2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想からの修正は無し。第1四半期の実績は概ね会社予想・市場期待と一致(ほぼ予想通り)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+4.9%、営業利益+4.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益+12.9%)。
  • 注目すべき変化:医療用医薬品等卸売事業およびセルフメディケーション卸売事業が増収増益で寄与。一方、医薬品等製造事業および調剤薬局等事業は販管費増等で損益が悪化(製造は売上高−6.9%で営業損失拡大)。再生医療関連の子会社を新たに連結(費用計上で「その他」セグメントに損失)。
  • 今後の見通し:通期・上期予想に変更なし。第1四半期の進捗は売上高で通期比24.4%、営業利益で18.8%、純利益で20.0%と、営業利益進捗はやや低め。ただし会社は「概ね計画通り」と説明。
  • 投資家への示唆:薬価改定等の逆風がある中で中核卸売事業が成長を牽引している一方、製造・調剤でコスト上昇や制度影響が見られる。再生医療関連の早期事業化に伴う投資負担が短期的に利益を圧迫する可能性。

基本情報

  • 企業名:アルフレッサ ホールディングス株式会社
  • 主要事業分野:医療用医薬品等卸売、セルフメディケーション卸売、医薬品等製造、調剤薬局等、その他(再生医療関連等)
  • 代表者名:代表取締役社長 荒川 隆治
  • 問合せ先:執行役員 財務企画部長 佐々木 卓(TEL 03-5219-5102)
  • 決算補足説明資料:作成有(決算説明会は開催無し)

報告概要

  • 提出日:2025年8月6日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)

セグメント(報告ベース)

  • 医療用医薬品等卸売事業:医療用医薬品卸売を中核。TSCS・全国ネットやMS力強化等を推進。
  • セルフメディケーション卸売事業:OTC等の卸売・販路拡大。
  • 医薬品等製造事業:受託製造(CMO/CDMO)・製品製造、API等開発。
  • 調剤薬局等事業:調剤薬局の運営、地域密着型サービス等。
  • その他:再生医療関連等(第1四半期にセルリソーシズを連結子会社化)。

発行済株式等

  • 期末発行済株式数(普通株式・自己株式含む):191,300,000株
  • 期末自己株式数:9,402,497株
  • 期中平均株式数(四半期累計):181,809,421株(第1四半期)
  • 時価総額:–(今回開示資料に記載なし)

今後の予定

  • 次回決算発表等:通期・四半期予想は公表済(修正無し)
  • 株主総会・IRイベント:直近の決算説明会は無し、補足資料あり

決算サプライズ分析

予想 vs 実績(会社予想は公表の上期(第2四半期累計)・通期予想を使用)

  • 売上高:第1四半期実績 758,118百万円。上期予想(第2四半期累計)1,531,800百万円に対する達成率 49.5%。通期予想3,107,000百万円に対する進捗率 24.4%。
  • 営業利益:第1四半期実績 6,964百万円。上期予想14,000百万円に対する達成率 49.7%。通期予想37,100百万円に対する進捗率 18.8%。
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期実績 5,004百万円。上期予想9,100百万円に対する達成率 55.0%。通期予想25,000百万円に対する進捗率 20.0%。

サプライズの要因

  • 全社的には市場伸長を上回る売上伸長(特に医療用医薬品卸)が寄与し増収増益。
  • 一方で薬価の中間年改定や長期収載品の選定療養制度など制度的影響が製造・調剤セグメントの売上を押し下げた。再生医療関連の連結化により短期的な販管費が増加。
  • 結果として営業利益の通期進捗がやや低め(18.8%)だが、会社は計画どおりと説明。

通期への影響

  • 会社は業績予想に変更なし。第1四半期の進捗状況(売上高・利益ともにおおむね計画どおり)を踏まえ、現時点で予想達成の前提に変更はないと表明。なお、薬価改定・物流費・制度変更等の外部要因は注意点。

財務指標(要点)

(単位:百万円、対前年同四半期比は%表記)

  • 売上高:758,118(+4.9%、前期Q1 722,365)
  • 売上総利益:51,838(+2.8%)
  • 販管費:44,873(+2.6%)
  • 営業利益:6,964(+4.1%)→ 営業利益率 0.92%(6,964/758,118)【目安:低い】
  • 経常利益:7,655(+5.7%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:5,004(+12.9%)
  • 1株当たり四半期純利益(EPS):27.53円(前年同期23.71円、+16.1%)

財政状態(2025/6/30)

  • 総資産:1,478,635(前期末1,439,885、増加)
  • 純資産:478,804(前期末482,247、減少)
  • 自己資本比率:32.3%(前期末33.5%)→ 40%以上が安定水準の目安のため「低め(32.3%)」。
  • 流動資産:1,130,638、流動負債:938,452 → 流動比率(流動資産/流動負債) ≈ 120.5%(100%超:短期流動性は確保)
  • 総負債:999,830、負債/純資産比 ≈ 2.09倍(高め)
  • 現金及び預金:180,608、受取手形及び売掛金:678,434(増加)

効率性・その他

  • 減価償却費(第1Q):3,455百万円(前年3,513)
  • のれん償却額:100百万円(前年124)
  • キャッシュ・フロー計算書は第1四半期分未作成(注記あり)

セグメント別(第1四半期:外部顧客売上・セグメント利益)

  • 医療用医薬品等卸売事業:外部売上 673,060百万円(+5.3%)、セグメント利益 6,637百万円(+11.3%)
  • セルフメディケーション卸売事業:外部売上 66,780百万円(+3.3%)、セグメント利益 901百万円(+13.3%)
  • 医薬品等製造事業:外部売上 9,168百万円(−6.9%)、セグメント損失 60百万円(前年は損失5百万円)
  • 調剤薬局等事業:外部売上 9,108百万円(+0.6%)、セグメント損失 440百万円(前年は損失94百万円)
  • その他(再生医療等):売上--、営業損失 279百万円(連結化による費用計上)

配当

  • 2026年3月期(会社予想):中間配当34.00円、期末配当34.00円、年間68.00円(前年63.00円から増配)。直近配当予想の修正無し。
  • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため記載不可)
  • 配当性向:通期予想ベースでは配当性向 ≈ 68円×発行株数ベースと純利益25,000百万円から算定するとおおむね(会社発表値参照)–(資料に明記無し)。
  • 自社株買い:今回の短信に記載無し。特別配当:無し。

セグメント別情報(補足)

  • 医療用卸:薬価中間改定のマイナス影響はあったが、市場伸長を上回る売上伸長で増収。MS(営業力)強化・全国ネット強化が奏功。内部売上含む計678,731百万円。
  • セルフメディケーション:販路拡大とコストコントロールで増収増益。
  • 製造:薬価改定、選定療養制度導入による販売減、診断薬需要減で減収。医療機器等は伸長したが損益はマイナス。
  • 調剤:調剤技術料の獲得増や店舗再編で売上は微増も、仕入原価上昇・人件費増で営業損失。
  • その他:再生医療(セルリソーシズ)を連結化、早期立ち上げのためのR&D人件費等計上で短期的に損失計上。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「25-27 中期経営計画 Vision2032 Stage2」を策定。TSCS(Total Supply Chain Service)推進、成長事業への投資、基盤事業の競争力強化、コストコントロール、サステナビリティ推進が柱。
  • 進捗:卸売事業の成長により中期目標の一部に整合。製造・再生医療等は構造改革と投資段階であり短期利益は圧迫されるが、中期でのパイプライン拡充・受託拡大を目指す。KPI(公開済みのもの)は資料参照。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社と比較した詳細数値は資料に無く記載不可(–)。ただし薬価改定等の制度リスクは業界共通。
  • 市場動向:薬価改定や長期収載品の制度変更、物流費上昇が業界に影響。卸売事業は市場伸長を上回る成長を確保している点が相対的に強み。

今後の見通し

  • 業績予想:上期(第2四半期累計)・通期ともに公表予想に変更無し(2026年3月期通期:売上高3,107,000百万円(+4.9%)、営業利益37,100百万円(−2.6%)、当期純利益25,000百万円(−8.7%))。
  • 会社予想の前提:為替等の明確な前提は短信本文への記載無し(詳細は添付資料参照)。
  • 予想の信頼性:会社は第1四半期の業績を踏まえ「概ね計画通り」と表明。過去の予想達成傾向は本資料での言及なし(–)。
  • リスク要因:薬価改定・診療報酬制度変更・物流費や原材料費上昇、需要動向、再生医療事業の開発リスク、競合他社動向。

重要な注記

  • 会計方針・見積り:特段の変更無し(会計基準改正の影響等なし)。
  • 連結範囲の変更:当第1四半期よりセルリソーシズ(再生医療関連)を連結子会社化。これに伴う費用が「その他」セグメントに計上。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は当第1四半期では作成していない旨の注記あり。
  • 添付の決算補足資料で詳細コメントあり(投資判断に関する事項ではない旨の注記)。

(注)不明項目は「–」と記載。記載の金額は短信記載値(単位:百万円)。本資料は情報整理であり、投資助言・勧誘を目的とするものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2784
企業名 アルフレッサ ホールディングス
URL http://www.alfresa.com/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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