1. 企業情報
中京医薬品（Chukyoiyakuhin Co.,Ltd.）は、医薬品、健康食品、飲料、医療機器、化粧品、日用品、衣料品、食品、生命保険および損害保険事業を展開する企業です。1949年に設立され、愛知県半田市に本社を置き、家庭医薬品や飲料水の販売を中心に、全国でフランチャイズ展開を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
中京医薬品は医薬品業界において、特に家庭医薬品の分野で強固な地位を築いています。主に東海地区を中心に直営店とフランチャイズ店舗を展開しており、競争優位性としては、地域密着型の販売網と多様な商品ラインナップが挙げられます。しかし、原材料費の高騰や人手不足といった課題も抱えています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、家庭医薬品事業の強化と飲料水宅配事業の拡大を掲げています。中期経営計画では、販売価格の見直しや新商品の開発、EC事業の強化を施策としており、売水事業においては宅配市場の開拓を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
中京医薬品の収益モデルは、家庭医薬品の小売および卸売、飲料水の販売に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、新商品の開発や販売チャネルの多様化を通じて適応しようとしていますが、原材料費の高騰や人手不足が収益性に影響を与えています。
5. 技術革新と主力製品
主力製品には家庭用医薬品や飲料水があり、特に飲料水宅配事業は成長が期待されています。また、商品開発においても新しい製品ラインの導入を進めており、競争力を維持するための技術革新が求められています。
6. 株価の評価
現在の株価は205.0円で、PERは39.73倍、PBRは0.88倍です。業界平均PER（13.6倍）やPBR（0.8倍）と比較すると、株価は割高と評価される可能性があります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、205円での取引が続いており、年初来高値328円、安値180円の範囲内で推移しています。現在の株価は安値圏に近いと考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 6,124百万円（前年同期比2.0%増）
- 営業利益: 128百万円（前年同期比増加）
- 純利益: -27百万円（前年同期比減少）
- ROE: -1.06%
- 自己資本比率: 49.6%
過去数年の傾向として、売上は増加傾向にあるものの、利益面では厳しい状況が続いています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは2.44%、1株当たり配当は5.00円の予想です。配当性向は185.19%であり、利益が減少している中での高い配当性向は懸念材料です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で安定しており、出来高も一定の水準を維持しています。市場の関心は高いものの、業績の不安定さが影響を与える可能性があります。
11. 総評
中京医薬品は、地域密着型のビジネスモデルを持ち、家庭医薬品や飲料水事業に強みを持っていますが、原材料高騰や人手不足といった課題が影響を与えています。株価は業界平均に比べて割高であり、配当性向の高さが懸念されます。今後の業績回復に期待が寄せられますが、リスク要因も多いため、慎重な観察が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4558 |
| 企業名 | 中京医薬品 |
| URL | http://www.chukyoiyakuhin.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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