2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:2025年10月期第3四半期累計は特別損益を除く営業面で下振れ(営業損失370百万円)。通期業績予想は本日(2025/9/12)修正済(修正あり)。
- 業績の方向性:減収・減益(売上高6,255百万円:前年同期比△3.9%、営業損失△370百万円 ← 前年同期は△30百万円)。
- 注目すべき変化:情報・印刷事業で受注構成変化(EC増加だがその他印刷受注減)によりセグメントで前年から黒字→赤字転落(セグメント利益 53百万円の損失、前年同期は284百万円の利益)。7/1に株式会社ウエーブを子会社化(取得対価500百万円、のれん205百万円)。
- 今後の見通し:通期は売上8,368百万円、営業損失△528百万円等に修正済。第3四半期時点の進捗は売上で約74.7%(通期に対する到達率)で、通期達成には下期の回復が必要。
- 投資家への示唆:短期は収益性改善(コスト削減・販路拡大)が焦点。自己株式取得・消却、資本金・資本準備金の減少など資本政策の大きな変更が行われており、ガバナンス・資本構成の変化が株主還元・上場維持に向けた重要なポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ウイルコホールディングス
- 主要事業分野:情報・印刷事業、知育事業、通信販売事業(ネット印刷、幼保向け教材・出版、通信販売等)
- 代表者:代表取締役社長 松浦昌宏
- 上場コード:7831(東証)
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月12日
- 対象会計期間:2024年11月1日~2025年7月31日(第3四半期累計)
- 決算説明会:無、決算補足資料:無
- セグメント:
- 情報・印刷事業:ネット印刷、オフセット印刷、FA事業(ウエーブ取得により強化)
- 知育事業:幼保向け教材・出版物、関連サービス
- 通信販売事業:自社商品の通販販売
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):24,650,800株(第3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):24,598,110株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 自己株式:期末52,690株(取得・公開買付け実施済、消却予定あり)
- 今後の予定:
- 業績予想の修正:2025/9/12に公表(修正あり)
- 自己株式公開買付:実施(2025/8/12~9/8、決済開始予定2025/10/2)
- 自己株式の消却:決議済、消却予定日2025/10/9
- 臨時株主総会(過去実施):2025/7/25(資本金等の減少承認)
- 決算説明会:無し(第3Q)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との達成率は会社予想修正後の数字に基づくため、以下は第3四半期累計と通期予想の比較)
- 売上高:6,255百万円。通期予想8,368百万円に対する進捗率 74.7%(通期到達に向けてやや早い進捗。普通は70〜80%は中間的)。
- 営業利益:第3Q累計 △370百万円。通期予想 △528百万円に対する進捗(損失割合)70.1%(損失ベースのため解釈注意)。
- 純利益:第3Q累計 △207百万円。通期予想 △448百万円に対する進捗率 46.2%。
- サプライズの要因:
- 情報・印刷事業:EC受注増があるも従来の印刷受注減で売上減。原材料費・電力・物流費の上昇、東京支店移転費用がマイナス。
- 特別項目:投資有価証券売却益359百万円を計上(特別利益)、一方で工場再編関連費用144百万円等の特別損失を計上。特別利益の計上で最終損失は抑制された。
- M&A費用:ウエーブ取得に伴うのれん205百万円や取得関連費用等が発生。
- 通期への影響:
- 既に通期業績予想を修正(公表済)。第3Qの進捗だけで通期達成は可能域だが、下期での利益回復やコスト削減が前提。特別利益は非継続的のため、継続的収益改善が鍵。
財務指標
- 貸借対照表(主要科目、単位:百万円)
- 総資産:8,608(前期末9,293、△685)
- 流動資産:3,575(現金及び預金1,601、売掛金1,281、棚卸246)
- 固定資産:5,033(有形3,759、無形のれん203)
- 負債合計:5,484(前期末5,723、△239)
- 純資産:3,124(前期末3,570、△445)
- 損益計算書(第3Q累計、単位:百万円)
- 売上高:6,255(△3.9%/前年6,506)
- 売上総利益:950(前年1,226)
- 販売費及び一般管理費:1,321(前年1,257)
- 営業利益:△370(前年△30)
- 経常利益:△389(前年0)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△207(前年△260)
- EPS(1株当たり四半期純利益):△8.43円(前年△10.60円)
- 収益性
- 売上高増減:6,255百万円(前年同期比△3.9%/△251百万円)
- 営業利益:△370百万円(前年同期比悪化△340百万円)
- 営業利益率:△5.9%(前年△0.5% → 悪化)
- 経常利益:△389百万円(前年0 → 減少)
- 純利益:△207百万円(前年△260百万円 → 純損失は縮小)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計)
- 売上高進捗率:74.7%(6,255 / 8,368)— 中間としては高めだが下期業績依存
- 営業利益進捗率(損失ベース):70.1%(△370 / △528)— 損失進捗のため評価は注意
- 純利益進捗率:46.2%(△207 / △448)
- 財務安全性
- 自己資本比率:36.3%(前期38.4% → 低下。目安40%以上を下回るためやや脆弱)
- 負債合計:5,484百万円。長期借入金は980→650百万円に減少(借入の圧縮)
- 流動比率:流動資産3,575 / 流動負債3,395 ≒ 105%(100%以上だが余裕は小さい)
- 効率性
- 総資産回転率(概算):売上高6,255 / 総資産8,608 ≒ 0.73回(資産効率は低中)
- 売上高営業利益率の推移:前年期はほぼ収支トントン→今期は負転
- セグメント別(第3Q累計)
- 情報・印刷事業:売上5,810百万円(△4.3%)、セグメント損失△53百万円(前年は+284百万円)
- 知育事業:売上561百万円(△3.5%)、セグメント損失△43百万円(前年△45)
- 通信販売事業:売上31百万円(△24.6%)、セグメント損失△13百万円(前年△32、改善)
- 財務の解説:
- 現金預金は915百万円減少。投資有価証券売却で359百万円の特別利益計上したが投資有価証券残高は減少(947→529百万円)。
- のれん205百万円計上(ウエーブ買収)。固定資産増、資産構成のシフトあり。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(実績)
- 期末配当(予想):2.00円(通期合計2.00円、直近公表の配当予想から修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不可)
- 配当性向:–(予想EPSがマイナスのため意味を成さない)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自己株式取得(公開買付)を実施し、その一部を消却予定。目的はガバナンス強化・改善計画の確実な実行(創業者影響力の排除等)。自己株式取得上限は10,500,100株、取得価額上限1,134,010,800円。
セグメント別情報
- 情報・印刷事業
- 売上:5,810百万円(前年期比△4.3%)
- 利益:セグメント損失△53百万円(前年は+284百万円→大幅悪化)
- 要因:EC受注増はあるが従来印刷需要減、原材料・電力・物流コスト上昇、拠点移転費用等。ウエーブ買収によりネット印刷・FAのシナジー期待。
- 戦略:生産体制最適化、コスト削減、顧客横展開で収益拡大。
- 知育事業
- 売上:561百万円(前年比△3.5%)
- 利益:△43百万円(ほぼ前年並みの損失)
- 要因:出版で新刊・増刷不足、幼保事業は季節変動で第2四半期ピークの反動。新商品投入で売上維持。
- 戦略:100円ショップ向け拡大、絵本サブスクリプション、着替えのサブスク等新販路、コスト削減。
- 通信販売事業
- 売上:31百万円(前年比△24.6%)
- 利益:△13百万円(前年△32→改善)
- 要因:受注効率の高い商品へ注力し広告抑制で改善。
- 戦略:販売チャネル最適化、アウトバウンド販売、インフルエンサー活用。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に明文化された中期数値目標は記載なし(進捗は–)。
- 戦略整合性:ウエーブの取得はネット印刷強化とFA事業による事業多角化(自動化機器)を意図。これは収益構造改善・新分野展開の方針と整合。
- KPI達成状況:具体KPIの記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:印刷業界はEC系受注伸長と従来需要減の併存、原材料・エネルギー・物流費の上昇がコスト圧迫。保育・知育市場は季節変動や教育政策の影響受ける。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し(–)。ただしウエーブのネット印刷ノウハウは競争優位性向上に寄与する見込み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後):売上 8,368百万円(△2.7%)、営業損失△528百万円、経常損失△542百万円、親会社株主に帰属する当期純損失△448百万円、1株当たり当期純利益△28.86円。
- 次期予想:資料に記載なし(–)。
- 会社予想の前提条件:詳細は四半期決算短信添付資料参照(為替等の前提は別途記載)。
- 予想の信頼性:第3Qでの特別利益に依存しない継続的改善が必要。過去の予想達成傾向は明示されていないため判断は限定的(–)。
- リスク要因:
- 原材料・エネルギー・物流費の高止まり
- 印刷需要の構造的縮小
- M&A統合リスク(ウエーブの統合・期待シナジー未実現リスク)
- 資本政策関連(大規模自己株式取得・消却に伴う株主構成変化)
- 外部環境(経済・国際情勢等)
重要な注記
- 会計方針:2022年改正「法人税等に関する会計基準」を第1四半期から適用。四半期連結財務諸表への影響はないと記載。
- 会社結合:株式会社ウエーブの株式を取得(取得対価 現金500百万円、のれん205百万円、償却期間10年)。
- 資本政策:資本金・資本準備金の減少(2025/8/5発効)、自己株式公開買付け実施および自己株式消却(消却予定株数9,128,550株、消却後発行済株式数15,522,250株予定)。
- 監査:公認会計士による期中レビュー有(限定的な指摘なし)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7831 |
| 企業名 | ウイルコホールディングス |
| URL | http://www.wellco-corp.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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