2024年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想・市場予想との比較情報は開示資料に明示されておらず判定不可(–)。ただし、前年実績比では下振れ(売上高・利益とも減少)。
- 業績の方向性: 減収減益(売上高3,987百万円:前年同期比△6.4%、営業利益486百万円:△25.9%、親会社株主に帰属する当期純利益332百万円:△22.1%)。
- 注目すべき変化: 主力の計測・制御分野が前年同期比△14.4%減の2,444百万円と大幅減少。一方、交通関連分野が同+38.6%の660百万円と大幅回復。
- 今後の見通し: 2025年3月期は売上高4,100百万円(+2.8%)、営業利益530百万円(+9.1%)と増収増益予想。ただし半導体市況の在庫調整や地政学リスクの影響により不確実性あり。
- 投資家への示唆: 財務は強固(自己資本比率79.3%、有利子負債実質ゼロの状況)で配当は記念配当を含め年間57円。業績は半導体関連の市況に左右されやすく、計測・制御分野の回復動向が鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: エブレン株式会社
- 主要事業分野: 産業用電子機器および工業用コンピュータ(バックプレーン、バスラック、システムシャーシ等)の設計・製造・販売(単一セグメント)
- 代表者名: 代表取締役社長 上村 正人
- URL: https://ebrain.co.jp/
- 問合せ先: 取締役管理部長 田中 猛(TEL 042-646-7171)
- 報告概要:
- 提出日: 2024年5月13日(決算短信)
- 対象会計期間: 2024年3月期(連結、2023年4月1日~2024年3月31日)
- 定時株主総会開催予定日: 2024年6月27日
- 有価証券報告書提出予定日: 2024年6月28日
- 決算説明会の有無: –(決算短信に明示なし)
- セグメント:
- 単一セグメント(産業用・工業用コンピュータ関連の設計・製造・販売)。営業品目は応用分野別に開示あり(通信・放送、電子応用、計測・制御、交通関連、防衛・その他)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 1,536,000株
- 期末自己株式数: 27,053株
- 期中平均株式数: 1,508,970株
- 時価総額: –(株価情報は資料に無し)
- 今後の予定:
- 定時株主総会: 2024年6月27日
- 配当支払開始予定日: 2024年6月28日
- 有価証券報告書提出予定日: 2024年6月28日
- IRイベント等: –(別途開示があれば)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較(2024年実績に対する会社予想の記載なし): 売上高・営業利益・純利益について会社の期中予想との比較情報は開示されておらず(–)。
- 市場(アナリスト)予想との比較: –(資料に記載なし)
- サプライズの要因:
- 減収の主因は計測・制御分野(半導体製造装置向けなど)の出荷減。営業利益率低下は売上減と販管費の増加(販売費及び一般管理費は425百万円に増加)等の影響。
- 収益を押し上げた要素として、保険解約返戻金等の営業外収益が増加(6,450千円)している点。
- 通期への影響:
- 2025年3月期は増収増益予想(売上4,100百万円、営業利益530百万円)を提示。達成可能性は半導体関連の在庫調整や地政学リスク次第と会社も注記しており、外部環境に依存するため不確実性あり。
- 現時点で予想修正は発表されていない。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位=百万円)
- 売上高: 3,987(前年4,258、△6.4%)
- 売上総利益: 911(前年1,046)
- 営業利益: 486(前年656、△25.9%)
- 経常利益: 490(前年654、△25.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 332(前年426、△22.1%)
- 総資産: 5,675(前年5,604)
- 純資産: 4,502(前年4,197)
- 現金及び現金同等物期末残高: 2,247(前年1,809)
- 営業CF: +505(前年247)
- 投資CF: △34(前年△34)
- 財務CF: △40(前年△61)
- 収益性:
- 売上高: 3,987百万円(前年同期比△6.4%、△271百万円)
- 営業利益: 486百万円(前年同期比△25.9%、△170百万円)
- 営業利益率: 12.2%(前年15.4% → 低下、利益率悪化は注意点)
- 経常利益: 490百万円(前年同期比△25.0%)
- 純利益: 332百万円(前年同期比△22.1%)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 220.06円(前年282.44円、△62.38円、△22.1%)
- 進捗率分析(四半期決算ではないため該当項目は当期決算向けに適用せず)
- 通期予想(2025年)に対する参考: 2024実績比で見れば、会社は翌期売上を約+2.8%見込む(4,100百万円計画)。
- 財務安全性:
- 自己資本比率: 79.3%(安定水準、前年74.9% → 改善)
- 有利子負債: 実質的に無し(短期・長期借入は期中に返済、CF指標で「0%」と記載)。負債合計1,172.5百万円に対し純資産4,502.3百万円、負債/純資産比 ≒ 26.1%(低い=健全)
- 流動比率: 流動資産4,407.8百万円/流動負債771.2百万円 ≒ 572%(非常に高い流動性)
- 効率性:
- 総資産経常利益率(資料記載): 8.7(前年12.1 → 低下)
- 売上高営業利益率は上記の通り12.2%(前年15.4%)
- セグメント別(単一セグメント、応用分野別売上)
- 計測・制御: 2,444百万円(前年比△14.4%、売上構成比61.3%→主力で減少)
- 交通関連: 660百万円(前年比+38.6%、構成比16.6%→大幅回復)
- 電子応用: 454百万円(+1.3%、構成比11.4%)
- 通信・放送: 266百万円(△7.3%、構成比6.7%)
- 防衛・その他: 161百万円(△14.1%、構成比4.1%)
- 財務の解説:
- 在庫・売上債権の減少により営業CFが改善(営業CF +505百万円)。現金保有が増加し期末現金2,247百万円。販管費は増加したが、固定費の抑制等により黒字は維持。資本効率は市況依存で変動しやすい。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年3月期(実績)年間配当: 57円(百万円ベースの配当総額57百万円) ※期末配当内訳:普通配当33円 + 創立50周年記念配当5円 = 38円(期末)。(中間配当は年度合計との関係から19円と推定)
- 連結配当性向(2024年): 17.3%(資料記載)
- 2025年3月期(予想)年間配当: 40円(会社予想)
- 配当利回り: –(株価情報が資料に含まれないため算出不可)
- 特別配当の有無:
- 2024年期末に創立50周年記念配当として5円を実施(特別配当扱い)。
- 株主還元方針:
- 通常の配当政策に基づき安定配当を目指す旨。自社株買いは発表なし(期中自己株式取得小規模:64千円の取得実績あり)。
セグメント別情報
- 概況(応用分野別、百万円・前年比%・売上構成比)
- 計測・制御: 2,444(△14.4%、売上構成比61.3%) — 主力分野で減少、半導体製造装置向けの出荷減が主因。
- 交通関連: 660(+38.6%、構成比16.6%) — 電子部品供給改善による納入遅延の解消で回復。
- 電子応用(HPC・医療等): 454(+1.3%、構成比11.4%) — 部品入荷改善で前期の遅延分消化。
- 通信・放送: 266(△7.3%、構成比6.7%) — 通信(ブロードバンド関連)の生産終息が響く一方電力は堅調。
- 防衛・その他: 161(△14.1%、構成比4.1%)
- セグメント戦略・見通し:
- 会社は計測・制御分野の回復を見込みつつ、交通関連や防衛向け等の需要取り込みを図る。半導体設備投資の回復(生成AI関連・政府支援等)が追い風となる可能性があるが、在庫調整の影響と地政学リスクに留意。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: –(資料に明確な中期経営計画の数値目標は記載なし)
- KPI達成状況: –(開示なし)
- コメント: 会社はSEAJの市場予測や政府の設備投資動向を踏まえ、需要回復を想定しているが中期的な明確KPIの開示は今回資料に無い。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 半導体製造装置市場は2023年度に大幅縮小したが、2024年度はAI・車載向け投資等で回復が見込まれる(SEAJ予測で2024年度は前年度比約+27%→4兆348億円、資料引用の通り)。
- 在庫調整が続く可能性があるため短期的影響は不透明。米国や各国による半導体産業支援(例:米政府のインテル支援等)が需要回復を促す期待あり。
- 競合他社との比較:
- 本資料では同業他社との定量比較は無し。半導体装置関連の受注・出荷環境によって業績がブレやすい業種で、相対的なポジションは製品構成や顧客基盤に依存。
今後の見通し
- 業績予想(2025年3月期、連結)
- 第2四半期累計: 売上高1,900百万円(+7.6%)、営業利益210百万円(+27.0%)
- 通期: 売上高4,100百万円(+2.8%)、営業利益530百万円(+9.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益350百万円(+5.4%)、EPS 231.95円
- 会社予想の前提: 半導体市場の段階的回復、部品供給の改善、顧客の設備投資動向等(為替・原材料など具体数値前提は明示なし)。
- 予想の信頼性:
- 会社は予想が外部環境に左右されることを明記。過去の業績変動を踏まえると短期的には保守的か中立的な見通しと評価できるが、外部要因依存度は高い。
- リスク要因:
- 半導体市場の在庫調整の長期化、ウクライナ・中東等の地政学リスク、原材料・部品供給の逼迫、為替変動など。
重要な注記
- 会計方針: 会計基準は日本基準を採用。IFRS適用は今後の判断事項としている。
- 継続企業の前提: 該当事項なし。
- 連結範囲の変更: 期中に重要な子会社の異動は無し。
- 監査: 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外である旨の注記あり。
- その他: 期末配当には創立50周年記念配当(5円)が含まれる点を注記。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6599 |
| 企業名 | エブレン |
| URL | https://ebrain.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。