日本特殊塗料 (4619) 企業分析レポート
1. 企業情報
- 事業内容などのわかりやすい説明
日本特殊塗料は1929年創業の老舗メーカーです。主要事業は「自動車製品関連」と「塗料関連」の2つに大別されます。自動車製品関連では、自動車用の防音材(制振材、吸音材、遮音材など)を主力としており、快適な車内空間の実現に貢献しています。塗料関連では、建築・構築物用塗料や航空機向け塗料などを手掛けています。日本国内だけでなく、米国、中国、タイといったアジア諸国でも生産・販売を展開し、グローバルに事業を行っています。 - 主力製品・サービスの特徴
- 自動車用防音材: 自動車の静粛性向上に不可欠な製品で、国内外の主要自動車メーカーに供給されています。制振、吸音、遮音といった多様な機能を持つ製品群が特徴です。
- 塗料: 創業事業である航空機用塗料で培った技術を強みに、高機能・高耐久性の塗料を提供しています。建築・構築物用塗料では、大規模なインフラ案件にも対応しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性や課題について
自動車用防音材においては、大手自動車部品メーカーとして一定の技術力と供給体制を確立しています。自動車の電動化進展に伴い、エンジン音の減少により相対的にロードノイズや風切り音などの低減がより重要になるため、防音材の需要は引き続き堅調に推移する可能性があります。塗料事業では特定の大型案件に業績が左右されやすい傾向があり、安定的な受注確保が課題となることがあります。また、原材料価格の変動も収益に影響を与えやすい構造です。 - 市場動向と企業の対応状況
決算短信によると、塗料関連事業では大型物件の反動減があり、売上・利益が悪化しています。自動車製品関連事業では、中国などアジア市場における国内自動車メーカーの販売不振が主要製品の売上減につながっています。同社は、中期経営計画において製品ポートフォリオの最適化、生産性改善、経営基盤強化を重点施策として掲げており、市場環境の変化への適応を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略
2030年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しており、製品ポートフォリオの最適化、生産性改善による収益性向上、強固な経営基盤の構築が主要な戦略です。 - 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 製品ポートフォリオ最適化: 収益性の低い製品の見直しや、成長分野への経営資源の再配分を進める方針です。
- 生産性改善: 製造工程の効率化やコスト削減を通じて、収益率の向上を目指します。
- 経営基盤強化: グローバル展開を支えるための組織体制強化やリスク管理体制の充実を図ります。
- 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
決算短信には具体的な新製品・新サービスの展開状況に関する記載はありません。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
収益の柱である自動車用防音材は、自動車の安全・快適性向上に不可欠であり、電動化の進展でニーズが変化・多様化する中で、その重要性は継続すると考えられます。ただし、アジア市場での自動車販売不振の影響を受けるなど、需要変動への適応力が問われます。塗料事業では、特に大型案件に依存する傾向が見られ、この偏りを是正し、より幅広いニーズに対応できるポートフォリオを構築できるかが持続可能性のカギとなります。 - 売上計上時期の偏りとその影響
塗料関連事業において、特定の大型案件の工事進捗や完了時期によって売上が大きく変動する傾向があります。直近の中間期決算でも大型物件の反動減が売上・利益の減少要因となっており、このような偏りが業績の変動性を高める可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性
— (データなし) - 収益を牽引している製品やサービス
現在の収益を牽引しているのは、連結事業構成比64%を占める自動車製品関連事業における自動車用防音材です。塗料関連事業は36%を占めていますが、直近の決算では大型案件の反動減により、自動車製品関連事業が収益貢献の中心となっています。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
- 現在の株価: 2,341.0円
- EPS(会社予想): 220.66円
- BPS(実績): 2,649.54円
- PER(会社予想): 2,341.0円 / 220.66円 = 10.61倍
- PBR(実績): 2,341.0円 / 2,649.54円 = 0.88倍
- 業界平均PER/PBRとの比較
- 業界平均PER: 15.9倍
- 業界平均PBR: 0.7倍
同社のPER10.61倍は業界平均15.9倍と比較して割安水準にあります。PBR0.88倍は業界平均0.7倍と比較するとやや高いですが、依然として1倍を割っており、解散価値を下回る評価となっています。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価推移を見ると、概ね2265円~2373円のレンジ内で推移しており、本日の終値2341円はレンジの上限に近い水準です。 - 年初来高値・安値との位置関係
- 年初来高値: 2,373円
- 年初来安値: 1,210円
現在の株価2,341円は、年初来高値2,373円に非常に近く、高値圏にあると言えます。年初来安値からは大きく上昇しています。
- 出来高・売買代金から見る市場関心度
- 出来高: 16,000株
- 売買代金: 37,395千円
- Avg Vol (3 month): 51.24k株
- Avg Vol (10 day): 45.56k株
本日の出来高16,000株は、3ヶ月平均および10日平均と比較して大幅に少なく、市場の関心はやや低いと考えられます。しかし、株価が高値圏にある中で出来高が減少している点は、買方の勢いが弱まっている可能性も示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上: 過去数年間で増加傾向にあり(2022年3月期54,779百万円から2025年3月期予想66,060百万円)、成長を見せていましたが、2026年3月期中間決算では前年同期比△7.0%の減収となりました。通期予想も下方修正されています。
- 利益: 経常利益、純利益は2022年3月期、2023年3月期にかけて伸長しています。足元の過去12ヶ月では親会社株主に帰属する純利益が5,423百万円と大きく増加しており、中間期の純利益も前年同期比+22.8%と良好です。ただし、中間期の純利益は固定資産売却益や持分法による投資利益の増加が寄与しています。
- ROE(実績): (連)8.92%(過去12ヶ月9.44%)
- ROA(実績): (過去12ヶ月)3.12%
- 過去数年分の傾向を比較
| Breakdown | 3/31/2022 | 3/31/2023 | 3/31/2024 | 3/31/2025 (予想) | 過去12か月 |
|---|---|---|---|---|---|
| Total Revenue | 54,779,000 | 60,738,000 | 64,693,000 | 66,060,000 | 63,793,000 |
| Operating Income | 1,482,000 | 1,631,000 | 3,905,000 | 4,457,000 | 4,180,000 |
| Net Income | 1,300,000 | 2,103,000 | 3,947,000 | 4,942,000 | 5,423,000 |
- 売上高は概ね増加傾向でしたが、直近の中間期で減収、通期予想も下方修正され、成長の勢いは鈍化しています。
- 営業利益は2024年3月期に大きく改善し、2025年3月期、過去12ヶ月も堅調です。
- 純利益も同様に大きく改善傾向にあり、特に過去12ヶ月および中間期では特別利益が押し上げています。
- 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
2026年3月期中間期は、売上高30,300百万円で通期予想60,500百万円に対し進捗率50.1%。営業利益1,640百万円で通期予想3,050百万円に対し進捗率53.8%。純利益2,595百万円で通期予想4,800百万円に対し進捗率54.1%です。営業利益と純利益の進捗率は良好で、通期予想達成の可能性は高いと見られます。ただし、売上高の下方修正に対して利益を上方修正した背景に、一時的な固定資産売却益や持分法投資利益の寄与が大きいことは留意が必要です。
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
- 自己資本比率(実績): (連)67.4%、(中間)69.2%
非常に高く、財務の安定性が極めて高いことを示しています。 - 流動比率(直近四半期): 2.54
200%を超えており、短期的な支払能力に優れています。 - 負債比率(直近四半期、D/E): 4.85% (Total Debt/Equity)
負債が自己資本に対して極めて低い水準であり、財務レバレッジが小さく保守的な経営姿勢を示しています。
- 自己資本比率(実績): (連)67.4%、(中間)69.2%
- 財務安全性と資金繰りの状況
自己資本比率、流動比率、負債比率のいずれも非常に良好な水準であり、財務安全性は極めて高いと評価できます。手元現金も豊富で(中間期現金残高13,348百万円)、資金繰りにも問題は見られません。 - 借入金の動向と金利負担
- 総負債(Total Debt、直近四半期): 3.08B
- 純非営業利息収入費用(Net Non Operating Interest Income Expense): 55,000千円(過去12ヶ月)
借入金は非常に少なく、豊富な現預金により実質的な無借金経営に近い状態です。金利負担も極めて限定的であり、企業の収益を圧迫する要因にはなっていません。
10. 収益性分析
- ROE、ROA、各種利益率の評価
- ROE(過去12ヶ月): 9.44%
- ROA(過去12ヶ月): 3.12%
- 粗利率(過去12ヶ月): 14,393百万円 / 63,793百万円 = 22.56%
- 営業利益率(過去12ヶ月): 4,180百万円 / 63,793百万円 = 6.55%
- Profit Margin(過去12ヶ月、Net Income / Revenue): 8.50%
- 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
ROE(9.44%)は一般的なベンチマークである10%に僅かに届かない水準です。ROA(3.12%)も5%を下回っており、資産効率には改善の余地があると言えます。ただし、非常に高い自己資本比率を考慮すると、ROEが10%に迫っている点は評価できます。 - 収益性の推移と改善余地
営業利益率は過去数年で改善傾向にありますが、中間期では営業利益率5.41%と前年同期比で低下しています。売上高営業利益率の低下は課題であり、製品ポートフォリオの最適化や生産性改善といった中期経営計画の施策を通じて、本業における収益性の一層の向上が望まれます。直近の純利益の上振れは特別利益による部分が大きいため、本業の収益力の継続的な強化が重要です。
11. 市場リスク評価
- ベータ値による市場感応度の評価
- ベータ(5Y Monthly): 0.40
ベータ値が0.40と1未満であるため、市場全体の動き(S&P 500等のベンチマーク)と比較して、株価の変動が小さい、すなわち市場感応度が低いディフェンシブな特性を持つと考えられます。
- ベータ(5Y Monthly): 0.40
- 52週高値・安値のレンジと現在位置
- 52週高値: 2,373.00円
- 52週安値: 1,210.00円
現在の株価2,341.0円は52週高値に極めて近い水準であり、レンジの上限に位置しています。
- 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
- 外部環境: 為替変動(特に円安トレンドでの原材料調達コスト増)、原材料・エネルギー価格の高騰、主要顧客である自動車メーカー等の生産・販売動向が業績に影響を与える可能性があります。
- 為替: 為替変動は海外事業の収益、原材料調達コストに影響を与えます。
- 地政学: ウクライナ・中東情勢、米国関税政策といった地政学リスクや貿易政策は、グローバルに展開する同社の事業に影響を及ぼす可能性があります。
12. バリュエーション分析
- 業種平均PER/PBRとの比較
- PER(会社予想)10.61倍に対し、業種平均PER15.9倍と比較的割安です。
- PBR(実績)0.88倍に対し、業種平均PBR0.7倍とやや割高に見えますが、1倍割れです。ただし、強固な財務体質を考慮すると、PBR1倍以下は割安と見なされることもあります。
- 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
- 目標株価(業種平均PER基準):220.66円 (EPS) × 15.9 (業種平均PER) = 3,510.47円
- 目標株価(業種平均PBR基準):2,649.54円 (BPS) × 0.7 (業種平均PBR) = 1,854.68円
PER基準では目標株価は3,510円台と現状より高いですが、PBR基準では1,854円台と現状より低いレンジとなり、乖離が見られます。これは、同社のPBRが業界平均より高い水準にあるためです。
- 割安・割高の総合判断
現在の株価2,341.0円は、会社予想PERでは業界平均より割安、PBRでは業界平均よりやや割高ですが1倍割れです。非常に強固な財務体質と安定した配当を考慮すると、事業の本源的価値に対しては依然として割安と見ることもできます。ただし、株価は年初来高値圏にあり、上昇トレンドの勢いは一服している可能性があります。
13. 市場センチメント分析
- 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
- 信用買残: 167,000株
- 信用売残: 1,400株
- 信用倍率: 119.29倍
信用買残が信用売残を大幅に上回っており、信用倍率が非常に高い水準です。これは、将来の値上がりに期待して買い建てている投資家が多いことを示し、潜在的な売り圧力となる可能性があります。需給バランスは売り方が有利な状況とは言えません。
- 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
- インサイダー保有比率: 32.74%
- 機関投資家保有比率: 16.85%
大株主には親会社であるオートニウム・ホールディング(スイス)や主要な事業パートナーである関西ペイントが含まれており、安定株主が一定割合を占めています。経営陣による持ち株比率も高く、経営の安定性に寄与していると考えられます。
- 大株主の動向
オートニウム・ホールディングが筆頭株主であり、関西ペイントも大株主であることから、事業面での連携やグループシナジーを期待できる可能性があります。日本特殊塗料の安定株主構成は、企業の長期的な視点での経営を支える要因となります。
14. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り(会社予想): 4.70%
- 1株配当(会社予想): 110.00円
- Payout Ratio: 47.32%
配当利回りは4.70%と高く、現在の株価水準でも魅力的な水準です。配当性向も約47.32%と適正な範囲にあり、会社の利益を株主に還元する姿勢が見られます。
- 自社株買いなどの株主還元策
自社株買いの開示はありません。 - 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
— (データなし)
15. 最近のトピックスと材料
- 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
2026年3月期第2四半期決算短信において、通期業績予想の修正が発表されました。売上高は下方修正されたものの、営業利益、経常利益、当期純利益は上方修正されています。この利益上方修正は、主に固定資産売却益や持分法による投資利益の増加が寄与しています。
また、第1四半期よりAutoneum Nittoku Sound Proof Products India Pvt. Ltd.を持分法適用会社に含め、持分法利益が増加したことが記載されています。 - これらが業績に与える影響の評価
売上高の下方修正は、塗料関連の大型物件反動減や自動車関連での需要低迷が影響しており、本業の勢いに懸念材料を残します。一方で、利益の上方修正は主に一時的な特別利益や持分法利益によるものであり、本業利益の成長が持続的であるかについては、今後の動向を注視する必要があります。短期的な利益は押し上げられるものの、長期的な本業の成長性につながるかは別途確認が必要です。
16. 総評
日本特殊塗料は、自動車用防音材と塗料を主力事業とする老舗企業です。強固な財務基盤と高い配当利回りが魅力で、市場感応度の低いディフェンシブな特性を持つ銘柄と評価できます。
- 全体的な見解
財務健全性は非常に高く、潤沢な現預金と低い負債比率が特徴です。配当性向も適切で、株主還元意識は高いと見られます。
一方で、事業面では塗料事業の大型案件依存や、自動車製品のアジア市場での需要変動といった課題を抱えています。直近の業績は売上が減収傾向にあり、利益の上振れは特別利益に依存する部分が見られるため、本業の収益性改善と安定的成長が今後の株価動向の鍵となるでしょう。- 強固な財務体質と安定した株主還元: 自己資本比率が高く、高配当利回りは長期保有に適している可能性があります。
- 割安感: PERは業界平均と比較して割安水準にあります。
- 事業変動性: 自動車市場の動向(特にアジア)、塗料の大型案件受注状況が業績に大きく影響するため注意が必要です。
- 利益の質: 特別利益等に依存した利益成長ではなく、本業での収益改善が持続できるかが重要です。
- 強み・弱み・機会・脅威の整理
- 強み (Strengths):
- 非常に高い自己資本比率と潤沢な現預金を持つ強固な財務基盤。
- 自動車用防音材における高い技術力とグローバルな供給体制。
- 高い配当利回りと株主還元への意識。
- 市場感応度が低いディフェンシブな株価特性(ベータ0.40)。
- 弱み (Weaknesses):
- 塗料関連事業における大型案件への高い依存度と売上計上時期の偏り。
- アジア市場での自動車販売不振が業績に影響。
- ROE、ROAともにベンチマークには達しておらず、資産活用効率に改善の余地。
- 直近の純利益は特別利益の寄与が大きく、本業の利益成長の鈍化が見られる。
- 機会 (Opportunities):
- 自動車の電動化進展による防音材の新たなニーズ(静音性向上)。
- 中期経営計画による製品ポートフォリオ最適化や生産性改善の進展。
- Autoneum Nittoku Sound Proof Products India Pvt. Ltd.の持分法適用によるシナジー拡大。
- 脅威 (Threats):
- 原材料価格・エネルギー価格の変動リスク。
- 為替レートの変動(特に円安による輸入原材料コスト増)。
- 地政学リスクや関税・貿易政策の変化。
- 自動車市場の減速、特に海外市場での販売低迷。
17. 企業スコア
- 成長性: C
- 売上高は過去数年で増加傾向にありましたが、直近の中間期で減収(前年同期比△7.0%)、通期予想も下方修正されています。塗料事業は大型案件の反動減、自動車事業はアジア市場の販売不振と、両主力事業に課題が見られます。Piotroski F-Scoreの効率性スコアも0/3と低いことも考慮。
- 収益性: B
- 粗利率22.56%、営業利益率5.57%(過去12ヶ月実績)で、ROE9.44%はベンチマーク10%に僅かに届かず、ROA3.12%はベンチマーク5%に届いていません。Piotroski F-Scoreの収益性スコアは1/3(OCFが正)。直近の純利益の上振れは特別利益によるものが大きく、本業の収益性には改善余地があります。
- 財務健全性: S
- 自己資本比率は67.4%(実績)から69.2%(中間期)と非常に高く、流動比率も2.54と優良。Total Debt/Equityは4.85%と極めて低く、非常に強固な財務体質です。Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアは1/3(流動比率が健全)ですが、自己資本比率の高さは特筆すべきです。
- 株価バリュエーション: A
- PER(会社予想)10.61倍は業界平均15.9倍と比較して割安。PBR(実績)0.88倍は業界平均0.7倍よりやや高いものの、解散価値を下回っており、財務健全性の高さも考慮すると割安圏と判断できます。
企業情報
| 銘柄コード | 4619 |
| 企業名 | 日本特殊塗料 |
| URL | http://www.nttoryo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,341円 |
| EPS(1株利益) | 220.66円 |
| 年間配当 | 4.70円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 19.2% | 12.2倍 | 6,489円 | 22.8% |
| 標準 | 14.8% | 10.6倍 | 4,668円 | 15.0% |
| 悲観 | 8.9% | 9.0倍 | 3,045円 | 5.6% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,341円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,339円 | △ 0%割高 |
| 10% | 2,921円 | ○ 20%割安 |
| 5% | 3,686円 | ○ 36%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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