2026年3月期 第1四半期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 2026年3月期第1四半期は売上・営業利益ともに5月時点の想定を上回った。操業度改善や原価低減で円高のマイナス影響を吸収したと説明(発表者:経営企画本部長 福田 智光)。
- 業績ハイライト: 売上高84,810百万円(前四半期比△2.2% / 前年同期比+4.5%)、営業利益3,142百万円(前四半期比+52.7% / 前年同期比+19.4%)。経常利益は256百万円(前四半期比は改善、前年同期比△96.9%と大幅減少)。(営業利益は改善=良い、経常利益の前年割れ=注意)
- 戦略の方向性: 事業の選択と集中を継続(複合デバイスの回路モジュール縮小等)、情報インフラ/産業機器や自動車向けを成長領域として注力。配当性向30%・DOE3.5%を目指す株主還元方針を継続。
- 注目材料: 通期業績予想は5月発表から変更なし(売上340,000百万円・営業利益16,000百万円)。為替の影響(Q1で売上▲35億円、営業利益▲21億円)と製品構成変化(複合デバイスの大幅減)が短期的な業績変動要因。
- 一言評価: 操業度改善とコスト効果で営業面は回復基調だが、為替・製品構成の影響と一部セグメントの需要低下が不確実性となる。
基本情報
- 企業概要: 太陽誘電株式会社(TAIYO YUDEN Co., Ltd.)― 主に電子部品(コンデンサ、インダクタ、複合デバイス等)の設計・製造・販売を行う事業者。
- 説明者: 福田 智光(経営企画本部長)。発言概要:第1四半期は売上・営業利益が想定を上回ったこと、操業度効果や原価低減で円高影響を上回ったこと、期初予想の据え置き。
- セグメント: 製品(事業)セグメント
- コンデンサ:各種積層セラミックコンデンサ等
- インダクタ:チップインダクタ等
- 複合デバイス:回路モジュール、通信用デバイス(FBAR/SAW)等
- その他:アルミ電解コンデンサ等
業績サマリー
- 主要指標(百万円・率は資料表記)
- 売上高: 84,810 百万円(前四半期比△2.2%(減収:悪い)/前年同期比+4.5%(増収:良い))→ スライド表記で「848億円」。
- 営業利益: 3,142 百万円(前四半期比+52.7%(増益:良い)/前年同期比+19.4%(増益:良い)) 営業利益率 3.7%(Q1)。
- 経常利益: 256 百万円(前四半期からは改善、前年同期比△96.9%(大幅減:注意))。
- 四半期純利益(親会社株主帰属): △876 百万円(赤字)。
- 1株当たり利益(EPS): –(資料明記なし)。
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率: 通期予想(売上340,000百万円、営業利益16,000百万円)に対するQ1進捗は売上約24.97%、営業利益約19.64%(進捗:売上は概ね順調、営業利益は通期比ではやや遅れ)。
- サプライズの有無: 会社は第1四半期の売上・営業利益が5月時点の想定を上回ったと表明(ポジティブサプライズ)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率(Q1実績/通期予想):売上 84,810/340,000 ≒ 24.97%(良い)/営業利益 3,142/16,000 ≒ 19.64%(やや遅れ)。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: –(具体的中期指標との照合データなし)。
- 過去同時期との進捗比較: 前年同期比で売上は+4.5%、営業利益は+19.4%と改善。
- セグメント別状況(製品別 売上高:百万円、構成比、前四半期比)
- コンデンサ: 60,197(71.0%)/前四半期比△79(△0.1%)/前年同期比+9.1%(増収:良い)
- 増加分は情報インフラ・産業機器、自動車向けが寄与。通信機器向けは減少。
- インダクタ: 14,839(17.5%)/前四半期比△260(△1.7%)/前年同期比+14.1%(増収:良い)
- 民生機器・情報機器向けが増。
- 複合デバイス: 3,608(4.3%)/前四半期比△1,528(△29.8%:大幅減)/前年同期比△43.5%(大幅減:注意)
- 回路モジュールの縮小、通信用デバイス(FBAR/SAW)減が主因。
- その他: 6,164(7.3%)/前四半期比△33(△0.5%)/前年同期比△5.8%(減少)。
業績の背景分析
- 業績概要: Q1は操業度効果(生産稼働上昇)と原価低減が効き営業利益を押し上げた。一方で円高・販売価格の下押し・複合デバイスの縮小がマイナス。
- 増減要因:
- 増収の主要因: 情報インフラ・産業機器向け(サーバー等)や自動車向けの需要増(コンデンサ、インダクタ)。
- 減収の主要因: 通信機器向けや複合デバイス(回路モジュール、FBAR/SAW)の需要低下。
- 増益の主要因: 操業度効果 +34億円相当、原価低減効果 +2億円、固定費調整 +5億円(前四半期比ベース)。
- 減益の主要因: 為替変動(前四半期比で営業利益に▲21億円影響)、販売価格影響(▲10億円、前年同期比では▲56億円の販売価格影響)。
- 競争環境: 特定領域(通信用デバイス)での需要縮小に対応し事業選択・集中を進める。市場シェアや競合比較の具体値は資料に記載なし(→–)。
- リスク要因: 為替変動(特に対ドル)、通信機器向け需要の不確実性、サプライチェーン変動、製品ポートフォリオの偏り。
戦略と施策
- 現在の戦略: 事業の選択と集中(不採算・非中核分野の縮小)、情報インフラ・産業機器、自動車領域への注力、コスト構造改善。
- 進行中の施策: 回路モジュール事業の縮小(複合デバイス売上大幅減)、原価低減活動、操業度向上による固定費吸収。
- セグメント別施策:
- コンデンサ/インダクタ:情報インフラ・産業機器、自動車向け需要取り込み強化。
- 複合デバイス:事業の選択と集中でラインナップ見直し(売上縮小)。
- 新たな取り組み: 資料上明確な新施策の発表は限定的(事業選択と集中の継続が中心)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期):2026年3月期予想(変更なし)
- 売上高: 340,000 百万円(前期比△0.4%:ほぼ横ばい)
- 営業利益: 16,000 百万円(前期比+53.0%:増益)
- 経常利益: 15,000 百万円(前期比+42.6%)
- 当期純利益: 8,000 百万円(前期比+243.6%)
- 前提為替(対米ドル期中平均): 140.00 円(会社想定)
- 主要前提: 為替や需要動向の前提は上記為替以外細かい数値は明記なし。
- 予想修正: 期初(5月)発表の業績予想から変更なし。
- 中長期計画: 中期計画に関する進捗の数値的記載は限定的(目標達成可能性は操業度改善・需要回復次第)。
- 予想の信頼性: 会社注記で「前提の変動により実績が大きく変わる可能性あり」と明記(為替・市場変動リスク)。
- マクロ経済の影響: 為替(ドル高/円高)が直接的に売上・利益に影響。Q1では円高が利益を押し下げたが操業度でカバー。
配当と株主還元
- 配当方針: 配当性向30%および株主資本配当率(DOE)3.5%の実現を目指す。
- 配当実績:
- 1株当たり配当金(予想): 90円(2026/3 予想スライド)
- 配当性向(過去実績→予想): 直近予想で140.3%(表中)などの変動あり(高めの年は特殊要因含む)。目標値30%は継続目標。
- 特別配当: なし(資料記載なし)。
- その他株主還元: 過去の自己株式取得は断続的(直近では0)。今期の自社株買いに関する明確発表はなし。
製品やサービス
- 主要製品:
- コンデンサ(売上の主要部分、Q1 60,197百万円)
- インダクタ(Q1 14,839百万円)
- 複合デバイス(Q1 3,608百万円、前年比大幅減)
- その他(アルミ電解等)
- 販売状況: サーバー、基地局、産業機器、自動車(ADAS等)向けが堅調。通信機器(スマートフォン向け)や一部通信用デバイスは減少。
- 協業・提携: 資料内に具体的協業情報は記載なし(→–)。
- 成長ドライバー: 情報インフラ・産業機器(サーバー等)、自動車分野(ADAS等)、民生機器の一部。
Q&Aハイライト
- Q&Aの記載: 資料上Q&Aセクションは提供されていない(→未提示)。
- 経営陣の姿勢: 公表資料より「想定を上回る着地」「事業選択と集中を継続」の姿勢が読み取れる。
- 未回答事項: 将来の需要見通し(特に複合デバイス需要回復時期)、具体的な地域別需要の見通し等は不明。
- ポジティブ要因:
- 操業度改善と原価低減で営業利益が四半期ベースで改善(前四半期比+52.7%)。
- 情報インフラ・産業機器、自動車向け需要の伸長。
- 通期見通し据え置き(会社見通しに変化なし)。
- ネガティブ要因:
- 為替(ドル高→円高への振れ)は短期的に利益を押し下げる(Q1で営業利益▲21億円影響)。
- 複合デバイスの売上が大幅減(前四半期比△29.8%、前年同期比△43.5%)で製品構成の弱体化。
- 四半期純利益は赤字(親会社株主帰属 △876百万円)。
- 不確実性:
- 通信機器向けや通信用デバイス市場の回復時期・程度、為替の行方、設備投資の効果(Capex投入が業績にどう反映されるか)。
- 注目すべきカタリスト:
- 次四半期(第2四半期)での複合デバイス回復の有無(同社は第2Qで前四半期比+13%~+17%を見込む)。
- 為替変動(対ドル)動向。
- 通期業績の進捗(特に営業利益の増益幅の実現)。
重要な注記
- 会計方針: 資料における会計方針変更の記載なし(→–)。
- リスク要因: 資料末尾に将来予測に関する注意書き(需給・為替・市場変動等により実績が大きく変わり得る旨)。
- その他: 財務の概況(2025年6月末)
- 現金及び預金 85,525 百万円(増加:+7,358)
- 資産合計 584,367 百万円(+11,178)
- 有利子負債 170,293 百万円(+5,892)
- 純資産合計 313,490 百万円(△5,680)
- 自己資本比率 53.6%(やや低下)
- ネットキャッシュ(負)△84,768 百万円
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6976 |
| 企業名 | 太陽誘電 |
| URL | http://www.ty-top.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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