2025年12月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第3四半期は事業成長(SaaS/サブスク・コンサル案件)と販管費抑制により当初予想を上回る着地。第4四半期は経済・金融情勢不透明のため保守的に据え置き、通期は第3四半期の増益分を反映して上方修正。
- 業績ハイライト: 売上高は前年同期比で△13.4%(悪い)が、営業利益・経常利益等は改善。特に経常利益は+772.5%(良い)、親会社株主に帰属する中間純利益は黒字化。EBITDA・ROICも大幅改善。
- 戦略の方向性: SaaS/サブスク事業への投資、生成AIによる事業強化、APIソリューション事業の拡大を中核に中長期的な企業価値向上を図る。
- 注目材料: 通期業績予想は利益を上方修正(売上据え置き)/株主優待制度の新設(200株以上で2,000円相当カタログギフト)。ARRやストック売上高比率の増加(ストック比率64.4%)が確認された点もポイント。
- 一言評価: 売上は前期比で減少したが、SaaSのストック収益拡大とコスト管理で収益性が改善し、通期利益を上方修正した決算説明。
基本情報
- 企業概要: サイオス株式会社(SIOS Corp.)
- 主要事業分野(簡潔): オープンソースを基軸としたシステムインテグレーション、ソフトウェア販売、SaaS/サブスク事業および関連ソリューション提供(HAクラスター、ワークフロー、ID管理等)
- セグメント:
- プロダクト&サービス: 自社製品(LifeKeeper等のHAソフト、Gluegentシリーズのワークフロー/ID管理、文書管理アプリ等)、SaaS・サブスク中心のストック収益
- コンサルティング&インテグレーション: 金融・文教・API・生成AI導入支援等のSIサービス、システム開発・構築支援
- ソフトウェアセールス&ソリューション: レッドハット等のディストリビューション、Elastic等パートナー製品販売および導入支援
業績サマリー(連結、単位:百万円)
- 主要指標(第3四半期累計)
- 売上高: 13,605(前年同期 15,717、△13.4%)(悪い)
- 売上総利益: 3,887(前年同期 3,945、△1.5%)(やや悪い)
- 営業利益: 296(前年同期 △86、増益。割合の前年比較は表記なし)(良い)
- 経常利益: 363(前年同期 41、+772.5%)(良い)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 235(前年同期 △12、黒字化)(良い)
- EBITDA: 328(前年同期 △47、改善)(良い)
- ROIC(年率換算): 14.7%(前年同期 △6.1%)(良い)
- (注)数値は第3四半期累計。前年同期比は必ず%表記。
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(簡易計算、通期修正前提):
- 売上高進捗率: 13,605 / 19,000 = 71.6%(通期予想に対して進捗高、一般的には高め=良)
- 営業利益進捗率: 296 / 320 = 92.5%(良)
- 当期純利益進捗率: 235 / 270 = 87.0%(良)
- サプライズの有無: 第3四半期の増益を受けて通期利益見通しを上方修正(営業利益・経常利益・当期純利益・EBITDA・ROICを増額)。これはポジティブなサプライズといえる。
- 進捗状況(簡易)
- 通期予想に対する進捗(上記): 売上は通期の約72%と高水準の進捗、利益は通期予想に対し約90%以上で好調。
- 中期経営計画/年度目標に対する達成率: –(中期数値の提示なし)
- 過去同時期との進捗率比較: 同期間の売上は前年から減少する一方、利益は改善(前年は赤字→今期黒字化)。
- セグメント別状況(第3四半期累計、単位:百万円)
- プロダクト&サービス(SaaS中心)
- 売上高: 4,224(前年同期 4,563、△7.4%)(悪い)
- セグメント営業利益: 481(前年同期 253、+89.8%)(良い)
- コメント: 金融向け経営支援システム販売事業の株式譲渡により売上は減少。だがSaaS・サブスクのユーザー増で利益大幅改善。ストック売上比率 64.4%(2025年第3四半期累計)。
- コンサルティング&インテグレーション
- 売上高: 2,647(前年同期 2,276、+16.3%)(良い)
- セグメント営業利益: 308(前年同期 254、+20.9%)(良い)
- コメント: 金融領域・文教領域での案件獲得が順調、生成AI導入支援等も展開。
- ソフトウェアセールス&ソリューション
- 売上高: 6,742(前年同期 8,884、△24.1%)(悪い)
- セグメント営業利益: 90(前年同期 78、+14.4%)(良い)
- コメント: 前年計上のRed Hat関連大型案件が無くなった影響で売上減。ただしElastic等新商材の伸長で増益。
- 調整(全社費用等): 売上高 △8(ほぼゼロ)、営業利益 △673(前年 △582)—ただし全社費用は削減傾向(事業譲渡等で)。
業績の背景分析
- 業績概要:
- 売上は前年同期比で減少(主にソフトウェアセールスで大型案件不在および事業譲渡影響)。
- 収益性は改善:SaaSのストック収益拡大、コンサル案件の増加、全社費用削減(金融向け事業譲渡等)により営業利益・経常利益・純利益が改善。ROIC/EBITDAも回復。
- 増減要因:
- 増収要因: コンサルティング&インテグレーションの案件増、SaaS(Gluegentシリーズ等)のユーザー増・ARR拡大(合計ARR前年伸長率 +27.2%、Gluegent Flow +57.6%)。Elastic等の新商材寄与。
- 減収要因: 金融機関向け経営支援システム販売事業の株式譲渡に伴う売上減、Red Hat関連の大型案件不在。
- 増益要因: ストック比率上昇による収益安定化、販管費抑制、事業ポートフォリオの整理。
- 一時的要因: 事業譲渡による売上構成の変化(非反復売上の縮小)。
- 競争環境:
- API・生成AI・RAG・SBOMなどの領域で他ベンダーとの競合はあるが、長年のパートナー(Red Hat、Elastic、Kong等)や教育・金融向けの導入実績、SaaSでの定着化が競争優位要素に。
- リスク要因: 為替・マクロ(経済・金融)不透明感、特定大型案件の有無に業績が左右される点、サイバー・セキュリティ関連の技術/規制変化。
戦略と施策
- 現在の戦略(2025 全社成長戦略):
- SaaS・サブスク事業への投資
- 生成AIによる事業強化(Azure OpenAI、RAG等)
- APIソリューション事業の拡大
- 進行中の施策と進捗:
- SaaS強化: GluegentシリーズのARR拡大(合計ARR前年伸長率 +27.2%、Gluegent Flow +57.6%)で成果。ストック売上比率 64.4%に上昇。
- 生成AI: Gluegent Flowに生成AI機能(タスク要約等)を実装、生成AI導入支援パッケージ(Azure OpenAI、RAGスターターパック、RAGハンズオントレーニング)を展開。
- API/パートナー戦略: Kongとの共同導入支援(NTTデータ「ANSER」への採用支援事例)やElasticとの協業でRAG導入を推進。
- SBOM対応: SCAN OSS(スペイン)との協業でSBOMサービスを拡充。
- 製品刷新: LifeKeeper v10 提供開始(操作性向上、製品体系見直し)。
- セグメント別施策:
- プロダクト&サービス: SaaS化・生成AI機能強化でARR/契約継続率向上、カスタマーサクセス強化で定着。
- コンサル&インテグレーション: 金融・文教領域で案件増。生成AI導入支援やAPIワンストップ支援の展開。
- ソフトウェアセールス: Elastic等新商材の拡充で製品ポートフォリオを多様化。
- 新たな取り組み: 株主優待制度の新設(200株以上で2,000円相当カタログギフト、基準日:12月末日)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期・2025年12月期、単位:百万円、会社公表)
- 売上高: 19,000(修正なし)
- 営業利益: 320(修正後、前回公表 220、増額 +100)
- 経常利益: 400(修正後、前回公表 290、増額 +110)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 270(修正後、前回公表 200、増額 +70)
- EBITDA: 372(修正後、前回公表 272、増額 +100)
- ROIC: 11.7%(修正後、前回 8.9%)
- 1株当たり配当金: ―(未定)
- 予想の前提条件: 為替や外部環境については第4四半期は不透明なため保守的設定(具体為替レート等の数値は非開示)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 第3四半期の事業成長・販管費抑制を踏まえ増益分を通期に反映。第4四半期は保守見積もりで安全側に見ている旨。
- 予想修正: 通期で利益上方修正(売上は据え置き)。修正理由は第3四半期の増益進捗を反映。
- 中長期計画: 中期経営計画の具体数値提示は本資料に明記無し。SaaS/生成AI/APIを中核に中長期成長を目指す方針。
- 予想の信頼性: 会社コメントでは第3四半期は当初予想を上回ったが第4四半期の外部環境は不透明と明記(保守的姿勢)。過去の予想達成傾向については資料に記載なし。
- マクロ経済の影響: 今後の経済・金融情勢による需要変動が予想に影響しうる旨を明示(留意事項)。
配当と株主還元
- 配当方針: 会社発表では(通期)1株当たり配当は未定。総じて慎重な姿勢。
- 配当実績(本資料内): 中間・期末の具体金額は未記載(1株当たり配当金: ―)。
- 特別配当: なし(記載なし)。
- その他株主還元: 新たに株主優待を導入(下記参照)。自社株買い・株式分割等の記載なし。
- 株主優待(新設): 基準日 12月末日、保有株式数 200株以上、優待内容 2,000円相当のカタログギフト(食品)。
製品やサービス
- 主要製品/新製品:
- LifeKeeper(HAクラスター): v10提供開始(ウェブベースで操作性向上、OS間で操作性統一等)。
- Gluegent Flow(ワークフロー): 生成AI機能(タスク要約等)でARR急伸。
- Gluegent Gate(ID管理): カスタマーサクセス強化で活用定着と契約拡大。
- 文書管理スキャンアプリ等。
- サービス: 生成AI導入支援(Azure OpenAI Service連携、RAGスターターパック、RAGハンズオン、技術コンサルティング)、API導入支援、SBOMサービス等。提供エリア・顧客層は金融、文教、エンタープライズが中心。
- 協業・提携: Red Hat(販売/ディストリビューション)、Elastic(RAG導入支援)、Kong(API管理プラットフォーム)、SCAN OSS(SBOM)、NTTデータ向け導入支援事例等。
- 成長ドライバー: SaaSのストック収益拡大(ARR増加)、生成AI機能による差別化、APIソリューション拡販、パートナー連携による新案件創出。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢: 第3四半期進捗の好転を受け実行重視・保守的な第4四半期見通しでリスク管理を重視する姿勢。
- 未回答事項: 将来の配当方針の明確化、代表者コメント等の詳細は資料に記載なし(–)。
- ポジティブ要因:
- SaaS/サブスクのARR・ストック売上高比率上昇(ストック比率 64.4%)。
- Gluegent Flowの生成AI機能が好評でARR高成長(+57.6%)。
- コンサル案件の増加(金融・文教)で受注堅調。
- 全社費用の整理や事業ポートフォリオ見直しで収益性改善。
- 通期利益上方修正(営業利益・経常利益・当期純利益等)。
- ネガティブ要因:
- 第3四半期の売上高は前年同期比で△13.4%(主に事業譲渡・大型案件不在)。
- 第4四半期の業績は外部環境次第で変動するリスク(会社も保守的見通し)。
- ソフトウェア販売依存の引き続きの影響(大型案件の有無に依存)。
- 不確実性: マクロ(景気・金融)や大型案件の受注状況、生成AI導入の市場採用速度。
- 注目すべきカタリスト: ARR/ストック売上高の推移、Gluegent系の契約継続・拡大、Elastic/Kong等パートナーとの共同案件、SBOMやRAG関連の受注進捗、通期業績の最終着地。
重要な注記
- 会計方針: 特段の変更記載なし(資料内に会計方針変更の明記はなし)。→ 詳細は決算短信等で確認必要。
- リスク要因: 第4四半期の経済・金融情勢等の不確実性を理由に通期見通しは保守的に据え置き(会社コメント)。その他、サイバーセキュリティやOSS利用に関する規制・脆弱性リスク等。
- その他: 長期借入金の完済により有利子負債が減少(残高はリース債務50百万円のみ)。利益剰余金の増加(+235百万円)で自己資本比率が前期末比+4.9%上昇し22.6%に改善。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3744 |
| 企業名 | サイオス |
| URL | http://www.sios.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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