2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想に対する修正は無し。市場予想との比較データは提供なしのため差異は–(ほぼ会社予想どおり/修正なしと判断)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+6.5%、営業利益+0.8%だが経常利益は△11.0%、親会社株主に帰属する中間純利益は△13.3%)。
  • 注目すべき変化:ファスナー事業が好調(売上高+10.5%、営業利益+32.3%)で業績の柱となる一方、産機・制御の利益が前年の特需反動や海外環境で減少。インドのVulcanグループ子会社化に伴うのれん増(933,230千円)と子会社取得関連支出が発生。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上高50,100百万円、営業利益3,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,300百万円)は未修正。中間実績の進捗率は売上高約47.6%、営業利益約41.8%、純利益約38.0%で、売上はやや順調だが利益面は通期達成に向けて下振れリスクに注意。
  • 投資家への示唆:ファスナー事業の収益寄与拡大と進出国(インド)拡大が成長ドライバー。ただし昨年の特需反動や為替差損、子会社取得による一時費用が利益を圧迫。通期見通しは維持されているが、利益進捗は遅めのため四半期以降の受注動向・コスト転嫁進捗を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日東精工株式会社
    • 主要事業分野:ファスナー(精密ねじ等)、産業機器(ねじ締め機等)、制御(流量計・分析装置等)、メディカル(医療材料・製造受託等)
    • 代表者名:代表取締役社長 荒賀 誠
    • URL: https://www.nittoseiko.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月12日
    • 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期・中間決算、連結、日本基準)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
    • 半期報告書提出予定日:2025年8月12日
    • 配当支払開始予定日:2025年9月8日
  • セグメント:
    • ファスナー事業:自動車(CASE、ADAS)、ゲーム機、データセンター向けなどの精密ねじ・部品
    • 産機事業:ねじ締め機等の生産設備
    • 制御事業:流量計、分析装置、省人化や環境負荷低減のシステム製品
    • メディカル事業:生体内溶解性マグネシウム材料、医療機器製造受託(ISO13485取得準備など)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):39,985,017株(中間期末・2025/6/30)
    • 期末自己株式数:3,682,918株(2025/6/30)
    • 中間期平均株式数:36,250,789株(当中間期)
    • 時価総額:–(資料未提示)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表:通期予想は未修正(直近公表分:通期予想あり)。株主総会・IRイベントは別途案内(資料に具体日程は記載無し)。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想に対する中間進捗=達成率)
    • 売上高:中間実績23,859百万円/通期予想50,100百万円 → 進捗率 約47.6%(通年の半期比としてほぼ平常ペース)
    • 営業利益:中間実績1,505百万円/通期予想3,600百万円 → 進捗率 約41.8%(やや遅め。利益率低下が影響)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:中間873百万円/通期予想2,300百万円 → 進捗率 約38.0%(遅れ)
  • サプライズの要因:
    • 売上はファスナー事業の堅調さ(ADAS向け、データセンター需要、精密ねじ)で上振れ傾向。
    • 経常・純利益が前年比で減少した主因は、為替差損(当中間期に114,170千円の為替差損計上)や昨年の特需反動、子会社化に伴う取得関連費用・のれん計上等の影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。売上面は通期達成可能性が比較的高い一方、利益面は為替や原価動向、産機・制御での需要回復次第で達成が不確実(現時点でリスク有り)。業績修正は現時点で無し。

財務指標

  • 財務諸表要点(中間期末:2025/6/30、単位:百万円)
    • 総資産:55,513(前期末55,604、ほぼ横ばい)
    • 純資産:38,720(前期末38,591、微増)
    • 自己資本比率:62.0%(安定水準、前期61.5%)
    • 現金及び預金:10,278(流動性高い)
    • 有形固定資産合計:14,684
    • のれん:1,231(うち当期増加分933)(のれん増加は企業結合による)
  • 収益性(中間、対前年同期)
    • 売上高:23,859百万円(+6.5%、前年22,394百万円、増収は良好)
    • 営業利益:1,505百万円(+0.8%、前年1,494百万円、営業利益率 6.31%(前年6.67%)→ やや低下)
    • 経常利益:1,432百万円(△11.0%、前年1,610百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:873百万円(△13.3%、前年1,007百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):24.09円(前年27.56円、減少)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗率:約47.6%(通常のペース)
    • 営業利益進捗率:約41.8%(やや遅め)
    • 純利益進捗率:約38.0%(遅れ)
    • 過去同期間との比較:売上は増加基調だが、営業/純利益は前年より伸び悩み(特に経常でのマイナス要因が大きい)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:62.0%(安定水準)
    • 有利子負債:短期借入金2,507、長期借入金574 → 合計約3,082百万円(現金10,278を考慮するとネットで大幅なキャッシュ余裕あり)
    • 流動比率(簡易目安):流動資産34,772 / 流動負債12,913 ≒ 269%(高く良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:6.31%(前年6.67%→若干の低下)
    • 総資産回転率(簡易):売上23,859 / 総資産55,513 ≒ 0.43回(前期類似水準)
  • セグメント別(当中間期)
    • ファスナー:売上17,727百万円(+10.5%)、セグメント利益913.6百万円(+32.3%)→ 全社売上比約74.3%、利益寄与率約60.7%(主力で成長)
    • 産機:売上2,788百万円(△11.2%)、利益418.5百万円(△22.4%)→ 大型受注の反動で減少
    • 制御:売上3,288百万円(+2.4%)、利益230.1百万円(△29.9%)→ 昨年の特需反動等で利益減
    • メディカル:売上55百万円(+847.6%)、営業損失56.4百万円(前期も損失)→ 事業育成段階
  • 財務の解説:
    • のれんが大幅増(当期末1,231百万円、増加分933百万円)はインドVulcanグループ株式取得によるもの(取得対価約1,576百万円)。
    • キャッシュ・フローは営業CFプラス1,573百万円、投資CFマイナス2,282百万円(子会社取得支出1,565.8百万円、設備投資等)、財務CFプラス379百万円。現金および現金同等物は9,134百万円(中間末)。

配当

  • 中間配当:10円(支払予定日2025/9/8)
  • 期末配当(予想):10円
  • 年間配当(予想):20円(前期19.5円 → 増配見込み)
  • 配当性向(会社通期予想ベース):配当20円/EPS63.36円 ≒ 31.6%(中程度の配当性向)
  • 配当方針:中期経営計画期間中は1株当たり18円を下限とする累進配当を方針としている(安定配当・増配志向)
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い:当該期間の取得・処分は小額(自己株式の売却収入等あり)が大規模な自社株買いは無し。

セグメント別情報

  • ファスナー事業:売上・利益ともに伸長(売上17,727百万円、利益913.6百万円)。ADAS関連、データセンター・ゲーム機向けが牽引。原料・エネルギー価格の転嫁とコスト低減で利益率改善。インド子会社化で海外拡販を強化。
  • 産機事業:売上2,788百万円、利益418.5百万円。EV市場の鈍化や米国での価格競争等がマイナス。大型設備受注の反動で前年同期比で減収減益。
  • 制御事業:売上3,288百万円、利益230.1百万円。流量計や環境分析機器は需要継続も、昨年特需の反動で利益大幅減。
  • メディカル事業:売上55百万円(大幅増)、営業損失56.4百万円。製品ポートフォリオ再編やISO取得で製造受託体制構築中。まだ投資・育成段階。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:Mission G-second(2023–2025)最終年度。成長国(インド)への展開強化や製品ポートフォリオ再編を推進している点は整合的。Vulcan子会社化は「成長国への販路拡大」の具体施策。
  • KPI達成状況:営業利益率や純利益の中期目標の達成性は資料に明示なし。ファスナー主軸の成長は計画に沿うが、産機・制御の回復が鍵。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社の詳細比較データは資料に無し(–)。ただし、自動車関連のCASE/ADASやデータセンター向け需要は業界共通の成長領域であるため、技術力・商品ラインナップが競争優位性の鍵。
  • 市場動向:世界経済の不透明感、米国の関税政策や資源価格変動が製造業の設備投資に影響。国内では建設・物流は堅調。為替変動が業績に影響(為替差損計上)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(修正なし):
    • 売上高:50,100百万円(+6.4%)
    • 営業利益:3,600百万円(+8.2%)
    • 経常利益:3,700百万円(+3.5%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,300百万円(+4.6%)
    • 1株当たり当期純利益(通期EPS予想):63.36円
    • 会社予想の前提条件等:添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(為替等の具体前提は資料本文参照)。
  • 予想の信頼性:当期はのれん計上・取得関連費用や為替差損の影響があり、過去の予想達成傾向の記載は無し(直近で修正なし)。保守的とも楽観的とも断定できないため、四半期以降の受注動向・コスト転嫁進捗をフォロー推奨。
  • リスク要因:為替変動、原材料・エネルギー価格、関税政策、世界的な設備投資の停滞、子会社買収に係る統合リスクやのれんの減損リスク、顧客構成の偏り(ファスナー依存度が高い点)。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を適用(当中間期から)。当該変更による中間連結財務諸表への影響は無し。
  • 企業結合:インドのVulcan Forge Private LimitedおよびVulcan Cold Forge Private Limitedを子会社化(株式取得日:2025/3/13、取得原価1,576,155千円、のれん933,230千円)。取得関連のアドバイザリー費用286,311千円等が発生。
  • その他重要事項:当中間期の中間決算は監査法人のレビュー対象外。

(注)本資料は提供された決算短信の内容に基づく要約・整理であり、投資助言ではありません。資料に記載のない項目は「–」としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5957
企業名 日東精工
URL http://www.nittoseiko.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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