2024年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社予想(当該期開始時の通期予想は提示なし)のため「会社予想との比較は不可/市場コンセンサス不明」のため明確なサプライズ判定はできません。ただし、前年(2023年3月期)比では大幅な上振れ(増収増益)となっています。
- 業績の方向性: 増収増益。売上高9,138百万円(+24.3%)、営業利益953百万円(前年▲29百万円 → 黒字転換)、当期純利益934百万円(+1,402.1%)。
- 注目すべき変化: 宿泊・宴会の需要回復を背景に営業黒字へ大幅回復。客室・宴会の回復が主因で、宿泊部門売上は3,709百万円(+36.0%)。
- 今後の見通し: 2025年3月期見通しは売上8,950百万円(▲2.1%)、営業利益450百万円(▲52.8%)、経常利益320百万円(▲60.3%)、当期純利益300百万円(▲67.9%)。人員確保や処遇改善、原材料・エネルギー高騰を前提に利益減を見込む。全額借換え予定の社債・長期借入金が2025年3月に「1年内償還予定」に振替済(借換え予定だが実行リスクは存在)。
- 投資家への示唆: コロナ後の需要回復で営業回復を確認。一方で自己資本比率は改善したが依然低水準(12.1%)で、短期(1年内)に大きな借換えがある点が流動性・信用面の重要リスク要因。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社京都ホテル
- 主要事業分野: ホテル経営(宿泊、宴会、レストラン等)および付随業務(フィットネスクラブ、テナント賃貸等)
- 代表者名: 代表取締役社長 福永 法弘
- 報告概要:
- 提出日: 2024年5月14日
- 対象会計期間: 2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日、非連結/日本基準)
- セグメント:
- 会社は単一セグメント(ホテル事業)としているためセグメント別開示は一体で管理。内部では宿泊部門、宴会部門、レストラン部門、その他部門で管理。
- 発行済株式:
- 発行済株式数: 12,065,400 株(期末、自己株式含む)
- 期中平均株式数: 12,065,158 株
- 今後の予定:
- 定時株主総会: 2024年6月18日
- 配当支払開始予定日: 2024年6月19日
- 有価証券報告書提出予定日: 2024年6月21日
- 決算説明会: 無
- 決算補足説明資料: 無
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較: 当該期(2024年3月期)に関する期初の通期予想の開示はなし → 達成率は算定不能(–)
- 市場予想との比較: 不明(–)
- サプライズの要因(業績上振れの要因、前年比較):
- 主因は国内観光需要回復と訪日外国人の回復に伴う宿泊部門の回復。宿泊・宴会での稼働回復・料金見直しにより売上増。
- コスト面では徹底した諸経費見直し・役員報酬減額継続などで利益率改善。
- 通期への影響:
- 会社は2025年3月期に利益減を見込んでいる(採用・処遇改善で費用増、原材料・エネルギー高騰見込み)。また社債・長期借入の借換えが2025年3月に集中しているため、借換えが計画通り行われるかが短期の重要な不確実要因。
財務指標(要点)
- 損益(百万円、対前期増減)
- 売上高: 9,138百万円(+24.3%、増加額 +1,787.8百万円)
- 売上総利益: 7,720百万円(+27.3% 程度)
- 販管費: 6,767百万円(+11.0% 程度)
- 営業利益: 953百万円(前年▲29百万円 → 黒字転換、営業利益率 10.4%(良好目安: 高いほど良し))
- 経常利益: 807百万円(+912.7%)
- 当期純利益: 934百万円(+1,402.1%)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 74.15円(前年5.16円、増加)
- 財政状態(期末、百万円)
- 総資産: 16,452百万円(前期 16,079百万円、+373百万円)
- 純資産: 1,989百万円(前期 1,094百万円、+894百万円)
- 自己資本比率: 12.1%(改善、ただし低水準。目安: 40%以上で安定)
- 流動資産: 3,699百万円
- 流動負債(計): 13,885百万円(注:社債・長期借入金の全額を1年内償還予定に振替済)
- 流動比率: 約26.7%(3,699 / 13,885)(低水準)
- 負債合計: 14,463百万円(高い負債依存)
- キャッシュ・フロー(百万円)
- 営業CF: +1,497百万円(前年 +885百万円、改善)
- 投資CF: △169百万円(設備投資等)
- 財務CF: △661百万円(主に借入返済)
- 現金及び現金同等物期末: 2,973百万円(前年 2,306百万円、増加)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産): 約0.56回(改善)
- 売上高営業利益率: 10.4%(大幅改善)
- セグメント別(部門別売上: 百万円・構成比・前年増減)
- 宿泊部門: 3,709百万円(40.6%、+36.0%)
- 宴会部門: 2,717百万円(29.7%、+33.5%)
- レストラン部門: 2,181百万円(23.9%、+4.2%)
- その他部門: 530百万円(5.8%、+7.0%)
- 財務の解説:
- 売上増で営業・経常・当期利益が大幅改善。営業CFはプラスで内部創出力は回復。
- 一方、バランスシートでは借入金・社債の「1年内償還予定」への振替により流動負債が増大しており、短期的な資金繰り・借換えリスクに注意が必要(会社は金融機関と良好な関係で借換え実行を想定)。
(注)監査:本決算短信は公認会計士・監査法人の監査対象外。
配当
- 2024年3月期(実績):
- 普通株式: 年間合計 5.00円(期末 5.00円、中間 0)
- 配当金総額: 60百万円
- 配当性向: 6.7%
- 株主還元: 固定のA種優先株式に対しては期末40,000円(変わらず)
- 2025年3月期(予想):
- 普通株式: 年間合計 3.00円(期末 3.00円)
- 特別配当: なし
- 自社株買い: なし
セグメント別情報(詳細)
- セグメントは単一(ホテル事業)と扱うが内部的には上記部門で管理。
- 宿泊部門が最大の成長寄与(過去最高売上を達成)。宴会は一般宴会が回復、婚礼は依然低調。レストラン部門は価格・料率見直しで微増。
- 今後の施策: 販売価格・サービス料率の見直し、イベント・企画(創業135周年関連)、業務効率化・システム導入で人員不足に対応。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 本資料に中期経営計画の詳細開示はなし(–)。
- KPI達成状況: 明示的なKPIは開示なし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 国内観光需要の回復、訪日外国人の回復が追い風。ただし人員不足や原材料・エネルギー高騰、世界景気の不確実性がリスク。
- 競合比較: 同業他社と比べ宿泊・宴会需要の回復で実需を取り戻している点は良好。だが高い負債比率・短期償還集中は相対的に弱点。
今後の見通し(会社開示)
- 2025年3月期業績予想(百万円・対前期%):
- 売上高 8,950(▲2.1%)
- 営業利益 450(▲52.8%)
- 経常利益 320(▲60.3%)
- 当期純利益 300(▲67.9%)
- EPS予想 21.55円
- 前提・理由: 人員不足対応のための採用・処遇改善に伴う費用増、原材料・エネルギー価格高止まりを織り込むため利益減。
- 予想の信頼性: 会社は金融機関との協議下で借換え実行を想定しているが、借換えの実行可否が短期リスク。過去の予想達成傾向は不明(本資料のみでは判断不可)。
- リスク要因: 1年内に集中する社債・長期借入金の借換えリスク、人手不足および人件費上昇、エネルギー・原材料価格、世界景気の悪化等。
重要な注記
- 会計方針の変更: なし
- 監査: 決算短信は監査対象外
- 重要事象: 社債・長期借入金の全額を2025年3月に借換え予定のため貸借対照表上で流動負債へ振替済(会社は借換え実行を見込む)。
- 役員異動: 2024年6月18日実施予定で監査役の交替等あり(社外監査役候補の選任等)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9723 |
| 企業名 | 京都ホテル |
| URL | http://www.kyotohotel.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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