2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想(2026年3月期)は変更なし。ただし第1四半期は売上高が会社の過去期実績・前年同期比で上振れ(売上高599,351千円、前年同期比+22.3%)した一方、営業損失が大幅に拡大(△154,894千円)し、通期の営業利益24,000千円という会社予想との乖離が大きい(四半期累計での進捗は未達・赤字)。
- 業績の方向性:増収(売上高 +22.3%)だが減益(営業損失拡大)。増収減益の状況。
- 注目すべき変化:コスメ事業とビューティ&ウエルネス事業の売上が大きく伸長(コスメ+72,579千円、約+37%/ビューティ+21,007千円、約+10.9%)した一方、販管費の先行投下や新規施設・事業開始コストにより全社で営業損失が拡大。
- 今後の見通し:会社は通期予想を修正しておらず、通期達成の前提はマーケティング効果や新規事業の収益化等の実行に依存。第1四半期の累積赤字は通期予想との乖離が大きく、今後の巻き返しが必要。
- 投資家への示唆:売上成長は確認できるが利益面・キャッシュ動向(現預金大幅減少)に注意。特に販管費先行投下の効果(LTV向上やチャネル拡大)が短中期で見える化するか、AI/インベストメント等新規事業の受注・収益化スピードを注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:パス株式会社
- 主要事業分野:コスメ事業、ビューティ&ウエルネス事業、再生医療関連事業、サスティナブル事業、マーケット・エクスパンション事業、インベストメント事業、AI・テクノロジー事業(グループで多角的に展開)
- 代表者名:代表取締役 CEO 松尾 孝之
- URL:https://www.pathway.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月13日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント(報告セグメントと概要):
- コスメ事業:化粧品の企画・販売(主力)
- ビューティ&ウエルネス事業:自社製品(歩行トレーニング系等)
- 再生医療関連事業:細胞培養加工、化粧品原料販売、OEM
- サスティナブル事業:微細藻類(スピルリナ等)や環境機器開発
- マーケット・エクスパンション事業:Vtuber等の育成・マネジメント、ライブコマース等
- インベストメント事業:不動産・エネルギー関連の投資開発(宅建免許取得済)
- AI・テクノロジー事業:子会社(三和製作所)を通じ、放射線測定装置・除染機器等を展開
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):75,645,036株(2026年3月期1Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):74,334,509株(当第1四半期)
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期のみ。四半期に対する会社公表予想はなし)
- 売上高:第1Q実績 599,351千円。通期予想4,419,000千円に対する進捗率:約13.6%(599,351 / 4,419,000)。前年同期比 +22.3%(増収)。
- 営業利益:第1Q実績 △154,894千円。通期予想 24,000千円(黒字)に対する進捗は大幅未達(第1Qだけで既に大幅赤字)。
- 純利益:第1Q実績 △152,788千円。通期予想 11,000千円(黒字)に対する進捗は大幅未達。
- サプライズの要因:
- 売上はコスメ・ビューティで伸長(特にコスメの新商品・EC比率増加)が寄与。
- 営業損失の拡大は販管費・一般管理費の先行投下(マーケティング、販路拡大、人員増、新施設開設等)、再生医療施設の稼働に伴う先行費用、新規事業(AI等)の立ち上げコストなどが主因。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していないが、四半期累積での赤字幅が大きく、通期で黒字達成するには下期での大幅改善(販管費抑制または売上拡大の加速)が必要。現時点で達成可能性は不確実。
財務指標(要点)
- 主要損益(第1四半期累計、単位:千円)
- 売上高:599,351(前年同期 490,100、+109,251、+22.3%)
- 売上総利益:329,967(前年 265,496、+64,471)
- 販売費及び一般管理費:484,862(前年 317,117、+167,745)
- 営業損失:△154,894(前年 △51,621)
- 経常損失:△157,221(前年 △45,515)
- 親会社株主に帰属する四半期純損失:△152,788(前年 △47,927)
- 1株当たり四半期純利益(損失):△2.06円(前年 △0.82円)
- 財政状態(当第1四半期末、単位:千円)
- 総資産:3,310,370(前期末 3,252,288、+58,082)
- 負債合計:763,777(前期末 777,410、△13,633)
- 純資産:2,546,592(前期末 2,474,877、+71,715)
- 自己資本比率:76.5%(前期末 75.5% → 安定水準)
- 主要BS項目(変動ポイント)
- 現金及び預金:56,783(前期末 154,663、△97,880千円)→ 現金減少が著しい
- 商品及び製品(在庫):826,118(前期末 751,925、+74,193千円)→ 在庫増
- 建設仮勘定(設備投資関連):691,084(前期末 524,032、+167,052千円)→ 設備投資・施設開設積上
- 有利子負債(概算):短期借入 95,000 + 1年内返済長期 40,158 + 長期借入 147,794 = 282,952千円(約282.95百万円)
- ネット有利子負債(概算):282,952 – 現金56,783 = 226,169千円(約226.17百万円)
- 流動性・安全性
- 流動資産 1,437,924千円 / 流動負債 555,102千円 => 流動比率 ≈ 259%(良好)
- 負債比率(負債/資産) ≈ 23.1%(低い=保守的)
- 自己資本比率 76.5%(安定水準)
- 収益性指標(第1Q)
- 営業利益率:△25.8%(営業損失154,894 / 売上599,351 → 赤字率が高い)
- セグメント別(売上高・営業損益、単位:千円)
- コスメ事業:売上 268,963(+72,579、+36.97%)、営業損失 △28,899(前年は営業利益1,011 → 大幅悪化)
- ビューティ&ウエルネス:売上 214,641(+21,007、+10.85%)、営業損失 △11,913(前年 △9,340 → 悪化)
- 再生医療関連:売上 95,057(△3,790、△3.84%)、営業損失 △22,492(前年は営業利益1,902 → 大幅悪化)
- サスティナブル:売上 60(△1,172、大幅減)、営業損失 △14,372(若干改善)
- マーケット・エクスパンション:売上 429(新規)、営業損失 △10,722(費用先行)
- インベストメント:売上 9,999(新規)、営業利益 8,280(黒字)
- AI・テクノロジー:売上 10,199(新規)、営業損失 △36,148(大型案件は仕掛中で売上未反映)
- キャッシュフロー:第1四半期のCF計算書は添付されていないが、現金及び預金が約97.9百万円減少している点に要注意。
- 財務の解説:売上は伸びているが販管費の増加・新規施設投資等で四半期ベースの損失が拡大。自己資本比率は高く財務バッファはあるが、手元現金の減少と在庫増が短期の資金繰りリスクを高める。
配当
- 中間配当:0.00円(2026年3月期予想含む、修正無)
- 期末配当:0.00円(予想)
- 年間配当予想:0.00円(無配継続)
- 配当利回り:–(配当0のため算出不可)
- 配当性向:–(無配のため算出不可)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし。直近で新株予約権の行使による資本増強あり。
セグメント別情報(詳細)
- コスメ事業:売上・粗利改善(ヒット商品の継続、新商品が貢献)、EC比率上昇で粗利率改善。しかし認知拡大のため販促費を上半期に意図的に集中配分 → 営業損失化。
- ビューティ&ウエルネス:自社製品の販売好調で売上増・粗利改善。将来の販売チャネル拡大に向けた先行人件費等で販管費増。
- 再生医療関連:細胞培養加工施設稼働開始(「特定細胞加工物製造許可」取得)で将来的な生産体制整備中。化粧品原料販売が回復遅延し、粗利率低下・先行費用で赤字化。
- サスティナブル:研究開発は進展(スピルリナ高濃度培養、カギケノリ実証実験等)。環境機器の納入遅れにより売上は第2Q以降に繰延。
- マーケット・エクスパンション:事業準備期としてVtuber等育成に注力。登録者増など成果ありも事業化はこれからで費用先行。
- インベストメント:宅建免許取得、地上権に伴う地代収益等で小規模ながら黒字化。
- AI・テクノロジー:三和製作所を完全子会社化し除染機器等を展開。大型案件は仕掛中で今期1Qは売上化されていないが将来の成長期待。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2024年11月26日に公表された新中期経営計画の「実質的スタート年度」が2026年3月期。計画は既存中核事業の収益性改善とAI・投資等新成長分野の拡大を掲げる。
- 進捗状況:第1Qは売上拡大(中核事業)と設備投資・子会社化など中期計画に沿った投資を実行。ただし収益性改善は未達(販管費先行で短期的には悪化)。
- KPI達成状況:具体KPIの数値開示は今回資料に明示されていないため、進捗は定性的(売上増・設備稼働開始・免許取得・子会社化等)で判断。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:決算短信内に記載なし(–)。
- 市場動向:世界経済の保護主義やインフレ懸念で消費は慎重。AI・データセンターやEV等への設備投資は継続的に拡大見込み。化粧品・再生医療分野は需要の回復・拡大が期待されるが競争も激しい。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(会社予想):売上 4,419,000千円(前期比 +96.1%)、営業利益 24,000千円、経常利益 13,000千円、親会社株主に帰属する当期純利益 11,000千円、1株当たり当期純利益 0.15円。直近公表予想からの修正は無し。
- 次期予想:–(今回の開示では無し)
- 会社予想の前提条件:添付資料P.4参照(為替等の前提は明示箇所を参照すること)
- 予想の信頼性:第1Q累積の赤字幅が大きく、通期黒字予想を達成するには下期での大幅な改善が必要。過去の予想達成傾向:今回資料では特記事項無し(保守的・楽観的の傾向判断は困難)。
- リスク要因:
- 手元現金の減少と在庫増による短期的な資金繰りリスク
- 販管費先行投下が期待どおりに新規顧客のLTV向上へ結びつかないリスク
- 再生医療・AI等新規事業の収益化遅延や受注未達
- マクロ要因(消費低迷、海外貿易環境の悪化、為替等)
- 規制や許認可(再生医療関連等)
重要な注記
- 会計方針:四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理、会計方針の変更、会計上の見積変更、修正再表示などは「無」。
- 継続企業の前提:前期・当期における損失・営業CFマイナス等により継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在するが、同社は事業ポートフォリオ見直し・収益改善策・財務基盤強化(新株予約権行使や第三者割当増資等)を実施しており、重要な不確実性はないと判断している(会社の開示)。
- その他:第1Qに新株予約権の行使により資本金・資本剰余金が増加(資本増強)。
(不明な項目は “–” と表記しました。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3840 |
| 企業名 | パス |
| URL | http://www.pathway.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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