1. 現在の株価の評価
- 株価: 5,610円
- EPS（予想）: 695.46円
- PER（予想）: 8.07倍
- BPS（実績）: 13,319.61円
- PBR（実績）: 0.42倍
現在の株価（5,610円）は、PERが8.07倍であり、業界平均PER（10.0倍）よりも低い水準にあります。また、PBRも0.42倍と業界平均（0.5倍）に近いですが、依然として割安感があると考えられます。
2. テクニカル分析
- 年初来高値: 7,580円
- 年初来安値: 4,980円
- 現在の株価: 5,610円
- 50日移動平均: 5,650.80円
- 200日移動平均: 5,875.95円
株価は現在、50日移動平均（5,650.80円）に近い水準で推移しており、高値圏ではないと考えられます。過去の株価推移からも、現在の株価は安値圏に近い位置にあると判断されます。
3. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 49,046百万円
- 営業利益: 3,613百万円
- 純利益: 2,548百万円
- ROE（実績）: 7.07%
- ROA（過去12か月）: 3.01%
- 自己資本比率: 52.0%
売上高は過去数年で増加傾向にあり、営業利益も増加していますが、純利益は2022年に比べて減少しています。ROEは7.07%とまずまずの水準ですが、ROAは3.01%と低めです。自己資本比率は52.0%と健全です。
4. 業界のポジションと市場シェア
ニッピはコラーゲン、ゼラチン、化粧品関連製品を主力とし、業界内で一定の競争優位性を持っています。特にiPS細胞開発への注力が今後の成長を支える要因となるでしょう。ただし、輸入為替の影響を受けやすい点が課題です。
5. 経営戦略と重点分野
経営陣は、コラーゲン関連事業の拡大やゼラチン関連事業の強化を掲げています。また、iPS細胞関連の研究開発を進めており、今後の成長が期待されます。中期経営計画では、各セグメントの収益性向上が重要な施策として挙げられています。
6. 事業モデルの持続可能性
ニッピは、コラーゲンやゼラチンを基盤とした多様な製品群を展開しており、消費者ニーズの変化に柔軟に対応しています。特に健康志向の高まりに応じた製品開発が期待されます。
7. 技術革新と主力製品
主力製品であるコラーゲンやゼラチンは、食品や化粧品、医療分野での需要が高まっています。技術革新により、新たな用途開発が進められており、競争力を維持しています。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 3.92%
- 1株配当（予想）: 220円
- 配当性向: 27.76%
安定した配当政策を維持しており、配当利回りも比較的高い水準です。株主還元策として自社株買いの実施は見られませんが、配当の安定性が評価されています。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、過去10日間で安定した動きを見せており、特に大きな変動は見られません。投資家の関心は高まっているものの、ボラティリティは低めです。
10. 総評
ニッピは、コラーゲンやゼラチンを中心とした多様な製品を展開しており、安定した業績を維持しています。現在の株価は割安感があり、配当利回りも魅力的です。今後の成長戦略や技術革新に注目が集まる中、安定した収益基盤を持つ企業として評価されるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 7932 |
| 企業名 | ニッピ |
| URL | http://www.nippi-inc.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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