2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。市場予想との比較データは開示無しのため「ほぼ予想通り/修正無し」と判断。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」。売上高は前年同期比△6.5%、営業利益は△21.7%、親会社株主に帰属する中間純利益は△25.4%。
- 注目すべき変化:為替(円高)による中国子会社の為替換算差が大きく利益を押し下げた点と、原材料価格下落に伴う値下げでケミカルズ(主力)の売上高が減少(ケミカルズ売上高:210.24億円、前年同期比△9.3%)。一方で装置システムは工事完成高増で売上増(17.26億円、同+48.6%)。
- 今後の見通し:通期予想は修正無し(売上48,500百万円、営業利益6,000百万円、親会社帰属当期純利益4,000百万円)。中間時点の進捗は売上進捗率約46.9%でやや遅れ、営業利益進捗率約49.5%で概ね計画ペース。現時点で会社は通期予想達成可能と見ている(修正無し)。
- 投資家への示唆:為替感応度と中国市場動向が業績変動の主要因。収益源の柱はケミカルズであり、ここでの価格動向・需要回復が通期業績に直結する点を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:綜研化学株式会社
- 主要事業分野:粘着剤・特殊機能材等の化学製品(ケミカルズ)および装置・システム(装置システム)の開発・製造・販売
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 冨田 幸二
- URL:https://www.sokenchem.com/jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、連結) 2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明会:有(機関投資家、アナリスト向け)
- セグメント:
- ケミカルズ:粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品 等(主力)
- 装置システム:設備関連の受注・工事
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末):16,600,000株
- 期中平均株式数(中間期):16,584,756株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
- 株主総会・IRイベント等:–(決算説明会は開催済/予定あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想(当中間期の個別目標は未開示、通期は修正無し)に対する中間の修正:無
- 市場予想との比較:市場予想データ無しのため記載不能(–)
- サプライズの要因:
- 下振れ要因:円高による中国子会社の為替換算額減少、ケミカルズにおける販売価格下落(原材料価格低下に伴う値下げ)、人件費・経費増加、微粉体・加工製品の販売数量減少。
- 上振れ要因:装置システムは前期の受注工事のうち完成高が増加。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き(修正無し)。中間進捗は売上でやや弱め(46.9%)だが、営業利益・純利益はほぼ計画ペース(約49〜52%)。為替や中国市場の動向次第でリスクあり。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間期:千円→百万円表記で整理)
- 売上高:22,750 百万円(前年同期24,330 百万円、△6.5%)
- 営業利益:2,968 百万円(前年同期3,793 百万円、△21.7%)
- 経常利益:2,878 百万円(前年同期3,631 百万円、△20.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:2,092 百万円(前年同期2,805 百万円、△25.4%)
- 中間1株当たり純利益(EPS):126.12円(前中間169.28円、株式分割後換算)
- 収益性指標(中間期ベース)
- 売上高:22,750 百万円(前年同期比△6.5%、△1,580 百万円)
- 営業利益:2,968 百万円(前年同期比△21.7%、△824 百万円)、営業利益率=約13.0%(前年は約15.6%)
- 経常利益:2,878 百万円(前年同期比△20.7%)
- 純利益:2,092 百万円(前年同期比△25.4%)
- 中間EPS:126.12円(前年同期169.28円、△25.5%)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間累計進捗)
- 通期売上見通し:48,500 百万円 → 売上進捗率 22,750/48,500 = 46.9%(通常の半期目安50%に対しやや遅れ)
- 通期営業利益見通し:6,000 百万円 → 進捗率 2,968/6,000 = 49.5%(概ね計画ペース)
- 通期当期純利益見通し:4,000 百万円 → 進捗率 2,092/4,000 = 52.3%(やや上振れ)
- 過去同期間との比較:前年は中間で高水準(オリンピック特需等)だったため、前年比低下が顕著
- 財務安全性
- 総資産:53,021 百万円(前期末54,115 百万円、△1,093 百万円)
- 純資産:37,916 百万円(前期末38,003 百万円、△86 百万円)
- 自己資本比率:71.5%(前期末70.2% → 良好/安定水準)
- 有利子負債:短期借入金1,336.9 百万円+長期借入金1,335.7 百万円 ≒ 2,672.6 百万円
- 現金及び現金同等物:15,687 百万円(前中間期15,913 百万円、△226 百万円)
- 流動比率:流動資産33,555/流動負債12,661 ≒ 265%(高水準/安全)
- 効率性
- 売上高営業利益率の低下(約15.6%→約13.0%)は収益性の悪化を示す
- セグメント別(中間期)
- ケミカルズ:売上高21,024 百万円(前年同期比△9.3%)、セグメント利益3,034 百万円(前年は3,864 百万円)
- 装置システム:売上高1,726 百万円(前年同期比+48.6%)、セグメント損益−76.6 百万円(損失)
- ケミカルズが利益の主要寄与(大半を占める)
- 財務の解説:
- 高い自己資本比率と豊富な現金残高により財務基盤は非常に安定。ただし主要顧客・地域(中国)と為替感応度が利益変動要因である点は注意。
配当
- 中間配当:0.00円(中間期末)
- 期末予想:63.00円(通期合計:63.00円、株式分割後ベース。直近の配当予想修正は無し)
- 配当利回り:株価情報が無いため算出不可(–)
- 配当性向(会社予想ベース、通期):配当63円/EPS241.34円 ≒ 26.1%(目安:中程度の還元)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:特になし(自社株買い等の開示無し)
セグメント別情報
- ケミカルズ:
- 売上高21,024 百万円(前年同期比△9.3%)
- 製品別:粘着剤153.40億円(△7.3%)、微粉体13.67億円(△14.3%)、特殊機能材14.59億円(△6.0%)、加工製品28.57億円(△17.7%)
- 要因:液晶ディスプレイ向けの中国市場での価格下落や一部用途の需要減
- 見通し:中国向け需要回復と価格改善が鍵
- 装置システム:
- 売上高1,726 百万円(+48.6%)だがセグメント損失(約▲76.6百万円)
- 要因:前期受注工事の工期遅延部分があったが、工事完成高は増加
- 見通し:受注状況と工程管理が利益回復のポイント
中長期計画との整合性
- 中期経営計画の詳細開示は当資料には限定的だが、記載の施策は以下:
- 液晶ディスプレイ関連での中国市場対応強化、成長分野(自動車、情報・電子)への展開
- 非アクリル製品、バイオマス材料・製品の開発、海外事業地域の拡大、新規事業投資
- KPI達成状況:具体的KPIは開示無し(進捗は事業別売上・利益動向で評価)
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料に同業他社比較は無し(–)
- 市場動向:
- 緩やかな景気回復の一方で米国通商政策の不確実性、地政学リスク、為替変動、資源・エネルギー価格変動がリスク要因
- 中国市場での価格競争や需要変動がケミカルズ業績に直結
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期見通し:売上48,500 百万円(+1.8%)、営業利益6,000 百万円(△5.5%)、経常利益5,900 百万円(△6.9%)、親会社株主帰属当期純利益4,000 百万円(△8.6%)、EPS241.34円
- 予想の修正:無し(2025年5月15日公表予想から据え置き)
- 会社予想の前提条件:具体の為替前提等は添付資料参照(資料内に詳細前提は言及あり、本文には詳細記載無し)
- リスク要因:
- 為替(円高が海外子会社業績を圧迫)
- 中国市場の需要動向(液晶ディスプレイ関連)
- 原材料価格の変動とそれに伴う値下げ圧力
- 受注工事の工期遅延やプロジェクトリスク
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用の計算等。詳細は添付資料参照)
- その他重要事項:第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外
(注)上記は開示資料に基づく整理・要約であり、投資助言を目的とするものではありません。不明項目は“–”で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4972 |
| 企業名 | 綜研化学 |
| URL | http://www.soken-ce.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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