2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期予想の修正はなし(会社予想据え置き)。四半期単体で見ると売上・利益ともに前年同期比で大幅増(上振れの要因あり)が確認できるが、会社は見通しを据え置き。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 +9.1%、営業利益 +34.7%、親会社株主に帰属する当期純利益 +63.2%)。
  • 注目すべき変化:デジタルソサエティ事業が半導体向け需要で大幅増(売上 +18.1%、営業利益 +137.0%)。一方、当四半期にデジタル部門で固定資産の減損(約9.76〜9.98億円)を計上。包括利益は前年同期から減少(△34.3%)=前年同期の為替換算益の反動が主因。
  • 今後の見通し:通期(2026年3月期)予想は据え置き(売上630,000百万円、営業利益75,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益55,000百万円)。第1四半期の進捗は売上26.4%、営業利益31.7%、純利益32.5%で、通期予想達成の余地ありとの水準。
  • 投資家への示唆:半導体設備向け需要や蓄電系の受注が寄与し収益性改善。為替換算益の変動や一時的な減損があり、四半期ごとの変動要因を把握することが重要。通期見通しは維持されているため、会社は現時点で大幅な下方リスクを認識していないが、外部環境(米中、地政学、原材料、為替)に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日本ガイシ株式会社(登記社名 日本碍子株式会社)
    • 主要事業分野:エンバイロメント事業(自動車排ガス浄化部品、センサー、産業機器等)、デジタルソサエティ事業(半導体製造装置用製品、電子部品等)、エネルギー&インダストリー事業(エナジーストレージ、がいし等)
    • 代表者名:代表取締役社長 小林 茂
    • 上場:東証プライム、名証プレミア(コード 5333)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 期中レビュー:公認会計士等による期中レビュー完了(変更なし)
  • セグメント:
    • エンバイロメント事業:自動車排ガス浄化用部品、センサー、産業機器関連 等
    • デジタルソサエティ事業:半導体製造装置用製品、電子部品、金属 等
    • エネルギー&インダストリー事業:エナジーストレージ(NAS® 電池等)、がいし 等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):297,956,996株(第1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):293,108,762株(当第1Q)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:無し(今回の開示で決算補足資料/説明会ともに「無」)
    • 株主総会:–(期日記載なし)
    • IRイベント:–(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との直接比較は通期ベースのみ。四半期予想の個別提示なしのため、達成率は通期予想に対する進捗で表示)
    • 売上高:166,458 百万円(前年同期比 +9.1%)。通期予想630,000百万円に対する進捗率 26.4%(通常ペース→やや良好)。
    • 営業利益:23,781 百万円(前年同期比 +34.7%)。通期予想75,000百万円に対する進捗率 31.7%(良好)。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:17,899 百万円(前年同期比 +63.2%)。通期予想55,000百万円に対する進捗率 32.5%(良好)。
  • サプライズの要因(上振れ要因)
    • デジタルソサエティ:AI向け半導体の需要好調に伴う半導体製造装置向け製品の出荷増。
    • エネルギー&インダストリー:国内蓄電所向けNAS電池の販売増。
    • エンバイロメント:産業プロセスの工事案件で売上が増加(自動車関連は概ね横ばい)。
    • 営業外面では受取利息・受取配当増、支払利息減少、為替差益(199百万円)等が寄与。
  • 通期への影響:会社は現時点で通期予想の修正を行っていない。第1Qの進捗は通期達成に向けて良好な水準だが、外部環境の不確実性や為替・原材料動向に注意が必要。

財務指標

  • 損益要点(当第1四半期、百万円)
    • 売上高:166,458(+9.1% YoY、前年 152,521)
    • 営業利益:23,781(+34.7% YoY、前年 17,656)
    • 営業利益率:14.3%(23,781 / 166,458、良好)
    • 経常利益:24,380(+44.9% YoY、前年 16,825)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:17,899(+63.2% YoY、前年 10,964)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):61.07円(前年 36.80円)
  • 貸借対照表の要点(百万円、当第1Q末 vs 前期末)
    • 総資産:1,137,265(前期末 1,142,986 → 約5,721減少)
    • 純資産:739,549(前期末 727,506 → 増加)
    • 自己資本比率:64.3%(安定水準、前期 63.0%)
    • 現金及び預金:208,295(増加、流動性改善)
    • 有価証券(流動):64,936/投資有価証券(固定)74,590(合計で流動・固定の有価証券が増加)
    • 長期借入金:131,911(前期末 138,766 → 減少)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期累計の進捗)
    • 売上高進捗率:26.4%(166,458 / 630,000、やや順調)
    • 営業利益進捗率:31.7%(23,781 / 75,000、良好)
    • 純利益進捗率:32.5%(17,899 / 55,000、良好)
    • 過去同期間の進捗比較:前年の第1Qは業績低めだったため伸び率は高いが、四半期ごとの季節性等に留意。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:64.3%(安定水準。目安40%以上で「安定」)
    • 負債合計:397,715(負債/資産比率 ≒ 35.0%:良好)
    • 負債/純資産(負債比率):≈53.8%(397,715 / 739,549、適度)
    • 流動比率(流動資産 / 流動負債):657,182 / 164,521 ≒ 400%(非常に良好な流動性)
  • 効率性:総資産回転率等の詳細指標は資料に記載なし(–)。
  • セグメント別(主な金額、百万円、前年同期比%)
    • エンバイロメント:売上高 101,469(+2.4%)、営業利益 19,413(+13.5%)
    • デジタルソサエティ:売上高 47,171(+18.1%)、営業利益 5,381(+137.0)※固定資産減損を計上(セグメントでは約976百万円)
    • エネルギー&インダストリー:売上高 18,227(+33.0%)、営業損失 △978(前年は △1,733)
  • 財務の解説:売上増に伴う営業利益拡大が寄与。営業外費用(支払利息)の減少や為替差益の発生も経常利益押上げ要因。包括利益は前年同期の大きな為替換算差益(22,400百万円)が無かったため減少。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:中間 30.00円、期末 30.00円、年間 60.00円
    • 2026年3月期(予想):中間 33.00円、期末 33.00円、年間 66.00円(前回公表から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:通期予想55,000百万円に対する配当性向は記載なし(配当性向 ≒ –)。※会社は直近の配当方針を維持(修正なし)。
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い:記載なし(–)

セグメント別情報

  • エンバイロメント事業
    • 売上高:101,469 百万円(+2.4%)
    • 営業利益:19,413 百万円(+13.5%)
    • 概要:自動車関連は概ね横ばい。産業プロセスの工事案件で売上増。
  • デジタルソサエティ事業
    • 売上高:47,171 百万円(+18.1%)
    • 営業利益:5,381 百万円(+137.0%)
    • 概要:AI用途の半導体需要により半導体製造装置用製品の出荷増。固定資産の減損を計上(約976〜998百万円)。
  • エネルギー&インダストリー事業
    • 売上高:18,227 百万円(+33.0%)
    • 営業損益:△978 百万円(赤字縮小)
    • 概要:国内蓄電所向けNAS電池販売が寄与し前年同期を上回る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に具体的中期数値は記載なし(進捗は「通期予想の据え置き」から判断するのみ)。→ KPIの達成状況は資料に記載なし(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:世界景気は地域差あり(日本・米国は底堅い、欧州・中国は弱含み)。半導体(AI用途)の設備投資は好調でデジタル事業を後押し。蓄電関連需要も増加。
  • 競合比較:同業他社との相対位置付けは資料に記載なし(–)。ただし半導体・エネルギー領域での需要追い風は競合も恩恵を受ける可能性あり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)予想:売上 630,000 百万円(前年比 +1.7%)、営業利益 75,000 百万円(△7.7%)、経常利益 70,000 百万円(△10.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 55,000 百万円(+0.1%)。会社は今回修正せず据え置き。
    • 次期予想:–(記載なし)
    • 会社予想の前提条件:添付資料2ページ参照(資料内に詳細前提は記載あり、ここでは省略)
  • 予想の信頼性:第1Q進捗は良好だが、為替や需要の地域差・地政学リスク等により変動し得る旨、会社は注意喚起。
  • リスク要因:為替変動、原材料価格、国際情勢(通商政策、紛争拡大)、中国景気の停滞、半導体市場の需給変化 等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 減損損失:デジタルソサエティ事業で固定資産の減損損失を計上(当四半期で約976百万円、損失合計は損益表で998百万円)。
  • 監査:四半期連結財務諸表について公認会計士等による期中レビューが完了(有限責任監査法人トーマツ、結論に重要な不備なし)。
  • その他:四半期開示(補足説明資料・決算説明会)は今回「無」。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5333
企業名 日本碍子
URL http://www.ngk.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – ガラス・土石製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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