2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想は「未公表」のため会社予想との比較不可。実績面では四半期で親会社株主に帰属する四半期純利益が100百万円となり前年同期の四半期純損失(△148百万円)から黒字化(主因は役員退職慰労金免除益292百万円)。通常業績(営業・経常)は悪化。
- 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収(△3.3%)、営業ベースは赤字拡大(営業損失△207百万円、前年は△170百万円)→ 増収減益ではなく「減収(小幅)/営業減益(赤字拡大)」。ただし特別利益で当期純利益は黒字化。
- 注目すべき変化:特別利益(役員退職慰労金免除益)292百万円の計上により当期純利益がプラスに転じた点が最大の変化。事業収益自体は加工食品は回復・改善、食肉事業は売上・利益ともに悪化。
- 今後の見通し:通期予想は未公表(新経営体制下で「事業再構築計画」を策定中)。会社は早急に計画と業績予想を開示する方針。現時点で通期達成可能性の判断は不可。
- 投資家への示唆:四半期の純利益は一時的要因による黒字であり、営業収益力は依然脆弱(営業赤字継続)。財務の安全性(自己資本比率15.8%、流動比率約69%)は低めであり、再構築計画の中身(収益改善の実効性・資金繰り方針)を確認することが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:福留ハム株式会社
- 主要事業分野:加工食品事業(ハム・ソーセージ等の製造販売)および食肉事業(食肉の卸売等)
- 代表者名:代表取締役社長 福原 治彦
- 上場市場:東証
- コード:2291
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月12日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明資料:無
- 決算説明会:無
- セグメント:
- 加工食品事業:ハム・ソーセージ等の製造販売、新商品「MIRAI」等の展開
- 食肉事業:食肉の仕入・卸売
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):3,400,000株
- 期末自己株式数:63,407株
- 期中平均株式数(四半期累計):3,336,593株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表(第2四半期・通期見通し含む):事業再構築計画策定後に速やかに公表予定
- 株主総会/IRイベント:–(未記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較:通期予想は未公表のため比較不可
- 市場予想との比較:–(市場コンセンサスは記載なし)
- 実績(第1四半期、連結)
- 売上高:5,888百万円(前年同四半期6,090百万円、△3.3%)—達成率:–(予想未公表)
- サプライズの要因:
- 営業・経常は悪化している一方、役員退職慰労金免除益292百万円の特別利益計上により当期純利益が黒字化。したがって「純利益の黒字化は一時要因によるもので、事業収益力改善によるものではない」点が重要。
- 通期への影響:
- 会社は新経営体制下で3カ年の事業再構築計画を策定中で、通期業績予想は未公表。現時点では通期達成可否は判断不能。事業再構築計画の内容(コスト削減効果、価格転嫁、販売拡大等)と資金調達計画を確認する必要あり。
財務指標
- 財務諸表の要点(百万円、四捨五入は開示値準拠)
- 損益(第1Q累計)
- 売上高:5,888(前年6,090、△3.3%)
- 売上総利益:852(前年873、△2.4%)
- 販管費:1,059(前年1,043、+1.5%)
- 営業損失:△207(前年△170)
- 経常損失:△185(前年△141)
- 特別利益:292(役員退職慰労金免除益、前年は無し)
- 四半期純利益:100(前年△148)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):30.08円(前年△44.58円)
- 貸借対照表(2025/6/30)
- 総資産:12,284(前期末12,521、▲236)
- 流動資産:5,410(前期末5,543、▲133)
- 現金及び預金:1,537(前期末1,870、▲332)
- 商品及び製品:971(+56)
- 原材料及び貯蔵品:389(+118)
- 固定資産:6,874(前期末6,977、▲103)
- 負債合計:10,346(前期末10,673、▲327)
- 流動負債:7,801(前期末8,041、▲239)
- 固定負債:2,544(前期末2,632、▲87)
- 純資産:1,937(前期末1,847、+90)
- 自己資本(開示):1,936
- 収益性
- 売上高:5,888百万円(前年同期比△3.3%)
- 営業利益:△207百万円(前年同期は△170百万円)→ 営業利益率 約△3.5%(前年約△2.8%)※営業赤字
- 売上総利益率:14.5%(852/5,888、前年約14.3%)→ 粗利率は横ばい~微増
- 経常利益:△185百万円(前年△141百万円)
- 四半期純利益:100百万円(前年△148百万円)
- EPS:30.08円(前年△44.58円)
- 進捗率分析(四半期決算の場合)
- 通期予想が未公表のため売上高・営業利益・純利益に対する通期進捗率は算出不可(–)。
- 財務安全性
- 自己資本比率:15.8%(目安40%以上で安定 → 15.8%は低水準)
- 流動比率:流動資産5,410 / 流動負債7,801 ≒ 69%(100%未満で短期支払能力懸念)
- 負債比率(負債/純資産):10,346 / 1,937 ≒ 5.34倍(高水準)
- 有利子負債:短期借入金4,903、長期借入金706、合計5,609百万円
- 効率性
- 総資産回転率(四半期期間ベース、単純計算):売上高5,888 / 総資産12,284 ≒ 0.48回(四半期ベースの数値のため参考値)
- 売上高営業利益率:上記営業利益率約△3.5%(悪化)
- セグメント別
- 加工食品事業:売上高2,546百万円(+4.3%)、セグメント利益10百万円(前年はセグメント損失△26百万円→改善)
- 食肉事業:売上高3,342百万円(△8.4%)、セグメント損失△45百万円(前年はセグメント利益9百万円→大幅悪化)
- 全社(報告セグメント計):セグメント合計利益△34百万円、全社費用△172百万円→営業損失△207百万円
- 財務の解説
- 粗利率はほぼ横ばいだが、販管費増や食肉事業の販売減・採算悪化で営業赤字拡大。営業キャッシュフローは継続してマイナス(過去期の継続的な営業損失・営業CFマイナスを注記)。流動比率が低く短期流動性は注意が必要。会社は資金余力(現預金・流動性の高い有価証券・未実行の当座貸越等)を確保しており、機動的な資金調達も行う方針と説明。
配当
- 配当実績と予想:
- 第1四半期末:―
- 第2四半期(中間):0.00円(2025年3月期実績)、2026年3月期予想も0.00円(修正無し)
- 期末:0.00円(予想)
- 年間配当予想(現時点):0.00円
- 配当利回り(株価基準):0.00%(配当0のため)
- 配当性向:–(配当0のため比率算出意味なし)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の開示なし
セグメント別情報
- セグメント別状況(第1Q)
- 加工食品事業:売上2,546百万円(+4.3%)、セグメント利益10百万円(黒字化)。新商品「MIRAI」等の販売強化と歩留まり改善・価格改定が寄与。
- 食肉事業:売上3,342百万円(△8.4%)、セグメント損失△45百万円。低価格志向の消費者動向、原料高・仕入不安定が影響し売上・採算ともに悪化。
- 前年同期比較:加工食品は増収増益(営業損益ベースで改善)、食肉は減収減益(営業面での悪化が顕著)。
- セグメント戦略:加工食品で高付加価値商品の拡販、食肉で仕入条件・納品価格の見直し等を実施中。今後も採算改善施策を継続する方針。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:会社は新経営体制下で「事業再構築計画(2026/3期〜2028/3期の3カ年)」を策定中。具体的施策は5項目(新商品拡販、既存事業の採算改善、機能集約による固定費削減、基幹システム刷新、⼈材活性化)。
- KPI達成状況:会社側の中期KPIは未公表のため現時点での進捗評価は不可。第2Q以降の計画開示を確認する必要あり。
競合状況や市場動向
- 市場動向:原材料(国際的資源高)、エネルギー・物流・労務コストの上昇、消費者の節約志向・価格重視が継続。加えて国内豚肉相場の不安定、国内牛肉の生産減による仕入不安が影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正有無:通期業績予想は現時点で未公表(策定中)。従って修正は無(未公表)。
- 次期予想:–(未発表)
- 会社見通しの前提条件:事業再構築計画の想定に基づき策定予定(為替・原油等の具体前提は未開示)
- 予想の信頼性:過去数期にわたり営業損失が続いており、会社は保守的な資金管理と再構築計画の実効性が鍵である旨を表明。過去の予想達成傾向は保守的/未達のフェーズが続いている点に留意。
- リスク要因:
- 原材料費(輸入肉・豚肉相場)の変動、エネルギー・物流費高騰
- 消費者の価格志向の強まりによる販売数量・単価の下落
- 仕入不安定による販売機会損失
- 流動性・財務基盤の脆弱性(自己資本比率低下、流動比率低め)
- 再構築施策の不履行リスク
重要な注記
- 会計方針:当四半期における会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
- その他重要事項:
- 継続企業の前提に関する注記:過去期からの継続的な営業損失と営業CFマイナスにより重要な疑義があるが、会社は資金余力(現預金・流動性有価証券・当座貸越の未実行枠等)を確保し、機動的な資金調達で当面の資金需要は賄えるとして「重要な不確実性は認められない」と判断。
- 公認会計士/監査法人による四半期レビュー:無し
- 減価償却費(第1Q累計):107百万円
- 添付資料の注記:セグメント別情報、貸借対照表明細等は開示済み
(注記)
- 不明な項目は「–」で表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2291 |
| 企業名 | 福留ハム |
| URL | http://www.fukutome.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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