2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正は無し。第1四半期の実績は会社予想との齟齬公表なし(上振れ/下振れの明確な会社予想との比較は記載なし)。市場予想は提示されていないため「ほぼ想定内」と判断。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+3.2%、営業利益は△5.4%)。経常利益は+7.9%、四半期純利益は△6.7%と指標でばらつき。
  • 注目すべき変化:在庫(原材料及び貯蔵品)が大幅増(+10,835百万円)し、短期借入金が大幅増加(+10,460百万円)したため総資産・負債が大きく増加。自己資本比率は30.6%(前年同期38.9%)へ低下。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は無し。利益面の進捗は良好(営業利益進捗約30%)だが、売上進捗はやや弱め(約21.6%)で、原料市況や在庫・短借の動きが通期達成の鍵。
  • 投資家への示唆:利益は概ね順調だが、原材料市況(特にサーモンハラス等)とそれに伴う価格転嫁の動向、及び在庫増加に伴う資金調達(短期借入増)に注目。自己資本比率低下は注意点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社オカムラ食品工業
    • 主要事業分野:養殖事業、国内加工事業、海外加工事業、海外卸売事業(魚卵・加工魚介類等の生産・加工・販売)
    • 代表者名:代表取締役社長兼CEO 岡村 恒一
    • 問合せ先:取締役兼CFO 谷口 耕太(TEL 03-3666-2333)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2026年6月期 第1四半期(2025年7月1日~2025年9月30日)
    • 決算補足説明資料の有無:有(決算説明会は無)
  • セグメント:
    • 養殖事業:国内外での養殖(イクラ等含む)。IFRS採用の海外子会社の公正価値評価(IAS41)が損益に影響。
    • 国内加工事業:国内での魚卵・加工品の製造販売(いくら、筋子等)。
    • 海外加工事業:海外での加工(サーモン等)。
    • 海外卸売事業:東南アジア等での卸売・販売。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):49,655,244株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(四半期累計):49,482,624株
    • 時価総額:–(株価情報は開示資料に無し)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:既に第1四半期を開示(補足資料はTDnetと自社HPに掲示)
    • 株主総会/IRイベント:直近発表無し(補足資料参照)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想との単純比較は四半期進捗で表示)
    • 売上高:第1四半期 8,450百万円(前年同期比+3.2%)/通期予想39,035百万円に対する進捗率21.6%(通常の四分割進捗25%に対してやや低い)
    • 営業利益:第1四半期 1,149百万円(前年同期比△5.4%)/通期予想3,813百万円に対する進捗率30.1%(進捗良好)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期 864百万円(前年同期比△6.7%)/通期予想2,577百万円に対する進捗率33.5%(進捗良好)
  • サプライズの要因:
    • 海外加工事業での原料(サーモンハラス等)不足・高騰により販売量減少と粗利率低下、人件費増で営業利益が圧迫(海外加工のセグメント利益が前年同期比大幅減)。
    • 一方、国内加工事業と海外卸売事業は販売量・価格環境が良好で利益改善。
    • 養殖事業はIAS41による公正価値評価の影響(売上原価の公正価値評価損益が計上されるため損益構造に特殊項目あり)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正せず。利益進捗は良好であるが、原料市況や在庫水準・短期借入の状況が通期達成のリスク要因。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:56,221百万円(前期末41,271百万円、+14,949百万円)
    • 純資産:17,217百万円(前期末16,043百万円、+1,174百万円)
    • 負債合計:39,003百万円(前期末25,228百万円、+13,775百万円)
    • 流動資産:44,711百万円、流動負債:34,186百万円
    • 現金及び預金:6,725百万円(前期4,416百万円)
    • 短期借入金:22,157百万円(前期11,696百万円)→ 短借急増(資金調達増)
    • 在庫(原材料及び貯蔵品):17,905百万円(前期7,070百万円、+10,835百万円)
    • 減価償却費(第1Q累計):355百万円(前年329百万円)
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高:8,450百万円(前年同期8,191百万円、+3.2% / +259百万円)
    • 営業利益:1,149百万円(前年同期1,215百万円、△5.4% / △66百万円)
    • 営業利益率:13.6%(1,149/8,450)(参考:前年14.8%)
    • 経常利益:1,246百万円(前年同期1,155百万円、+7.9% / +91百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:864百万円(前年927百万円、△6.7% / △63百万円)
    • EPS(四半期):17.48円(前年19.11円、株式分割後の算定)
  • 進捗率分析(通期予想比)
    • 売上高進捗率:21.6%(8,450/39,035)→ やや遅れ(通年を4分割で均等に見ると25%が目安)
    • 営業利益進捗率:30.1%(1,149/3,813)→ 良好(目安より上)
    • 純利益進捗率:33.5%(864/2,577)→ 良好
    • 過去同期間との比較:売上は増加しているが営業利益は減少。利益構成がセグメントにより差。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:30.6%(前期38.9%)→ 低下(目安:40%以上で安定)。コメント:低め(注意)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):約131%(44,711/34,186)→ 一応100%超で短期支払能力は確保されているが余裕度は限定的(1.3倍程度)
    • 負債比率(負債合計/純資産):約226.6%(39,003/17,217)→ 高め(リスク要因)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は前年から低下(14.8%→13.6%)、海外加工の影響が主因。
  • セグメント別(第1Q)
    • 養殖事業:売上1,359百万円(+4.4%)、セグメント利益558百万円(△8.1%)
    • 備考:IAS41の公正価値評価(売上原価に影響、セグメント損益に公正価値評価差額含む)
    • 国内加工事業:売上2,534百万円(+8.3%)、セグメント利益465百万円(+34.7%)→ 良好(価格見直し・高付加価値品の比率増)
    • 海外加工事業:売上3,139百万円(△3.3%)、セグメント利益144百万円(△47.5%)→ 悪化(原料不足・価格転嫁遅れ、人件費増)
    • 海外卸売事業:売上3,177百万円(+11.3%)、セグメント利益173百万円(+21.4%)→ 拡大継続

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2026年6月期(予想)年間配当:8.00円(中間4.00円、期末4.00円/注:株式分割後の金額)
    • 直近公表からの配当予想修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
  • 配当性向:–(通期予想の純利益に対する配当性向算出には通期配当と純利益を使えば計算可:配当総額(1株8円×発行済株式数)÷当期純利益だが株式数等で概算可能/詳細は別途)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の特記事項無し

セグメント別情報(要点)

  • 養殖事業:国内での養殖場開発・中間養殖場建設進捗。公正価値評価(IAS41)の影響あり。利益は前年割れだが公正価値の特殊項目が影響。
  • 国内加工事業:原材料不足のなか在庫確保により販売量堅調、価格改定や高利益品種比率増で利益率改善。
  • 海外加工事業:サーモンハラス等の原料不足・高騰で販売量減、価格転嫁遅れにより粗利率低下。人員増加による費用増がマイナス要因。
  • 海外卸売事業:東南アジアでの日本食需要拡大を背景に販売量・売上拡大が継続。成長ドライバーの一つ。

中長期計画との整合性

  • 中期経営目標2030:国内養殖量拡大と海外卸売売上拡大を最重要課題に設定。第1四半期の状況:
    • 養殖:適地開発・中間養殖場建設が順調 → 進捗している旨記載
    • 海外卸売:東南アジアで拡大継続 → 目標方向に整合
  • KPI達成状況:具体KPI数値の開示無し→進捗は定性的説明のみ

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:–(他社比較データは資料に無し)
  • 市場動向:国内では秋鮭不漁等で魚卵相場上昇、海外(東南アジア)は日本食需要の堅調な拡大。原料市況と為替が業績に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し):売上39,035百万円(+10.4%)、営業利益3,813百万円(+26.2%)、経常利益3,594百万円(+27.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,577百万円(+27.5%)、EPS 52.37円
    • 第1四半期の進捗(前項参照)は利益面で順調だが、売上はやや遅れ。企業は現時点で予想維持。
  • 予想の信頼性:過去の達成傾向の記載は無し(直近修正無し)。原材料価格や為替、在庫水準が変動要因。
  • リスク要因:
    • 原材料価格・供給(サーモンハラス等):価格高騰・不足は販売量・粗利に直結
    • 為替変動:海外調達・販売に影響
    • 在庫増加に伴う資金負担(短期借入増加)と自己資本比率低下
    • 労務費上昇(海外含む)

重要な注記

  • 会計方針の変更等:無し
  • 四半期特有の会計処理:無し
  • IAS41(農業)適用の影響:海外子会社における養殖資産の公正価値評価が損益(売上原価・公正価値評価損益)に影響している点は注記が必要(四半期のセグメント損益に特殊項目あり)。
  • 添付:決算補足説明資料あり(TDnet・自社HP掲載)

(注)表中の自己資本比率30.6%は「低め・要注意」(目安:40%以上で安定)。流動比率約131%は「可だが余裕は大きくない」。負債比率約226%は「高め・留意」。なお、不明な項目(市場予想、時価総額等)は “–” としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2938
企業名 オカムラ食品工業
URL https://www.okamurashokuhin.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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