2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。第1四半期の実績は会社予想に対して概ね想定内(売上高進捗22.3%、営業利益進捗25.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益進捗23.4%)。市場予想との比較は不明(市場予想データなし)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高56,063百万円:前年同期比+1.7%、営業利益11,847百万円:前年同期比△12.5%、親会社株主に帰属する四半期純利益8,610百万円:前年同期比△22.1%)。
- 注目すべき変化:機能化学品事業の営業利益が前年同期比で大幅減(7,073百万円、△16.7%)で全体の利益減少を牽引。一方、医薬・医療・健康事業、化薬事業は売上増(医薬等 +8.7%、化薬 +10.7%)。為替差益の前年の計上(前年Q1での為替差益888百万円→今期は為替差損195百万円)や販管費の増加も利益を圧迫。
- 今後の見通し:通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は通期見通しに対しておおむね順調(営業利益はやや上振れの進捗)で、現時点では通期達成可能性を示唆するが、原燃料価格・通商政策・地政学リスク等の外部リスクが残る。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが、機能化学の採算性低下と為替影響・販管費増が利益を圧迫している点が重要。通期想定は据え置きのため、以降の四半期で利益回復(特に機能化学のコスト改善や販売ミックス改善)が確認できるか注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:日油株式会社
- 主要事業分野:機能化学品(界面活性剤、脂肪酸誘導体、酸化エチレン/プロピレン誘導体、有機過酸化物等)、医薬・医療・健康(食品機能材、健康関連、生体適合性素材、DDS原料等)、化薬(爆薬、宇宙・防衛関連、機能製品等)、その他(運送・不動産等)
- 代表者名:代表取締役社長 沢村 孝司
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月6日
- 対象会計期間:2026年3月期第1四半期(連結、2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 機能化学品事業:界面活性剤、誘導体、有機過酸化物、特殊防錆等
- 医薬・医療・健康事業:食品機能材、健康関連、生体適合性素材、DDS原料等
- 化薬事業:産業用爆薬、宇宙・防衛関連、機能製品等
- その他:運送事業、不動産事業等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):236,524,128株
- 期末自己株式数:5,176,987株
- 期中平均株式数(四半期累計):232,728,068株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 決算補足説明資料:無
- 決算説明会:無
- 株主総会・IRイベント:–(四半期短信内該当情報なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想(2026年3月期通期)に対する進捗)
- 売上高:56,063百万円。通期予想252,000百万円に対する進捗率 22.3%(56,063/252,000)。
- 営業利益:11,847百万円。通期予想46,000百万円に対する進捗率 25.8%(11,847/46,000)。
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:8,610百万円。通期予想36,800百万円に対する進捗率 23.4%(8,610/36,800)。
- サプライズの要因(実績が前年同期比で下振れした主因)
- 機能化学品事業の営業利益減少(7,073百万円、前年同期比△16.7%)。
- 売上総利益の減少(22,171 → 前年22,880、△709百万円)と販売費及び一般管理費の増加(9,346 → 10,324、+978百万円)。
- 為替影響:前年の為替差益888百万円が無く、当期は為替差損195百万円を計上。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。第1四半期進捗は概ね計画内(特に営業利益は進捗率が高め)であり、現時点では通期達成可能性は維持。ただし原燃料価格や通商政策等の外部要因により下振れリスクは残る。
財務指標
- 財務諸表要点(第1四半期末:2025年6月30日)
- 総資産:371,757百万円(前期末357,196百万円、+14,561百万円)
- 負債合計:91,982百万円(前期末77,646百万円、+14,335百万円)
- 純資産:279,775百万円(前期末279,550百万円、+225百万円)
- 自己資本比率:75.0%(安定水準、前期78.0%)
- 収益性(第1四半期:百万円、前年同期比は%で表記)
- 売上高:56,063百万円(+1.7%、前年55,110百万円)
- 営業利益:11,847百万円(△12.5%、前年13,533百万円)
- 営業利益率:21.1%(11,847/56,063、前年約24.6%→低下)
- 経常利益:12,274百万円(△19.0%、前年15,160百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:8,610百万円(△22.1%、前年11,047百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):37.00円(前年46.30円、△20.1%)
- 進捗率分析(通期予想比)
- 売上高進捗率:22.3%(通常のQ1寄与度はおおむね20~25%の範囲のため「概ね通常ペース」)
- 営業利益進捗率:25.8%(やや上振れ)
- 純利益進捗率:23.4%(通常ペース)
- 過去同期間との比較:前年Q1は売上高55,110、営業利益13,533。売上は僅増だが利益率低下により利益は減少。
- 財務安全性
- 自己資本比率:75.0%(安定水準)
- 流動比率(概算):流動資産218,840 / 流動負債71,199 ≒ 307%(高い流動性)
- 負債比率(負債/純資産):91,982 / 279,775 ≒ 32.9%(低め、健全)
- 有利子負債:短期借入金1,560百万円、長期借入金1,999百万円(有利子負債は相対的に小さい)
- 効率性
- 売上高営業利益率は前年から低下(約24.6%→21.1%)、総資産回転率などは四半期単位のため詳細分析要(回転率は標準レンジかつ総資産増加)。
- セグメント別(第1四半期:百万円/前年同期比)
- 機能化学品事業:売上高36,020(△2.1%)、営業利益7,073(△16.7%)
- 医薬・医療・健康事業:売上高13,689(+8.7%)、営業利益5,459(+1.3%)
- 化薬事業:売上高6,183(+10.7%)、営業損失7(赤字)
- その他:売上高171(+11.3%)、営業利益166(+52.7%)
- 財務の解説(要旨)
- 売上は堅調に増加したが、機能化学の採算低下と販管費増、為替差損等により利益が減少。流動性・財務体質は強く、自己資本比率・流動比率ともに高水準。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間 21.00円、期末 24.00円、年間 45.00円
- 2026年3月期(予想):中間 24.00円、期末 24.00円、年間 48.00円(予想からの修正:無)
- 配当利回り:–(株価情報未提示のため算出不可)
- 配当性向(通期ベース予想):配当48.00円 / 1株当たり当期純利益157.58円 = 約30.5%(目安)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株買い等の開示は四半期短信にて特記事項無し(ただし自己株式取得の影響で期中自己株式数増加)。
セグメント別情報
- 機能化学品事業(主力):売上36,020百万円(前年同期比△2.1%)、営業利益7,073百万円(△16.7%)。アジアでの環境エネルギー関連出荷減や製品ミックスの影響で売上・採算に差が出た。界面活性剤はトイレタリー向け底堅く、EO/PO誘導体・特殊防錆等は堅調だが全体で採算悪化。
- 医薬・医療・健康事業:売上13,689百万円(+8.7%)、営業利益5,459百万円(+1.3%)。健康関連製品やDDS原料の欧米向け出荷が好調だが、生体適合性素材の出荷減が一部押し下げ。
- 化薬事業:売上6,183百万円(+10.7%)だが、製品構成等の影響で営業損失(△7百万円)。宇宙関連や産業用爆薬は伸長。
- その他:運送・不動産等で売上171百万円(+11.3%)、営業利益166百万円(+52.7%)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「2025中期経営計画(最終年度)」にて掲げる重点(市場変化に応じた事業拡大、新製品開発加速、生産性向上等)を継続。報告では新市場開拓・拡販・生産コスト低減を継続中との記載あり。
- KPI達成状況:四半期短信では具体KPI進捗数値の開示なし。セグメント別の売上成長は医薬・化薬で確認できるが、機能化学の採算回復が中期目標の鍵。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との相対比較データは本短信に記載なし(–)。
- 市場動向:世界的な景気下振れリスク、米国通商政策、原燃料高止まり、地政学リスクが下押し要因。国内は物価上昇で消費者マインド弱含むが雇用・所得環境は改善の動き。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高252,000百万円(+5.7%)、営業利益46,000百万円(+1.5%)、経常利益47,900百万円(+2.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益36,800百万円(+0.8%)、1株当たり当期純利益157.58円。
- 次期予想:–(未発表)
- 会社予想の前提条件:添付資料参照(為替・原料等の前提は短信本文の該当箇所を参照)
- 予想の信頼性:第1四半期は通期想定に対して概ね通常ペース。過去の予想達成傾向については短信での明示無し(–)。
- リスク要因:為替変動(為替差益→差損へ影響大)、原燃料価格、米国通商政策・関税、地政学的リスク(ウクライナ・中東等)、全球需要動向。
重要な注記
- 会計方針:変更なし。四半期財務諸表作成に特有の会計処理の適用あり(詳細は添付資料参照)。
- 監査:四半期連結財務諸表に対する任意の期中レビューを実施(EY新日本有限責任監査法人)。
- その他重要事象:四半期末時点での重要な後発事象は無し。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4403 |
| 企業名 | 日油 |
| URL | http://www.nof.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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