2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: マーケティング領域(特に美容マーケティング)の継続成長を強調し、12月1日付でのしるし株式会社を完全子会社化しSNS×ECの連携と美容以外カテゴリ拡大を図る。通期予想は下半期の大型案件計上を見込み据え置き。
- 業績ハイライト: 上半期売上高は3,558百万円(YonY+18.3%:良)、売上総利益1,806百万円(YonY+14.5%:良)。一方で営業利益は259百万円(YonY▲45.6%:悪、営業利益率約7.3%)と大幅減益。
- 戦略の方向性: SNSファーストの統合型プランニングを深化、M&A(しるし社買収)でECコンサル領域を取り込みSNS×EC連携ソリューション強化、AI導入による業務効率化と事業価値創造、メディカル領域へ継続投資(2027年の収益化目標)。
- 注目材料: しるし株式会社の取得(取得価額3,500百万円、のれん約3,000百万円、取得日2025/12/1予定、10年償却予定)によるセグメント体系の変更と中長期の収益寄与見込み。上半期の純利益進捗はメディカル領域の特別損失約1.1億円で低迷。
- 一言評価: 成長投資とM&Aで事業領域拡大を図る一方、のれん償却・販管費の増加で短期的な収益性に逆風。
基本情報
- 企業概要: トレンダーズ株式会社(Trenders, Inc.)
- 主要事業分野: SNSファーストのマーケティング(インフルエンサー/メディア/イベント等)、インベストメント(社債・成長企業株式取得)および12月以降はECコンサルティング事業を追加
- 代表者名: 代表取締役社長 黒川 涼子
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年11月14日(資料作成日)
- 説明者:
- 資料に記載の主要役職:代表取締役社長 黒川 涼子、取締役CFO 田中 隼人(発言の詳細は資料ベースのメッセージ要約を記載)
- 報告期間:
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(上半期)
- セグメント:
- マーケティング事業:SNSマーケティング、インフルエンサー、Mimi Beauty運営、イベント、クリエイティブ等(従来は美容/メディカルで区分)
- インベストメント事業:社債・成長企業株式等の投資運用
- 2025年12月以降の追加セグメント:ECコンサルティング事業(しるし株式会社の連結により)
業績サマリー
- 主要指標(2026年3月期上半期)
- 売上高: 3,558百万円(前年同期比 +18.3%:良)
- 営業利益: 259百万円(前年同期比 ▲45.6%:悪)、営業利益率 約7.3%(259/3,558)
- 経常利益: 329百万円(前年同期比 ▲30.4%:悪)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 68百万円(前年同期比 ▲77.4%:悪)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料未記載)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(通期予想8,700百万円等に対する進捗)
- 売上高進捗率: 40.9%(8,700百万円計画に対し)→ やや順調だが期初想定は若干未達(資料コメント)
- 営業利益進捗率: 19.9%(通期1,300百万円に対し)→ 低い進捗
- 経常利益進捗率: 25.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益進捗率: 8.5%(特別損失約1.1億円影響で低進捗)
- サプライズの有無: 特段の上方修正なし。上半期は営業・経常・純利益で予想に若干ビハインドだが、下半期の大型案件計上見込みで通期予想は据え置き。
- 進捗状況:
- 通期進捗(売上40.9%、営業利益19.9%、純利益8.5%)→ 売上は通期見通しの40%超まで到達しているが、利益面は低進捗(悪)。
- 中期経営計画(2026–2029)の目標: 営業利益CAGR 25~30%(2026→2029、発表は2025年5月)。当面はM&A/投資で柔軟に投資するため営業利益目標は設定せず。
- 過去同時期との比較: 売上・粗利は増加、販管費急増により営業利益は悪化。
- セグメント別状況(上半期)
- マーケティング事業: 売上 3,497百万円(YonY +20.7%:良)、売上総利益 1,745百万円(YonY +14.6%:良)、営業利益 250百万円(YonY ▲48.1%:悪)
- インベストメント事業: 売上 60百万円(YonY ▲44.3%:悪)、売上総利益 60万円(YonY +13.7%:良)、営業利益 59百万円(YonY +14.0%:良)
業績の背景分析
- 業績概要:
- 増収は美容マーケティング領域の継続成長、zenplus社の新規連結、Mimi Beauty等のメディア効果。売上総利益は増加し過去最高(第2Qの粗利954百万円)。
- 減益の主因は販管費の増加(上半期販管費1,547百万円、YonY+40.5%)—のれん償却開始(zenplus)、zenplus連結による人件費等の増加。メディカル領域での特別損失約1.1億円が当期純利益を圧迫。
- 増減要因:
- 増収要因: 美容マーケティング案件増加、zenplus連結、Mimi Beautyフォロワー増加によるソリューション拡大、海外イベント(LA POPUP)等。
- 減益要因: のれん償却(zenplus、新たにしるし社も発生見込み)、人件費・外注費増、イベント事業拡大に伴う先行投資、メディカル領域の立ち上がり遅延と特別損失。
- インベストメント事業: 前期は有価証券売却の計上(売上55百万円)があったが今期は売却なしで減収。ただし社債受取利息増により粗利・営業利益は改善。
- 競争環境:
- ターゲット市場(化粧品業界の広告費)を基にしたSOMは約500億円。SNSを活用するプレーヤーは多く、トレンダーズはMimi Beautyや美容家ネットワーク、独自メソッド(熱量分析・インフルエンスファクター)で差別化。
- リスク要因:
- のれん償却負担(zenplus、しるし社:約3,000百万円ののれん想定)と借入による財務負担
- プロジェクト実施時期のズレ(案件の後ろ倒し)
- メディカル領域・新規事業の立ち上げ遅延
- プラットフォーム依存・SNS仕様変更リスク
- マクロ要因(為替は限定的、広告需要変動等)
戦略と施策
- 現在の戦略:
- SNSファーストの統合型プランニングを軸に、イベント・クリエイティブ・広告・EC運営を一気通貫で提供。
- M&A(しるし社)によりECモール運営(Amazon等)を取り込み、SNS×EC連携ソリューションを強化し美容以外カテゴリへ拡大。
- AI技術の社内外活用(社内AIアシスタント、SNS熱量分析、広告効果予測、キャスティング支援等)を推進。
- 進行中の施策:
- しるし社の完全子会社化(2025/12/1予定、買収資金は金融機関借入)
- アイスタイル社との連携による相互アップセル(累計受注額:約1.3億円、アイスタイルへの広告アップセル約4.2億円)
- Mimi Beautyのフォロワー拡大・イベント実施(MAGAZINE発刊イベント来場約3,000人)
- 海外販路開拓(LAでのPOPUP)
- メディカル領域のDX支援(銀座ステムファインクリニック等)
- セグメント別施策:
- マーケティング領域: zenplusとの連携でイベント強化、Mimi Beauty・インフルエンサー・SNS広告の拡充、AKANE MAGAZINE創刊(2026春予定)
- ECコンサルティング(しるし社): ECモールの戦略立案から実行、PL改善支援
- インベストメント: 投資運用の継続(ただし通期では有価証券売却を予定せず)
- 新たな取り組み:
- しるし社連結によるセグメント構成の変更(2025年12月~)とSNS×ECの連携ソリューション強化
- 新メディア『AKANE MAGAZINE』創刊プロジェクト
- AIインフラ・ツール群の本格展開
将来予測と見通し
- 業績予想(通期:2026年3月期)
- 売上高: 8,700百万円(増減率 +40.5%:予想は大幅増収)
- 営業利益: 1,300百万円(増減率 +31.5%)
- 経常利益: 1,300百万円(+31.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 800百万円(+33.2%)
- 予想の前提条件:
- マーケティング領域(インフルエンサー・Mimi Beauty等)の継続成長、zenplusの新規連結効果および下半期の大型案件計上
- インベストメント事業は営業投資有価証券の売却を予定せず(減収想定)
- しるし社は2025年12月連結(2026年3月期は4か月分を取込)
- 予想の根拠と経営陣の自信度:
- 経営陣は下半期の需要期と複数大型案件で通期目標達成を見込むため予想据え置き(慎重な表現)。推進中のM&A・連携施策が実行されれば期後半で回復の見込み。
- 予想修正:
- 通期予想の修正は無し(資料時点)。ただし上半期は若干の進捗遅れあり。
- 中長期計画:
- 中期経営目標(2026–2029): 営業利益のCAGR 25–30%(目標)。当該期間は積極的M&A・投資を実施しつつ成長を目指す。
- しるし社統合やAI導入が中長期の成長ドライバーとして位置付けられる。
- 予想の信頼性:
- 上半期の利益進捗が低い点は留意。過去4年間の営業利益CAGRは約21%(2021→2025実績)であり、掲げる25–30%のCAGRは達成に向けM&A等の寄与が必要。
- マクロ経済の影響:
- 広告需要・消費者支出の変動、SNSプラットフォームの仕様変更、物流コストの変動等が影響。
配当と株主還元
- 配当方針:
- EPSの増加に応じて1株当たり配当金額を継続的に増加させるのが基本方針。短期的に減益でも1株当たり配当金額は維持または増加させる予定と記載。
- 自己株式取得はマーケット環境等を踏まえ随時検討。
- 配当実績:
- 中間配当、期末配当、年間配当の具体数値: –(資料未記載)
- 特別配当: 無し(資料上の記載なし)
- その他株主還元: 自己株式取得は状況に応じて検討と明記
製品やサービス
- 製品(主要サービス):
- SNSマーケティング、インフルエンサーマーケティング、Mimi Beauty(SNSメディア運営)、イベント企画・運営(zenplus連携)、クリエイティブ制作、@cosme等の媒体出稿、ECモール運営(しるし社)
- サービス提供エリア・顧客層:
- 主に化粧品・トイレタリー領域のブランドが中心(粗利構成比で化粧品が約91%に達するなど美容特化)だが、EC×SNSにより消費財・アパレル・家電等への拡大を狙う
- 協業・提携:
- アイスタイル(iStyle)との協業により相互ソリューション提供、韓国子会社Glowdayz経由で韓国コスメ取引、各種プラットフォーム・流通連携
- 成長ドライバー:
- SNS×EC連携(UGC活用、購買データ連動)、Mimi Beautyのフォロワー拡大、しるし社統合によるEC収益化、AIツールによる広告効果向上・業務効率化、海外展開(LAなど)
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載: 資料中にQ&Aは掲載されていない → 要約は無し。重要なやり取りは資料に記載なし(未回答事項:–)。
- 経営陣の姿勢: 成長投資と株主還元(EPSベースの配当増加)を両立させる姿勢を示す一方、短期的な利益圧迫は受け入れている旨の姿勢。
- ポジティブ要因:
- 売上・粗利は増加(上半期売上高 +18.3%、売上総利益 +14.5%:良)
- SNSメディア資産(Mimi Beauty 総フォロワー約589万)と独自のマーケティングメソッドを保有
- しるし社買収でECモール運営の実行力を獲得、SNS×ECの連携ソリューション強化
- 財務は現預金が毎月固定費の約8か月分確保、自己資本比率約50%(健全)
- ネガティブ要因:
- 販管費急増(上半期販管費 +40.5%)とのれん償却の開始で営業利益が大幅減少(営業利益 ▲45.6%)
- しるし社買収によるのれん(約3,000百万円)と借入負担(取得資金を借入で調達)→ 減損・金利コストリスク
- メディカル領域の立ち上がり遅延・特別損失で純利益進捗が低い
- 美容カテゴリ集中の高さ(粗利構成比で化粧品が約91%)はカテゴリリスク
- 不確実性:
- 下半期の大型案件実施としるし社の統合効果が想定どおりに出るか
- SNSプラットフォームのトレンド変化・アルゴリズム変更
- M&A後ののれん償却・統合コストの影響
- 注目すべきカタリスト:
- しるし社の連結(2025年12月)による2026年3月期下半期の寄与(通期業績への影響)
- 下半期に予定の複数大型案件の進捗・売上計上
- AKANE MAGAZINE創刊(2026春)および海外展開(LA等)の効果
- 2027年のメディカル事業収益化の進捗
重要な注記
- 会計方針:
- のれんの発生・償却が業績に影響(zenplusの連結でのれん償却開始、しるし社取得でのれん約3,000百万円発生見込み・10年で償却予定)
- リスク要因(資料記載の主なもの):
- M&A・投資に伴うのれん・借入リスク、プロジェクト遅延、プラットフォーム依存リスク等
- その他:
- 本資料は業績情報提供が目的であり、有価証券の投資勧誘が目的ではない旨の注意書きあり。
- 不明項目(EPS、説明会でのQ&Aの詳細、報告書提出日、配当金の金額など)は“–”で記載。
(注)数値は資料記載のまま記載。良い/悪いの目安は当該比率の増減に基づく簡易評価。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6069 |
| 企業名 | トレンダーズ |
| URL | http://www.trenders.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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