での通期予想修正:無
- 次期予想:–(未開示)
- 会社予想の前提条件:為替・原油等の前提は添付資料参照(四半期短信18ページにて説明)
- 予想の信頼性:第1Qの進捗は良好であるが、過去に非継続的項目が業績に影響しているため、予想の達成可否は非継続項目の発生有無や税金動向、投資・M&Aの動向にも依存。
- リスク要因:
- 高いレバレッジ(自己資本比率15.8%)に起因する財務リスク
- フリーキャッシュフローの短期マイナス(投資・割賦債権流動化等の影響)
- 規制・競争環境(通信料金や金融規制等)
- 海外景気の減速、為替変動、金利動向
- M&Aや子会社化に伴う会計・統合リスク
重要な注記
- 会計方針の変更:該当なし
- 連結範囲の変更:有
- LINE Bank Taiwan Limited を子会社化(増資により支配獲得、2025年6月17日)
- BEENOS取得(LINEヤフー経由で公開買付→子会社化、2025年5月7日)
- これらの企業結合が第1Qに業績・B/Sに反映(のれん計上等)
- 重要な後発事象:
- 2025年7月9日、米ドル建て無担保普通社債(5億USD×2種、2030年・2035年満期)を発行(流動性確保/一般事業性資金に充当予定)
- 独立監査人のレビュー:四半期レビューは有限責任監査法人トーマツにより「重要な点なし」の結論
(注)本まとめは提出資料に基づく要約です。市場予想や株価等の情報は資料に含まれていないため「–」と表記しています。本資料は投資助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9434 |
| 企業名 | ソフトバンク |
| URL | https://www.softbank.jp/corp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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