1. 企業情報
企業名: ＡＢＥＪＡ（ABEJA, Inc.）
設立年月日: 2012年9月10日
所在地: 東京都港区三田1-1-14 Bizflex麻布十番
事業内容:
ＡＢＥＪＡはデジタルプラットフォーム事業を展開しており、主に企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援しています。自社開発の「ABEJA Platform」を通じて、クライアント企業のニーズに応じたソフトウェアの設計、開発、運用を行い、AIを活用したサービスも提供しています。特に、実証実験を経ずに早期運用が可能な点が特徴です。
2. 業界のポジションと市場シェア
ＡＢＥＪＡはデジタルプラットフォーム市場において、特にAIを活用したサービスで競争優位性を持っています。市場は急成長しており、企業のIT投資意欲が高まっていますが、競合も多く、技術革新のスピードが求められる課題も存在します。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は「企業のDXを支援する」というビジョンを掲げ、トランスフォーメーション領域に注力しています。中期経営計画では、AI関連サービスの拡充や新規顧客の獲得を目指しており、特に小売業向けの「ABEJA Insight」ツールの提供を強化しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは主にソフトウェアのサブスクリプション収入に依存しており、顧客のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能です。しかし、競争が激化する中での市場ニーズの変化に迅速に対応する必要があります。
5. 技術革新と主力製品
ＡＢＥＪＡはAI技術を駆使した独自のプラットフォームを開発しており、特にデジタル・トランスフォーメーション分野での技術革新が進んでいます。主力製品は「ABEJA Platform」と「ABEJA Insight」であり、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,608.0円
- PER: 74.44倍（業界平均66.2倍）
- PBR: 3.82倍（業界平均3.5倍）
- EPS: 21.60円
- BPS: 420.49円
株価は業界平均に比べて高いPERを示しており、成長期待が反映されていると考えられます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見たところ、現在の株価は高値圏に位置しています。過去10日間の株価は、1,572円から1,619円の範囲で推移しており、上昇トレンドが見られます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2,766,251千円（前年比-0.3%）
- 営業利益: 290,341千円（前年比-27.9%）
- 当期純利益: 218,712千円（前年比-48.1%）
- 自己資本比率: 91.8%
- ROE: 5.91%
売上高は横ばいですが、利益は減少傾向にあり、特に営業利益の減少が目立ちます。自己資本比率は高く、財務的には安定しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは0.00%で、2024年8月期、2025年8月期ともに配当金は0円の見込みです。株主還元策としては、自社株買いの実施が期待されます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、特に最近の業績発表後に投資家の関心が高まっています。市場環境や競合の動向が株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
ＡＢＥＪＡはデジタルプラットフォーム事業において成長が期待される企業ですが、利益の減少が懸念材料です。競争が激化する中での技術革新と市場ニーズへの対応が鍵となります。株価は高値圏にあり、PERも業界平均を上回っていますが、将来的な成長性を考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5574 |
| 企業名 | ABEJA |
| URL | https://abejainc.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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