2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(当期通期は未修正)に対して、第1四半期の実績は良好。第2四半期累計予想は上方修正(売上高+100億円、営業利益+115億円、親会社株主に帰属する中間純利益+110億円)しており、四半期実績はやや上振れ〜会社見通しを先取りする内容。市場予想との比較は明示的な市場コンセンサスの提示がないため不明(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+7.1%、営業利益+17.9%、親会社株主に帰属する四半期純利益+12.6%、前年同期比)。
  • 注目すべき変化:デジタル事業・映像音楽事業の利益率改善が顕著(デジタル事業のセグメント利益+47.3%、映像音楽事業のセグメント利益+69.6%)。一方でアミューズメント事業のセグメント利益は前年同期比で減少(△25.3%)。
  • 今後の見通し:第2四半期(上期)累計予想は上方修正したが、通期予想は未修正。会社は第3四半期以降の大型タイトル動向や年末商戦を踏まえ通期見直しを検討するとしており、通期達成可否は今後の大型商戦・タイトル展開に依存。
  • 投資家への示唆:第1四半期はIP(特にガンダム)と主要ゲームタイトルのヒットで収益性が改善。上期の進捗は良好だが、通期は下期の大型タイトル・海外展開動向に左右されるため、今後のタイトルスケジュールや海外配信・映画(実写ガンダム等)の進捗を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:株式会社バンダイナムコホールディングス
  • 主要事業分野:トイホビー(玩具・カード・カプセルトイ等)、デジタル(家庭用/ネットワークゲーム)、映像音楽(映像作品・音楽・ライセンス)、アミューズメント(施設運営・業務用ゲーム)、その他(物流等)
  • 代表者名:代表取締役社長 浅古 有寿
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年8月5日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)、決算補足説明資料作成有
  • セグメント:
  • トイホビー事業:プラモデル(ガンプラ)、コレクターズフィギュア、カード、ガシャポン等
  • デジタル事業:家庭用ゲーム、ネットワーク/モバイルゲーム
  • 映像音楽事業(旧IPプロデュース):映像作品、配信、音楽、ライセンス
  • アミューズメント事業:施設運営、業務用ゲーム等
  • その他事業:グループ向け物流、管理業務等
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(自己株式含む):650,000,000株(第1Q、前期:660,000,000株。自己株式10,000,000株消却)
  • 期中平均株式数(四半期累計):647,217,510株
  • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
  • 第2四半期決算(累計)修正公表済(本資料にて反映)
  • 株主総会:–(通常は通期決算後)
  • IRイベント:決算説明会資料は当社WEBに掲載(2025年8月5日)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較)
  • 売上高(第1Q実績)300,430百万円。通期予想1,200,000百万円に対する進捗率:25.0%(300,430/1,200,000)。
  • 営業利益(第1Q実績)51,921百万円。通期予想145,000百万円に対する進捗率:35.8%。
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益(第1Q実績)38,329百万円。通期予想100,000百万円に対する進捗率:38.3%。
  • 第2四半期(上期)累計予想(今回修正):売上605,000百万円、営業利益90,000百万円、親会社株主に帰属する中間純利益65,000百万円。第1Q実績に対する上期進捗率(単純比較):売上49.7%(300,430/605,000)、営業利益57.7%、中間純利益59.0%。
  • サプライズの要因(上振れ/下振れ)
  • 上振れ要因:ガンダム新映像作品やそれに伴うライセンス・商品連携、家庭用ゲームの大ヒットタイトル(ELDEN RING スピンオフ)がグローバルで好調、トイホビー(ハイターゲット向け商品・カード商材・ガシャポン等)の販売拡大。デジタル事業での主力アプリの安定運営と新作の好調な立ち上がりによりセグメント利益が大幅増。
  • 下振れ要因(限定的):アミューズメント事業のセグメント利益悪化は、前年同期に新製品発売がありラインナップ差が影響。
  • 通期への影響:
  • 上期(第2四半期累計)見通しは上方修正されたが、通期は未修正。会社は下期(第3四半期以降)の大型タイトルや年末商戦の状況を見て通期見直しを判断する方針。現状は「上期好調だが通期は下期の行方次第」との姿勢。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円)
  • 売上高(第1Q)300,430(前年同期280,627、前年同期比+7.1%)
  • 売上原価 174,433、売上総利益 125,997(前年同期110,132、増加+14.4%)
  • 販管費 74,075(前年66,108、+12.0%)
  • 営業利益 51,921(前年44,023、+17.9%)
  • 経常利益 54,658(前年49,072、+11.4%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益 38,329(前年34,050、+12.6%)
  • 1株当たり四半期純利益(EPS) 59.22円(前年同期52.05円、+13.8%)
  • 収益性指標
  • 売上高:300,430百万円(前年同期比+7.1%)
  • 営業利益:51,921百万円(前年同期比+17.9%)
  • 営業利益率:17.3%(51,921/300,430)。前年同期は15.7%(44,023/280,627)。(改善)
  • 経常利益:54,658百万円(前年同期比+11.4%)
  • 純利益:38,329百万円(親会社帰属、前年同期比+12.6%)
  • EPS:59.22円(前年同期52.05円、+13.8%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1Q進捗)
  • 通期売上進捗率:25.0%(通常線:四半期均等で25%=「通常ペース」)
  • 通期営業利益進捗率:35.8%(均等配分比を上回る、やや前倒しで利益を確保)
  • 通期純利益進捗率:38.3%(前倒し)
  • 過去同期間との比較:売上・利益とも前年第1Qを上回り、利益率も改善しているため現時点では順調(特に利益面は前倒し)。
  • 財務安全性
  • 総資産:1,076,542百万円(前期末1,102,636百万円、△26,094)
  • 負債合計:280,055百万円(前期末309,420百万円、△29,365)
  • 純資産:796,487百万円(前期末793,216百万円、+3,270)
  • 自己資本比率:73.9%(安定水準。目安40%を大きく上回る)
  • 流動資産内訳:現金及び預金320,912(前期末388,460、△67,548。配当支払等影響)、受取手形・売掛金143,850(+19,852)、商品及び製品49,131(+5,756)
  • 流動比率・負債比率:詳細数値は個別計算必要だが資本構成は非常に健全(自己資本比率73.9%)
  • 効率性
  • 売上高営業利益率は改善(15.7%→17.3%)。総資産回転率等の詳細は四半期単位の年率換算が必要(明記なし)。
  • セグメント別(第1Q:百万円、前年同期比)
  • トイホビー:売上146,893(+10.6%)、セグメント利益28,571(+6.0%)
  • デジタル:売上107,770(+1.4%)、セグメント利益21,704(+47.3%)
  • 映像音楽:売上21,265(+21.5%)、セグメント利益4,230(+69.6%)
  • アミューズメント:売上33,820(+2.4%)、セグメント利益2,073(△25.3%)
  • その他:売上9,060(+9.1%)、セグメント利益493(+43.8%)
  • 財務の解説
  • 第1QはヒットタイトルとIP関連の連携が売上・利益を押し上げた一方、現金は配当や自己株式消却などで減少。自己資本比率は高水準を維持しており財務基盤は健全。

配当

  • 配当実績と予想:
  • 2025年3月期(実績):中間11.00円、期末60.00円、年間71.00円
  • 2026年3月期(予想):第2四半期末(中間)23.00円、期末未定、年間未定(会社は利益配分基本方針に基づき期末配当は別途検討)
  • 直近公表から配当予想の修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報の提示なしのため算出不可)
  • 配当性向:–(通期ベースの最終配当未確定のため算出不能)。参考として通期EPS見通し154.51円(会社公表)に対する中間23円は中間段階では約14.9%相当(通期確定前の参考値)。
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:中期計画で株主還元と成長投資の両立を掲げる。自己株式の消却実施(10,000,000株を2025年4月30日付で消却)および株式報酬としての自己株式処分(割当予定)を実施。

セグメント別情報(詳細)

  • トイホビー事業:
  • 売上146,893百万円(前年同期比+10.6%)、利益28,571百万円(+6.0%)
  • 要因:ガンプラや大人向け商品の強化、カード商材、ガシャポン、地域/ターゲット拡大、イベント・店舗施策
  • 今後:グローバル展開拡大、生産体制強化
  • デジタル事業:
  • 売上107,770百万円(+1.4%)、利益21,704百万円(+47.3%)
  • 要因:ELDEN RINGのスピンオフが世界的にヒット、新作アプリの好調な立ち上がり、既存タイトルの継続施策
  • 今後:タイトルポートフォリオの最適化、日米でのマーケ体制強化
  • 映像音楽事業:
  • 売上21,265百万円(+21.5%)、利益4,230百万円(+69.6%)
  • 要因:ガンダム新作の興行・配信・ライセンス拡大、映像配信やライセンス展開の好調
  • 今後:北米に映像音楽会社設立、実写映画(Legendaryと共同投資)進展で海外展開強化
  • アミューズメント事業:
  • 売上33,820百万円(+2.4%)、利益2,073百万円(△25.3%)
  • 要因:既存店売上は回復基調だが、業務用ゲームの販売は前年同期の新製品効果が反動で影響。施設連携は好調。
  • 今後:ファンとのタッチポイント強化役割を継続
  • その他事業:
  • 売上9,060百万円(+9.1%)、利益493百万円(+43.8%)
  • 要因:物流・管理業務の効率化等

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2025年4月スタート、3カ年)
  • 目的:IP価値最大化、事業規模拡大、新たな事業柱獲得、長期利益構築
  • 投資計画:中期期間中に約6,000億円の成長投資(ゲーム・映像制作・設備投資・“360”戦略投資)
  • KPI:営業利益率継続12%以上、エクイティスプレッド継続5%以上、ROEやEPSを重視
  • 進捗状況:第1QはIPを軸とした収益改善が確認され、中期テーマ(「いいものつくる」「もっとひろげる」等)との整合性は良好。北米体制整備や実写映画投資は中長期の成長施策と整合。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社比較は本資料に市場コンセンサスや同業他社の数値が無いため省略(–)。ただし、デジタル分野でのワールドワイドヒットやIPのグローバル展開は競争優位性の一要素。
  • 市場動向:映像配信の普及に伴う日本IPのグローバル人気拡大、原材料・燃料価格や物価上昇が個人消費に影響するリスクあり。米国の政策動向や地政学リスクも不確実要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期業績予想(据置):売上高1,200,000百万円(△3.3% vs 前期)、営業利益145,000百万円(△19.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益100,000百万円(△22.7%)。(2025年5月8日公表の通期予想は修正なし)
  • 第2四半期累計(上期)予想(修正):売上605,000百万円(前回595,000)、営業利益90,000百万円(前回78,500)、中間純利益65,000百万円(前回54,000)
  • 会社は上期の好調を受け上方修正したが、通期は下期に依存するため慎重に据え置き。
  • 予想の信頼性:会社は通期見直しを下期の主要商品の販売動向等を踏まえ実施するとしており、過去の予想達成傾向はここで評価できる資料は無(–)。
  • リスク要因:
  • マクロ(世界の政情不安、米国の政策変動、消費の冷え込み)
  • 為替変動や原材料・燃料価格上昇
  • 大型タイトルの発売・不振、年末商戦の結果
  • 競争激化やファン嗜好の変化

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更、見積りの変更、修正再表示ともに無し。
  • 期中の株式関連:
  • 自己株式10,000,000株を2025年4月30日付で消却(資本剰余金・自己株式は各35,083百万円減少)。
  • 株式報酬として自己株式151,100株の処分(処分価額合計739百万円、2025年7月11日処分予定)に関する記載あり。
  • 監査:四半期連結財務諸表に対する期中レビュー(有限責任 あずさ監査法人)実施、重要な不備は認められず。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7832
企業名 バンダイナムコホールディングス
URL http://www.bandainamco.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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