2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正なし。第2四半期単独の着地は通期見通しと整合(大きな上振れ/下振れの公表なし)。中間決算の結果は「概ね想定内」だが、営業利益の通期進捗はやや遅れ(下記参照)。
  • 業績の方向性:増収減益に近い(売上高は増収、営業利益は増益、経常利益・中間純利益は減少)。具体的には売上高+8.8%、営業利益+13.6%、経常利益△24.8%、親会社株主に帰属する中間純利益△17.2%。
  • 注目すべき変化:資源循環事業が前年同期のセグメント損失から黒字化(セグメント利益35,683千円、前年同期は△10,170千円)し、バイオマテリアル事業が売上拡大を牽引。固定資産(名古屋CEセンター等)の稼働開始に伴う有形固定資産の増加が顕著。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上高10,322百万円、営業利益1,303百万円、当期純利益905百万円)に変更なし。中間累計の通期進捗は売上高47.2%だが、営業利益進捗は38.7%と低めのため、下期での利益回復が必要。
  • 投資家への示唆:成長投資(設備投資)を進めながら安定した自己資本比率(46.3%:安定水準)を維持。住宅着工減少など外部環境の影響はあるが、事業拡大拠点の稼働と営業による数量増で売上は堅調。利益面では前年の特殊要因(保険解約返戻金等)の反動や金利負担増が影響しており、通期達成の可否は下期の粗利率・販管費動向と金利負担の推移に依存。

基本情報

  • 企業名:フルハシEPO株式会社
  • 主要事業分野:バイオマテリアル事業(木材チップ等の再資源化・販売)、資源循環事業(建設副産物の再資源化)、その他(環境物流、環境コンサルティング等)
  • 代表者名:代表取締役社長 山口 直彦
  • 問合せ先:取締役管理本部長 兼 総務部長 上野 徹(TEL (052)324-9088)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月12日
    • 対象会計期間:2025年4月1日〜2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期・中間)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有
  • セグメント:
    • バイオマテリアル事業:木質廃棄物の処理・チップ製造・販売(木材チップの主力)
    • 資源循環事業:建設副産物(木くず・廃プラ等)の再資源化
    • その他事業:環境物流(木製パレット等の製造・販売・リユース)、環境コンサルティング等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):11,779,600株
    • 期中平均株式数(中間期):11,581,770株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月12日(実施済)
    • 配当支払開始予定日:2025年12月2日
    • 株主総会・IRイベント:–(決算短信記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期のみ公表、当中間期は会社による修正なし)
    • 売上高:中間実績 4,873,870千円。通期予想10,322,000千円に対する進捗率47.2%(一般に50%前後が目安 → やや良好)
    • 営業利益:中間実績 504,584千円。通期予想1,303,000千円に対する進捗率38.7%(基準の50%を下回る → 注意必要)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:368,404千円。通期予想905,000千円に対する進捗率40.7%
  • サプライズの要因:
    • 営業面:木材チップの需要増、名古屋CEセンター・愛知第八工場の稼働で販売数量が拡大し売上増加。資源循環事業の取扱数量増によりセグメント収益が改善。
    • 非営業面(経常利益・純利益の減少要因):前年同期は保険解約返戻金(194,258千円)など特別的な営業外収入が大きく、当期はそれが縮小(2,298千円)したこと、売上債権売却損の増加(20,892千円)や支払利息の増加などで経常利益が減少。
    • 投資/資金面:設備投資(有形固定資産取得783,456千円)により固定資産増、投資活動の資金流出が大きい。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。売上の進捗は良好だが営業利益進捗が低いため、通期予想達成には下期での営業利益回復(粗利率維持・販管費コントロール)が必要。特に金融費用(利息負担)と売上債権関連コストの動向が鍵。

財務指標

  • 財務諸表の要点:
    • 貸借対照表(2025/9/30)
    • 総資産:12,559,407千円(前期末12,169,338千円、+390,069千円)
    • 流動資産:2,262,030千円(減少)、固定資産:10,297,377千円(増加)
    • 負債合計:6,741,443千円(前期末6,577,605千円、+163,837千円)
    • 純資産合計:5,817,964千円(前期末5,591,732千円、+226,231千円)
    • 損益計算書(中間累計)
    • 売上高:4,873,870千円(前年同期4,478,859千円、+395,011千円、+8.8%)
    • 営業利益:504,584千円(前年同期444,158千円、+60,426千円、+13.6%)、営業利益率 10.4%(504,584/4,873,870)
    • 経常利益:498,315千円(前年同期662,942千円、△164,627千円、△24.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:368,404千円(前年同期444,866千円、△76,462千円、△17.2%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):31.81円(前年同期37.82円、△15.9%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:47.2%(4,873,870 / 10,322,000)
    • 営業利益進捗率:38.7%(504,584 / 1,303,000) → 低め(注意)
    • 純利益進捗率:40.7%(368,404 / 905,000)
    • 過去同期間との比較:売上は前年同期比で増加、営業利益は改善、だが経常・純利益は前年に特殊要因があったため減少
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率:46.3%(安定水準。前期45.9%から改善)
    • 流動比率(概算):流動資産2,262,030 / 流動負債3,723,646 = 約60.7%(低め。短期流動性には注意)
    • 負債比率(負債合計/純資産):6,741,443 / 5,817,964 = 約115.9%(借入依存あり)
    • 有利子負債(概算):短期借入金1,701,700 + 長期借入金1,059,353 = 2,761,053千円
    • ネット有利子負債(概算):2,761,053 – 現金・現金同等物772,376 = 約1,988,677千円
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:約10.4%(中間期として良好水準)
    • 総資産回転率(概算):売上高/総資産 = 4,873,870 / 12,559,407 = 0.39(年度換算でやや低め)
  • セグメント別(中間累計)
    • バイオマテリアル事業:売上3,559,791千円(+9.1%)、セグメント利益450,917千円(△4.0%)
    • 資源循環事業:売上816,733千円(+14.6%)、セグメント利益35,683千円(前年同期は△10,170千円)
    • その他:売上686,951千円(△4.4%)、セグメント利益24,168千円(前年同期は△6,379千円)
  • キャッシュフロー(中間累計)
    • 営業CF:+666,172千円(前年+669,707千円)→ 安定的な営業CF増
    • 投資CF:△758,297千円(前年△1,133,901千円)→ 設備投資主体(有形固定資産取得783,456千円)
    • 財務CF:△124,357千円(前年△202,196千円)→ 短期借入金の増加(+450,000千円)がある一方で長期借入返済等で純減
    • 現金は中間期末で772,376千円(前期末1,105,864千円 → 減少)

配当

  • 中間配当:15.00円(2026年3月期、前年は14.00円)
  • 期末配当(予想):15.00円
  • 年間配当予想:30.00円(直近公表予想から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向(予想):年間配当30.00円 / 通期EPS78.22円 ≒ 38.3%(計算値。やや高めの株主還元)
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い:直近は譲渡制限付株式報酬で自己株式処分(17,800株)、自社株買いの記載は無し

セグメント別情報

  • バイオマテリアル事業:売上拡大の主因。原料調達強化(名古屋CEセンター稼働、愛知第八工場稼働)により数量増。単価は調達単価改定の寄与で堅調。セグメント利益は前期比微減(96.0%)。
  • 資源循環事業:住宅着工件数の減少というマクロ逆風の中、営業拡大と新規顧客獲得で取扱量を前年同期比112.9%に増加し、黒字化を達成。
  • その他(環境物流・コンサル等):木製パレットのリユース・リメイク提案や環境コンサル受注により収益改善。売上はやや減少だがセグメント利益は改善。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「Fuluhashi Sustainable Plan 80th」に基づき既存事業強化と拠点整備を推進。名古屋CEセンター等の稼働は計画の進捗を示す。
  • KPI達成状況:具体KPIの数値記載なしだが、設備投資・拠点稼働により供給体制を強化し、販売数量増加を達成している。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:木材チップの需要はカーボンニュートラル需要で増加傾向。ただし住宅着工件数の減少(建築基準法改正等)が資源循環事業に逆風。
  • 競合比較:個別競合の業績比較データは資料に無し(–)。同社は拠点展開と再資源化・リユースサービスで差別化を図る。

今後の見通し

  • 業績予想:通期計画は修正なし(売上10,322百万円、営業利益1,303百万円、経常利益1,335百万円、当期純利益905百万円)。
  • 会社予想の前提条件:添付資料に前提あり(為替等は記載なしのため–)。(詳細は添付資料4頁参照)
  • 予想の信頼性:第2四半期時点で売上進捗は良好だが営業利益の進捗は遅れ。過去の予想達成傾向に関する記載なし(–)。
  • リスク要因:住宅着工減少、原料調達市況、為替・燃料価格変動、金利上昇(支払利息増)、地政学リスク等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無
  • 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用の実効税率見積りを適用。詳細は添付資料10頁参照)
  • 第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
  • その他:譲渡制限付株式報酬に伴う自己株式処分(17,800株)に関する注記あり

(注)

  • 数値は原資料に基づく(単位:千円)。不足情報は「–」で表記。
  • 指標等に対する「良い/悪い」の目安を併記(例:自己資本比率46.3%(安定水準))。
  • 本資料は提供情報の整理であり、投資勧誘・助言を目的としたものではありません。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9221
企業名 フルハシEPO
URL https://www.fuluhashi.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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