2025年5月期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 通期での黒字化達成(営業利益はM&A費用控除前で達成)と、戦略的M&A(Gホールディングス=GH社)完了、投資先sliceの銀行化(合併後の成長)やSC事業(アプリ外決済)で新たな成長フェーズへ移行する点を強調。
- 業績ハイライト: 売上高 6,098 百万円(前年同期比 83.0% — 減収)、営業利益 575 百万円(M&A費用控除前 686 百万円)、EBITDA 579 百万円。会社修正予想に対する達成率:売上 99.6%、営業利益 84.7%(M&A費用控除前は101.0%)。
- 戦略の方向性: 「コアキャッシュ領域で安定C/F創出」+「C/F積上げ型M&A(ROIC>WACC を目標)」+「高成長オプション(slice、SC事業、IR Hub等)」の3ポートフォリオ戦略で、株主還元(DOE基準)と成長投資を両立。
- 注目材料: GH社買収の即時貢献(26/5期:のれん償却後営業利益 +69 百万円、EBITDA +213 百万円見込み)、sliceの月間口座開設約30万件(HDFCに匹敵)・預金年次換算約2.5倍の成長、6月末のUPI連動クレジットカード開始、SC事業が4月より本格展開。
- 一言評価: 既存メディアの安定キャッシュを基盤に、M&Aと海外FinTech(slice)で成長オプションを拡大する「収益の安定化+成長投資」の移行フェーズ。
基本情報
- 企業概要: 会社名 株式会社Gunosy(証券コード 6047、東証プライム)。主要事業:情報キュレーション(グノシー等)およびゲームメディア(Game8)、投資・新規事業(slice、SC事業、IR Hub等)。代表者:木村 新司(代表取締役会長・グループCEO)、西尾 健太郎(代表取締役社長)。
- 説明者: 発表は経営陣/IR(役職は資料内の経営陣)。発言概要:FY25実績の総括、GH社買収の説明、sliceの近況(銀行化・KPI)、26/5期の通期計画と中期財務目標の進捗・方針説明。
- セグメント:
- コアキャッシュ領域:既存メディア(グノシー、auサービスToday)+Game8(安定的なFCF創出)。
- C/F積上げ型M&A領域:GH社など、ROIC>WACCが見込める黒字企業のM&A。
- 高成長オプション領域:slice(インド金融)、SC事業(アプリ外決済)、IR Hub 等の新規事業。
業績サマリー
- 主要指標:
- 営業収益(売上高): 6,098 百万円、前年同期比 83.0%(悪い: 減収)
- 営業利益: 575 百万円、前年同期比 –%(不明 → –)、営業利益率 9.4%(目安: 安定的な黒字)
- M&A費用控除前 営業利益: 686 百万円(達成率で見ると101.0%)
- EBITDA: 579 百万円、前年同期比 –%(–)
- 経常利益: 325 百万円、前年同期比 –%(–)
- 純利益(親会社株主に帰属): 78 百万円、前年同期比 –%(–)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に不記載)
- 予想との比較:
- 会社(修正)予想に対する達成率: 売上高 99.6%、営業利益 84.7%(M&A費用控除前営業利益 101.0%)。サプライズ:M&A費用を除くと営業利益は計画達成(ややポジティブ)、M&A関連の一時費用で達成率低下。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(25/5期実績に対する修正予想比): 上記達成率を参照。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: EBITDA中期目標900 百万円に対し、26/5期計画で927 百万円を見込み(中期目標を1年前倒しで達成予定)。
- 過去同時期との進捗比較: コアメディアの売上は過去3期で安定推移。Game8は通期売上で過去最高を記録。
- セグメント別状況(25/5期実績 → 26/5期計画、単位: 百万円、資料P38)
- コアキャッシュ領域: 売上高 6,051 → 5,995、営業利益 1,424 → 1,449、EBITDA 1,427 → 1,453(貢献度高く安定的にCF創出)
- C/F積上げ型M&A領域(GH社): 売上 0 → 1,766、営業利益 0 → 69、EBITDA 0 → 213(GH社の初年度貢献)
- 高成長オプション(投資除く: SC事業/IR Hub): 売上 46 → 131、営業利益 △223 → △154、EBITDA △223 → △154(赤字縮小見込み)
- 調整(共通コスト等): – → △3 売上、営業利益 △624 → △584、EBITDA △624 → △584
- 連結合計(計画): 売上 6,098 → 7,890、営業利益 575 → 780、EBITDA 579 → 927
業績の背景分析
- 業績概要: メディア(グノシー等)は広告費抑制下でもユーザー基盤を維持し、Game8が通期で過去最高売上を達成。GH社買収が完了し、投資先sliceは合併後の口座・預金・AUMが大幅に拡大。SC事業は4月から本格稼働、アプリ外決済市場へ参入。
- 増減要因:
- 増収要因: Game8の成長、GH社の連結効果(26/5期想定)、slice合併による収入拡大(AUM/Gross Revenueの増加)。
- 減収要因: 広告市況や広告営業面のボラティリティによりグノシー等の広告収入がやや弱含み(売上は前年から減少)。
- 増益/減益の主要因: M&A関連の一時費用が25/5期Q4の「その他費用」を押し上げ。M&A費用を除けば営業利益は計画達成レベル。
- 競争環境: 国内メディアは競合多数だがGame8はPV数で国内No.1を獲得するなど競争力あり。sliceはインド大手銀行と比肩する口座開設ペースを実現し、デジタルバンクとしての成長ポテンシャルが高い。
- リスク要因: 為替(INR/USD換算で資料は 0.012 を採用)、M&A統合リスク、のれん償却の変動(会計監査で調整の可能性あり)、規制(インドの金融規制等)、プライム市場残留に向けた流通時価総額不足(要対応)、新規事業の収益化遅延。
戦略と施策
- 現在の戦略: 3ポートフォリオ(コアキャッシュ / C/F積上げ型M&A / 高成長オプション)で資本配分を明確化。中期財務目標(EBITDA 900 百万円、ROIC 15%以上、IRR 30%)を掲げ、M&Aは収益性・財務規律(現預金30億円枠等)を順守して実施。
- 進行中の施策: GH社のPMI(統合作業)推進、sliceの銀行化対応と新商品の順次投入(預金サービス、6月末クレジットカード開始)、SC事業のプロダクトローンチ(S8 Shops / Game8 Store)でアプリ外決済GMV拡大、IR Hubの商用化拡大、社内DX(LLM活用)による業務効率化。
- セグメント別施策:
- コアキャッシュ:DX推進とコストコントロールで黒字化とCF創出維持。
- M&A(GH社):IP(アニメ・漫画)を活かしたゲーム展開で収益寄与(26/5期でEBITDA+213百万円見込み)。
- 高成長(slice/SC/IR Hub):sliceはSFB化で借入コスト低減・預金拡大、SCは法令施行に合わせたGMV獲得。
- 新たな取り組み: sliceのUPI連動クレジットカード(slice super card)投入、Game8の「Game8 for kids」など未成年向け品質強化、IR Hubの英語開示クラウド展開。
将来予測と見通し
- 業績予想(26/5期通期計画):
- 売上高: 7,890 百万円(増減率 129.4% vs 25/5期)
- 営業利益: 780 百万円(増減率 135.5%)
- 営業利益率: 9.9%
- EBITDA: 927 百万円(増減率 160.2%) — 中期目標(900 百万円)を1年前倒しで達成見込み
- 経常利益: 770 百万円(増減率 236.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 430 百万円(増減率 544.3%)
- 予想の前提条件: sliceのAUM/Deposit成長継続、GH社の想定パフォーマンス(のれん償却等は会計監査で変動する可能性)、為替レート(INR/USD = 0.012を資料で一律適用)等。詳細は四半期ごとの進捗で更新予定(Q2決算時にFY27 EBITDA目標を見直す方針)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: GH社の初年度貢献やsliceのKPI好調、SC事業のGMV獲得見込みを基にした計画。EBITDA目標達成に自信を示す一方、のれん償却やM&A進捗に依存する点は留保。
- 予想修正: 25/5期は修正予想に基づいた着地(達成率記載)。26/5期は新規計画であり、FY27目標は進捗に応じてアップデート予定。
- 中長期計画: 中期目標(27/5期時点)として EBITDA 900 百万円、既存事業投下資本に対するROIC 15%以上、投資サイドIRR 30%。
- 予想の信頼性: EBITDA等の中期目標は達成を見込むが、M&Aの成果やsliceの成長・会計上ののれん償却等の外的要因で変動し得る。
- マクロ経済の影響: 為替(INRの変動)、インドの金融規制、世界的広告市況、金利動向(借入コスト/預金コスト)等が収益に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 基本方針は DOE(株主資本配当率)3%以上の安定配当をベース、将来的に DOE 5%を目指す。投資サイドの実現利益の20%超を株主還元する方針。
- 配当実績(25/5期):
- 25/5期は「初配」として連結株主資本に対して総額 5% の株主還元を決議(内訳:配当 4% / 自己株式取得 1%)。DOE 4%相当での配当実施を計画。
- 前年比: 初配のため比較対象 –(初配)。
- 特別配当: 25/5期は特別配当ではなく初配と自己株取得の組合せで還元。
- その他株主還元: 今後、投資の実現利益の一部を配当に反映。自己株取得については株価や資本効率を勘案して適時実施。
製品やサービス
- 製品: Game8のSC事業(S8 Shops / Game8 Store)、GH社のゲームタイトル(例: ハイキュー!! 等、今期も複数タイトルリリース予定)、sliceの銀行プロダクト(デジタル普通預金、クレジットカード)。
- サービス: グノシー等の情報配信/広告サービス、auサービスToday(KDDI連携)、IR Hub(開示業務支援クラウド)など。sliceはクレジットカード(UPI連動)を6月末に開始予定。
- 協業・提携: auサービスTodayはKDDIとの共同提供、GH社とのシナジー(ゲーム・SC事業)、sliceはNESFBとの合併で銀行化。
- 成長ドライバー: sliceの銀行サービス拡大(預金・クレカ・AUM増)、SC事業のアプリ外決済GMV拡大、GH社のIPを活かしたゲームリリース、IR Hubの英語開示ニーズ。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: 質疑応答の詳細は資料に記載なし。想定される投資家関心点は「sliceの収益化タイムライン」「GH社のシナジー効果の実現度合い」「プライム市場残留対策」「M&Aの財務方針」など。
- 経営陣の姿勢: 成長と株主還元の両立を強調し、M&Aは財務ガイドライン(現預金30億円枠等)を遵守する姿勢を示す。
- ポジティブ要因:
- コアメディア+Game8で安定的CFを創出している点(EBITDA貢献が大きい)。
- GH社買収で即時の収益貢献見込み(26/5期: のれん償却後営業利益 +69 百万円、EBITDA +213 百万円)。
- sliceの銀行化で預金調達が可能になり、借入コスト低減とプロダクト拡大が期待(口座開設月間約30万、Deposit成長年次換算約2.5倍)。
- EBITDA中期目標(900 百万円)を1年前倒しで達成見込み。
- ネガティブ要因:
- 上場基準の流通時価総額が基準を下回る(流通株式時価総額 84.87 億円で100億円未達、プライム市場残留リスクへの取り組みが必要)。
- M&Aの統合リスク、のれん償却額の不確実性(会計監査で変動の可能性)。
- 広告市況の影響でコアの広告収入が伸び悩むリスク。
- 為替変動(INR)やインド規制リスク。
- 不確実性: sliceの長期的な収益化スピード(クレカ・預金のマネタイズ)、新規事業(SC)のGMV獲得ペース、次期M&Aの成果。
- 注目すべきカタリスト:
- 6月末:slice のUPI連動クレジットカード開始(AUM/Gross Revenue拡大のトリガー)。
- 2025年7月以降:GH社関連の新作リリース(アップサイド要因)。
- Q2決算(FY26 Q2)でのFY27向けEBITDA目標の改定。
重要な注記
- 会計方針: のれん償却等会計処理により営業利益(のれん償却後)に変動が生じる可能性を開示。M&A関連の一過性費用あり。
- リスク要因: 為替、規制(特にインドの金融規制)、M&A統合・のれん調整、プライム市場上場維持条件に関する流動時価総額不足等。
- その他: 中期財務目標(EBITDA/ROIC/IRR)や株主還元方針の変更(DOEベース)については資料参照。資料の数値は会社資料に基づくが、会計監査等で変更する可能性あり。
(注)
- 不明な項目は指示どおり「–」で記載しています。
- 本レポートは提供資料の要約であり、投資助言や推奨を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6047 |
| 企業名 | Gunosy |
| URL | https://gunosy.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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