2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 通期ベースの市場予想は不明だが、前年同期比で営業利益・純利益は大幅上振れ(上振れ)。売上高は前年同期比で減少(△3.5%)。会社は通期業績予想を修正済み(修正あり)。
- 業績の方向性: 減収増益(売上高減、営業利益・経常利益・純利益は増加)。
- 注目すべき変化: 営業利益が504百万円(前年同期46百万円、+990.3%)と大幅改善。主因は電動化商品の販売増、原価改善、仕入れコストを販売価格に転嫁した点。
- 今後の見通し: 通期予想(売上26,800百万円、営業利益580百万円、当期純利益510百万円)に対する第3四半期累計の進捗は売上約74.6%、営業利益約86.9%、当期純利益約92.0%と高進捗で、現時点では通期予想達成の可能性は高いと読み取れる(会社は既に予想修正あり)。
- 投資家への示唆: 利益率改善が顕著で収益力が回復している一方、発電機・冷蔵庫事業の売上減が収益の上振れ余地を制約。業績の安定化は主に電装品(電動化商品)の好調と価格転嫁・原価改善に依存している点に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 澤藤電機株式会社
- 主要事業分野: 電装品事業(車載向け電装部品等)、発電機事業(受託生産・自社ブランド「ELEMAX」)、冷蔵庫事業(自社ブランド「ENGEL」等)
- 代表者名: 代表取締役社長 井上 雅央
- 上場コード: 6901(東京)
- URL: https://www.sawafuji.co.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2024年2月9日
- 対象会計期間: 2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日)
- 四半期決算説明会: 無
- セグメント:
- 電装品事業: 車載向け等の電装品、電動化商品販売(第3四半期累計売上 11,758百万円、前年同期比 +7.6%)
- 発電機事業: 受託生産・自社ブランド発電機(48億40百万円=4,840百万円、前年同期比 △23.4%)
- 冷蔵庫事業: 自社ブランド「ENGEL」等(32億67百万円=3,267百万円、前年同期比 △2.5%)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 4,322,000株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(四半期累計): 4,314,838株
- 今後の予定:
- 決算発表: 本資料(第3四半期)提出済
- IRイベント: 四半期説明会無し(当該四半期)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想に対する第3四半期累計進捗)
- 売上高: 実績 19,987百万円、通期予想 26,800百万円、進捗率 約74.6%(達成ペース:概ね良好)
- 営業利益: 実績 504百万円、通期予想 580百万円、進捗率 約86.9%(達成ペース:良好)
- 純利益(親会社株主帰属): 実績 469百万円、通期予想 510百万円、進捗率 約92.0%(達成ペース:非常に良好)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因: 電動化商品の販売増、原価改善、仕入れコストの販売価格への転嫁により利益率が大幅改善。
- 下振れ要因: 発電機(特に北米向け)と冷蔵庫(オーストラリア向け)の販売減少が売上を押し下げ。
- 通期への影響:
- 第3四半期までの進捗は利益面で高く、会社が既に業績予想を修正している点を踏まえると、現時点では通期予想の達成可能性は高いと判断される。ただし受注動向や原材料価格・為替等の外部要因で変動する可能性あり。
財務指標
- 財務諸表要点(単位:百万円)
- 売上高(第3Q累計): 19,987(前年同期 20,711、△3.5%)
- 売上総利益: 2,781(前年同期 2,397、+16.0%)
- 販管費: 2,277(前年同期 2,350、△3.1%)
- 営業利益: 504(前年同期 46、+990.3%)
- 経常利益: 715(前年同期 263、+171.5%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 469(前年同期 136、+243.1%)
- 1株当たり四半期純利益(累計): 108.77円(前年同期 31.70円)
- 収益性指標
- 営業利益率: 504 / 19,987 = 約2.52%(改善、前年同期は約0.22%で大きく改善)
- 経常利益率: 715 / 19,987 = 約3.58%
- 当期純利益率: 469 / 19,987 = 約2.35%
- 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
- 売上高進捗率:約74.6%(概ね想定内)
- 営業利益進捗率:約86.9%(良好)
- 純利益進捗率:約92.0%(非常に良好)
- 過去同期間との比較: 利益の進捗は前年に比べ大幅改善(前年は利益が薄い/赤字に近い状況だったため)。
- 財務安全性
- 総資産: 22,930百万円(前期末 21,461百万円、増加)
- 純資産: 11,617百万円(前期末 10,517百万円、増加)
- 自己資本比率: 49.8%(安定水準。目安40%以上で安定)
- 流動資産: 14,133百万円、流動負債: 9,845百万円、流動比率:約143.5%(良好)
- 負債合計/純資産(負債比率): 負債 11,312 / 純資産 11,617 = 約97.4%(中程度)
- 効率性: 総資産回転率や売上高営業利益率は改善傾向(営業利益率の大幅上昇が目立つ)。
- セグメント別: 電装品が利益改善の主因。発電機と冷蔵庫は売上減。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末): 0.00円
- 期末配当(予想): 28.00円
- 年間配当予想: 28.00円(前回予想から修正なし)
- 配当利回り: –(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(予想): 年間配当28円 / 予想EPS118.20円 ≒ 23.7%(適度な還元水準)
- 特別配当の有無: 無
- 自社株買い等: –(記載なし)
セグメント別情報
- 電装品事業: 売上 11,758百万円(前年同四半期比 +7.6%)、電動化商品の販売増と価格転嫁で利益貢献が大きい。
- 発電機事業: 売上 4,840百万円(前年同四半期比 △23.4%)、北米向け受託製造と自社ブランド販売の減少が主因。
- 冷蔵庫事業: 売上 3,267百万円(前年同四半期比 △2.5%)、オーストラリア向け現地販売の減少。
- 戦略・見通し: 電装品の電動化関連需要を取り込みつつ、発電機・冷蔵庫の需要回復や販路拡大が課題。
中長期計画との整合性
- KPI達成状況: 明示的なKPIの記載は無し(売上・利益目標は通期予想を基準に評価可能)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 同業他社との比較データは本資料に無し(–)。
- 市場動向: 国内は緩やかな回復、海外は回復傾向だが原材料・エネルギー価格高騰や地政学的リスクで先行き不透明。主要顧客の減産など個別需要の変動が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後): 売上 26,800百万円(△8.7%)、営業利益 580百万円(+143.4%)、経常利益 770百万円(+62.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 510百万円(+78.4%)、1株当たり当期純利益 118.20円
- 通期予想の修正有無: 有(詳細は「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照)
- 会社予想の前提条件: 添付資料参照(為替・原材料前提等の記載あり)
- 予想の信頼性: 第3四半期累計の利益進捗は高く、通期業績予想は到達可能に見えるが、外部要因(為替、原材料、顧客需要)に左右される。
- リスク要因: 主要得意先の生産調整、北米・豪州向け需要の減少、原材料・エネルギー価格の高騰、地政学リスク、為替変動。
重要な注記
- 会計方針: 会計方針の変更は無し。四半期財務諸表作成に特有の会計処理あり(税金費用は期通年の実効税率見積りに基づく按分)。
- その他: 四半期決算短信は四半期レビューの対象外(公認会計士・監査法人のレビュー対象外)。継続企業の前提に関する注記無し。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6901 |
| 企業名 | 澤藤電機 |
| URL | http://www.sawafuji.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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