2025年9月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 「次のステージへ」 — 上場後の第3ステージ(FY24.9期〜)を継続し、旅⾏事業の基盤は維持しつつM&A・投資で事業ポートフォリオを拡大し、エアトリ経済圏を強化する。
- 業績ハイライト: 1〜3Q累計で取扱高871億円(YoY100%:横ばい)、売上収益200億円(YoY108%:良)、営業利益26.9億円(YoY100%:横ばい)。営業利益は通期計画(修正:20億円)に対して進捗134.4%(良)。
- 戦略の方向性: 「エアトリ2025」による既存旅⾏商材の強化(ホテル・新幹線・レンタカー等)、投資(エアトリCVC)・M&Aによる事業拡大、CXOコミュニティ等の新規事業で将来の利益基盤を作る。
- 注目材料: FY25.9期で累計7件のM&A・資本業務提携(かもめ子会社化、JCAS資本提携等)、投資先のIPOが累計4件(今期累計)で投資事業の損益+3.8億円、CXOサロン有料会員500社達成、従業員のベースアップ(平均年収596万円→628万円)。
- 一言評価: 「ポートフォリオ拡張フェーズへ移行、旅⾏事業は成長鈍化だが収益は底堅い(横ばい)」
基本情報
- 説明会情報: 開催日時:2025/8/14。説明資料形式:決算説明会用スライド(IR資料)。参加対象:投資家・アナリスト・メディア等(公式想定)。
- 説明者: 発表者の氏名・役職の明記なし(資料上は経営陣メッセージ主体)。説明の中心テーマは「次のステージへ(エアトリ2025)」。
- セグメント: 報告セグメントは主に
- オンライン旅⾏事業(エアトリ旅⾏事業、訪日旅⾏等)
- ITオフショア開発事業(ハイブリッド系グループ)
- 投資事業(エアトリCVC)
- その他注力事業(メディア、クラウド、マッチング、CXO等)
各セグメントで複数の子会社・投資先を通じた事業展開。
業績サマリー
- 主要指標(FY25.9期 第3Q累計/比較は前年同期)
- 取扱高(取扱高は主要KPIとして記載): 871億円(YoY100%:横ばい)
- 売上収益: 20,027百万円(200億円)(YoY108%:良)
- 営業利益: 2,687百万円(26.9億円)(YoY100%:横ばい)営業利益率 約13.4%(売上に対し)
- 親会社帰属当期純利益: 1,622百万円(YoY△33.4%:悪)※FY24.3Q 2,438百万円→FY25.3Q 1,622百万円
- 1株当たり利益(EPS): –(未開示)
- 予想との比較:
- 会社予想(修正:2025/7/1)に対する達成率(修正予想対比)
- 取扱高進捗率:64.5%(87,058/135,000百万円)
- 売上収益進捗率:71.5%(20,027/28,000百万円)
- 営業利益進捗率:134.4%(2,687/2,000百万円)→営業利益は通期(修正)見通しを上回る進捗(良)
- サプライズの有無:第3Q累計で営業利益は修正通期予想比で上振れ(達成率134%)=ポジティブサプライズ。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗(上記参照)。営業利益は通期見通し(20億)に対して第3Qで到達・上振れ。
- 中期計画(エアトリ5000)や年度目標に対する到達度:通期・中期は依然成長投資段階のため評価は「進行中」。
- 過去同時期との進捗比較:売上・粗利は前年同期比で増加(売上108%、粗利104%)だが純利益は減少。
- セグメント別状況(第3Q実績)
- オンライン旅⾏事業(報告セグメント): 売上収益 19,728百万円、セグメント利益 3,318百万円(セグメント全体を牽引)。(良)
- ITオフショア開発事業: 売上 15百万円、セグメント損益 △75百万円(※ハイブリッドテクノロジーズは持分適用の影響で数値の見え方に注意)。(課題)
- 投資事業(エアトリCVC): 売上(損益計上ベース)286百万円、セグメント利益 390百万円(今期累計IPO寄与で+3.8億円)。(良)
- 連結調整(全社費用等): △945百万円を調整後、連結営業利益 2,687百万円。
業績の背景分析
- 業績概要: 国内旅⾏領域は成長鈍化傾向が継続する一方、その他注力事業(レンタカー、ホテル直仕入、CXOコミュニティ、投資CVC、訪日関連等)が粗利を拡大し連結全体を下支え。広告効率の見直しにより販管費コントロールが継続。
- 増減要因:
- 増収要因: 新規商材拡充(国内ホテル、レンタカー、新幹線、海外アクティビティ等)、クロスセル改善、CXO有料会員の拡大、投資先のIPO実現(投資事業損益寄与)。
- 減益要因: 純利益は前年同期から減少(例:特定の投資有価証券の売却損益や減損の影響、グループ会社の一部残存対応など)。第2Q/3Qで投資の減損計上の可能性も言及(同社方針として期末に健全な財務維持のため減損を行う可能性あり)。
- 競争環境: 国内OTAは競争が激しい(他OTA、旅行代理店、航空会社直販等)。エアトリはUI/UX改善、クロスセル率向上、ブランド(広告)投資と投資/M&Aで差別化を図る。
- リスク要因: マクロ(物価上昇が顧客消費に与える影響)、為替・燃油価格の変動、航空会社の供給動向、地政学的リスク、減損リスク、サプライチェーンやAPI連携の障害。
戦略と施策
- 現在の戦略: 中期戦略「エアトリ5000」を最速達成する「エアトリ2025」
- 戦略1:戦略的マーケティング投資でエアトリ旅⾏事業を徹底強化(ブランド化、広告投下→利益回収フェーズへ)
- 戦略2:旅以外の既存事業・新規事業の成長継続(クラウド、メディア、ITオフショア等)
- 戦略3:投資(エアトリCVC)・M&Aで新たな事業基盤・IPO輩出
- 進行中の施策:
- エアトリ超サマーセール(販促)、エアトリロイヤリティプログラム開始(会員ランク・ポイント還元で囲い込み)
- UI/UX改善(座席指定導入、クロスセル導線強化、検索TOP改修等)
- 海外商材拡充(海外アクティビティ販売・海外ツアー事業の子会社化=かもめ)
- 人材施策(ベースアップ実施、平均年収引上げ)
- セグメント別施策:
- オンライン旅⾏事業:レンタカー、新幹線、バス等の商材拡充、アプリ経由強化、TV-CMなど戦略的広告
- 訪日/Wi-Fi(インバウンド):インバウンドプラットフォームがライフメディアテック事業で拡大
- 投資事業(CVC):IPOの蓋然性を重視した投資・メンタリング(累計投資社数143社、IPO実績23社)
- ITオフショア:ハイブリッドテクノロジーズを中心に上流設計×オフショアのハイブリッド体制強化
- 新たな取り組み: CXOコミュニティ事業の全国展開(月2回定例会へ拡大予定)、大型イベント「エアトリ上場企業サロン」(2026/1/28予定)など有料会員ビジネスの拡大。
将来予測と見通し
- 業績予想(FY25.9期 修正予想(2025/7/1))
- 取扱高:135,000百万円(1,350億円)
- 売上収益:28,000百万円(280億円)
- 営業利益:20,000百万円(20億円)
- 予想の前提条件:テイクレート(粗利/取扱高)をFY24.9期と同水準(13%想定)、粗利に対する変動費率はFY24.9期と同水準(50.8%)、固定費は前期比約110%を計画(固定費:約3.8億円/月想定)。(注:管理上の前提。為替や燃油等外部要因は想定からの変動リスクあり)
- 経営陣の自信度:通期業績は成長投資を織り込んだ保守的な見通し。第3Q時点で営業利益は通期見通しを上回る進捗となっているが、今後の投資やM&A影響を織り込んでいる。
- 予想修正:
- 期首予想からの修正有無:期首は営業利益1,000百万円→7/1修正で2,000百万円→最終通期見通し20,000百万円(資料上の数値表記ゆれに注意/いずれも会社発表の修正履歴あり)。※資料は「修正通期業績予想(7月1日時点)」を採用。
- 修正理由:旅⾏事業の成長鈍化を踏まえつつ、新規事業や投資の影響、販管費の見通しを精査したため。
- 中長期計画:
- 中期目標「エアトリ5000」:グループ連結取扱高5,000億円/営業利益目標(段階的:FY2026 取扱1,500億・営業利益50億等)。今期はそのロードマップ実行期。
- 予想の信頼性: 管理側は慎重な想定(投資・M&A織込)を示しており、過去の減損の経験から期末での減損計上の可能性も言及。予想達成にあたっては季節変動(夏・年末等)やM&A/IPOの成果、広告費の効率が鍵。
- マクロ経済の影響: 為替・燃油価格・物価上昇が海外旅⾏需要やコスト構造に影響。消費動向の悪化は旅行需要減につながるリスク。
配当と株主還元
- 配当実績:
- 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(資料未記載)
- 特別配当: なし記載(–)。
- その他株主還元: 将来的な株主還元拡充の方針・自社株買い等の明示はなし(–)。
製品やサービス
- 製品(主要・新製品):
- エアトリロイヤリティプログラム(会員ランク・ポイント還元)—利用回数に応じた優遇でリピート強化。
- 海外アクティビティ販売開始(タビナカ商材)—海外旅のクロスセル強化。
- 航空会社ブランド運賃販売の導入(運賃プラン多様化)。
- エアトリプラス(航空券+ホテル)や座席指定・手荷物付チケット等のUI/UX改善。
- サービス・提供エリア・顧客層:
- オンラインOTA「エアトリ」:国内外旅行顧客(個人)、法人向けは法人DX等で提供。
- 訪日事業(Wi‑Fi/eSIM等):インバウンド顧客向け。
- CXOサロン:経営層向け有料コミュニティ(有料会員500社達成)。
- 協業・提携:
- 航空会社とのAPI連携(トキエア、スターフライヤー等)、JCAS資本提携、かもめ子会社化による海外ツアー強化、複数の投資先との連携等。
- 成長ドライバー:
- クロスセル率向上、新商材(レンタカー/新幹線/バス等)、CXO会員ビジネス、投資先のIPO益、M&Aによる事業拡大。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: スライド上のQ&A詳細は未記載。明確なQ&Aログは資料になし。→重要質問(未回答事項扱い):通期の配当方針や個別の減損見通しの詳細、具体的なM&A後の統合シナジー試算等はスライドでは限定的にしか示されていない。
- 経営陣の姿勢: 成長投資とコンプライアンス・働き方改革を両立させる姿勢を強調(人材投資・労働環境改善・内部通報制度の強化等)。
- 未回答事項: 配当金の具体的方針、子会社ごとの更に詳細な利益想定、将来の自社株買い計画等は明確化されていない → “–”。
- ポジティブ要因:
- 事業ポートフォリオが拡大(M&A 7件)、非旅行領域(投資・CXO・メディア等)で粗利拡大。
- 投資事業(CVC)のIPO輩出実績(今期累計4社、累計23社)で投資損益が積み上がる可能性。
- 営業利益が通期計画を上回る進捗(第3Q段階で134%達成)。
- CXOコミュニティ等のサブスクリプション/会員事業の拡大(有料500社)。
- ネガティブ要因:
- エアトリ旅⾏事業の成長鈍化(国内旅は一部鈍化継続)。
- 過去に減損計上の実績があり、期末での追加減損リスクを会社自身が想定している点。
- マクロ(為替・燃油・物価上昇)が需要やコストに影響。
- 不確実性:
- M&Aや投資の統合効果(PMI)の実現度。
- 投資先の上場タイミング・公募価格等の外部要因。
- 消費者の旅行需要の変動(季節性、景気変動)。
- 注目すべきカタリスト(株価に影響するイベント):
- CXO有料会員の拡大ペース(1,000社目標)、大型イベント(エアトリ上場企業サロン:2026/1/28)。
- 投資先のIPO発表・上場(エアトリCVCの成果)。
- M&Aの追加発表および子会社の業績公表(かもめ等)。
- 変動費/広告費のコントロール状況と四半期ごとの粗利動向。
- 四半期/通期決算(特に減損計上の有無)。
重要な注記
- 会計方針: 資料中に減損等の計上方針について言及あり(期末における健全な財務維持のために必要に応じて減損を行う方針を明示)。過去に減損の影響で通期数値が大幅に変動した実績あり(FY20等)。
- リスク要因: 資料巻末の記載に従い、将来見通しには不確実性が内在。投資有価証券の減損や市場環境の変化が業績に影響する可能性あり。
- その他: 今後の主なイベント(エアトリフェス実施済/エアトリ上場企業サロン開催予定、各種M&A・資本業務提携等)は業績や事業拡大に関する重要な注目ポイント。
(注)不明な項目は「–」として記載しています。本まとめは提供資料を基にした整理であり、投資助言を目的としたものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6191 |
| 企業名 | エアトリ |
| URL | https://www.evolableasia.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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