2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期予想に対する修正はなし。第1四半期の実績は会社予想との間で特段の修正材料がないため「ほぼ予想通り」と評価。市場予想との比較データは開示資料にないため記載不可(–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+2.5%、営業利益は+1.2%だが親会社株主に帰属する四半期純利益は△4.2%)。
- 注目すべき変化:橋梁・高架道路用伸縮装置事業の売上が前年同期比△31.8%と大幅減少し、同セグメントは前年の営業黒字13百万円から当期は80百万円の営業損失へ大きく悪化(収益構成の変化が大きい)。
- 今後の見通し:通期(2026年3月期)予想に修正なし。第1四半期の通期に対する進捗は売上で約20.0%(通常ペース目安:四半期ごとの季節性を考慮する必要あり)。第2四半期累計(上期)に対する進捗は売上で約49.8%と概ね均等配分の範囲。
- 投資家への示唆:インフラ関連需要の堅調さがある一方で、一部セグメント(伸縮装置、水門等)の採算性悪化が顕在化。中期計画(Plan C³)に基づく構造改革・成長投資の進捗と、伸縮装置等の収益改善が通期達成のポイント。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ヤマウホールディングス株式会社
- 主要事業分野:コンクリート製品製造・販売、鋼構造物(水門・堰等)の製造・施工・保守、地質調査・コンサルタント・土木工事、橋梁・高架道路用伸縮装置の製造・販売・設置、コンクリート構造物点検・補修、情報機器販売・保守、不動産賃貸等
- 代表者名:代表取締役社長 有田 徹也
- URL:https://www.yamau-holdings.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月1日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明会/補足資料:なし
- セグメント(報告セグメント、概要は上記事業分野に対応)
- コンクリート製品製造・販売事業
- 水門・堰の製造・施工・保守事業
- 地質調査・コンサルタント業務及び土木工事事業
- 橋梁・高架道路用伸縮装置の製造・販売・設置工事事業
- コンクリート構造物の点検・調査、補修工事事業
- 情報機器の販売及び保守事業
- 不動産事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):6,306,000株(2026年3月期1Q)
- 期末自己株式数:187,146株
- 期中平均株式数(四半期累計):6,118,854株
- 時価総額:–(資料に未記載)
- 今後の予定:
- 四半期決算短信の監査(レビュー)報告添付予定日:2025年8月8日
- その他(株主総会、IRイベント等):–(資料に未記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期・第2四半期累計のみ提示、Q1のみの会社目標は未提示)
- 売上高(第1四半期):4,478百万円(前年同期比+2.5%)
- 通期予想22,400百万円に対する進捗率:4,478 / 22,400 = 20.0%(目安:季節性考慮)
- 第2四半期累計(上期)予想9,000百万円に対する進捗率:4,478 / 9,000 = 49.8%
- 営業利益(第1四半期):484百万円(前年同期比+1.2%)
- 通期予想3,350百万円に対する進捗率:484 / 3,350 = 14.5%
- 第2四半期累計予想900百万円に対する進捗率:484 / 900 = 53.8%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益(第1四半期):355百万円(前年同期比△4.2%)
- 通期予想2,100百万円に対する進捗率:355 / 2,100 = 16.9%
- 第2四半期累計予想580百万円に対する進捗率:355 / 580 = 61.2%
- サプライズの要因:
- 売上は全体で僅かな増加。営業利益はほぼ横ばいだが、セグメント別で明暗あり:
- コンクリート製品事業は好調(売上+5.6%、セグメント利益+22.4%)。
- 橋梁伸縮装置は売上大幅減(△31.8%)かつ営業損失化(前年の営業利益13百万円→当期営業損失80百万円)が利益面での下振れ要因。
- 水門・堰事業も営業損失化(営業損失18百万円)と採算悪化。
- 地質調査・土木は売上+26.5%、黒字転換(営業利益45百万円)と改善。
- 情報機器事業は売上+88.1%(小規模セグメント)で増収貢献。
- 通期への影響:
- 現時点で通期予想の修正はなし。だが、伸縮装置・水門等の採算悪化が継続する場合、通期利益の重しとなる可能性あり。会社側は現時点で見通し据え置き。
財務指標
- 要点(第1四半期末:2025年6月30日、単位:百万円)
- 総資産:20,957(前期末23,858、△12.2%)(減少:主に受取手形・売掛金等の減少)
- 純資産:12,001(前期末12,373、△3.0%)
- 自己資本比率:57.2%(前期末51.8%)→ 安定水準(自己資本比率45%以上を安定目安とする場合は良好)
- 収益性(第1四半期・累計、前年同期比較)
- 売上高:4,478百万円(前年同期4,368百万円、+2.5%、増加額 ≒+110百万円)
- 営業利益:484百万円(前年同期478百万円、+1.2%、増加額 ≒+6百万円)
- 経常利益:560百万円(前年同期565百万円、△0.9%、減少額 ≒△5百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:355百万円(前年同期371百万円、△4.2%、減少額 ≒△16百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):58.03円(前年同期60.58円、△4.2%)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率:20.0%(通期22,400百万円比)
- 営業利益進捗率:14.5%(通期3,350百万円比)
- 純利益進捗率:16.9%(通期2,100百万円比)
- コメント:上期(第2四半期累計)目標に対しては売上・利益ともに約半分超の進捗で、上期偏重の懸念は小さいが、営業利益は通期比で少し低い進捗。
- 財務の安全性
- 流動資産:14,026百万円、流動負債:8,055百万円 → 流動比率 ≒ 174%(流動資産/流動負債、100%以上で短期支払能力は良好)
- 負債合計:8,956百万円、総資産に占める負債比率(負債/資産)=約42.7%(やや低めで安全)
- 長短借入金:短期借入金3,104百万円、長期借入金235百万円
- 自己資本比率:57.2%(安定水準)
- 効率性
- 売上高営業利益率(第1四半期):484 / 4,478 = 10.8%(良好目安:業種・企業による。建設系製造で10%前後はまずまず)
- セグメント別(第1四半期、単位:百万円、対前年同四半期増減率は本文参照)
- コンクリート製品:売上2,753(+5.6%)、セグメント利益526(+22.4%)
- 水門・堰:売上741(+7.6%)、セグメント損失△18(前年は利益36)
- 地質調査・土木:売上432(+26.5%)、セグメント利益45(黒字転換)
- 橋梁伸縮装置:売上428(△31.8%)、セグメント損失△80(大幅悪化)
- 情報機器:売上50(+88.1%)、セグメント利益5(小規模)
- 不動産:売上69(+0.3%)、セグメント利益40
- 財務の解説:
- 総資産・負債が前期末比で減少(受取手形・売掛金の減少が主因)、自己資本比率が上昇。短期負債削減により財務の安全性は向上している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間119.00円(中間0.00、期末119.00)
- 2026年3月期(予想):年間103.00円(中間0.00、期末103.00)
- 直近公表から配当予想の修正:無
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:–(通期純利益予想2,100百万円に対する配当総額算出での配当性向は算出可だが、資料に総配当金額の明示なしのため明確表示は–)
- 株主還元方針:特別配当・自社株買いの記載なし(現状は通常配当のみ)
セグメント別情報(要点)
- コンクリート製品製造・販売事業:売上・利益ともに増加(売上2,753百万円、セグメント利益526百万円)。インフラ系製品が底堅い。
- 水門・堰事業:売上は増加(741百万円)するも採算悪化で営業損失に転落(△18百万円)。
- 地質調査・コンサル・土木:売上大幅増(432百万円、+26.5%)で営業黒字化(45百万円)。
- 橋梁・伸縮装置:売上急減(428百万円、△31.8%)で大幅な営業赤字(△80百万円)。最も重要な懸念点。
- 情報機器・不動産:規模は小さいが情報機器は売上急増、不動産は安定収益。
- 戦略的示唆:コンクリート製品・地質調査は好調だが、製品別需給や採算改善施策が必要なセグメントがあるため、個別セグメントの受注・コスト管理が重要。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Plan C³」(2024年4月~2027年3月)に基づく構造改革・成長戦略を推進中。長期VISION2035を掲げる。
- 進捗状況:第1四半期はセグメント間で差異あり。コンクリート製品や地質調査面での成長は中期計画の成長基盤寄与が期待される一方、伸縮装置等の採算改善が課題。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国土強靭化や防災・減災の公共投資は底堅い一方、資材・原材料・エネルギー価格上昇、地政学リスク等の不透明要因が存在。
- 競合比較:同業他社との具体的比較データは資料に記載なし(–)。ただしインフラ関連総合メーカー・建材メーカーと比較して、製品ミックスにより業績のばらつきが出やすい構造。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想:売上22,400百万円(△1.9%)、営業利益3,350百万円(△6.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,100百万円(△12.8%)。直近公表からの修正:無
- 会社予想の前提条件:詳細は添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(為替等の具体前提は資料に明記の箇所がある場合はそちらを確認)。
- 予想の信頼性:現時点で予想据え置き。過去の予想達成傾向については本資料に履歴記載なし(–)。
- リスク要因:
- 原材料・資材・エネルギー価格の上昇
- 一部セグメント(伸縮装置・水門等)の採算悪化継続
- 受注の季節変動・大型工事採算
- 国内インフラ投資の今後の配分変化
重要な注記
- 会計方針の変更、見積りの変更、連結範囲の変更:いずれも該当なし
- 四半期連結財務諸表の監査(レビュー):レビュー報告書を添付した決算短信は2025年8月8日開示予定
- キャッシュ・フロー計算書:当第1四半期累計期間の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5284 |
| 企業名 | ヤマウホールディングス |
| URL | https://www.yamau-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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