2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期・第2四半期予想)の修正はなし。第1四半期の実績は会社側が想定する範囲内であり、会社予想からの大幅な乖離は報告されていない(ほぼ予想通り)。
- 業績の方向性:売上高は減収(33,368百万円、△4.2%)だが、一部セグメントは増収。営業利益は大幅減益(1,586百万円、△46.0%)。純利益も大幅減(親会社株主に帰属する四半期純利益 834百万円、△72.3%)。
- 注目すべき変化:エネルギー材料事業(リチウムイオン電池用電解液等)が売上高で前年同期比△46.6%となり、営業損失(△1,073百万円)に転じた点が最重要。為替差損計上や原材料コスト上昇も業績悪化の要因。
- 今後の見通し:第2四半期累計・通期予想は修正なし。通期進捗は売上高23.0%(33,368/145,000)、営業利益21.1%(1,586/7,500)とやや低めの進捗。会社は需要動向を注視しつつ予想を維持。
- 投資家への示唆:短期ではエネルギー材料事業の競争激化と原材料・為替影響が業績にネガティブ。事業ポートフォリオ最適化(例:Apollo Scientificの売却予定)を進めており、中長期での収益性回復に向けた施策に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:セントラル硝子株式会社
- 主要事業分野:電子材料、エネルギー材料(電池材料等)、ライフ&ヘルスケア(医療化学品、素材化学品、肥料等)、ガラス事業(建築用・自動車用・ガラス繊維等)
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 前田 一彦
- URL:https://www.cgco.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント(変更):電子材料事業/エネルギー材料事業/ライフ&ヘルスケア事業/ガラス事業(第1四半期より2セグメントから4セグメントに変更。前期比較は組替済)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):26,000,000株
- 期末自己株式数:1,215,194株
- 期中平均株式数(四半期累計):24,784,470株
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 株主総会:2026年3月期通期の定時株主総会は別途公表(資料未記載)
- IRイベント:決算説明資料作成あり、決算説明会は無し(当四半期)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想に対する達成率)
- 売上高:33,368百万円。通期予想145,000百万円に対する進捗率23.0%(やや低めの進捗)。
- 営業利益:1,586百万円。通期予想7,500百万円に対する進捗率21.1%(やや低め)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:834百万円。通期予想5,500百万円に対する進捗率15.2%(進捗は低い)。
- (注)会社は第2四半期・通期予想の修正を行っていないため「予想との乖離なし」と判断。
- サプライズの要因(Q1実績の主因)
- エネルギー材料事業の販売減(競争激化による電解液販売減)で売上・利益が大幅減。
- 原材料費上昇や為替差損(当四半期は為替差損502百万円計上)などが営業外損益・売上原価を圧迫。
- 電子材料は一部製品で在庫調整の影響があったが、AI向け製品の増加で売上はほぼ横ばい。
- 通期への影響:現時点で会社は業績予想を据え置き。第1四半期は進捗がやや遅いが、会社は今後の需要動向を見極めながら必要なら見直す旨を表明。
財務指標(要点)
- 財政状態(連結、百万円)
- 総資産:201,039(前期末204,834、△3,794)
- 負債合計:82,933(前期末83,770、△836)
- 純資産:118,105(前期末121,063、△2,957)
- 自己資本比率:56.8%(前期末57.0% → 56.8%、安定水準)
- 損益(第1四半期、百万円)
- 売上高:33,368(△4.2%/前期34,830)
- 売上総利益:8,688(対売上高比 26.0%)
- 販管費等:7,101
- 営業利益:1,586(△46.0%/営業利益率 4.8%→前期は約8.4%)
- 経常利益:1,781(△57.5%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:834(△72.3%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):33.65円(前期121.57円)
- 進捗率分析(通期予想 2026年3月期)
- 通期売上高予想:145,000百万円 → Q1進捗 23.0%
- 通期営業利益予想:7,500百万円 → Q1進捗 21.1%
- 通期親会社株主純利益:5,500百万円 → Q1進捗 15.2%(低め)
- 過去同期間との比較:営業利益率・利益水準が前年同期から大幅に低下(コスト増・為替影響・エネルギー材料悪化が要因)
- 財務安全性
- 流動資産:110,962、流動負債:49,206 → 流動比率:約225.5%(高い/良好)
- 有利子負債等(注記から):短期借入金7,218、1年内償還予定社債8,000、長期借入金10,206、社債15,000(個別金額は開示、合算は資料参照のこと)
- 負債比率(負債/資産):約41.3%(中程度)
- 自己資本比率56.8%(安定水準、目安40%以上に対して良好)
- 効率性
- 総資産回転率(簡易):売上高/総資産 = 33,368 / 201,039 ≒ 0.17回/年(四半期ベースの単純計算のため参考値)
- 営業利益率は前年同期から低下(約8.4%→約4.8%)
- セグメント別主要数値(第1四半期、百万円 / 増減率)
- 電子材料事業:売上 6,068(+0.7%)、営業利益 1,012(△18.7%)
- エネルギー材料事業:売上 2,138(△46.6%)、営業利益 △1,073(損失)
- ライフ&ヘルスケア事業:売上 9,601(△3.0%)、営業利益 952(△23.8%)
- ガラス事業:売上 14,299(+3.2%)、営業利益 630(△10.8%)
- 財務の解説(要約)
- 売上はセグメントで増減が混在する中、全体では減収。利益面は原材料高・為替差損・エネルギー材料の販売減が重なり大幅減益。自己資本比率・流動性は良好で財務基盤は安定している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:期中(第2四半期)85円、期末85円、年間170円(実績)
- 2026年3月期(予想):第2四半期末85円、期末85円、年間170円(予想、修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースの配当性向は資料に明示なし(必要なら通期純利益予想5,500百万円と配当総額から算出可能だが省略)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:配当は維持(通期予想据え置き)。自社株買い等の特記事項は無し(当四半期)
セグメント別情報(詳細)
- 電子材料事業
- 売上6,068百万円(+0.7%)、営業利益1,012百万円(△18.7%)。
- 背景:NAND在庫調整で一部製品販売が減少したが、AI半導体向け製品は増加。原材料コスト上昇で利益率低下。
- エネルギー材料事業
- 売上2,138百万円(△46.6%)、営業損失△1,073百万円(前期は営業損失△256百万円)。
- 背景:競争激化によるリチウムイオン電池用電解液の販売減が主因。セグメントで最も深刻な落ち込み。
- ライフ&ヘルスケア事業
- 売上9,601百万円(△3.0%)、営業利益952百万円(△23.8%)。
- 背景:医療化学品は販売減、素材化学品は一部製品増(HFO等)で補うが、低価法の影響などで利益は減少。
- ガラス事業
- 売上14,299百万円(+3.2%)、営業利益630百万円(△10.8%)。
- 背景:建築用ガラスは非住宅向けで増加、自動車用は一時生産停止で減少。原燃材料費上昇で利益率低下。
- 研究開発費:1,913百万円(+10.8%)と増加。中長期の製品競争力維持に投資継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明確な数値目標は記載なし(–)。ただし事業ポートフォリオの最適化(非注力領域の撤退・売却)を進める方針。
- KPI達成状況:公開KPIに関する明示的な記載なし(–)。
- 取り組み:Apollo Scientificの売却は非中核事業の切り離し(資源再配分)として中長期戦略と整合。
競合状況や市場動向
- 競合との比較:エネルギー材料分野は競争激化により価格競争圧力あり。電子材料はAI向け需要でポジティブ要因あり。セグメントごとの相対的強弱が鮮明。
- 市場動向:半導体在庫調整や電池材料市場の競争環境、原材料価格・為替動向が短期業績に与える影響が大きい。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期累計(通期前半)予想:売上高66,000百万円(△3.0%)、営業利益2,000百万円(△57.9%)。
- 通期(2026年3月期)予想:売上高145,000百万円(+0.5%)、営業利益7,500百万円(△29.4%)、親会社株主当期純利益5,500百万円(△3.1%)。
- 会社は第1四半期後も予想を修正していない(修正無し)。
- 予想の信頼性:第1四半期は利益進捗がやや遅い点は留意。過去の予想達成傾向については資料に記載なし(–)。
- リスク要因:
- 原材料価格の上昇、為替変動(為替差損の計上が利益に直撃)
- 電池材料市場での競争激化(価格下落・販売量減)
- 顧客の生産調整(自動車向け等)や在庫変動(半導体)
- 戦略的売却・投資の実行結果(収益性改善期待が十分に実現するか)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し(当四半期における会計方針変更・見積り変更は無し)。
- 四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理:税金費用等について見積実効税率適用の注記あり。
- 連結子会社の株式譲渡(重要な後発事象):連結子会社Apollo Scientific Ltd.の全株式を上海泰坦科技に譲渡予定(契約締結日2025/7/23、譲渡実行予定2025年10月)。譲渡価額5,756,429ポンド。譲渡損益は約13億円前後の特別損失見込み。理由は同社の業績低迷と当社の注力領域との不一致。事業ポートフォリオ最適化の一環。
- 連結範囲の重要な変更:無し(ただし一部連結子会社の決算期取り扱いを四半期決算に変更)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4044 |
| 企業名 | セントラル硝子 |
| URL | http://www.cgco.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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