2025年12月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: SAPの2027年サポート終了に伴うS/4HANA移行需要を取り込み、プライム(元請け)案件とPMOサービス、テンプレート・製品化で収益性向上を図る。人材(採用・育成)強化を成長の前提とする。
- 業績ハイライト: 第2四半期売上高1,700百万円(前年同期比+7.7%:良い)、営業利益297百万円(前年同期比+18.5%:良い)、営業利益率17.4%(高水準:良い)。通期予想に対する営業利益進捗71.1%(良い進捗)。
- 戦略の方向性: S/4HANAリプレイス需要・SAP SuccessFactors拡販・クラウド/PMOの強化、Boschとの製造業向けテンプレート共同開発、テンプレート商用化とプライム比率向上で単価・収益性改善を目指す。
- 注目材料: NHKエンタープライズ(S/4HANA + Vistex)主導導入完了・保守移行、大手自動車部品メーカーでのPMO獲得、ボッシュとの共同で製造業向けテンプレートを開発(下期モデル検証予定)。自己株取得(1百万株、発行済みの2.2%)の処分を譲渡制限付き株式として実施。
- 一言評価: SAPエコシステム需要を追い風に収益性が改善しており、テンプレート・PMOを軸に成長を目指すフェーズ。実需の継続と人材確保が鍵。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ノムラシステムコーポレーション(証券コード:3940、東京証券取引所 スタンダード市場)
- 主要事業: SAP導入コンサルティング、SAP保守サポートセンター運営、RPA・AIコンサルティング
- 代表者名: 野村 芳光
- 設立: 1986年2月20日(決算期:12月)
- 本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿(西日本支社:大阪)
- 資本金: 32,783万円
- 社員数: 133名(※2025年3月末時点)
- URL: https://www.nomura-system.co.jp/
- 説明者: 発表者(役職)とその発言概要: –(資料から個別発言者の詳細は明示されていないため省略)
- 報告期間: 2025年12月期 第2四半期(※日本基準では期首から第2四半期までの累計)
- セグメント: 事業は部門別の営業計上(資料記載の内訳)
- 営業企画部:売上112百万円(第2四半期)
- プライム企画部(元請け案件):売上791百万円(第2四半期)
- 次世代戦略事業部(IT戦略/テンプレート/クラウド等):売上797百万円(第2四半期)
業績サマリー(単位:百万円)
- 主要指標(第2四半期実績)
- 売上高: 1,700(前年同期比 +7.7%:良い)
- 売上総利益: 479(粗利率 28.2%、前年同期比 +13.1%:良い)
- 営業利益: 297(営業利益率 17.4%、前年同期比 +18.5%:良い)
- 経常利益: 297(経常利益率 17.5%、前年同期比 +18.7%:良い)
- 四半期純利益: 203(純利益率 11.9%、前年同期比 +18.1%:良い)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料未記載)
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(通期ベースに対する進捗)
- 売上高進捗率: 49.0%(売上 1,700 / 通期予想 3,472)
- 営業利益進捗率: 71.1%(良好な進捗)
- 経常利益進捗率: 71.3%
- 当期純利益進捗率: 71.2%
- サプライズの有無: 第2四半期業績予想は2025年7月15日に上方修正済み。プライム案件およびPMOサービスが牽引し、営業利益以下は計画を上回る進捗(ポジティブサプライズ的な着地)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗(上記):売上49.0%、営業利益71.1%(利益が進捗良好:良い)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: –(明確な中期数値は資料に未提示)
- 過去同時期との進捗率比較: 同四半期比で増収増益(売上+7.7%、営業利益+18.5%)
- セグメント別状況
- 営業企画部: 112百万円(売上構成の一部)
- プライム企画部: 791百万円(粗利率高めで業績牽引)
- 次世代戦略事業部: 797百万円(テンプレート・クラウド・PMO等)
- 各部門の収益貢献度:プライム比率増加が利益率向上の主因(詳細な部門別利益は未開示)
業績の背景分析
- 業績概要: 既存取引先からの追加受注、プライム(元請け)案件とPMO(伴走型プロジェクトマネジメント)サービスが業績拡大を牽引。粗利率の高い案件比率上昇で利益率が改善。
- 増減要因
- 増収の主要因: 既存顧客の追加開発受注、新規顧客獲得(NHKエンタープライズ、大手自動車部品メーカー、大手製薬会社等)、パートナーとの共同提案増加。
- 増益の主要因: プライム案件比率上昇とPMOサービスの拡大による粗利率改善、コスト構造の大きな悪化要因は特記なし。自己株取得に伴う流動資産・純資産の減少(財務面影響はあるが営業利益とは無関係)。
- 競争環境: SAPエコシステム内での競争。PMO・上流工程の強み、テンプレート提供による差別化が競争優位性。競合との詳細比較は未開示。
- リスク要因:
- 外部リスク:SAP社製品のバージョン移行時期(2027年)に依存する需要変動、為替やマクロ(記載は限定的)。
- 内部リスク:人材不足(特にITコンサルタント)、受注→プロジェクト開始のタイミング差(下期に案件開始が偏る可能性)、顧客集中リスクの存在(主要顧客への依存度は資料参照のこと)。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- S/4HANA導入コンサルティングでリプレイス需要を取り込み、プライム比率と収益性を上昇させる。
- SAP SuccessFactors等クラウド製品の拡販。
- PMOサービス強化による伴走型コンサルで差別化。
- テンプレート化(自社ソリューション)によるスケールとストック化(サブスクリプション)推進。
- 進行中の施策:
- Bosch(ボッシュ)との共同で国内製造業向けテンプレート共同開発→下期にモデル企業で検証予定。
- NHKエンタープライズ等での導入完了・保守移行・追加案件獲得。
- PMO戦略部でパートナー連携プロジェクト(AIソリューション、パブリッククラウドの製造業向け等)立ち上げ。
- セグメント別施策:
- プライム企画部: S/4HANAテンプレートや自社ソリューションでプライム受注拡大。
- 次世代戦略事業部: IT戦略コンサル、PMO、クラウド・RPA等のフロー/ストック事業創出。
- 営業企画部: 営業人員拡充、テンプレート専用Webサイト開設準備。
- 新たな取り組み:
- 自社テンプレート(著作権テンプレート、SuccessFactors勤怠テンプレート)の商用化とイベント/セミナーによる普及。
- 自己株を譲渡制限付株式として従業員に配分(経営参画・長期定着の促進)。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社開示の通期予想を参照)
- 次期通期予想(2025/12通期): 売上高 3,472百万円、営業利益 417百万円、経常利益 417百万円、当期純利益 285百万円(第2四半期進捗は上記のとおり)。
- 予想の前提条件: SAPリプレイス需要継続、下期の複数案件の案件化(具体的為替等前提は未提示)。
- 経営陣の自信度: 第2四半期で業績を上回る進捗を示しており、必要に応じて通期予想を見直す意思を表明(自信は一定だが下期の案件化に依存)。
- 予想修正
- 第2四半期業績予想(短期)は2025年7月15日に上方修正済み。通期予想は現時点で維持(必要時見直しと明記)。
- 修正理由: プライム案件・PMOサービスの好調による上方修正。
- 中長期計画
- 中期の計画値(数値)は資料に明示なし。戦略面ではテンプレート化によるストック収益化、プライム比率向上、PMO拡大を中長期目標とする。
- 進捗可能性: S/4HANA需要(SAP2027)が追い風である一方、人材確保・案件実行力が達成の鍵。
- 予想の信頼性: 過去の進捗や第2四半期の上振れ実績はポジティブ。ただし受注→着手タイミングによる変動リスクあり。
- マクロ経済の影響: 国内の労働力人口減少による人材供給制約、企業のDX投資動向、クラウドサービス需要の拡大が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 配当性向40%以上の安定配当を基本方針(継続)。
- 配当実績:
- 中間配当、期末配当、年間配当の金額: –(資料に具体金額は未記載)
- 配当利回り、配当性向: 配当性向方針は40%以上(目安:やや積極的な還元姿勢)。
- 特別配当: なし(資料に記載なし)
- その他株主還元: 自己株式取得(取得済・2025/2/17~3/19)
- 取得株式数:1百万株(発行済株式総数の2.2%)
- 取得価格:123,982,400円
- 目的:資本効率向上、インセンティブプラン等への充当
- 取得終了後、譲渡制限付株式として自己株式を処分(2025/8/14)し従業員へ配布(経営参画と定着促進の目的)
製品やサービス
- 主要製品・サービス:
- SAP S/4HANA導入コンサルティング、SAP SuccessFactors導入(人事・タレントマネジメント)、PMO(伴走型プロジェクトマネジメント)、RPA・AIコンサルティング、保守サポートセンター運営
- 自社テンプレート(著作権テンプレート、SuccessFactors勤怠テンプレート等)を開発・提供(2023年プロトタイプ完成)
- 販売状況: プライム案件・PMO案件が増加、複数の大型導入(NHKエンタープライズ等)で成功/保守移行。
- 協業・提携:
- Bosch(ボッシュ)との共同開発(製造業向けテンプレート)
- SAPパートナー、各種協業での共同提案増加
- 成長ドライバー:
- SAP2027年問題に伴うリプレイス需要(S/4HANA)
- PMO需要拡大(人材不足を背景に上流工程/伴走型支援の需要)
- 自社テンプレートによるプライム受注拡大とサブスクリプション化
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: –(説明資料にQ&A記載なし)
- 経営陣の姿勢: 需要環境を前向きに捉え、プロジェクト獲得と人材強化を重視する姿勢が一貫して示されている。
- 未回答事項: 下期における案件開始のタイミング別の収益予測、具体的な人件費増加見込み、EPS・1株当たり配当の数値は未提示(–)。
- ポジティブ要因:
- SAPリプレイス需要(2027)という明確な市場機会
- プライム案件・PMOサービスで粗利率が改善(営業利益率17.4%は高水準)
- テンプレートとBosch協業による提案力・横展開のポテンシャル
- 自己株取得→従業員向け譲渡でエンゲージメント向上の施策
- ネガティブ要因:
- 受注→着手のタイミング差による下期業績変動リスク
- 人材(コンサル・技術者)不足が成長のボトルネック
- SAPエコシステム依存(製品戦略の集中リスク)
- 不確実性:
- 下期に計画中の複数案件が予定どおり開始・完遂するか
- 人材採用・育成の進捗と稼働率維持
- 注目すべきカタリスト:
- Boschとのテンプレート検証結果(下期)
- S/4HANA関連の大型受注公表(顧客名/規模/開始時期)
- 通期業績予想の修正(上方または下方)発表
- 人員拡充・離職率動向、新卒採用の実績(20名規模目標の達成度)
重要な注記
- 会計方針: 変更や特有の会計処理の適用は資料上で特記なし(–)。
- リスク要因: SAP2027の需要変動、人材確保の問題、受注/着手タイミングの偏り等が業績に影響するとして明記。
(備考)
- 資料の数値は決算説明資料(2025年8月27日発表)に基づく。EPS・個別の部門別利益・Q&A詳細など不明項目は“–”と表記。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3940 |
| 企業名 | ノムラシステムコーポレーション |
| URL | https://www.nomura-system.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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