2025年12月期第3四半期決算短信 [日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し(実績は概ね予想通りの進捗だが、利益は想定より弱い)。通期予想との進捗は売上高76.4%、営業利益79.5%、親会社帰属当期純利益52.8%。
- 業績の方向性:増収減益(売上高351,020百万円で前年同期比+4.8%、営業利益36,565百万円で前年同期比△27.8%)。
- 注目すべき変化:為替差損の拡大(9,037→18,387百万円)や販売費及び一般管理費の増加が営業・経常・純利益の大幅減に寄与。親会社株主帰属四半期純利益は16,105百万円(前年同期比△61.0%)。
- 今後の見通し:通期予想(売上460,000百万円、営業利益46,000百万円、当期純利益30,500百万円)に変更なし。第3四半期までの進捗は売上・営業利益はおおむね適正、純利益は進捗が遅い(52.8%)。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが為替影響および利息収入の減少、SG&A増で利益率が低下。配当は維持(年間339円)だが、予想ベースの配当性向は非常に高い(約96.6%:詳細下記)ため、収益回復が重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社シマノ
- 主要事業分野:自転車部品(コンポーネント等)、釣具(リール・ロッド等)、その他
- 代表者名:代表取締役社長 島野 泰三
- 問合せ先:上席執行役員 金井 琢磨(TEL 072-223-3254)
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月28日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- 自転車部品:コンポーネント(XTR、DEORE XT、DEORE、Q'AUTO等)
- 釣具:スピニングリール等(STELLA SW等)、ロッド(POISON ULTIMA等)
- その他:その他製品・サービス
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):87,710,000株(2025年9月30日)
- 期末自己株式数:786,606株
- 期中平均株式数(四半期累計):87,933,694株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 次回の決算発表:通期(2025年12月期)決算は期末発表予定(期日:通期決算発表日に準拠)
- 株主総会/IRイベント:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(通期予想に対する第3四半期累計進捗率)
- 売上高:351,020百万円/通期予想460,000百万円 → 76.4%
- 営業利益:36,565百万円/通期予想46,000百万円 → 79.5%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:16,105百万円/通期予想30,500百万円 → 52.8%
- サプライズの要因:
- 為替差損の増加(9,037→18,387百万円、差額約9,350百万円)が経常・純利益に大きく影響。
- 受取利息の減少(17,653→12,854百万円、約4,799百万円減)により営業外収益が低下(現金残高の減少が要因)。
- 売上原価と販管費の増加(売上原価 +21,819百万円、販管費 +8,408百万円)により営業利益率が低下。
- 自己株式取得(2,145,500株・支出42,016百万円)および一部消却(1,410,000株で利益剰余金29,892百万円減)が純資産に影響。
- 通期への影響:
- 会社は通期見通しを据え置き(修正無し)。売上・営業利益は通期見通し達成の可能性は高い進捗だが、為替や営業外収益の動向次第で当期純利益は達成が不確実(現時点で進捗52.8%)。
財務指標
- 損益要点(第3四半期累計:2025/1/1–9/30、百万円)
- 売上高:351,020(前年同期比+4.8%=+16,141)
- 売上原価:226,221(前年同期比+10.7%=+21,819)
- 売上総利益:124,799(前年同期比△4.4%=△5,677)
- 販売費及び一般管理費:88,233(前年同期比+10.5%=+8,408)
- 営業利益:36,565(前年同期比△27.8%=△14,086)
- 経常利益:30,248(前年同期比△48.1%=△28,014)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:16,105(前年同期比△61.0%=△25,238)
- 1株当たり四半期純利益(累計):183.16円(前年同期461.71円)
- 収益性指標
- 売上総利益率:35.56%(124,799/351,020)→ 前年38.98%(低下)
- 営業利益率:10.41%(36,565/351,020)→ 前年15.13%(低下)
- 経常利益率:8.62%(30,248/351,020)→ 前年17.41%(低下)
- 当期純利益率(親会社帰属):4.58%(16,105/351,020)→ 前年12.35%(低下)
- 進捗率分析(通期予想に対する達成率)
- 売上高進捗率:76.4%(通常ペース:第3四半期累計で約75%前後は一般的)
- 営業利益進捗率:79.5%(やや進捗良好)
- 純利益進捗率:52.8%(遅れ。外為損等の影響が大きい)
- 財政状態(2025年9月30日、百万円)
- 総資産:897,224(前期末958,953、△61,729)
- 純資産:825,584(前期末883,613、△58,029)
- 自己資本比率:91.9%(安定水準:40%以上が安定とされるため極めて良好)
- 負債合計:71,639(資産に対する比率約8.0%で低負債)
- 流動比率:流動資産634,467/流動負債53,811=11.79(1179%)→ 非常に高い流動性
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):0.391(351,020/897,224)→ 前年0.349(改善)
- 売上高営業利益率:10.41%(低下)
- 特記(貸借対照表上の変動)
- 現金及び預金が減少(534,045→454,149、△79,896百万円)
- 建設仮勘定増加(44,624→56,366、+11,742百万円)
- 投資有価証券増加(25,892→30,364、+4,472百万円)
- 商品・製品(在庫)増加(73,683→77,222、+3,539百万円)
- 自己株式取得:累計支出42,016百万円、自己株式1,410,000株消却により利益剰余金29,892百万円減少
配当
- 配当実績/予想(円)
- 第2四半期(中間):169.50(支払済)
- 期末(予想):169.50
- 年間合計(予想):339.00(前期309.00→増配)
- 直近の配当予想修正:無
- 配当性向・利回り
- 会社発表の1株当たり当期純利益(通期予想):350.88円 → 予想ベース配当性向:339.00/350.88 ≒ 96.6%(非常に高い。一般的な目安では50%以下が比較的保守的)
- 配当利回り:–(株価情報が本資料に記載なし)
- 特別配当:無し
- 株主還元:自己株式取得実行済(2,145,500株取得、うち1,410,000株を消却)
セグメント別情報
- 売上高・営業利益(第3四半期累計、百万円・前年同期比)
- 自転車部品:売上266,243(+4.9%)、営業利益30,161(△27.0%)
- 釣具:売上84,435(+4.6%)、営業利益6,409(△31.2%)
- その他:売上342(+4.5%)、営業損失6(前年同期は損失14)
- セグメント構成比(売上)
- 自転車部品:266,243/351,020=75.8%
- 釣具:84,435/351,020=24.0%
- その他:0.1%
- セグメント利潤貢献(営業利益分配)
- 自転車部品:30,161/36,565=82.5%(主力)
- 釣具:6,409/36,565=17.5%
- セグメント別の解説(会社記載要旨)
- 自転車部品:世界的に自転車関心は継続、地域により在庫調整進行。最高級・中高価格モデルが評価される一方で一部地域在庫高、完成車販売弱含み。
- 釣具:市場在庫調整進展、北米・欧州・中国などで商品別に堅調。高級モデルに受注あり。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:–(本資料に具体的な中期計画の数値記載なし。添付資料参照の可能性あり)
- KPI達成状況:–(開示なし)
競合状況や市場動向
- 市場動向(要点)
- 欧州:個人消費堅調で完成車販売は良好な地域あり
- 北米:中国程ではないが消費者マインド冷えで一部弱含み
- 中国:不動産不況の影響で消費低迷、完成車販売弱く在庫高の地域あり
- 日本:インバウンドや所得環境の改善で回復基調だが価格高騰で小売はやや低調
- 競合比較:–(同業他社との定量比較は本資料に記載なし)
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025年1月1日~12月31日、会社公表)
- 売上高:460,000百万円(対前期+2.0%)
- 営業利益:46,000百万円(対前期△29.3%)
- 経常利益:49,300百万円(対前期△50.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:30,500百万円(対前期△60.0%)
- 1株当たり当期純利益(通期予想):350.88円
- 予想修正:無し(第2四半期発表値から据え置き)
- 予想の信頼性:通期の売上・営業利益は第3四半期までの進捗で到達可能とみえるが、為替差損や金融収益の動向が経常・純利益の鍵となる。過去の予想達成傾向については本資料での記述なし。
- 主なリスク要因:
- 為替変動(為替差損の増加が直接的に利益を圧迫)
- 市場在庫調整による販売変動(特に中国)
- 金利・受取利息の変動(現金残高減少で収益に影響)
- 原材料・物流コスト、地政学リスク
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を適用。四半期連結財務諸表への影響は無し。
- 自己株式関連:2025/2–9にかけて自己株式取得2,145,500株(支出42,016百万円)。2025/5/1に自己株式1,410,000株を消却(利益剰余金29,892百万円減)。
- 監査レビュー:第3四半期の四半期連結財務諸表に対する公認会計士/監査法人によるレビューは無し。
- 四半期キャッシュ・フロー計算書:第3四半期累計の連結CF計算書は作成していない。減価償却費は19,742百万円(前年同期18,452百万円)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7309 |
| 企業名 | シマノ |
| URL | http://www.shimano.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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