2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想を10月31日に修正(売上高:630,000→650,000百万円、営業利益:75,000→85,000百万円、経常利益:70,000→82,000百万円)。四半期(中間)実績は会社想定と整合的で、通期上振れ見通しへの修正を公表(上振れ)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高326,204百万円+9.3%、営業利益48,700百万円+22.7%、経常利益46,667百万円+21.6%)。ただし中間純利益は特別損失計上で23,870百万円(△7.7%)。
- 注目すべき変化:エナジーストレージ事業(NAS®電池)の製造・販売活動の終了を決定。これに伴う事業構造改革費用を中間で11,693百万円、通期では約180億円の特別損失計上予定(当中間期に一部計上)。この影響で当期純利益は前年同期より減少。
- 今後の見通し:下期は自動車関連や半導体装置向けで需要の剥落リスクを見込むが、売価改定や政策保有株式売却益を織り込み通期で売上・営業利益は上振れ見通し。下期為替前提:1USD=145円、1EUR=170円。
- 投資家への示唆:中間期は営業利益が進捗良好(進捗率が高め)で本業は堅調。ただしNAS電池事業終了による特別損失・事業再編が純利益や事業構成に影響を与えるため、通期の特別損益計上や下期需要動向(関税影響・在庫調整)を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日本ガイシ株式会社(コード 5333)
- 主要事業分野:セラミックス・電子デバイス・センサー・がいし・蓄電システム等(セグメントはエンバイロメント事業、デジタルソサエティ事業、エネルギー&インダストリー事業)
- 代表者名:代表取締役社長 小林 茂
- URL: https://www.ngk.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(アナリスト/機関投資家向け)
- セグメント:
- エンバイロメント事業(EN事業):自動車排ガス浄化部品、センサー等
- デジタルソサエティ事業(DS事業):半導体製造装置用製品、電子部品、金属等
- エネルギー&インダストリー事業(E&I事業):がいし、エナジーストレージ(NAS®電池)等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):297,956,996株
- 期末自己株式数:7,196,309株(増加)
- 期中平均株式数(中間期):292,602,011株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月6日
- 配当支払開始予定日:2025年12月2日
- 吸収分割・合併(NGKグループ再編):吸収分割契約締結予定日 2026年1月31日、効力発生日 2026年4月1日
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(当中間期=累計)
- 売上高:326,204百万円(前年同期298,352百万円、+9.3%)
- 営業利益:48,700百万円(前年同期39,700百万円、+22.7%)
- 経常利益:46,667百万円(前年同期38,367百万円、+21.6%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:23,870百万円(前年同期25,869百万円、△7.7%)
- 会社の通期(修正)予想との比較(注:これは通期予想の修正。直近の中間実績は通期修正と整合)
- 通期(修正)売上高:650,000百万円、営業利益:85,000百万円、経常利益:82,000百万円、当期純利益:55,000百万円
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:エンバイロメント事業での駆け込み需要(関税引上げ前)、デジタルソサエティ事業の一部顧客在庫積み増しやAI関連需要、エナジーストレージの国内販売が寄与し売上・営業が拡大。
- 下振れ要因(純利益):NAS®電池の製造・販売終了に伴う事業構造改革費用11,693百万円(中間で計上)等の特別損失。
- 通期への影響:
- 売上・営業・経常は前回予想を上回る見通し(通期予想を修正)。一方でNAS®電池関連の事業構造改革費用(通期約180億円見込み)により当期純利益は4月公表値から据え置き(政策保有株式の売却益織り込みで相殺)。通期予想修正は行われており、達成可能性は為替・下期需要次第。
財務指標
- 要点(単位:百万円)
- 売上高(中間):326,204(前年同期298,352、+9.3% / +27,852)
- 営業利益:48,700(前年同期39,700、+22.7% / +9,000)
- 経常利益:46,667(前年同期38,367、+21.6% / +8,300)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:23,870(前年同期25,869、△7.7% / △1,999)
- 1株当たり中間純利益(EPS):81.58円(前年同期87.02円、△5.44円)
- 財政状態(当中間期 2025/9/30)
- 総資産:1,181,377百万円(前期末1,142,986百万円 → +38,391)
- 純資産:765,638百万円(前期末727,506百万円 → +38,132)
- 自己資本比率:64.1%(安定水準、前期63.0%)
- 流動資産:683,390、流動負債:157,855 → 流動比率 ≒ 433%(高い流動性)【流動比率計算: 流動資産/流動負債】
- 現金及び預金:212,674百万円(流動性良好)
- 長期借入金:151,638百万円(増加)、短期借入金:14,574百万円(減少)
- キャッシュフロー:詳細は注記参照(補足資料にて設備投資・減価償却の計画を開示)
- 進捗率分析(中間→通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:326,204 / 650,000 = 50.2%(やや順調/概ね通期目標の半分)
- 営業利益進捗率:48,700 / 85,000 = 57.3%(通期想定に対し良好)
- 純利益進捗率:23,870 / 55,000 = 43.4%(特別損失計上の影響でやや遅れ)
- 過去同期間との比較:営業利益は過去最高水準(第2四半期過去最高を更新)
- 効率性:
- 売上高営業利益率(中間):48,700 / 326,204 ≒ 14.9%(改善)
- 総資産回転率(中間推計):売上高(中間)/総資産 ≒ 0.276回(年換算推計は別途精査必要)
- セグメント別(中間実績:単位 百万円)
- エンバイロメント事業:売上 196,604(+2.5% yoy)、セグメント利益 37,106(+5.1% yoy)
- デジタルソサエティ事業:売上 97,825(+23.6% yoy)、セグメント利益 13,506(+157.2% yoy)
- エネルギー&インダストリー事業:売上 31,773(+17.9% yoy)、セグメント損失 △1,773(前年は△865)
- 財務の解説:
- 本業(営業利益)は全体で拡大、特にDS事業の伸長が寄与。資産面では有価証券や現金増で流動性が改善。負債は長期借入が増加しているが自己資本比率64.1%で財務は良好(安定水準)。
配当
- 中間配当:38円(2026年3月期中間・決定、4月予想から+5円増配)
- 期末配当(予想):38円
- 年間配当予想(修正後):76円(前年 60円 → 通期で+16円の増配見込み)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(通期見通し):約40.1%(76円/当期純利益ベースの目安)(資料表記:40.1%)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自己株式取得実施(当中間期に自己株式取得で自己株式残高増加)。政策保有株式の縮減を進め、売却益を通期純利益見通しに織り込む旨。
セグメント別情報
- エンバイロメント事業(EN)
- 売上:196,604百万円(中間)、営業利益:37,106百万円
- コメント:自動車関連が関税引上げ前の駆け込み需要で増収。営業利益は売上増と費用発生遅延などで増益。
- デジタルソサエティ事業(DS)
- 売上:97,825百万円、営業利益:13,506百万円
- コメント:半導体製造装置向け(HPC)で一部顧客の在庫積み増しが集中して上期に寄与。AI関連需要は継続。ただし下期に剥落する想定あり。電子デバイスはデータセンター投資で堅調。
- エネルギー&インダストリー事業(E&I)
- 売上:31,773百万円、営業損失:1,773百万円
- コメント:がいし需要は堅調。エナジーストレージは国内向け販売で売上増だが、NAS®電池事業は製造・販売終了を決定(新規受注停止)。既受注分は在庫から順次対応、アフターサービスは継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明確な数値目標の再掲は無し(通期見通しで過去最高更新を目指す旨)。DS事業の成長が中期の牽引役となる見込み。
- KPI達成状況:営業利益・売上高は上期で通期見通しに対する進捗良好。NAS電池終了は中長期ポートフォリオに影響(蓄電関連の選択と集中の見直し)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:個別数値は記載無し。半導体関連(DS事業)は業界需給やファウンドリ投資の動向に左右される。自動車関連(EN事業)は米国関税影響や世界の自動車需要に依存。
- 市場動向:下期に関税影響や一部顧客の在庫調整がありうる点、為替(USD/EUR)影響の変動が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想(通期・2026年3月期・修正)
- 売上高:650,000百万円(前回発表 630,000 → 今回修正 650,000、+3.2%)
- 営業利益:85,000百万円(75,000 → 85,000、+13.3%)
- 経常利益:82,000百万円(70,000 → 82,000、+17.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:55,000百万円(据え置き)
- 前提為替(下期想定):1米ドル=145円、1ユーロ=170円(期中平均:USD 146円、EUR 169円)
- 予想の信頼性:会社は外部環境の不確実性を明示(関税、顧客在庫、為替等)。過去の実績から営業利益予想は上振れ修正しており、予想はやや前向きだが外部要因に依存。
- リスク要因:
- 為替変動(USD/EUR):1円の変動で売上・営業利益に一定の影響(資料:下期1円当たり USD 売上+7億円、営業利益+2.1億円等)
- 顧客在庫の剥落(DS事業の下期需要減)
- 関税政策による自動車販売の下押し(EN事業)
- NAS電池関連の事業終了に伴う費用や市場での競争(リチウムイオン等)
- 訴訟・偶発債務等:注記ではパイトン訴訟で当社勝訴(リスク後退)
重要な注記
- 会計上の変更:当中間期に特有の会計処理や会計方針の変更は無し。
- 監査・レビュー:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外(注記あり)。
- 重要な後発事象:2025年10月31日取締役会でNAS®電池製造・販売活動の終了決定(最終出荷は2027年1月頃予定)。事業構造改革費用を中間で計上済(11,693百万円)。
- 組織再編:完全子会社NGKエレクトロデバイス(NGKED)営業部門の吸収分割(当社承継)およびNGKセラミックデバイス(NCDK)との吸収合併を予定(効力発生日 2026年4月1日予定)。目的は電子デバイス事業の競争力強化・効率化。
(注)
- 数値は会社発表資料に基づく。市場予想(アナリストコンセンサス)は本資料に明示されていないため比較対象は「会社以前予想(4月公表)」との比較を中心に記載。
- 不明項目は「–」で省略。
- 本まとめは情報整理を目的とし、投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5333 |
| 企業名 | 日本碍子 |
| URL | http://www.ngk.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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