2026 年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(開示事項の追加及び公認会計士等による期中レビューの完了)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正はなし。第1四半期実績は概ね予想範囲内と判断される(市場コンセンサスは–)。公認会計士による期中レビューが完了。
- 業績の方向性:増収・増益ではなく、減収減益(売上高は前年同期比▲1.1%、営業利益は▲0.1%、親会社株主帰属四半期純利益は▲1.5%)。
- 注目すべき変化:アジア事業の落ち込みが大きく(売上▲10.6%、セグメント損失化)、日本事業は売上減もサービス中心にセグメント利益改善(セグメント利益+16.6%)している点が特徴。
- 今後の見通し:会社は通期予想(売上654,000百万円、営業利益81,000百万円)を据え置き。第1四半期の進捗は売上で21.5%(通期比)、営業利益で約12.3%と、一般的な均等進捗(25%)よりやや遅れ。通期達成は今後の地域別回復次第。
- 投資家への示唆:・高自己資本率(60%台)で財務基盤は良好。・アジアの弱さと欧州の低調が通期リスク要因。・自己株式2,000,000株消却(資本効率向上)が発表され、1株当たり指標の上方寄与が見込まれる。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:三和ホールディングス株式会社
- 主要事業分野:シャッター・ドア等の「高機能開口部ソリューション」(製品販売、設置、保守・サービス)を国内外で展開
- 代表者名:代表取締役社長 髙山 靖司
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日(公認会計士による期中レビュー完了は2025年8月7日)
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)連結
- セグメント:
- 日本:建物用ドア等の販売・サービス。メンテ・サービスは好調だが基幹製品は前年同期の反動で減収。
- 北米:ドア等の販売・施工・サービス。拡販施策、M&A(Pasco Doors買収)で事業強化。
- 欧州:販売が低調。コスト上昇の影響あり。
- アジア:中国(華東)が厳しい。台湾は堅調、ベトナム等含む。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):223,000,000株(2026年3月期1Q)
- 期末自己株式数:10,558,180株(2026年3月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):213,860,774株
- 備考:取締役会で自己株式2,000,000株を2025年8月19日に消却予定(消却後発行済株式総数221,000,000株)。
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本決算・四半期は各期に実施(次回イベントは会社IR参照)
- 株主総会:–(期日記載なし)
- 決算説明会:決算補足資料を会社HPに掲載(説明会開催の有無は記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は四半期単独予想が開示されていないため、通期予想に対する進捗で評価)
- 売上高:140,775百万円(前年同期比▲1.1%)。通期予想654,000百万円に対する進捗率 21.5%(達成率:—)。
- 営業利益:9,924百万円(前年同期比▲0.1%)。通期予想81,000百万円に対する進捗率 12.3%。
- 親会社株主帰属四半期純利益:7,218百万円(前年同期比▲1.5%)。通期予想58,000百万円に対する進捗率 12.4%。
- サプライズの要因:
- 主因は地域別の業績差:日本でサービス寄与により利益改善、北米は売上横ばいもコスト削減で利益は堅持、欧州は市場低迷とコスト上昇、アジアは著しい売上減と損失化。
- 期末配当支払いによる現金減少等、財務項目の変動もあり。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗はやや慎重(特に営業利益進捗が低い)で、アジア・欧州の回復や北米での拡販、コスト改善の継続が通期達成の鍵。
財務指標
- 財務諸表の要点(百万円、端数切捨て)
- 売上高(Q1):140,775(前年同期 142,375、前期差 ▲1,600 百万円、▲1.1%)
- 売上原価:96,015(前年同期 98,300)
- 売上総利益:44,759(前年同期 44,075、+1.6%)
- 販管費:34,834(前年同期 34,143)
- 営業利益:9,924(前年同期 9,931、▲0.1%)→ 営業利益率 7.05%(良好水準目安:5〜10%)
- 経常利益:10,409(前年同期 10,774、▲3.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:7,218(前年同期 7,326、▲1.5%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):33.75円(前年同期 33.50円)
- 主要貸借対照表(当第1四半期末:2025/6/30、単位:百万円)
- 総資産:487,975(前期末 534,609、▲46,634)
- 純資産:296,515(前期末 324,192、▲27,676)
- 自己資本比率:60.3%(前期末 60.2%)→ 60%台(安定水準)
- 現金及び預金:102,672(前期末 125,495、減少:主に期末配当支払)
- 流動資産:316,897、流動負債:137,994 → 流動比率 約229.7%(流動性良好、目安100%以上が望ましい)
- 負債合計:191,459。負債/資産比率 ≒ 39.2%(過度な借入依存ではない)
- 長期借入金は14,252→6,263に減少、ただし「1年内返済予定の長期借入金」が増加(3,043→10,743:中期借入金の短期化による可能性あり)
- キャッシュフロー:
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。ただし現金は減少(期末配当等)。
- 進捗率分析(通期見通しに対する進捗)
- 売上高進捗率:21.5%(140,775 / 654,000)
- 営業利益進捗率:12.3%(9,924 / 81,000)
- 純利益進捗率:12.4%(7,218 / 58,000)
- コメント:売上は約21.5%でやや低め、利益進捗はさらに低め。均等分配の25%より下回るため、上期での取り組み進捗が重要。
- 効率性:
- 売上高営業利益率は僅かに改善(前年Q1 6.98% → 今期 7.05%)で、生産性向上やコスト管理の一部効果が想定される。
- セグメント別(当第1四半期 vs 前年同四半期)
- 日本:売上 54,731(▲1.6%)、セグメント利益 1,419(+16.6%)
- 北米:売上 55,804(+0.5%)、セグメント利益 8,017(▲6.4%)
- 欧州:売上 27,642(▲2.3%)、セグメント利益 413(▲1.5%)
- アジア:売上 2,683(▲10.6%)、セグメント損失 △52(前年同期は+39→悪化)
- 財務の解説:
- 財務基盤は強く(自己資本比率60%超、流動比率高水準)、配当支払い等で現預金は減少。短期借入金・1年内返済予定の長期借入金の動きは注意(流動性は確保されているが負債構成の短期化あり)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間 106.00円(中間47、期末59)
- 2026年3月期(予想):年間 124.00円(中間62、期末62)→ 増配(年間 +18円)
- 配当性向(会社予想ベース):
- 予想EPS(通期):270.70円 → 配当性向 ≒ 45.8%(124 / 270.70)(目安:安定配当を示すがやや高め)
- 配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:自己株式消却(2,000,000株)を実施し資本効率向上を図る(株主還元の一環)。
セグメント別情報(要点まとめ)
- 日本:サービス(メンテナンス)が好調で利益改善。基幹製品は前年同期の反動で売上減。
- 北米:売上は横ばいだが、拡販施策と生産性改善で利益は堅持。ただし利益は前年同期比で減少。
- 欧州:市場低調とコスト上昇の影響で厳しい状況。回復遅延が懸念。
- アジア:華東地域の市場悪化で大幅減収、セグメントでは損失転落。台湾は堅調であるものの全体をカバーできず。
- 戦略的動き:米国でのPasco Doors買収によるサービス・施工体制強化、製造ネットワークの最適化やスマート製品・防災製品の拡充を推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「三和グローバルビジョン2030/中期経営計画2027」を2025年度より開始。重点は日・米・欧のコア事業強化、アジアでの利益ある成長、サービス拡大、デジタル化・生産性向上。
- 進捗状況:北米でのM&Aや生産性施策の実行、太田工場でのソーラーカーポート設置などESG施策の実施が見られる。だがアジアの業績悪化は中期計画の成長仮説にとってマイナス要素。
競合状況や市場動向
- 外部環境:米国の関税政策や中国経済減速、地政学リスクの高まりにより不透明感が継続。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは開示なし(→ 比較は–)。事業優位性はグローバルでの製造・サービス体制と製品ポートフォリオ(防災・スマート化)にあると説明。
- 市場動向:欧州・華東の需要低迷が確認される一方、サービス収益は安定的に拡大している。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(会社予想、据え置き):売上 654,000百万円(+1.3%)、営業利益 81,000百万円(+0.6%)、親会社株主当期純利益 58,000百万円(+0.8%)
- 次期予想:–(開示なし)
- 会社予想の前提条件:為替等の明示は資料記載の参照を促す(詳細は添付資料参照)
- 予想の信頼性:
- 過去の予想修正傾向は明記なし。第1四半期の進捗は売上・利益ともにやや保守的なペースのため、会社の据え置きは達成に向けた前提(地域別回復、コスト改善の継続)を要する。
- リスク要因:
- 為替変動、原材料・輸送コスト上昇、米国関税政策や中国市場の低迷、欧州市場の需要停滞、M&A統合リスク、短期借入金の返済構成変化。
重要な注記
- 会計方針:第1四半期より「グローバル・ミニマム課税制度に係る法人税等の会計処理及び開示に関する取扱い」を適用(但し、当期財務諸表では該当税を計上していない旨の注記)。
- その他重要事象:自己株式2,000,000株の消却決議(2025年8月19日実施予定)。
- 四半期連結財務諸表に対する公認会計士の期中レビューが完了し、重要な問題は指摘されていない(レビュー意見:無限定的結論)。
注記:
- 数値は開示資料(第1四半期決算短信)に基づく(単位:百万円、%は前年同期比)。不明項目は–と記載。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5929 |
| 企業名 | 三和ホールディングス |
| URL | http://www.sanwa-hldgs.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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