2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正はなし。第1四半期実績は概ね会社予想範囲内だが、営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比で下振れ(営業利益△21.4%/純利益△21.7%)。経常利益は外貨差損の反動で増加(+11.2%)。
  • 業績の方向性:売上高は減収(46,132百万円、前年同期比△1.7%)、営業利益は減益(3,620百万円、△21.4%)。経常利益のみ増加。
  • 注目すべき変化:金属部門の営業利益が大幅減(7,823百万円、前年同期比△53.2%)でグループ業績を圧迫。前年の保険金受領や持株売却などの特殊益が無かったことが純利益減の要因。
  • 今後の見通し:通期予想(売上176,000百万円、営業利益9,100百万円、当期純利益7,200百万円)に変更なし。第1四半期の進捗率は売上26.2%、営業利益39.8%、当期純利益45.8%と利益の進捗は比較的良好だが、金属市況・為替等が鍵。
  • 投資家への示唆:金属部門(特に電気銅価格・販売数量)と為替動向が短期業績に大きく影響。通期見通しは据え置きのため、引き続き金属市況とチリ関連の進捗(連結・持分法適用会社の影響)を注視。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日鉄鉱業株式会社
    • 主要事業分野:資源事業(鉱石・金属)、機械・環境事業、不動産事業、再生可能エネルギー事業(地熱・太陽光等)
    • 代表者名:代表取締役社長 森川 玲一
    • URL:https://www.nittetsukou.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月6日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明資料:作成あり、決算説明会は開催なし
  • セグメント:
    • 鉱石(石灰石、砕石等)— 採掘・販売
    • 金属(電気銅、銅精鉱等)— 製錬・販売
    • 機械・環境— 産業機械、環境商品
    • 不動産— 賃貸等
    • 再生可能エネルギー— 太陽光、地熱等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:16,704,638株
    • 期中平均株式数(第1四半期):15,735,306株
    • 期末自己株式数:969,378株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算修正/発表:通期予想は2025年5月12日公表分から変更なし(次の修正予定は未定)
    • 株主総会/IRイベント:–(第1四半期資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期予想との比較で計算)
    • 売上高:46,132百万円(通期予想176,000百万円に対する進捗率 26.2%)
    • 営業利益:3,620百万円(通期予想9,100百万円に対する進捗率 39.8%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:3,297百万円(通期予想7,200百万円に対する進捗率 45.8%)
  • サプライズの要因:
    • 営業利益下振れの主因は金属部門の販売価格下落・販売減(電気銅価格の下落、電気金の減販)と買鉱条件悪化。前年は為替差損や一時益(保険金、有価証券売却益)等が発生しており、その反動も影響。
    • 経常利益が増加したのは、前年同期に計上された為替差損(1,544百万円)が今回発生していないため。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正を行っておらず、現時点では通期見通しは維持。ただし金属市況・為替・チリ事業の進展次第では上振れ/下振れリスクあり。

財務指標

  • 財務諸表要点(第1四半期末 2025/6/30 対 前期末 2025/3/31)
    • 総資産:239,464百万円(前期末240,179百万円、△0.3%)
    • 純資産:151,659百万円(前期末151,971百万円、△0.2%)
    • 自己資本比率:59.2%(安定水準。前期末58.9%)
    • 現金及び預金:36,573百万円(前期末38,063百万円、減少)
    • 流動資産合計:99,755百万円(前期末101,970百万円)
    • 流動負債合計:46,242百万円(前期末55,606百万円、16.8%減)
    • 固定負債合計:41,562百万円(前期末32,601百万円、27.5%増;長期借入金増)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高:46,132百万円(前年比△1.7%)
    • 営業利益:3,620百万円(前年比△21.4%) 営業利益率 = 3,620 / 46,132 = 7.85%(前年は9.82%)
    • 経常利益:4,496百万円(前年比+11.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,297百万円(前年比△21.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):209.57円(前年253.25円)
  • 進捗率分析(通期予想比)
    • 売上高進捗率:26.2%(通常は四半期ベースで1Qは通期の約20–30%レンジが一般的)
    • 営業利益進捗率:39.8%(やや前倒し寄り)
    • 純利益進捗率:45.8%(前倒し)
    • 過去同期間との比較:売上高は前年同期から微減、営業利益は大幅減。利益進捗は前年の特殊要因を勘案する必要あり。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:59.2%(安定水準)
    • 負債構成:長期借入金が増加(9,771→19,745百万円)し固定負債増加(要監視)
    • 流動比率(簡易):流動資産99,755 / 流動負債46,242 ≒ 215.7%(良好)
  • 効率性
    • 減価償却費:1,765百万円(前年同期1,695百万円)で増加
    • 売上高営業利益率は前年同期から低下(約9.8%→7.8%)
  • セグメント別(第1四半期)
    • 鉱石:売上 16,687百万円(+4.2%)、セグメント利益 2,486百万円(+3.7%)
    • 金属:売上 24,495百万円(△6.8%)、セグメント利益 783百万円(△53.2%) — 最大の減益要因
    • 機械・環境:売上 3,740百万円(+8.0%)、利益 489百万円(+2.4%)
    • 不動産:売上 725百万円(+0.5%)、利益 428百万円(+1.5%)
    • 再生可能エネルギー:売上 484百万円(+5.2%)、利益 195百万円(+11.1%)
  • 財務の解説:
    • 金属部門の販売価格下落と買鉱条件悪化が営業利益を圧迫。経常利益は前年の為替差損反動で増加。長期借入金の増加は投資/設備資金が要因と推定。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):年間配当 224.00円(中間90、期末134)
    • 2026年3月期(予想):年間配当 183.00円(中間91、期末92)※修正なし
  • 配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース):年間配当183円 / 通期EPS予想457.57円 ≒ 40.0%(目安:中長期で高めの還元水準)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:現状は配当維持方針で自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

  • 概要(第1四半期のポイント)
    • 鉱石部門:石灰石の販売価格上昇・販売数量増で増収増益(売上16,687百万円、+4.2%)。
    • 金属部門:電気銅の国内販売価格下落、電気金減販、買鉱条件悪化で売上・利益とも減少(売上24,495百万円、△6.8%、利益大幅減)。
    • 機械・環境:環境商品の好調で増収(売上3,740百万円、+8.0%)。
    • 不動産:稼働状況横ばいでほぼ安定(売上725百万円)。
    • 再生可能エネルギー:地熱が堅調で増収増益(売上484百万円、+5.2%)。
  • 戦略・見通し:金属部門の収益回復が通期業績回復の鍵。再生可能エネルギーや鉱石の安定成長は下支え要因。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に明記なし(–)
  • KPI達成状況:特定KPIの開示なし(–)
  • 注:当四半期に連結範囲の変更あり(新規連結子会社:白水越地熱株式会社、持分法適用会社:Camino-Nittetsu Mining Chile SpA、Cuprum Resources Chile SpA)。中長期の地熱・チリ事業強化の一環と推定。

競合状況や市場動向

  • 市況情報(参考):
    • 銅価格:当第1四半期 431.75¢/lb(前期比低下:前第1四半期442.30)
    • 為替レート:144.59円/米ドル(前第1四半期155.88円)→ 円高方向は輸出採掘事業に影響(ただし銅価格下落が利益悪化要因)
  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは開示なし(–)。一般論として、銅等金属市況と為替が収益差を生む。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上176,000百万円(△10.6%)、営業利益9,100百万円(△11.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,200百万円(△20.2%)、1株当たり当期純利益457.57円
  • 予想の信頼性:会社は現時点で修正を行っていないが、金属市況(銅価格)や為替、チリ事業(持分法等)の動向による上下振れリスクあり。
  • リスク要因:
    • 銅など金属価格の下落
    • 為替変動(USD/JPY)
    • 買鉱条件や輸入コストの変化、チリ現地プロジェクトの進捗・規制リスク
    • 一時的な特殊損益の有無(保険金・有価証券売却益等)

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 連結範囲の変更:あり(新規3社:白水越地熱が連結子会社、Camino-Nittetsu Mining Chile及びCuprum Resources Chileが持分法適用会社)
  • 四半期レビュー:四半期連結財務諸表に対する監査法人のレビューは実施されていない

(注記)本資料は開示された決算短信に基づく整理・解説であり、投資助言ではありません。数値の一部は小数点四捨五入により概算を示しています。情報に不足・不明な項目は“–”としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1515
企業名 日鉄鉱業
URL http://www.nittetsukou.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 エネルギー資源 – 鉱業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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