2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想の修正は無し(会社発表どおり)。中間期実績は会社の通期予想と整合的で、売上進捗は想定を上回るペース(上振れ寄り)。
  • 業績の方向性:増収・増益(中間累計)— 売上高 1,029百万円(前年同期比+19.8%)、営業利益 4百万円(前年同期は△200百万円の営業損失)。
  • 注目すべき変化:国内・北米で大型案件受注や事業移管効果により売上と営業損益が大幅改善。前年同期の大幅赤字から黒字化(営業ベース)に転換。
  • 今後の見通し:通期予想(売上 1,900百万円、営業損失△65百万円)に変更なし。中間での売上進捗は約54.2%と順調だが、通期では依然赤字見込みのため通期達成には下期のコスト動向・資金調達がカギ。
  • 投資家への示唆:業績改善は見られるが、継続企業前提に関する「重要な不確実性」が明記されている(追加の運転資金確保が必要)。短期的には売上回復の手応え、しかし財務基盤強化の進捗・資金調達状況を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社
    • 主要事業分野:企業向け人材開発(研修・ライセンス提供等)、グローバルでのHRDソリューション事業
    • 代表者名:代表取締役社長 根岸 正州
    • URL: https://www.wilsonlearning.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算補足説明資料:作成有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 国内(日本): 企業研修・カスタマイズ案件、ライセンス案件等
    • 北米: 米国(欧州事業移管後の営業を含む)
    • 欧州: 2024年8月に米国子会社へ事業移管(当中間期は売上なし)
    • 中国: 事業清算中
    • アジア・パシフィック: インド等を含む地域事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株含む):10,723,580株(2026年3月期中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):8,780,111株
    • 時価総額:–(株価情報なしのため記載不可)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(通期):通期予想の公表は既にあり、直近公表からの修正無し
    • 株主総会・IRイベント:–(開示無し)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高:中間実績 1,029百万円。通期予想 1,900百万円に対する進捗率 54.2%(達成ペースは上振れ寄り)
    • 営業利益:中間実績 4百万円。通期予想は△65百万円(通期予想との単純進捗率算出は意味が薄く、注記)。会社は通期予想の修正なし。
    • 純利益:親会社株主に帰属する中間純損失 △6百万円。通期予想は△65百万円(同上で進捗判断は限定的)。
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:国内での大型カスタマイズ・ライセンス案件の受注納品、北米での欧州事業移管と営業マネジメントの一元化、販管費削減の効果。
    • 下振れ要因:過年度訂正等に伴う一時的な監査費用・外部委託費および資本増強に係る費用(営業外費用や株式交付費の計上)。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正無し。中間の売上進捗と営業黒字化は好材料だが、通期では営業赤字見通しのため、下期の収益回復・販管費抑制・資金繰りの確保が達成可否の鍵。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:1,501,396千円(約1,501百万円、前期末 1,514,502千円)
    • 負債合計:664,736千円(前期末 817,674千円、負債減少)
    • 純資産合計:836,660千円(前期末 696,828千円、資本増強により増加)
    • 現金及び預金:346,972千円(中間期末、前期末 265,753千円)、増加
  • 収益性(中間累計)
    • 売上高:1,029百万円(前年同期比 +19.8%、増加額 約171百万円)
    • 営業利益:4百万円(前年同期は△200百万円、改善幅 約204百万円)、営業利益率 約0.4%(改善だがまだ低い水準)
    • 経常損失:△5百万円(前年同期 △192百万円、改善)
    • 親会社株主に帰属する中間純損失:△6百万円(前年同期 △191百万円、改善)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):△0.74円(前年同期 △29.63円、改善)
  • 進捗率分析(中間→通期)
    • 売上高進捗率:54.2%(1,029 / 1,900)。通常の半期進捗(50%)より良好。
    • 営業利益進捗率:算出困難(通期は△65百万円、四半期で黒字化)。注:中間黒字でも通期赤字見込みのため下期の動向が重要。
    • 純利益進捗率:同上(中間△6百万円、通期△65百万円)。
    • 過去同期間との比較:前年同期は大幅赤字だったため、改善トレンドは明確。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:55.1%(安定水準、目安40%以上を上回る)
    • 流動比率(目算):流動資産 1,214,394千円 / 流動負債 480,613千円 = 約253%(良好)
    • 負債純資産比(負債 / 純資産):664,736 / 836,660 ≒ 0.79(79%)(過度の負債依存ではないが注意は必要)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は中間で約0.4%と低い。前年同期の大幅マイナスから改善している点を評価。
  • セグメント別(中間累計、単位:百万円)
    • 国内:売上 482(+32.4%)、営業損失 25(前年は営業損失66、改善)
    • 北米:売上 582(+65.1%)、営業損失 82(前年は営業損失196、改善)
    • 欧州:売上 0(前年 152)、営業損失 11(事業移管により売上消滅)
    • 中国:売上 4(-88.6%)、営業損失 8(清算中で販売管理費削減)
    • アジア・パシフィック:売上 73(-9.6%)、営業損失 24(改善)
  • 財務の解説:
    • 売上回復は主に国内の大型案件と北米の営業統合によるもの。販管費は一部特別費用(監査等)で膨らんだが、グループ再編や合理化で構造改善は進行中。キャッシュは増加(中間末 346,972千円)しているが、営業CFはマイナス(△85,947千円)であり、資金調達・運転資金管理が継続課題。

配当

  • 中間配当:0.00円(2025年3月期実績)、2026年3月期 中間配当 未定
  • 期末配当:未定
  • 年間配当予想:未定(直近公表の配当予想から修正無し、ただし当該期の配当額は未定)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向:–(当期純利益が赤字のため算出不能)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(資本増強を実施しており、現状は財務安定化優先)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(要点)
    • 国内:大型カスタマイズ案件およびライセンス案件により売上・損益が大幅改善。ただし過年度訂正関連の監査費用等が一時的に増加。
    • 北米:欧州事業移管と新経営層の営業統合で売上大幅増、販管費削減効果で損失縮小。営業外損益の扱いで営業損失計上の一部は連結調整の影響あり。
    • 欧州:中国等の縮小・移管で売上は消滅、今後は米国子会社での一元化運営。
    • 中国:清算プロセスで売上大幅減、販売管理費は削減中だが清算に時間を要す。
    • アジア・パシフィック:インドは順調だが他地域の直販減で全体としては減収減益。
  • 前年同期比較:各セグメントで前年より改善する項目が多いが、欧州移管や中国清算等で構成比が変化。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:
    • 新ビジョン「L×ETC構想」(Learning × Education × Technology × Consulting)で時価総額100億円を目標とする成長モデルを掲示。
    • ライセンス型案件拡大や外部パートナーとの協同プロモーション、販管費削減、事業移管・清算による構造改革を推進。
  • KPI達成状況:具体KPI数値の開示無し。売上回復と販管費削減の効果は確認できるが、資本増強や運転資金確保の進捗が中長期計画達成の鍵。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:個別同業他社の数値は開示無しのため比較不可。一般論として企業の人的資本投資強化トレンドは追い風。
  • 市場動向:人的資本・HRD投資の重要性が高まっており、案件需要の増大期待。一方でインフレ・人手不足など外部環境の不確実性は継続。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し):売上 1,900百万円(前年比 +12.5%)、営業損失△65百万円、経常損失△65百万円、当期純損失△65百万円、1株当たり当期純損失 △8.12円。
    • 次期予想:–(未開示)
    • 会社予想の前提条件:特段の詳細開示無し(為替等の前提の明記なし)。
  • 予想の信頼性:中間での改善はポジティブだが、会社自身が「継続企業の前提に関する重要な不確実性」を開示している点から、下期の収益性改善と資金調達の可否が予想達成の鍵。
  • リスク要因:
    • 運転資金不足・資金調達が実現しないリスク(会社は資本増強や新株発行で対策実施中だが見通しは確定していない)。
    • 過年度訂正関連費用や監査費用の追加発生。
    • グローバル景気(米欧やインド、中国市場の動向)、為替変動。
    • 中国事業清算の長期化による想定外費用。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 継続企業に関する注記:当中間期財務諸表は継続企業前提で作成されているが、「継続企業の前提に関する重要な不確実性」が存在すると明示。追加の運転資金調達の必要性と現時点での調達見通し不確定が理由。
  • 資本増強施策:2025年8月に第三者割当による新株発行(資本金+資本剰余金 各85,000千円増)および新株予約権発行(9,183千円)が実施済。さらに新株予約権行使による払込等で財務活動による資金調達を行っている(中間期の財務CFは+166,637千円)。
  • その他重要事項:中間決算は監査法人のレビュー対象外。

(注)数値は会社提出の中間決算短信に基づく。表記単位は特に注記のない限り千円または百万円の原資料の単位に従う。投資助言は行っておりません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9610
企業名 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド
URL http://www.wlw.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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