2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想(未修正)に対して第1四半期は売上進捗率が約19.8%とやや低め、営業利益は通期想定に対して1.8%にとどまり四半期単位では下振れ感。ただし四半期の営業利益は前年同期の営業損失から黒字化(上振れの側面)。
  • 業績の方向性:増収減益 → 売上高は前年同期比△6.4%(減収)だが、営業損益は赤字から黒字化(増益という扱い)。経常・当期は依然マイナスだが赤字幅縮小。
  • 注目すべき変化:映像&IT事業がGIGAスクール等の更新需要で売上・収益性改善(セグメント営業益177百万円、前年同期は営業損失86.8百万円)。一方ロボティクス事業は中国向け減速で売上が大きく減少(△28.3%)。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上53,000百万円、営業利益1,200百万円、当期純利益450百万円)を据え置き。第1四半期の進捗(売上19.8%、営業利益1.8%)は季節性等を考慮しても後半への稼ぎに依存するため、達成には下期での回復・受注増が必要。
  • 投資家への示唆:営業改善は確認されるが、為替差損(108百万円)や税金費用(93百万円)、為替換算の大幅マイナスで包括利益は大幅マイナス(△543百万円)となっている点、また自己資本比率が27%前後と低めで負債比率が高い点(資本余力は限定的)に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:テクノホライゾン株式会社(コード 6629)
    • 主要事業分野:映像&IT事業(教育ICT、企業/自治体DX、ビジョンシステム等)およびロボティクス事業(FAロボット・検査装置等)
    • 代表者名:代表取締役社長 野村 亜伸
    • 問合せ先:取締役 加藤 靖博(TEL 052-823-8551)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月25日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
  • セグメント:
    • 映像&IT事業:教育ICT 製品・システム、海外ディストリビューター等
    • ロボティクス事業:FA向け機器、産業用検査装置等
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末):21,063,240株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:7,586,242株
    • 期中平均株式数(四半期累計):13,476,998株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本短信(第1四半期)発表済(2025/7/25)
    • 株主総会 / IRイベント:–(本資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期見通しは変更なし。以下は四半期実績と通期予想の進捗評価)
    • 売上高:10,469百万円(前年同期11,185百万円)△6.4%、通期53,000百万円に対する進捗率19.8%(25%想定の均等線を下回る)
    • 営業利益:21百万円(前年同期は営業損失275百万円)/通期1,200百万円に対する進捗率1.8%(低い)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:△138百万円(前年同期△219百万円)/通期450百万円に対する進捗率はマイナス(計算上約△30.9%)
  • サプライズの要因:
    • プラス要因:映像&IT事業での更新需要(GIGAスクール関連第2期見込み)により売上・粗利改善、販管費削減で営業黒字化。
    • マイナス要因:ロボティクス事業の中国向け需要低迷による売上減、為替差損108百万円計上、税金費用93百万円で当期純損失に影響。
    • 包括利益は為替換算調整(△399.9百万円)が大きく響き、四半期包括利益は△543百万円。
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期予想を修正しておらず、通期想定は据え置き。第1四半期の進捗を見ると、映像&ITの好調が継続すればカバー可能だが、ロボティクス回復と為替・税負担の影響を注視する必要あり。

財務指標

  • 主要財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 売上高(Q1):10,469(前年同期11,185、△6.4%)
    • 売上総利益:2,210(前年同期2,097、+5.4%)
    • 営業利益:21(前年同期△275 → 黒字化)
    • 経常損失:△46(前年同期△47、ほぼ横ばい)
    • 親会社株主に帰属する四半期純損失:△138(前年同期△219)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):10.29円(前年同期16.27円)
  • 貸借対照表(Q1末、単位:百万円)
    • 総資産:34,651(前期末37,397、減少)
    • 流動資産:25,939
    • 現金及び預金:4,759(前期末3,439、増加)
    • 受取手形及び売掛金:9,631(前期末13,514、減少)
    • 純資産:9,288(前期末10,098、減少)
    • 自己資本比率:26.8%(前期末27.0%)→ 低め(目安40%以上で安定)
  • 進捗率分析(通期予想に対するQ1進捗)
    • 売上高進捗率:19.8%(やや遅い)
    • 営業利益進捗率:1.8%(非常に低い、下期寄与想定)
    • 純利益進捗率:マイナス(四半期で損失のため)
    • 過去同期間(前年Q1)と比較すると営業基調は改善(赤字→黒字)がみられるが、売上は減少。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:26.8%(安定水準の目安40%に比べ低め)
    • 負債合計:25,363百万円、負債/純資産(負債比率) ≒ 273%(高め)
    • 流動比率:流動資産25,939 / 流動負債20,088 ≒ 129%(短期支払能力は確保)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:21 / 10,469 ≒ 0.2%(ほぼゼロ、改善余地あり)
    • 売上総利益率:2,210 / 10,469 ≒ 21.1%(前年同期18.8%→改善)
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
    • 映像&IT事業:売上 7,802(+4.5%)、営業利益 177(前年同期は営業損失86.8)
    • ロボティクス事業:売上 2,667(△28.3%)、営業損失 △157(赤字幅縮小)
    • セグメント合計営業利益:約21(四半期営業利益と整合)

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期 実績:年間合計 12.00円(中間12.00、期末0.00等の表示だが年合計12円)
    • 2026年3月期(会社予想):年間合計 13.00円(第2四半期末に13.00、年間13.00)
    • 直近期の配当予想に変更はなし
  • 配当利回り:–(株価データが必要)
  • 配当性向:–(通期利益との比較で算出可能だが今回は通期未確定)
  • 自社株買い・特別配当:記載なし

セグメント別情報(要点)

  • 映像&IT事業:国内教育市場(GIGAスクール関連の更新需要)で利益率改善。販管費削減が効き営業黒字化。海外はASEAN地域等で横ばい推移。のれん増加(アイネッツコム連結化による31.8百万円の増加)。
  • ロボティクス事業:中国市場の後退で売上大幅減。採算性の高い製品へのシフトで粗利率は改善、赤字幅縮小。半導体向けハイエンドX線検査装置の出荷開始(開発遅延の解消)。
  • 戦略:注力分野を「教育ICT」「企業・自治体DX」「FAロボット」「ビジョンシステム」に再編、M&Aや組織最適化を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:公表中の中期計画に沿った事業再編・M&Aを継続している旨を記載(詳細数値は別資料参照)。
  • KPI達成状況:該当のKPI明記なし。映像&ITの利益改善はポジティブ要素だがロボティクスの売上回復が課題。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:本短信内に同業他社比較データはなし。教育ICT分野はGIGAスクール関連メーカー多数、競争激化のなか更新需要取り込みが鍵。
  • 市場動向:中国の設備投資減速がロボティクスにマイナス、国内教育ICT更新需要は追い風。為替変動が業績に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期):売上 53,000百万円(+4.7%)、営業利益 1,200百万円(+221.2%)、経常利益 950百万円(+171.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 450百万円(+171.1%)、EPS 33.39円。会社は今回の決算で予想修正なし。
    • 前提条件:為替や原材料等の前提は本文添付資料(3ページ)参照(本短信内での具体レート記載はなし)。
  • 予想の信頼性:第1四半期の営業利益進捗が低い点、ロボティクスの回復が未確定な点、為替リスクや訴訟リスクを踏まえると、達成には下期の取り組みが重要。
  • リスク要因:為替変動、海外市場(特に中国)の設備投資動向、M&A統合リスク、ソフトウェア品質に関する訴訟(以下参照)、税負担増。

重要な注記

  • 会計方針:会計基準改正に基づく変更等についての記載あり(詳細は添付資料)。
  • 連結範囲の変更:新規連結 2社(株式会社CYBER DREAM、株式会社アイネッツコム)を追加。
  • 重要な訴訟等:2024年7月に譲受したプロフェッショナルワーク事業(ブイキューブからの譲受)でソフトウェア品質に大きな問題が判明し、2025年3月期に関連費用423百万円を取り崩し特別損失計上。2025年6月27日付で株式会社ブイキューブを相手取り提訴(東京地裁)。今後の帰結により追加影響の可能性あり。
  • 為替影響:当第1四半期に為替差損108百万円を計上。為替換算調整で包括利益に大きく影響(為替換算勘定△399.9百万円)。

(注記)本まとめは提出された決算短信の記載内容を整理したものであり、投資勧誘や助言を行うものではありません。数値は決算資料記載(千円単位)を百万円表記等で端数処理しています。情報に不明点がある箇所は「–」と記載しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6629
企業名 テクノホライゾン
URL https://www.technohorizon.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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