2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が公表している通期予想からの修正はなし。四半期(第1四半期)実績は会社予想に対する明確な上振れ/下振れの開示は無しのため「ほぼ予想通り」。
- 業績の方向性:増収増益(経常収益 16,072百万円:前年同期比+24.8%、経常利益 3,071百万円:前年同期比+30.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益 2,388百万円:前年同期比+41.5%)。
- 注目すべき変化:貸出金利息・有価証券利息の増加により資金運用収益が拡大(貸出金利息:5,760百万円=前年同期比+1,367百万円等)。一方で預金利息など資金調達費用も増加(預金利息等支払利息の増加が目立つ)。国債等の売却損は増加したが、株式等売却益の増加が寄与。その他包括利益が大幅プラス(+11,343百万円の四半期包括利益)で純資産改善。
- 今後の見通し:通期(2026年3月期)予想は未修正。進捗率は経常利益で約31%(3,071/9,800)、親会社株主純利益で約36.7%(2,388/6,500)と利益は概ね順調で、通期達成の目安は強くは崩れていない。
- 投資家への示唆:金利環境の変化により貸出利息収入が拡大している一方、預金金利上昇で費用も増えており、今後は利ザヤの動向(貸出金利・預金金利差)と保有債券の評価/売却損益が短期業績に影響する主要要因。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社秋田銀行
- 主要事業分野:地域銀行業(預金・貸出、資金運用、役務業務)、リース等の金融関連業務および地域商社・ファンド等のその他事業
- 代表者名:取締役頭取 芦田 晃輔
- 上場市場・コード:東証 8343
- URL:https://www.akita-bank.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明会:無(決算補足資料は作成有)
- セグメント:
- 銀行業務:預貸金・有価証券運用・資金決済等の中核業務
- リース業務:グループ内のリース関連事業
- その他:コンサルティング、地域商社、ファンド組成運営、保証、クレジットカード等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):18,093,643株(第1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):17,717,522株(第1Q)
- 自己株式数(期末):359,392株(第1Q)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:通期・中間等については既公表分に修正なし(具体日程は別途公表)
- 株主総会 / IRイベント:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 売上高(経常収益):16,072百万円(前年同期比+24.8%) — 会社の通期予想に対する四半期ごとの目標値は明示されていないが増収。
- 営業利益相当(経常利益):3,071百万円(前年同期比+30.0%) — 通期予想9,800百万円に対し進捗約31.3%。
- 純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益):2,388百万円(前年同期比+41.5%) — 通期予想6,500百万円に対し進捗約36.7%。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:貸出金利息と有価証券利息増(貸出金平均残高増+金利上昇)、株式等売却益の増加、与信関係費用の減少。
- 下振れ要因:国債等の売却損の増加、預金利息等資金調達費用の増加。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想を修正していない。現時点のQ1進捗(特に純利益の進捗がやや先行)から見ると、大きな下振れ懸念は示されていないが、後半の国債・株式市場の動向や預金金利の推移が重要。
財務指標
- 財務諸表の要点(連結、単位:百万円)
- 経常収益:16,072(+3,202、+24.8%)
- 経常費用:13,001(+2,493、+23.7%)
- 経常利益:3,071(+710、+30.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,388(+701、+41.5%)
- 総資産:3,567,010(前期末比+106,669)
- 純資産合計:167,402(前期末比+10,308)
- 自己資本(参考):166,663百万円
- 収益性(第1四半期)
- 売上高(経常収益):16,072百万円(前年同期比+24.8%、増加額+3,202百万円)
- 営業利益相当(経常利益):3,071百万円(前年同期比+30.0%)
- 純利益:2,388百万円(前年同期比+41.5%)
- EPS(四半期):134.83円(前年同期95.65円、前年同期比+40.9%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 通期経常利益予想 9,800百万円に対する進捗:約31.3%(第1Q)
- 通期親会社純利益予想 6,500百万円に対する進捗:約36.7%(第1Q)
- 通常ペース(単純に四半期=25%)より利益進捗はやや良好(特に純利益)
- 財務安全性
- 自己資本比率:4.6%(第1Q、注:資料の自己資本比率は自己資本比率告示の定義とは異なるため、規制資本比率とは別)→(目安:40%以上で安定、ただし本値は算出方法が異なるため単純比較は不可)
- 負債比率(負債合計/純資産等の詳細数値は資料記載のため計算可能だが、注記参照):総負債 3,399,607百万円
- 流動性(流動比率等):–(四半期CFは作成しておらず詳細は非開示)
- 効率性
- 営業経費(営業経費):5,551百万円(前年同期5,541百万円、ほぼ横ばい)
- コア業務純益(単体補足資料):3,663百万円(前年同期3,234百万円、+13.2%)→資金利益増が寄与
- セグメント別(第1Q)
- 銀行業務:経常収益(外部)14,575百万円、セグメント利益 3,369百万円
- リース業務:経常収益(外部)1,299百万円、セグメント利益 44百万円
- その他:計上控除等を経て連結経常利益合計 3,071百万円
- 財務の解説(要旨)
- 貸出平均残高の増加と利回り上昇により貸出金利息が大幅増。預金利息支払額も増加したが、資金利益合計は前年同期比で増加。国債等の売却損が増えた一方で株式等売却益は増加し、結果的に有価証券関係損益は前年同期比でやや悪化(△11百万円)。その他包括利益で大幅な改善があり純資産は増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 45円、期末 60円、年間 105円(実績)
- 2026年3月期(予想):中間 75円、期末 75円、年間 150円(直近公表予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向(予想):通期EPS(予想)366.99円に対し年間配当150円 → 配当性向 約40.9%(目安:40%前後)
- 自社株買い・株主還元方針:特記事項なし(自社株買い等の開示なし)
セグメント別情報
- 銀行業務(中核)
- 第1Q経常収益(外部):14,575百万円、セグメント利益 3,369百万円(前年同期比:経常収益+28億95百万円、経常利益+4億51百万円)
- 主要要因:貸出金利息・有価証券利息の増加、与信費用の減少
- リース業務
- 第1Q経常収益(外部):1,299百万円、セグメント利益 44百万円(小規模)
- その他
- コンサル・地域商社等を含むが連結上の調整で経常利益に僅かな影響
- 戦略・見通し:資料ではセグメント毎の詳細戦略説明は限定的。銀行本体の利息収益拡大が今後の収益基盤。
競合状況や市場動向
- 市場動向の影響:
- 金利上昇局面で貸出利息はプラスだが預金利上昇が収益を圧迫する可能性あり(短期的な利鞘管理が鍵)。
- 保有有価証券の評価・売却損益が収益の変動要因となっている。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)連結予想:経常利益 9,800百万円(前期比+7.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益 6,500百万円(前期比+14.8%)→ 第1Q実績は進捗良好(上記進捗率参照)。
- 予想修正:直近公表の予想からの修正なし。
- 会社予想の前提:為替・原油など特段の前提明記なし(主に金利・市場環境に依存)。
- 予想の信頼性:第1Q進捗は利益面でやや先行しており、現時点で大幅な下方リスクは示されていないが、国債等の評価損・売却損や預金金利上昇など短期市場リスクに注意が必要。
- リスク要因:
- 国内金利の急変(預貸金利差の縮小)
- 有価証券の価格変動(国債・株式の評価損・売却損)
- 地域経済の景況悪化による与信コストの増加
- 規制・資本規制の変更(自己資本比率関連の開示は要注視)
重要な注記
- 会計方針の変更:該当事項なし
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:該当事項なし
- 監査・レビュー:当四半期の四半期連結財務諸表に対する監査法人によるレビューはなし(注記あり)
- その他:自己資本比率は「自己資本比率告示の定義」とは異なる方法で算出しているため、外部指標と単純比較しないこと(資料注記)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8343 |
| 企業名 | 秋田銀行 |
| URL | http://www.akita-bank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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