2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:上期実績を踏まえ、会社は2025年7月4日に通期業績予想を上方修正(売上高515,000→525,000百万円、営業利益43,000→48,000百万円、親会社帰属当期利益33,000→37,000百万円)。上方修正はポジティブサプライズといえる。市場コンセンサスは提示なし。
- 業績の方向性:売上ほぼ横ばい(△0.5%)ながら営業増益(+1.8%)で増収増益に近い着地(実質は増収微減・増益)。
- 注目すべき変化:モーションコントロールで付加価値改善・間接費抑制が進み営業増益。ロボットは売上+6.4%だが案件ミックスで営業利益微減。その他セグメントは売上減でも営業利益改善。
- 今後の見通し:通期進捗は売上49.6%、営業利益48.6%、親会社帰属当期利益49.3%で概ね半期での均等進捗。会社は通期予想を上方修正しており、現時点で修正後予想の達成可能性は高いと判断している(但し米国関税等の不確実性は継続)。
- 投資家への示唆:上方修正は業績底堅さとセグメントの採算改善を反映。ただしフリーキャッシュフローは小幅(179百万円)で、資本支出や配当に伴うキャッシュ動向に留意が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社 安川電機(YASKAWA ELECTRIC CORPORATION)
- 主要事業分野:モーションコントロール(ACサーボ、インバータ等)、ロボット(産業用ロボット等)、システムエンジニアリング(産業用オートメーションドライブ・社会システム)、その他(物流サービス等)
- 代表者名:代表取締役社長 小川 昌寛
- URL:https://www.yaskawa.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月3日(決算短信公表日)
- 対象会計期間:2026年2月期 第2四半期(中間期)連結(2025年3月1日~2025年8月31日)
- 決算説明資料:有(同日公表)/決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け、2025年10月6日予定)
- セグメント:
- モーションコントロール:ACサーボモータ・コントローラ、インバータの開発・製造・販売・保守
- ロボット:産業用ロボット等の開発・製造・販売・保守
- システムエンジニアリング:産業用オートメーションドライブ・社会システムの開発・製造・販売・保守
- その他:物流サービス等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):266,690,497株(2026年2月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):259,354,270株
- 自己株式数:7,327,349株
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年10月6日
- 配当支払開始予定日:2025年11月4日
- 決算説明会:2025年10月6日(証券アナリスト・機関投資家向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(単位:百万円、会社予想は通期修正後欄より算定)
- 売上高(中間実績):260,195(前年同期比 △0.5%)
- 通期予想に対する進捗:260,195 / 525,000 = 49.6%
- 営業利益(中間実績):23,334(前年同期比 +1.8%)
- 通期予想に対する進捗:23,334 / 48,000 = 48.6%
- 親会社帰属当期利益(中間実績):18,247(前年同期比 +2.2%)
- 通期予想に対する進捗:18,247 / 37,000 = 49.3%
- 決算サプライズの要因:
- モーションコントロールでの付加価値改善および間接費抑制が営業増益に寄与。
- ロボットは地域別(中国・アジア堅調、日本・米州での設備投資見直し)の影響で売上増だが案件ミックスで利益率横ばい〜微減。
- その他収益の増加や金融収益の増加(金融収益3,451百万円)も税引前利益を押し上げ。
- 通期への影響:
- 会社は7月4日に通期業績予想を上方修正(売上+10,000百万円、営業利益+5,000百万円、親会社帰属当期利益+4,000百万円)。上期実績と現状の需要環境を踏まえた修正で、現時点では修正後予想の達成は現実的と示唆。ただし米国関税政策など外部リスクは依然として存在。
財務指標
- 財務諸表(主要数値、単位:百万円)
- 売上収益(中間):260,195(前年 261,573、△0.5%)
- 営業利益(中間):23,334(前年 22,926、+1.8%)
- 税引前中間利益:25,204(前年 24,427、+3.2%)
- 中間利益(当期):18,827(前年 18,026、+4.4%)
- 親会社所有者に帰属する中間利益:18,247(前年 17,851、+2.2%)
- EPS(基本):70.36円(前年 68.29円、+2.98円)
- 進捗率分析(通期予想:売上525,000、営業利益48,000、親会社当期利益37,000)
- 売上高進捗率:49.6%(半期でほぼ均等進捗)
- 営業利益進捗率:48.6%
- 親会社当期利益進捗率:49.3%
- 過去同期間(前期中間)の進捗と概ね同水準(前期:261,573/通期537,682=約48.6%)
- 主な貸借対照表(単位:百万円)
- 資産合計:765,866(前期末 743,774、増加)
- 流動資産:465,102
- 非流動資産:300,764
- 負債合計:310,063(前期末 304,164、増加)
- 親会社の所有者に帰属する持分:447,049
- 財務安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):58.4%(安定水準)
- 負債比率(負債/資本合計換算):310,063 / 455,803 ≒ 68.0%(中程度)
- 流動比率(流動資産/流動負債):465,102 / 206,007 ≒ 2.26(226%)(短期支払能力は良好)
- キャッシュ・フロー(単位:百万円)
- 営業CF:15,804(前年 23,075、減少)
- 投資CF:△15,625(前年 △11,145、支出増)
- 財務CF:△11,491(前年 353、支出増)
- 現金及び現金同等物:48,301(期首 59,028、△10,727)
- フリーCF(営業+投資):179(小幅のプラス)
- 効率性
- 総資産回転率(中間売上/総資産):260,195 / 765,866 ≒ 0.34
- 売上高営業利益率(営業利益率):23,334 / 260,195 ≒ 8.96%(前年は22,926/261,573 ≒ 8.77%、やや改善)
- セグメント別(中間、単位:百万円)
- モーションコントロール:売上 112,837(△5.5%)、営業利益 12,024(+9.2%)――付加価値改善・間接費抑制が寄与
- ロボット:売上 119,204(+6.4%)、営業利益 10,542(△0.5%)――地域ミックスの影響で利益率がやや低下
- システムエンジニアリング:売上 18,690(+0.5%)、営業利益 1,939(+3.7%)
- その他:売上 9,462(△17.4%)、営業利益 935(+12.5%)
- 財務の解説:
- 売上は受注残の正常化後に新規受注が売上に反映され横ばい。モーションコントロールの収益性改善が全体を押し上げた。投資活動(有形・無形資産取得)の支出が増えキャッシュ減少。短期借入金の増加により財務CFはマイナス化。
配当
- 中間配当:34.00円(支払予定日 2025/11/04)
- 期末配当(予想):34.00円(通期合計 68.00円、前期と同額)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):配当(68円)/1株当たり当期利益(142.66円) ≒ 47.7%(やや高め)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:年間配当予想は据え置き、自己株式の取得は限定的(中間期はほぼ無)
セグメント別情報
- セグメント概況(要旨)
- モーションコントロール:売上は前年同期の受注残正常化で減収だが、付加価値改善・間接費抑制で営業利益は増加。ACサーボは国内電子部品向けが増加、インバータは用途別で差。
- ロボット:全体売上は中国・アジアが牽引して増収。だが一時的な案件ミックスで営業利益は微減。
- システムエンジニアリング:鉄鋼プラント関連の販売拡大で採算改善、増益。
- その他:売上減だがその他収益増で営業利益改善。
- 前年同期比較:上記のとおり(モーションコントロール営業利益+9.2%等)
- セグメント戦略:各セグメントは地域別需要に応じた受注→生産→販売の連携で採算改善を進めている(詳細は補足資料参照)。
中長期計画との整合性
- KPI達成状況:–(KPI別数値の開示なし)
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との詳細比較は本短信に記載なし(–)。ロボット・モーション分野はグローバル競争が激しく、各社とも中国・アジア市場の動向に依存する点は共通。
- 市場動向:半導体市場はAI関連に需要が集中する一方で、自動車・一般産業向けの設備投資は地域差(中国堅調、米州・欧州は一部調整)。米国関税政策等の地政学リスクが不確実要因。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後)予想(2025/3/1~2026/2/28):売上 525,000百万円(前期比 △2.4%)、営業利益 48,000百万円(△4.3%)、税引前利益 50,500百万円(△35.6%)、親会社帰属当期利益 37,000百万円(△35.1%)、基本BPS(1株当たり当期利益)142.66円
- 前回予想(2025/7/4)との差分:売上+10,000百万円、営業利益+5,000百万円、親会社当期利益+4,000百万円(上方修正)
- 会社は通期前提の為替レートを据え置き(1ドル=145円等)
- 予想の信頼性:上方修正は上期実績や需要を踏まえたものだが、米国関税や半導体投資の地域的偏りなど外部リスクが残るため注意が必要。
- 主なリスク要因:米国関税政策、半導体市場の地域的変動、原材料・輸送コスト、地政学リスク、為替変動(前提は固定だが変動リスクあり)。
重要な注記
- 会計方針の変更:IFRSによる会計方針の変更は無し。会計上の見積り変更も無し。
- 連結範囲の変更:当中間期における連結範囲の重要な変更は無し。
- その他:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。詳細は会社補足資料および決算説明会資料を参照。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6506 |
| 企業名 | 安川電機 |
| URL | http://www.yaskawa.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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