2025年12月期第2四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: ストレージ事業を成長ドライバーと位置づけ、土地権利整備事業は縮小してストックビジネスへ移行。出店加速とデータドリブン運営で収益性向上を目指す(発表者:取締役管理本部長 大滝保晃/代表取締役社長 鈴木貴佳)。
  • 業績ハイライト: 2025年12月期第2四半期(単位:百万円)
    • 売上高 14,067(前年同期比+9.0%)※良い目安:増収
    • 営業利益 3,022(前年同期比+18.6%)、営業利益率 21.5%(良い目安:20%台は高水準)
    • 経常利益 2,921(前年同期比+17.7%)
    • 中間純利益 2,075(前年同期比+23.0%)
    • 通期計画に対する進捗は売上54.1%、営業利益56.5%、経常利益57.5%、中間純利益60.7%(計画比進捗は順調)
  • 戦略の方向性: ストレージ事業(運用+流動化)を拡大し、パートナー制度で出店加速。2025→2027中期計画で営業利益率を改善(2027年目標22.3%)。出店投資を積極化(2025〜27年で自社出店計画39,000室、パートナー含む54,000室)し、キャッシュは出店・DX・人材・M&Aに配分。
  • 注目材料: 建築型ストレージ(ストレージミニ)を第2四半期に14物件販売、ストレージ流動化が大幅増(流動化売上+76.7%)/土地権利整備事業は計画通り縮小(在庫2,637百万円)。
  • 一言評価: ストレージ事業の拡大と高稼働維持で収益性が改善、成長フェーズに入っているが出店投資とパートナー拡大の実行が鍵。

基本情報

  • 企業概要: エリアリンク株式会社(Arealink)。主要事業分野:ストレージ事業(レンタル収納スペース運用・流動化)、土地権利整備事業(底地売買・権利調整)、その他運用サービス(レンタルオフィス等)。代表者:代表取締役社長 鈴木 貴佳。
  • 説明会情報: 開催日時 2025.7.30、説明会形式 –、参加対象 投資家・アナリスト等(資料にIR施策あり)。
  • 説明者:
    • 大滝 保晃(取締役管理本部長): 第2四半期業績概要の説明(業績差分分析、販管費・営業外等)。
    • 鈴木 貴佳(代表取締役社長): 中期経営計画(2025→2027)の説明(出店計画、収益性目標)。
    • 林 尚道(代表取締役会長): 人的資本経営・企業理念・ESG施策の説明。
  • セグメント:
    • ストレージ事業(運用:賃料収入、流動化:施設の受注・販売)
    • 土地権利整備事業(底地)
    • その他運用サービス事業(レンタルオフィス、保有不動産賃料等)
    • 本部経費・全社

業績サマリー

  • 主要指標(2025年12月期 第2四半期、単位:百万円/前年同期比%)
    • 営業収益(売上高): 14,067(+9.0%) — 良い目安:増収
    • 営業利益: 3,022(+18.6%)、営業利益率 21.5% — 良い目安:20%台は高水準
    • 経常利益: 2,921(+17.7%)
    • 純利益(中間純利益): 2,075(+23.0%)
    • 1株当たり利益(EPS): 通期ベース計画 134.70円(2025年計画、※株式分割考慮後)/2024年実績 126.11円(年度ベース)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率(第2四半期進捗): 売上 54.1%、営業利益 56.5%、経常利益 57.5%、中間純利益 60.7%(概ね順調、達成率は高め)
    • サプライズの有無: 目立ったネガティブ・ポジティブの“想定外”は無し。土地権利整備事業の縮小は既に計画に織り込み済み。ストレージ事業で流動化・建築型販売が寄与。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率(上記)。
    • 中期経営計画に対する進捗: 出店は2025年目標15,000室に対し9,446室(63.0%進捗、第2Q時点)。計画の主要成長ドライバーであるストレージ出店は順調だが建築型は進捗に差あり。
    • 過去同時期との進捗比較: 売上・利益は前年同期比二桁成長(営業利益+18.6%等)。
  • セグメント別状況(FY2025_2Q 実績、単位:百万円、前年同期比)
    • ストレージ事業 合計売上 11,976(+19.3%)、売上総利益 4,345(+18.9%)、事業利益 3,304(+22.9%)
    • 運用(賃料等)売上 9,623(+10.6%)、売上総利益 3,894(+13.6%)
    • 流動化(売買)売上 2,353(+76.7%)、売上総利益 450(+97.9%)
    • 土地権利整備事業(底地) 売上 1,306(△38.4%)、事業利益 180(△46.9%) — 事業縮小方針に伴う減収減益(計画通り)
    • その他運用サービス事業 売上 783(+4.3%)、事業利益 224(+8.7%)
    • 本部経費 事業利益 △687(横ばい)

業績の背景分析

  • 業績概要: ストレージ事業(特に運用の稼働率維持と流動化の建築型販売)が増収増益を牽引。一方、土地権利整備事業は縮小方針のため減収だが全社としてはストレージ成長でカバー。
  • 増減要因:
    • 増収の主因: ストレージの新規出店(第2Qで9,446室、うち当社出店5,424室、パートナー4,022室)と既存高稼働(既存稼働率約89.74%)、建築型の販売が流動化売上を押し上げ。
    • 増益の主因: ストレージのスケールメリット、稼働率向上による粗利改善。販管費は小幅下落(△0.9%)だが人件費・給与増は継続。
    • 減益の主因: 土地権利整備事業の計画的縮小(在庫減等)による減益。
    • 営業外: 支払利息155百万円、営業外収益に移転補償金129百万円、特別利益として投資有価証券売却益28百万円計上。
  • 競争環境: 日本市場は米国比で成長余地が大きく(同社試算で米国比約10倍の余地)、エリアリンクは47都道府県展開・データベース・BIにより優位性を主張。とはいえ地域競合の出店加速や価格競争リスクは存在。
  • リスク要因: 為替や金利上昇(借入依存の投資資金)、建築コストや施工遅延、出店地選定ミスで新規物件の早期稼働が遅れるリスク、パートナー制度浸透の遅れ、マクロ景気悪化による利用需要減。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期経営計画(2025→2027)でストレージ事業集中(出店加速、パートナー制度本格化)、土地権利整備事業は縮小、ストックビジネス化の推進。数値目標:2025売上26,000百万円、営業利益5,350百万円(営業利益率20.6%)。
  • 進行中の施策:
    • 出店加速:2025年目標15,000室(自社10,000、パートナー5,000)、第2Qで9,446室(63.0%)。
    • パートナー制度:運営受託による出店拡大、賃料の90%をパートナーへ還元するスキーム。
    • データ/BI投資:顧客・物件データを蓄積し出店精度・ダイナミックプライシングで早期収益化。
    • 人的資本:少人数経営のための教育メソッド、給与増、健康経営施策。
  • セグメント別施策:
    • ストレージ運用:集客(自社サイト、広告最適化)、物件運営ノウハウ、ダイナミックプライシング。
    • ストレージ流動化:建築型(ストレージミニ)販売強化。
    • 土地権利整備:事業縮小方針の下、在庫整理。
  • 新たな取り組み: 新デザインへの統一(コンテナ・建物100年活用プロジェクト)、メディア露出(PR増)、ESG施策(グリーン電力、紙製ファイル導入)。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2025年通期、単位:百万円・前年同期比)
    • 売上高 26,000(+5.3%)
    • 営業利益 5,350(+9.0%)
    • 経常利益 5,080(+7.8%)
    • 当期純利益 3,420(+6.8%)
  • 予想の前提条件: 主にストレージ事業の出店・稼働に基づく(為替・金利等の前提は資料で明示無し → 前提条件は明示されていないため不明)。
  • 予想修正: 中期計画(公表済)から土地権利整備事業縮小に伴い全社計画を見直し(見直し前売上28,100→見直し後26,000。土地権利整備の売上見直しが差異の主因)。
  • 中長期計画: 2027年売上29,400、営業利益6,550(営業利益率22.3%)。2029年目標:総室数約20万室、売上300億円(ストレージ運用267億、流動化33億)、営業利益80億円。
  • 予想の信頼性: 第2Q進捗は計画比で高く、過年度もストレージ運用は継続的増収(22期連続増収)。ただし出店投資の実行・資金調達環境・新規稼働の立ち上がりが鍵。
  • マクロ経済の影響: 金利上昇は借入コスト増、景気悪化は需要減。建設資材費の変動や地方の不動産市況も影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 2024年12月期から配当性向目標を30%→35%へ変更。中期では配当性向35%以上、かつ前期比で減配しない方針。
  • 配当実績:
    • 2024年(実績): 中間配当 39円、期末配当 25円(株式分割等考慮あり。資料注記あり)。
    • 2025年(予想): 中間配当 39円、期末配当 23円(年間 62円:配当性向目標35%水準を想定)※株式分割考慮の注記あり。
    • 前年比較: 2024年から配当性向引上げ、予想では維持または増配方針。
  • 特別配当: なし(2023年は上場20周年記念配当で特別配当有)。
  • その他株主還元: 中期で自社株買い等の明示は無し。キャッシュアロケーションでは株主還元約40億円(配当+α)を想定。

製品やサービス

  • 製品: 「ハローストレージ」ブランドでコンテナ型・ビルイントランク型・建築型(ストレージミニ)を展開。建築型は利回り約8%(保有時)、屋内/屋外商品を3種類そろえるのは同社のみ。
  • サービス: 全国47都道府県での運営、コールセンター、WEB集客、ダイナミックプライシング、BIツール等を提供。顧客層は個人80.9%、法人19.1%。
  • 協業・提携: パートナー制度により既存事業者から運営受託し出店を加速(賃料の90%をパートナーへ還元)。
  • 成長ドライバー: 出店増、既存稼働率の維持(既存稼働約89.74%)、データドリブンによる出店精度向上、メディア露出による知名度向上。

Q&Aハイライト

  • 説明会資料にQ&Aの詳細は掲載なし。よって重要なやり取り・未回答事項は資料上では確認できず。投資家向け1on1やIR施策は継続実施予定との記載あり。
  • 未回答事項(資料上の代表的欠落): 為替・金利等の予想前提、具体的な資金調達スキーム(3年での240億円出店投資の資金源内訳詳細)、詳細なリスク感度(利回りや稼働悪化シナリオ)。
  • ポジティブ要因:
    • ストレージ事業の高稼働(既存約89.7%)、出店加速でスケールメリットが効く構造。
    • データ/BIによる出店精度とダイナミックプライシングで収益性改善。
    • 財務:現預金約160億円、自己資本比率48.1%で比較的安定した財務基盤。
    • 通期計画に対する第2Q進捗良好(売上・利益ともに進捗率50%以上)。
  • ネガティブ要因:
    • 大規模出店・投資(2025〜27でストレージ投資240億円)に伴う資金需要と実行リスク。
    • 土地権利整備事業の縮小は既に計画済みだが収益の短期的縮小要因。
    • 地域競合・建設費上昇・金利上昇が利益圧迫する可能性。
  • 不確実性: 新規物件の早期稼働(新規稼働率は約49.9%)の改善速度、パートナー制度の広がりと収益化(賃料還元スキームによる粗利影響)。
  • 注目すべきカタリスト:
    • 出店数の四半期推移(自社・パートナー別の増減)
    • 既存稼働率の推移および新規稼働率の改善
    • 中期計画(2025→2027)の達成進捗(営業利益率の改善)
    • 追加的なM&Aや大規模パートナー契約の発表
    • 株主還元(配当や自社株買い)の具体化

重要な注記

  • 会計方針: 資料上で会計方針の変更は特段明記なし。
  • リスク要因: 資料後段に業績見通しに関する留意事項(通常の想定外事象で実績が変動する可能性)を明示。
  • その他: IR施策強化(英語資料整備・海外IRロードショー等)、投資家向け情報発信計画あり。

(不明な項目は「–」で記載しています。例:説明会形式、報告書提出予定日、配当支払開始予定日は資料に明示がないため「–」としています。)
以上。必要であれば「キャッシュフロー詳細」「地域別出店一覧」「セグメント別マージンの推移」など特定項目を掘り下げて整理します。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8914
企業名 エリアリンク
URL https://www.arealink.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 不動産 – 不動産業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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