2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に変更は無し。四半期・中間発表段階で会社予想からの修正はなし(市場予想との比較は資料に無いため–)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高16,459百万円で前年同期比△6.0%、営業利益2,793百万円で同△22.9%)。
- 注目すべき変化:資産コンサルティングの大型プロジェクト終了に伴う反動減(同セグメント売上△81.1%、利益△94.4%)や、キャッシュ・フローの大幅改善(営業CFが▲11,581→+18,705百万円)および借入金の大幅返済による負債減少。
- 今後の見通し:通期予想は維持(売上39,750百万円、営業利益8,350百万円、当期純利益5,380百万円)。中間実績の進捗は売上で約41%、営業利益で約33%と営業利益進捗がやや低めのため、下期の回復が必要(会社は予想を据え置き)。
- 投資家への示唆:財務は自己資本比率68.7%と高水準に改善。資産コンサルの一過性影響と葬祭領域の地域拡大(買収)に注目。営業利益の季節性・案件依存と買収後の統合作業が通期達成の鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社広済堂ホールディングス
- 主要事業分野:葬祭(公益・収益)運営、情報(出版・印刷・IT・BPO等)、人材サービス、資産コンサルティング(金融サービス・相続相談・不動産仲介等)
- 代表者名:代表取締役社長 常盤 誠
- URL: https://www.kosaido.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料:作成有(アナリスト・機関投資家向け説明会あり)
- セグメント:
- 葬祭公益:火葬事業など(主に東京都23区内、死亡者数と相関)
- 葬祭収益:総合斎場運営・葬儀サービス
- 情報:出版・商業印刷、デジタルソリューション、BPO等
- 人材:人材紹介・派遣、ITS、RPO、海外日本語教育等
- 資産コンサルティング:広済堂ファイナンス等の金融サービス、相続相談・不動産仲介
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):144,340,045株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):141,298,043株(2026年3月期中間期)
- 時価総額:–(資料記載無し)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月11日
- 配当支払開始予定日:2025年12月9日
- 株主総会/IRイベント:通期決算発表等別途予定(詳細は会社発表参照)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期で修正無し)
- 売上高(中間):16,459百万円(前年同期比△6.0%)
- 営業利益(中間):2,793百万円(前年同期比△22.9%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,154百万円(前年同期比△16.5%)
- 会社は通期予想を修正せず(通期:売上39,750百万円、営業利益8,350百万円、当期純利益5,380百万円)
- サプライズの要因:
- マイナス要因:資産コンサルティングの大型案件終了による反動減、葬祭収益の式場売上の減少(酷暑による来場者減)、人材派遣の人材確保難によるポスト減少。
- プラス要因:情報セグメントのデジタル印刷好調、葬祭公益での火葬料金値上げ効果が一部持続、営業CFの大幅改善や借入金返済による財務改善。
- 通期への影響:会社は業績予想を据え置き。中間の営業利益進捗(約33%)はやや遅れ気味のため、下期での回復(案件・季節要因・買収効果の寄与)が必要。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:70,275百万円(前期末77,257百万円、▲9.4%)
- 純資産:49,188百万円(前期末47,940百万円、+2.6%)
- 自己資本比率:68.7%(安定水準。前期60.8%から改善)
- 現金及び預金:24,964百万円(前期11,713百万円)
- 有利子負債の動向:短期借入金6,400→1,400百万円、長期借入金11,379→9,507百万円(借入金総額が大幅に減少)
- 収益性(中間)
- 売上高:16,459百万円(前年同期17,513百万円、△6.0%、△1,054百万円)
- 営業利益:2,793百万円(前年同期3,623百万円、△22.9%、△830百万円)
- 営業利益率:2,793/16,459 = 約17.0%(前年: 3,623/17,513 ≒20.7%)→ 利益率低下(注意)
- 経常利益:2,693百万円(前年同期3,452百万円、△22.0%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,154百万円(前年同期2,579百万円、△16.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):15.25円(前年同期17.90円、△)
- 進捗率分析(中間実績/通期予想)
- 売上高進捗率:16,459 / 39,750 = 41.4%(通常の半期進捗比べやや低めだが業種・季節性考慮)
- 営業利益進捗率:2,793 / 8,350 = 33.5%(進捗は低い。下期依存)
- 当期純利益進捗率:2,154 / 5,380 = 40.0%
- 過去同期間との比較:売上は前年より減少、営業利益・経常利益の落ち込みが大きい
- 財務安全性
- 自己資本比率:68.7%(安定水準。目安40%以上で安定)
- 流動資産合計:30,509百万円、流動負債合計:10,137百万円 → 流動比率 約301%(流動性は高い)
- 負債合計:21,087百万円(前期29,317百万円、負債圧縮が進行)
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細指標は資料に記載無し(売上/総資産 ≒ 16,459/70,275 ≒ 0.23回/年)。
- セグメント別(中間)
- 葬祭公益:売上2,526百万円(△3.9%)、セグメント利益364百万円(+10.6%)
- 葬祭収益:売上4,952百万円(+2.9%)、セグメント利益1,660百万円(△7.0%)
- 情報:売上6,061百万円(△4.1%)、セグメント損失81百万円(前年は損失38百万円→損失拡大)
- 人材:売上2,700百万円(+4.1%)、セグメント利益2百万円(前年は△70百万円→黒字化)
- 資産コンサル:売上218百万円(△81.1%)、セグメント利益55百万円(△94.4%)
- 財務の解説:
- 営業CFが大幅プラス化(+18,705百万円)し現金預金が増加。主因は前期の営業貸付金回収(前期に貸付計上し当中間期に回収)および収支改善。借入金返済で財務負担を軽減。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):6.67円(2026年3月期)
- 期末予想:6.67円
- 年間配当予想:13.34円(前期12.74円→増配)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当13.34円 / EPS予想38.09円 ≒ 35.0%(参考:30〜40%帯は中程度の還元)
- 配当利回り:–(株価必要のため資料記載無し)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:利益還元を基本方針。自社株買い等の記載は今回資料に無し。
セグメント別情報(要点)
- 葬祭公益:火葬件数が夏場に伸び悩み減収だが、火葬料金値上げ効果で上期トータルは増益。売上2,526百万円(△3.9%)。
- 葬祭収益:総合斎場の来場者減(酷暑影響)で式場関連売上減、葬儀施行数の増加はありながらセグメント利益は減少。売上4,952百万円(+2.9%)、利益1,660百万円(△7.0%)。
- 情報:デジタル印刷好調・出版・商業印刷堅調で売上は堅持。ただしIT事業の移管や一部案件の期ズレでセグメント損失拡大。売上6,061百万円(△4.1%)。
- 人材:人材紹介は好調で増収増益、派遣は人材確保難で苦戦。ITS事業の一部移管や媒体譲渡が影響。売上2,700百万円(+4.1%)。
- 資産コンサルティング:大型案件の終了で大幅減収減益。売上218百万円(△81.1%)。
- セグメント戦略:葬祭領域で地域拡大(横濱聖苑・セレモライフの買収)を進め、資産コンサルでは代替収益源を検討中。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中の中期計画進捗の詳細は記載無し(–)。
- KPI達成状況:特定KPIの開示無し(–)。買収による葬儀施行件数増加は計画の一環と記載。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との比較データは資料に無し(–)。
- 市場動向:印刷市場は縮小傾向/商業印刷は横ばい、転職市場は好調。葬祭領域は死亡者数の地域・時期変動に依存。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上39,750百万円(+3.8%)、営業利益8,350百万円(+0.6%)、当期純利益5,380百万円(+20.6%)、EPS 38.09円
- 前提条件等の詳細は添付資料(会社開示資料)参照
- 予想の信頼性:会社は業績予想を維持。中間の営業利益進捗が低い点は留意(下期の回復・買収効果・案件発生の有無に依存)。
- リスク要因:
- 葬祭事業:死亡者数の変動、酷暑など季節要因
- 人材事業:人材確保難とポスト数の変動
- 資産コンサル:大型案件依存の反動リスク
- M&A統合リスク(買収後のシナジー実現)
- マクロ要因:人件費上昇、政局・海外情勢の影響、資金調達環境の変化
重要な注記
- 会計方針等:中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり。会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビューの対象外。
- 重要事後事象:2025年11月1日付で株式会社横濱聖苑(取得価額2,100百万円)および株式会社セレモライフ(取得対価1円)を取得・子会社化。のれん・取得資産負債等は現時点で確定しておらず後続開示予定。
- その他:配当予想に修正は無し。通期業績予想も据え置き。
(不明項目は「–」で表示しています。資料の数値は百万円未満切捨て表記に基づく要約です。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7868 |
| 企業名 | 広済堂ホールディングス |
| URL | https://www.kosaido.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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