2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に変更はなく「サプライズはなし(ほぼ予想通り)」。ただし中間期での通期進捗が高く(売上進捗54.7%、営業利益進捗87.1%、親会社株主帰属当期純利益進捗94.0%)、通期据え置きにもかかわらず上振れ傾向が見られる点は注目。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高 +9.3%、営業利益 △6.9%、親会社株主に帰属する中間純利益 △3.9%)。
  • 注目すべき変化:受注高が前年同期比81.2%増(423.9億円)・受注残高は前年同期比21.4%増(1,074.9億円)と大幅増加。セグメントでは建設事業が牽引(売上高+8.7%)、鋼構造物事業の利益率悪化(セグメント利益△33.7%)が響く。
  • 今後の見通し:会社は通期予想を据え置き(売上66,000百万円、営業利益4,300百万円等)。中間実績が通期予想に対して進捗率が高いため、下期に業績悪化(工事の採算/費用増等)を見込んでいる可能性あり。通期達成の判断は下期の採算状況・工事進捗次第。
  • 投資家への示唆:受注・受注残は強くストック基盤は拡大している一方、営業利益率の低下(特に鋼構造物事業と販管費増)が利益面の重し。中間の高い進捗率が示すように通期据え置きである点は注視(会社の想定する下期リスク要因を確認すべき)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:オリエンタル白石株式会社
    • 主要事業分野:建設事業(橋梁、土木等)、鋼構造物事業、港湾事業、太陽光発電売電・不動産賃貸・インターネット関連等(その他)
    • 代表者名:代表取締役社長 大野 達也
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月12日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 建設事業:橋梁・土木など建設工事の設計・施工等(グループの主力)
    • 鋼構造物事業:鋼構造物の製作・施工等
    • 港湾事業:港湾関連工事
    • その他:太陽光発電による売電、不動産賃貸、インターネット関連等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):138,809,400株
    • 期末自己株式数:10,176,748株
    • 中間期平均株式数:129,650,498株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 中間配当支払開始予定日:2025年12月12日
    • 株主総会・IRイベント等:次回定時株主総会等は別掲(資料参照)/決算説明会実施済み

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想との比較・達成率)
    • 売上高:36,121百万円(前年同期比 +9.3%)/通期予想66,000百万円に対する進捗率 54.7%(中間期としてはやや高め。前年中間期の通期比進捗は約51.2%)
    • 営業利益:3,743百万円(前年同期比 △6.9%)/通期予想4,300百万円に対する進捗率 87.1%(非常に高い進捗)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,632百万円(前年同期比 △3.9%)/通期予想2,800百万円に対する進捗率 94.0%(非常に高い進捗)
  • サプライズの要因:
    • ポジティブ:受注高・受注残の大幅増(受注高423.9億円、受注残1,074.9億円)が売上の増加をもたらした。建設・港湾・鋼構造物で売上増。
    • ネガティブ:販管費の増加(販売費及び一般管理費 2,845→3,600百万円、+755百万円)が営業利益減少の主因。鋼構造物事業の利益率低下(セグメント利益大幅減)が全体に影響。
    • 特別項目:特別利益に訴訟和解金89百万円が計上されているが営業面の課題が大きい。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。中間期実績が通期予想に対して高進捗であるため、下期での採算悪化や費用増を織り込んでいる可能性が高い。通期予想の達成可否は下期工事の採算と販管費抑制次第。

財務指標

  • 財務諸表の要点(中間期末 2025/9/30)
    • 総資産:79,295百万円(前期末 77,574百万円、+17,21百万円)
    • 純資産:52,391百万円(前期末 51,268百万円、+2.2%)
    • 自己資本比率:66.0%(安定水準)
    • 現金及び預金:20,662百万円(増加)
    • 短期借入金:1,080百万円(前期末0 → 増加)
    • 長期借入金:2,631百万円(前期末2,824百万円 → 減少)
  • 収益性(中間累計)
    • 売上高:36,121百万円(前年同期比 +9.3%、増加額 +3,076百万円)
    • 売上総利益:7,343百万円(前年同期比 +7.0%)
    • 販売費及び一般管理費:3,600百万円(前年同期比 +26.5%)
    • 営業利益:3,743百万円(前年同期比 △6.9%)、営業利益率 10.4%(7,343/36,121→売上総利益率だが営業利益率は営業利益/売上高)
    • 営業利益率 = 3,743 / 36,121 ≒ 10.4%(目安:安定~良好)
    • 経常利益:3,765百万円(前年同期比 △7.3%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:2,632百万円(前年同期比 △3.9%)
    • 中間EPS:20.31円(前年同期 20.67円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:54.7%(中間で50%超→やや前倒し)
    • 営業利益進捗率:87.1%(中間で高進捗→下期の利益見込みは慎重)
    • 純利益進捗率:94.0%(中間でほぼ通期達成レベル)
    • 過去同期間との比較:売上の進捗は前年中間期比でやや上振れ(前年中間期の通期進捗約51.2%)。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:66.0%(安定水準)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):55,766 / 20,382 ≒ 273.6%(良好)
    • 有利子負債:短期借入金1,080 + 長期借入金2,631 + 1年内返済予定388 ≒ 合計約4,099百万円(過度な借入はなし)
  • 効率性
    • 総資産回転率(中間ベース):売上高36,121 / 総資産79,295 ≒ 0.46回/年(参考)
    • セグメント別の収益貢献:建設事業が利益の大半を占める(セグメント利益3,499百万円/営業利益3,743百万円比で高貢献)
  • セグメント別(中間累計)
    • 建設事業:売上29,826百万円 (+8.7%)、セグメント利益3,499百万円 (△4.0%)
    • 鋼構造物事業:売上4,661百万円 (+9.8%)、セグメント利益268百万円 (△33.7%)
    • 港湾事業:売上1,502百万円 (+21.4%)、セグメント損失△44百万円(前期△67百万円→改善)
    • その他:売上129百万円 (+6.4%)、利益17百万円 (△44.2%)
  • 財務の解説:
    • 受注環境は堅調(受注高+81.2%、受注残+21.4%)で将来売上のストックは拡大。一方で販管費増や鋼構造物の採算悪化が利益に影響。短期借入の計上や預り金の増加は流動負債の増加要因。

配当

  • 中間配当:1株当たり7.00円(支払開始予定日 2025年12月12日)
  • 期末配当(予想):1株当たり7.50円
  • 年間配当予想:14.50円(前回予想から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースでの配当性向 ≒(配当総額/当期純利益)算出不可(資料に配当総額の直接明示なし)。中間配当は実施。
  • 株主還元方針:中長期的価値創造に資する投資(研究開発・設備投資・M&A・サステナビリティ)を優先したうえで、安定的・継続的な株主還元を図る方針。自己株式取得の実績あり(当中間期に自己株式取得等)。

セグメント別情報

  • セグメント別売上・利益(中間累計)
    • 建設事業:売上29,826百万円(+8.7%)、セグメント利益3,499百万円(△4.0%)→売上増だが利益率はやや低下
    • 鋼構造物事業:売上4,661百万円(+9.8%)、セグメント利益268百万円(△33.7%)→売上は増加したが採算悪化が顕著
    • 港湾事業:売上1,502百万円(+21.4%)、セグメント損失△44百万円(前期△67百万円→改善)
    • その他:売上129百万円(+6.4%)、セグメント利益17百万円(△44.2%)
  • 前年同期比較:建設・港湾が伸長、鋼構造物は受注/受注残で前年に比べ混在(受注高は減少した期間あり)が利益面での課題。
  • セグメント戦略:建設を中心に受注拡大を継続。コンクリート補修等で新たに連結化した株式会社デンカリノテックを組み入れ、インフラメンテナンス分野の強化を図る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023~2025)との整合性:資料中では中期計画の延長・目標(2030年成長等)に沿ってインフラメンテナンス事業の拡充を掲げており、デンカリノテック取得やケーソン事業基盤強化(連結子会社間の吸収合併)などは計画との整合性あり。
  • KPI達成状況:受注高・受注残の増加はポジティブ(ストック拡大)が、営業利益率改善は課題。中期目標達成には収益性回復が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内の公共投資は補正予算や当初予算で底堅く推移見込み(補正後の公共工事関係費は前年度比微増)。輸出面の外部リスク(米国の通商政策等)は引き続き留意。
  • 競合比較:同業他社との相対評価は個別銘柄情報・株価ベースでの比較資料がないため記載を省略(–)。

今後の見通し

  • 業績予想(通期、据え置き)
    • 売上高:66,000百万円(+2.2%)
    • 営業利益:4,300百万円(△20.9%)
    • 経常利益:4,300百万円(△22.6%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,800百万円(△24.6%)
    • 1株当たり当期純利益:21.60円
    • 直近公表の業績予想から修正なし
  • 会社予想の前提:資料内「添付資料」に前提条件の記載あり(為替等の指定は明記なしのため詳細は添付資料参照)→本短信では明確な外部前提記載はなし。
  • 予想の信頼性:中間期の進捗は高いが会社は据え置き。過去の予想達成傾向については本資料では限定情報のため言及は控える(–)。
  • リスク要因:下期の工事採算悪化、販管費増、受注した大型案件の施工リスク、建設資材価格変動、人手不足・人件費上昇、為替/海外需給の悪化等。

重要な注記

  • 会計方針の変更等:特段の会計方針変更・見積り変更・修正再表示なし。
  • 連結範囲の変更:当中間期に新規連結子会社 株式会社デンカリノテックを取得(取得日 2025/4/1、取得対価 現金331,500千円、のれん208百万円(暫定)、のれんは6年均等償却予定)。連結子会社間の吸収合併決議(タイコー技建が菊政・菊政工務店を吸収、効力発生日 2026/1/1)あり。
  • その他重要事象:中間決算は監査法人のレビュー対象外。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1786
企業名 オリエンタル白石
URL http://www.orsc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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