2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収増益」。売上高は前年同期比で△2.3%(減収)だが、営業利益は+60.9%(増益)、親会社株主に帰属する中間純利益は+15.6%(増益)。
  • 注目すべき変化:金属部門の売上は電気銅等の販売数量・価格下落で△11.2%減(481,260百万円)が最大の下押し要因。一方、不動産事業は販売用不動産売却の影響で売上高+130.9%、営業利益+204.4%と大幅増。加えて、アタカマ鉱山の採算改善や耐用年数延長による減価償却費減(586百万円)で利益を押し上げ。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想(通期売上高196,000百万円、営業利益13,900百万円、当期純利益9,500百万円)を修正済み(詳細は別途公表)。中間実績の進捗は営業・純利益が通期予想に対して高い進捗率であり、達成可能性は高いと読めるが、銅価格や為替、投資・資金調達動向が鍵。
  • 投資家への示唆:資源(特に金属)市況次第で業績が変動しやすい一方、不動産売却や海外鉱山の増益で短期的な利益改善が進んでいる。通期予想達成の判断は為替・銅価格動向と今後の投資支出(キャッシュ・フローへの影響)を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日鉄鉱業株式会社
    • 主要事業分野:資源事業(鉱石・金属)、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業(地熱・太陽光等)
    • 代表者名:代表取締役社長 森川 玲一
    • URL:https://www.nittetsukou.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
    • 決算補足資料:有
  • セグメント:
    • 鉱石(石灰石、砕石、タンカル等)
    • 金属(電気銅、銅精鉱等)
    • 機械・環境(産業機械、環境商品等)
    • 不動産(販売用不動産等)
    • 再生可能エネルギー(地熱、太陽光等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:83,523,190株(注:2025年10月1日に1株を5株に分割した前提で表記)
    • 期中平均株式数(中間期):78,678,401株(同上調整)
    • 自己株式数(期末):4,840,990株
    • 時価総額:–(株価情報は未提供のため記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日(中間配当):2025年11月25日
    • IRその他:決算補足資料と説明会は実施(詳細はTDnet/HP参照)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の開示に基づく比較は通期予想に対する進捗で代替)
    • 通期予想(2026年3月期)に対する進捗率:
    • 売上高進捗率:93,074 / 196,000 = 47.5%
    • 営業利益進捗率:8,585 / 13,900 = 61.8%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益進捗率:6,624 / 9,500 = 69.7%
    • 会社が中間期単体の目標を開示していないため、達成率(中間対会社予想)は中間開示なし。
  • サプライズの要因:
    • 営業利益が大幅増加した主因は、不動産事業の売却益増(販売用不動産売却)と資源事業内の鉱石部門増益、及び金属部門でのアタカマ鉱山増益。
    • 減価償却費の会計見積り変更(アタカマ鉱山の耐用年数延長)により当期の減価償却費が586百万円減少し、営業利益を押し上げ。
    • 売上高は金属部門の販売数量・価格下落で減少(主に電気銅)。
  • 通期への影響:
    • 利益進捗は良好で、通期業績予想達成の可能性は高まっているが、金属価格(銅)や為替変動、追加の大規模投資があれば通期結果に影響。会社は5月に公表した連結業績予想を11月に修正済(詳細別途公表)。

財務指標

  • 損益(中間累計、百万円)
    • 売上高:93,074(前年同期95,291、△2.3%:減少)【注意:減収は良くない指標】
    • 営業利益:8,585(前年同期5,337、+60.9%:増加) 営業利益率=8,585/93,074 = 9.23%(前期は5.60%)
    • 経常利益:9,566(前年同期6,575、+45.5%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:6,624(前年同期5,727、+15.6%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):84.19円(前年同期68.86円、株式分割を反映)
  • 財政状態(当中間期:2025年9月30日、百万円)
    • 総資産:255,808(前期末240,179、+6.5%)
    • 純資産:157,481(前期151,971、+3.6%)
    • 自己資本比率:57.7%(前期58.9%)→ 安定水準(目安40%以上:安定水準)
    • 有形固定資産・投資有価証券増加(建設仮勘定増、関係会社株式取得等)
  • キャッシュ・フロー(中間累計、百万円)
    • 営業CF:+7,110(前年同期+1,433)→ 大幅改善(良い)
    • 投資CF:△14,976(前年同期△7,044)→ 投資支出増(有形固定資産取得・関係会社株式取得等)
    • 財務CF:+12,082(前年同期△2,938)→ 長期借入による資金調達増
    • 現金及び現金同等物:409,262百万円(=40,926百万円、注:単位は百万円。中間期末残高:40,926百万円、前年同期30,249百万円)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率57.7%(安定水準)
    • 長期借入金が増加(固定負債が増加し、長期借入金は9,771→25,448百万円)
    • 流動比率:流動資産102,181 / 流動負債48,750 ≒ 209.6%(良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は約9.2%へ改善(前期5.6%)。利益率改善は良い兆候。
  • セグメント別(中間、百万円・前年同期比)
    • 鉱石部門:売上32,842(+3.6%:増)、セグメント利益4,535(+19.4%)
    • 金属部門:売上48,126(△11.2%:減)、セグメント利益1,165(+147.1%)
    • 機械・環境:売上7,795(+10.8%)、セグメント利益1,050(+14.0%)
    • 不動産:売上3,313(+130.9%)、セグメント利益2,545(+204.4%)
    • 再生可能エネルギー:売上997(+6.6%)、セグメント利益432(+12.4%)
  • 財務の解説:
    • 売上は金属部門の減少で小幅減だが、利幅の高い不動産売却と鉱山の増益、及び減価償却の会計見直しで利益が大幅改善。投資CFの大幅な支出増は今後の生産能力・資源開発投資に起因しており、資金調達(長期借入)で賄っている状態。

配当

  • 中間配当:117.00円(2026年3月期 中間)※2025年10月の株式分割(1→5)を反映した表示
  • 期末配当(予想):25.00円(注:会社は配当予想を修正している旨を明示。年間合計は「-」表記のため不確定)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:–(通期予想純利益との関係で算出可能だが、期中のみのため算出は–)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:記載なし(ただし中間配当を引き上げ、配当予想修正あり)

セグメント別情報

  • 鉱石部門
    • 売上高:32,842百万円(+3.6%) 主因:石灰石販売価格上昇
    • 営業利益:4,535百万円(+19.4%)
    • 見通し:需要堅調なら継続的な寄与が期待
  • 金属部門
    • 売上高:48,126百万円(△11.2%) 主因:電気銅・電気金の減販、銅価格下落
    • 営業利益:1,165百万円(+147.1%) 主因:アタカマ鉱山の増益、耐用年数延長で減価償却減
    • 見通し:銅市況の影響を受けやすい(リスク)
  • 機械・環境事業
    • 売上高:7,795百万円(+10.8%)、営業利益1,050百万円(+14.0%)
  • 不動産事業
    • 売上高:3,313百万円(+130.9)、営業利益2,545百万円(+204.4%)→ 今期は販売用不動産売却が寄与
  • 再生可能エネルギー
    • 売上高:997百万円(+6.6%)、営業利益432百万円(+12.4%)
  • セグメント戦略:不動産売却や地熱等新規子会社の追加(白水越地熱等)で再エネ・資源の多角化を推進。金属市況依存を低減する取り組みが重要。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:公表済の中期計画に関する進捗記載は本資料に限定的。だが、再生可能エネの子会社取得や関係会社株式取得など投資を推進している点は中期目標に沿う可能性あり。
  • KPI達成状況:明確なKPIは本資料に記載なし(–)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との対比データは本資料に記載なし(–)。
  • 市場動向:銅価格(当中間期平均約437.96¢/lb→予想450¢/lb)や為替(当中間期146.04円/US$)の動向が業績に直接影響。金属価格・為替が主要リスク要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後):売上高196,000百万円(△0.4%)、営業利益13,900百万円(+35.5%)、経常利益14,200百万円(+24.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益9,500百万円(+5.3%)
    • 次期予想:–(未記載)
    • 前提条件:為替/銅価格等の前提は別紙参照(決算補足説明資料に詳細)
  • 予想の信頼性:中間の進捗率から見ると営業利益・純利益は通期達成に向け堅調。ただし金属市況や投資支出、資金調達状況次第で変動。
  • リスク要因:銅等金属価格下落、為替変動、鉱山開発リスク、資本支出の拡大、環境規制等。

重要な注記

  • 会計方針・見積りの変更:
    • 当中間期に会計上の見積り変更あり:アタカマ鉱山における可採年数の増加に伴い耐用年数を延長。これにより当中間期の減価償却費が586百万円減少し、営業利益等が同額増加。
  • 連結範囲の変更:
    • 新規連結等:白水越地熱(連結子会社)、カミノ─ニッテツマイニング・チリ(持分法適用会社)、クプラムリソース・チリ(持分法適用会社、カミノの100%子会社)
  • 決算短信注記:
    • 第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
  • その他重要事項:業績予想は合理的な前提に基づくが変動する可能性がある旨の注記あり。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で表記しました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1515
企業名 日鉄鉱業
URL http://www.nittetsukou.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 エネルギー資源 – 鉱業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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