2024年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期・修正後)との比較では、売上は通期進捗は概ね良好(進捗率約71.4%)だが、営業利益・純利益は大幅な下振れ。市場予想は提示情報に無し(–)。
- 業績の方向性:増収ではなく減収減益(第3四半期累計は売上高△1.3%・営業損失計上)。
- 注目すべき変化:第3四半期累計で営業損失75,242千円(前年は営業利益85,533千円)、四半期純損失82,306千円(前年は利益53,635千円)と大幅悪化。自己資本は自己株式取得等で約133,580千円減少、自己資本比率は65.4%→56.6%に低下。
- 今後の見通し:通期業績予想は2024/4/12に修正済み(通期は営業利益2百万円、当期純損失6百万円の見通し)。第3四半期累計の損失規模を踏まえると通期での目標達成にはリスク(追加の下方修正の可能性は留意)。
- 投資家への示唆:既存の主力事業は依然収益源だが、新規事業立ち上げ投資(マーケ・営業費用増、開発費)と自己株買いによりキャッシュと利益面での負荷が顕在化。収益回復の鍵は「システム受託開発の受注回復」と「新規事業の早期収益化」。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社インターファクトリー
- 主要事業分野:クラウドコマースプラットフォーム提供(ebisumart、ebisu commerce)と、2024年5月期から開始したECビジネス成長支援事業およびデータ統合・活用関連事業
- 代表者名:代表取締役社長兼CEO 蕪木 登
- 報告概要:
- 提出日:2024年4月12日(四半期決算短信)
- 対象会計期間:2024年5月期 第3四半期累計(2023年6月1日~2024年2月29日)(日本基準・非連結)
- 四半期決算補足説明資料:有、決算説明会:有
- セグメント:
- クラウドコマースプラットフォーム事業:既存のecプラットフォーム運用・受託開発(ebisumart、ebisu commerce)
- ECビジネス成長支援事業:戦略立案〜実務支援サービス(ebisu growth等)※2024年5月期から本格化
- データの統合及び活用を目的とした事業:基幹系と販売チャネルをつなぐプラットフォーム構築(まだサービス構築中)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):4,124,400株(2024年5月期3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):4,124,400株(当期)/4,023,233株(前年同)
- 自己株式:第3四半期に90,000株取得(取得額46,980千円、自己株式計上)
- 時価総額:–(提供資料に市場株価記載なし)
- 今後の予定:
- 四半期報告書提出予定日:2024年4月13日
- 配当支払開始予定日:-
- その他IR:業績説明会・補足資料あり(開催済/予定)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(通期予想に対する第3四半期累計の達成状況: 会社の通期(修正後)予想を基準)
- 売上高:第3Q累計 1,875,506千円 / 通期予想 2,625,000千円 → 達成率 約71.4%(やや順調。ただし通期の季節性考慮で標準的かやや遅れ)
- 営業利益:第3Q累計 △75,242千円 / 通期予想 +2,000千円 → 達成率(数値的意義なし)※大幅下振れ(目標の黒字確保から遠い)
- 四半期純利益:第3Q累計 △82,306千円 / 通期予想 △6,000千円 → 既に通期想定の損失額を大幅に超過
- サプライズの要因(下振れの主因)
- 受託開発売上の回復が計画値に届かず、売上が前年水準を下回る(クラウドプラットフォーム事業の受注回復遅延)。
- 新規事業(ECビジネス成長支援・データ統合)への先行投資(マーケティング、営業、人件費、開発費)によりセグメント損失が発生。
- 全社費(一般管理費)として358,357千円が計上されており固定費負担が継続。
- 自己株式取得(46,980千円)による純資産減少(費用ではないが資本的影響)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正済みだが、第3Q累計の損失規模が想定を上回っているため、現時点で通期見通し達成は不透明。追加修正の可能性に注意。
財務指標
- 財務諸表の要点(第3四半期末/前事業年度末)
- 総資産:1,739,749千円(+34,959千円)
- 純資産:985,226千円(△133,580千円)
- 負債合計:754,523千円(+168,539千円)
- 収益性(第3四半期累計:2023/6/1–2024/2/29)
- 売上高:1,875,506千円(前年同四半期比 △1.3% / △25,064千円)
- 売上総利益:644,619千円(前年同 753,836千円)→ 売上総利益率 34.36%(前年 39.65%)= 減少(利益率悪化)
- 営業利益:△75,242千円(前年は85,533千円)→ 営業利益率 △4.01%(前年 4.50%)= 大幅悪化
- 経常利益:△78,138千円(前年 78,672千円)
- 四半期純利益:△82,306千円(前年 53,635千円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△20.00円(前年 13.33円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計)
- 売上高進捗率:約71.4%(通期予想2,625,000千円に対して)→ 通常の3Q累計(暦年比の目安75%など)と比べてやや遅れの可能性
- 営業利益進捗率:目標は黒字2,000千円だが累計は大幅赤字で達成困難
- 純利益進捗率:通期予想は△6,000千円だが累計△82,306千円で既に想定を大幅超過
- 財務安全性
- 自己資本比率:56.6%(前期65.4% → 低下だが56.6%は依然安定水準;目安40%以上=安定)
- 負債比率(負債/純資産):754,523 / 985,226 = 約76.6%(負債が純資産の約0.77倍)
- 負債比率(負債/総資産):754,523 / 1,739,749 = 約43.4%
- 流動比率(流動資産 / 流動負債):954,254 / 740,104 = 約1.29(129%)=短期支払能力は確保されているが余裕は縮小(目安200%で良好)。
- 効率性
- 総資産回転率(売上 / 総資産):1,875,506 / 1,739,749 = 約1.08回(前年較はやや低下傾向か)
- 営業利益率の大幅悪化(4.50% → △4.01%)が示すとおり収益性低下が顕著
- セグメント別(第3Q累計)
- クラウドコマースプラットフォーム事業:売上 1,802,610千円(前年同四半期比 △5.2%)、セグメント利益 328,773千円(同 △28.7%)— 売上構成比:約96.1%(主力)
- ECビジネス成長支援事業:売上 72,896千円、セグメント損失 27,646千円(新規事業のマーケ・営業投資が主因)
- データの統合及び活用事業:売上 0千円、セグメント損失 18,011千円(サービス構築段階)
- キャッシュ・資金関連(注目点)
- 現金及び預金:256,812千円(前期末 301,933千円 → 減少45,120千円)
- 受取手形・売掛金・契約資産は556,299千円(前期455,443千円、+100,856千円)と増加(回収サイクルや売上構成に注意)
- 短期借入金は250,000千円→400,000千円に増加(150,000千円増、運転資金借入)
配当
- 中間配当:0.00円(2024年5月期)
- 期末配当(予想):0.00円(2024年5月期予想)
- 年間配当予想:0.00円(変動なし、直近公表の配当予想から修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:–(配当0のため算出不能/会社は株主還元方針として現時点で無配)
- 自社株買い:第3四半期に自己株式取得(90,000株、46,980千円)。特別配当等は無し。
セグメント別情報(要点)
- クラウドコマースプラットフォーム事業:売上の大半(約96%)を占めるが受託開発売上が計画に届かず減収・利益率低下。運用保守は堅調。大型顧客向け「ebisu commerce」提供開始でターゲット拡大中。
- ECビジネス成長支援事業:本格化に伴う先行コスト(マーケ・広告・営業)で現時点は赤字。収益化の進捗が重要。
- データ統合事業:サービス構築段階で売上は未計上、開発投資で損失計上。将来の収益化が焦点。
- 全社費(非配分費用):358,357千円と大きく、全社的な固定費負担が重い。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の明示的数値目標は無し(現行は事業領域拡大により収益手段の多様化を重視)。
- 進捗:新規事業へ積極投資中。短期的な収益悪化は想定内の投資フェーズとも読み取れるが、投資回収のタイミングと規模が中期目標達成の鍵。KPI(顧客獲得、受注件数、ARR等)の達成状況は開示情報では詳細不明(–)。
競合状況や市場動向
- 市場環境:国内EC市場は拡大傾向(経済産業省調査参照)。BtoB・BtoCともEC化進展。
- 競争課題:エンジニア不足、機能充実やセキュリティ要件の高度化が業界課題。
- 同業比較:同業他社の実績は本資料で未提示(–)。主力サービスの強みはプラットフォーム提供の幅広さ(小〜大規模対応)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後):売上 2,625百万円、営業利益 2百万円(△95.8%)、経常利益 △2百万円、当期純損失 △6百万円、1株当たり当期純利益 △1.46円(会社は2024/4/12に修正公表)
- 次期予想:–(未公表)
- 会社想定の前提条件:修正資料参照(為替等の具体前提は本文に明記無し/–)
- 予想の信頼性:第3Q累計の赤字幅が通期想定を大幅に上回っているため、現状では通期見通し達成の信頼性は低下。過去の予想達成傾向は四半期レビュー未受査(四半期レビューの対象外)で慎重な評価が必要。
- リスク要因:
- 受託開発の受注回復が遅れるリスク
- 新規事業の収益化遅延や投資回収の不確実性
- キャッシュ減少・短期借入の増加による資金繰りリスク(ただし現状で流動比率1.29)
- 人材(特にエンジニア)確保の難航による開発・提供体制の制約
- 為替や外部景気動向(海外景況の下振れリスク)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し(四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無、会計方針変更無)
- 継続企業の前提に関する注記:該当事項無し
- その他重要事項:当期に自己株式90,000株取得(46,980千円)を実施。四半期決算短信は四半期レビューの対象外。
(注記)
- 資料に市場予想や時価株価の記載がないため、市場との比較は「–」としてあります。
- 数値は原資料に基づく。金額は千円単位(必要に応じて百万円換算での提示も可)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4057 |
| 企業名 | インターファクトリー |
| URL | https://www.interfactory.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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