2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が通期予想の修正を行っていない(修正なし)。第1四半期の実績は会社予想との照合では「ほぼ予想通り」(通期進捗率は売上約23.5%、営業利益約23.8%、当期純利益約24.0%)。市場予想は未提示のため比較不可。
- 業績の方向性:増収ではなく減収減益(売上高は前年同期比△2.4%減、営業利益△17.7%減、親会社株主に帰属する四半期純利益△34.2%減)。
- 注目すべき変化:為替(円高)影響による中国子会社の換算額減少と為替差損の発生、さらに人件費・物流費の増加が利益を圧迫。包括利益は前年同期2,402百万円→当期109百万円に大幅減少(為替換算調整の悪化が主因)。
- 今後の見通し:通期予想(売上48,500百万円、営業利益6,000百万円、当期純利益4,000百万円)に対する第1四半期の進捗はおおむね順調(約24%前後)。会社は業績予想を据え置き。
- 投資家への示唆:短期では為替・原材料・物流費の動向が業績に直結。セグメント別では「ケミカルズ」が売上・利益の主力である一方、中国市場の価格競争や需要変動が業績に影響を与えている点に留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:綜研化学株式会社
- 主要事業分野:粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品等の化学製品(液晶ディスプレイ向け等)および装置/システム事業
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 冨田 幸二
- URL: https://www.sokenchem.com/jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- ケミカルズ:粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品等(主力)
- 装置システム:装置販売・設備関連工事等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):16,600,000株
- 期中平均株式数(四半期累計):16,580,022株
- 今後の予定:
- 決算説明会:なし(本決算補足説明資料作成:無、決算説明会開催:無)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(第1四半期/単位:百万円)
- 売上高:実績 11,379(前年同期比△2.4%)/通期予想48,500に対する進捗率 23.5%
- 営業利益:実績 1,430(△17.7%)/通期予想6,000に対する進捗率 23.8%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績 958(△34.2%)/通期予想4,000に対する進捗率 24.0%
- サプライズの要因:
- 主に為替影響(円高による中国子会社の換算額減少、為替差損の発生:為替差損 約120.9百万円)と人件費・物流費の増加により利益が圧迫。
- セグメント別ではケミカルズの一部製品で中国向け価格下落や販売数量減が影響。装置システムは売上増(設備関連の工事完成高増)で部分的に寄与。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想を修正していない。第1四半期の進捗は通期ベースで約24%とほぼ均等配分に近く、現時点で通期予想達成の可否は会社が示す前提次第(為替・需要動向が鍵)。変更は現時点で無し。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:百万円)
- 売上高(第1四半期):11,379(前年同期 11,657、△2.4%)
- 営業利益:1,429(前年同期 1,737、△17.7%)/営業利益率 12.6%(1,429/11,379)
- 経常利益:1,301(前年同期 1,815、△28.3%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:958(前年同期 1,455、△34.2%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):57.79円(前年同期 87.86円、株式分割考慮済)
- 連結財政状態(期末、単位:百万円)
- 総資産:52,638(前期末 54,114、△1,476)
- 純資産:37,076(前期末 38,003、△927)
- 自己資本比率:70.4%(前期末 70.2% → 70.4%)(安定水準)
- 現金及び預金:6,601(前期末 8,414、△1,812)
- 流動負債合計:12,930(前期末 13,296、△366)
- 進捗率分析(第1四半期)
- 通期売上予想48,500に対する進捗率:23.5%(標準的な均等進捗に近い)
- 通期営業利益予想6,000に対する進捗率:23.8%
- 通期当期純利益予想4,000に対する進捗率:24.0%
- 過去同期間との比較:前年第1四半期比で利益率低下(営業利益率低下、純利益大幅減)
- 財務安全性
- 自己資本比率70.4%(安定水準)
- 負債合計:15,562(前期末 16,112、減少)
- 流動比率(流動資産32,796 / 流動負債12,930)= 約253.6%(流動性は良好)
- 効率性
- 減価償却費(第1四半期):約576.7百万円(前年 561.7百万円、増加)
- セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
- ケミカルズ:売上 10,642(前年同期比△4.4%)、セグメント利益 1,441
- 装置システム:売上 737(前年同期比+41.5%)、セグメント損失 △16(前年は△62)
- 財務の解説:
- 営業外で前年は為替差益91.47百万円があったが当期は為替差損120.9百万円と大幅な逆転で経常利益を約212百万円押し下げた点が大きい。投資有価証券評価損49.2百万円等の特別損失も計上している。
配当
- 配当実績と予想(1株当たり、円)
- 2025年3月期(実績、株式分割前表示):年間125.00(期末125.00)
- 2026年3月期(予想、分割後表示):中間 0.00、期末 63.00、年間 63.00(変更なし)
- 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(直近の修正なし)
セグメント別情報
- ケミカルズ(主力)
- 売上高:10,642百万円(前年同期比△4.4%)
- 製品別:粘着剤 7,966百万円(△2.2%)、微粉体 647百万円(△12.7%)、特殊機能材 667百万円(△5.8%)、加工製品 1,360百万円(△11.5%)
- コメント:液晶ディスプレイ関連は一部数量回復も中国での原材料下落に伴う値下げや一部用途の販売減があり売上減。
- 装置システム
- 売上高:737百万円(前年同期比+41.5%)
- コメント:熱媒体油販売減少を補い設備関連工事完成高増で売上が増加。セグメント損失は縮小。
- セグメント戦略:
- 会社は液晶関連の技術対応、自動車・情報電子分野への展開、非アクリル・バイオマス材料の開発、海外展開・新規事業投資を進めると明記。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に具体的数値目標は記載なし。事業構造改革・次世代事業創出に向けた成長投資を継続。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社の実績比較データは提示されておらず記載不可(–)。
- 市場動向:液晶ディスプレイ関連は中国市場での価格競争・需給動向に敏感。米国の通商政策や地政学リスクが先行き不透明性要因。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上 48,500百万円(前年同期比+1.8%)、営業利益 6,000百万円(△5.5%)、経常利益 5,900百万円(△6.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 4,000百万円(△8.6%)
- 第2四半期累計(会社想定):売上 23,500百万円等(当第1四半期は第2四半期累計想定の約48.4%)
- 前提条件:為替等の想定については添付資料参照(本短信に具体為替レート等の記載はなし)
- 予想の信頼性:会社は現時点で予想修正を行っておらず、過去の予想達成傾向は四半期ベースのばらつきがあるため未知数(過去の達成傾向は–)。
- リスク要因:
- 為替変動(円高・円安)、原材料価格、物流費・人件費の上昇、地政学リスク(米国通商政策、ウクライナ・中東情勢)、中国市場の需要・価格動向。
重要な注記
- 会計方針:会計基準の変更等はなし。四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理(税金費用の計算方法)を適用。
- 監査:四半期連結財務諸表に対して独立監査法人の期中レビュー(PwC Japan)が実施され、重要な点で不適正と認められる事項はなし。
- その他:2025年4月1日付で普通株式1株を2株に分割済(本短信は分割後調整で表示)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4972 |
| 企業名 | 綜研化学 |
| URL | http://www.soken-ce.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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