2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社発表の通期予想との齟齬はなく「ほぼ予想通り」。市場予想は不明のため記載不可(–)。
  • 業績の方向性:売上高は横ばい(+0.1%)だが、営業利益・経常利益・四半期純利益はいずれも減少(営業利益 △7.4% 等)。
  • 注目すべき変化:生体検査装置・生体情報モニターの売上が大きく減少(それぞれ △9.4%、△17.8%)、一方で治療装置・消耗品等は増収(+2.0%、+5.4%)で、消耗品の拡大が収益の下支えとなっている。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上137,000百万円、営業利益24,000百万円)に対する第1四半期の進捗は売上22.2%、営業利益17.4%で、同社が示す季節性(第4四半期が最盛期)を踏まえると現状では達成可能とされ、予想修正は無し。
  • 投資家への示唆:収益構成の変化(機器販売の鈍化 vs 消耗品・レンタルの伸長)により、ストック性収益(消耗品・保守・レンタル)の比率拡大が安定性を高める一方、モニター・検査装置の需要回復が業績回復の鍵。自己株式取得により資本配分にも動きあり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:フクダ電子株式会社
    • 主要事業分野:医療機器の開発・製造・販売(生体検査装置、モニター、治療装置、消耗品・保守等)
    • 代表者名:代表取締役社長 白井 大治郎
    • URL:https://www.fukuda.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、期間:2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明会:無、決算補足説明資料:無
  • セグメント:
    • 生体検査装置:心電計関連等(機器販売中心)
    • 生体情報モニター:患者モニタ等
    • 治療装置:在宅医療向けレンタル等
    • 消耗品等:機器用消耗品、修理・保守等(ストック型収益)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式を含む):37,747,300株
    • 期末自己株式数:10,482,334株(当第1四半期末)
    • 期中平均株式数(四半期累計):28,046,966株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 株主総会・IRイベント:–(本資料に該当情報なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は「通期予想に対する進捗率」で表記、会社は第1Q単独での修正なし)
    • 売上高:30,376百万円(前年同期比 +0.1%)→ 通期予想137,000百万円に対する進捗率 22.2%(標準:第1四半期は低め、同社説明では概ね予想通り)
    • 営業利益:4,179百万円(前年同期比 △7.4%)→ 通期予想24,000百万円に対する進捗率 17.4%(やや低めだが季節性考慮内)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,829百万円(前年同期比 △6.7%)→ 通期予想17,000百万円に対する進捗率 16.6%
  • サプライズの要因:
    • マイナス要因:生体検査装置(心電計関連)、血圧脈波検査装置、IT関連、及びモニターの販売減少が利益減少の主因。
    • プラス要因:治療装置(在宅医療向けレンタル)および消耗品等の伸長が売上・利益の下支え。
    • 連結範囲の変更:フクダライフテック株式会社が吸収合併により連結範囲から除外(影響は開示の範囲で反映)。
  • 通期への影響:
    • 同社は「第1四半期の業績は概ね予想通り」と表明し、通期予想に修正は無し。通期達成可能性は季節性(第4Q重視)を踏まえると合理的だが、モニター・検査装置の下振れが長引くと下振れリスク。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:209,110百万円(前期末221,321百万円、△12,211百万円)
    • 現金及び預金:63,611百万円(前期末72,374百万円、△8,763百万円)※現金減少(やや注意)
    • 受取手形及び売掛金:26,124百万円(前期末34,523百万円、△8,399百万円)※回収・出荷動向の影響
    • 商品・製品(棚卸):11,331百万円(前期末9,513百万円、+1,818百万円)
    • 負債合計:37,181百万円(前期末39,669百万円、△2,488百万円)
    • 未払法人税等の減少(4,360→1,402百万円)等が主因
    • 純資産:171,929百万円(前期末181,652百万円、△9,723百万円)
    • 自己株式の増加(自己株式計上額が増加、資本剰余金の増加あり)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高:30,376百万円(前年同期比 +0.1% / +35百万円)
    • 営業利益:4,179百万円(前年同期比 △7.4% / △336百万円)
    • 営業利益率:13.8%(4,179/30,376)→ 前年は約14.9%(低下:利益率悪化が示唆される)
    • 経常利益:4,363百万円(前年同期比 △6.1%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,829百万円(前年同期比 △6.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):100.87円(前年同期105.15円、△約4.0%)
  • 進捗率分析(通期予想比)
    • 売上高進捗率:22.2%(30,376/137,000)→ 第1四半期としては標準的(同社は第4四半期が販売最盛期)
    • 営業利益進捗率:17.4%(4,179/24,000)→ 利益進捗はやや低い
    • 純利益進捗率:16.6%(2,829/17,000)→ 同上
    • 過去同期間との比較:売上はほぼ横ばいだが利益は前年同期比で低下しており、利益率の低下がみられる
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:82.2%(安定水準:非常に高い)
    • 流動比率(簡易算出):流動資産111,959 / 流動負債32,371 = 約346%(良好)
    • 負債比率(簡易):負債合計37,181 / 純資産171,929 = 約21.6%(低い、保守的)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率の低下(前年Q1→本Q1で低下)により収益効率はやや悪化
  • セグメント別(第1四半期)
    • 生体検査装置:売上 4,457百万円(△9.4%)、セグメント利益 504百万円(前年649百万円)
    • 生体情報モニター:売上 1,310百万円(△17.8%)、セグメント利益 176百万円(前年226百万円)
    • 治療装置:売上 15,344百万円(+2.0%)、セグメント利益 2,351百万円(前年2,488百万円)
    • 消耗品等:売上 9,264百万円(+5.4%)、セグメント利益 1,147百万円(前年1,151百万円)
  • 財務の解説:
    • 売掛金と現金の減少が目立ち、在庫はやや積み上がっている。自己株式の取得で資本構成に変化(自己株式計上額が増加)あり。全体として財務は健全で流動性・自己資本比率とも良好。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):中間 85.00円(内訳:普通60円・特別25円)、期末 110.00円(内訳:普通65円・特別45円)、合計 195.00円(特別配当含む)
    • 2026年3月期(予想):第2四半期末 90.00円(普通65円・特別25円)、期末 90.00円(普通65円・特別25円)、合計 180.00円(前年から15円減)
  • 配当利回り:–(株価情報の記載なし)
  • 配当性向(予想):年間配当180.00円 / 1株当たり当期純利益(通期予想)618.06円 ≒ 29.1%(目安:中程度の配当性向)
  • 特別配当:第2四半期・期末ともに特別配当を含む(各25円)で、前年に比べ総額は減少しているが特別配当は継続。
  • 株主還元方針:自己株式取得を実施(1,565,300株取得、119,800株処分(株式給付信託向け))。自己株式の増加により株主還元と資本政策を両立させる動き。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1四半期)
    • 生体検査装置:売上 4,457百万円(△9.4%)、利益 504百万円(減益)。心電計関連、血圧脈波検査装置、IT関連が減少。
    • 生体情報モニター:売上 1,310百万円(△17.8%)、利益 176百万円(減益)。モニタ販売の落ち込みが大きい。
    • 治療装置:売上 15,344百万円(+2.0%)、利益 2,351百万円(やや減益)。在宅医療向けレンタル事業の伸長が寄与。
    • 消耗品等:売上 9,264百万円(+5.4%)、利益 1,147百万円(ほぼ横ばい)。消耗品・保守収益が堅調。
  • 前年同期比較:上記の通り機器販売(特にモニタ・検査装置)が弱く、ストック型収益側(消耗品・レンタル)が伸びる構図。
  • セグメント戦略:資料では明確な新戦略は記載無しだが、在宅医療レンタルと消耗品の拡大が収益安定化に寄与している点を重視している。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:本文に詳細開示なし(–)。
  • KPI達成状況:具体的KPIの記載無し(–)。
  • コメント:第4Q偏重の収益構造を踏まえ、消耗品・レンタル等ストック収益の拡大は中長期の安定化に資すると考えられるが、機器販売需給の回復が中期目標達成には重要。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:本資料に同業比較は無し(–)。
  • 市場動向:医療DXの進展、地域医療構想に伴う機能分化と連携の進展が市場に影響。国際情勢や資源価格・貿易摩擦が不透明要因として挙げられている。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無:無し(2025年5月15日発表の通期予想から変更なし)
    • 次期予想:–(開示なし)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料P.02参照(本短信では要旨のみ、為替等の具体前提は別資料)
  • 予想の信頼性:同社は第4Qが販売最盛期のため第1・第2Qでの予想算定に困難があり、通期見通しは保守的に見える点あり。通期達成は季節性と機器需要回復に依存。
  • リスク要因:為替変動、資源価格上昇、国際貿易摩擦、医療制度・規制、医療機関の設備投資動向、主要製品の需要動向等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:フクダライフテック株式会社が2025年4月1日付で当社を存続会社とする吸収合併により消滅し、当第1四半期より連結範囲から除外(注記あり)。
  • 株主資本の変動:自己株式の取得(1,565,300株)及び処分(119,800株)により自己株式が増加。第1Q末の自己株式評価額は37,326百万円。
  • 四半期連結財務諸表に対する監査等:当該四半期連結累計期間に係る財務諸表について公認会計士又は監査法人によるレビューは無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6960
企業名 フクダ電子
URL http://www.fukuda.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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