2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正はなし。第2四半期実績は概ね会社予想と整合(売上/利益とも通期進捗は良好で上振れ寄り)。
- 業績の方向性:増収増益(連結:経常収益+13.5%、経常利益+142.2%、親会社株主に帰属する中間純利益+195.4%)。
- 注目すべき変化:貸出金利息の増加等で資金運用収益が大幅増(貸出金利息 14,148百万円 ← 10,801百万円)、その結果利益が強く改善。資金調達費用(預金利息等)も増加しているが、利息収入増が上回る。貸出金残高は前期末比で約2,238億円増加、預金・有価証券も増加。
- 今後の見通し:通期業績予想(経常利益 9,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 7,800百万円)は変更なし。中間期の進捗は営業利益・純利益ともに50%超で順調(経常利益進捗約54%、純利益進捗約56%)。
- 投資家への示唆:利ざや改善(貸出利息増)が業績押上げの主因。だが資金調達コスト上昇(預金利息の増加)が確認されており、今後の金利環境次第で収益変動リスクあり。配当は予想どおり年間24円(中間12円)で予想配当性向は概ね30%台。
基本情報
- 企業名:株式会社栃木銀行(コード 8550)
- 主要事業分野:地域銀行業(預金・貸出、有価証券運用、手数料ビジネス等)
- 代表者名:取締役頭取 仲田 裕之
- 問合せ先:執行役員 経営企画部長 秋元 憲一(TEL 028-633-1241)
- 報告概要:提出日 2025年11月7日。対象期間:2025年4月1日~2025年9月30日(第2四半期・中間期)。半期報告書提出予定日 2025年11月12日。配当支払開始予定日 2025年12月10日。決算説明資料作成 有、決算説明会は 無。
- セグメント:–(公開資料は銀行事業中心、明確なセグメント一覧は記載なし)
- 今後の予定:半期報告書提出 2025/11/12、配当支払開始 2025/12/10。その他IRイベント:決算説明会は開催予定なし。
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する中間実績の達成率)
- 売上高(経常収益):25,134百万円/通期予想50,500百万円 → 進捗率 49.8%(ほぼ計画どおり、通常は50%前後が目安)
- 営業利益(経常利益):4,934百万円/通期予想9,100百万円 → 進捗率 54.2%(計画を上回る進捗)
- 純利益(親会社株主に帰属する当期純利益):4,344百万円/通期予想7,800百万円 → 進捗率 55.7%(計画を上回る進捗)
- サプライズの要因:主因は貸出金利息の増加(貸出金利息 14,148百万円、前年中間期 10,801百万円)等による資金運用収益の大幅増。一方で預金利息等資金調達費用も増加(預金利息 2,753百万円へ上昇)が利益増を相殺しない水準。その他、有価証券売却損の減少や評価益の改善も寄与。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。中間実績の進捗は利益面でやや上振れ傾向(進捗率が50%を上回る)であり、通期達成可能性は高いと判断できるが、今後の市場金利や有価証券評価の変動、資金調達コスト動向が重要なリスク要因。
財務指標(連結中心、単位:百万円)
- 損益(中間:2025/4/1–2025/9/30)
- 経常収益:25,134(前年同期比 +13.5%/+2,998)
- 経常利益:4,934(前年同期比 +142.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:4,344(前年同期比 +195.4%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):41.83円(前年 14.19円)
- 貸借対照表(中間期末)
- 総資産:3,384,290(百万円)→ 前期末 3,333,907(+503億円)
- 純資産:159,007(百万円)→ 前期末 153,093(+59億円)
- 自己資本比率(開示ベース):4.6%(注:自己資本比率告示の定義ではない)
- (参考)連結の国内基準自己資本比率(資料別表)約 9.99%(表の内訳に基づく数値)※注記あり
- 主要勘定の変動(連結/単体注記あり)
- 預金残高:3,152,295百万円(前連結期末比 +347億円)
- 貸出金残高:2,413,173百万円(前連結期末比 +2,238億円)
- 有価証券残高:406,064百万円(前連結期末比 +325億円)
- キャッシュフロー:中間キャッシュフロー明細は決算短信本文に詳細有(要参照)→要約は資料参照。
- 進捗率分析(通期比)
- 売上(経常収益)進捗率:約49.8%(通常ペース)
- 営業利益(経常利益)進捗率:約54.2%(好調)
- 純利益進捗率:約55.7%(好調)
- 財務安全性
- 自己資本比率(開示)4.6%(開示基準の算出方法による。単体・連結の国内基準では概ね9-11%台の表記もあり。)
- 保全率(金融再生法上の保全率、単体):71.17%(担保・保証等の保全率。一定の余裕あり)
- 流動比率・負債比率の詳細:–(明確記載なし。B/S上は預金中心で安定的)
- 効率性:総資金利鞘・預貸利鞘等で利回り改善が確認されている(貸出金利回り上昇等)。
- セグメント別:連結子会社数・持分法適用会社数あり(連結子会社数 6社)だが、主要事業は銀行業でセグメント詳細は限定的。
配当
- 中間配当:12.00円(2026年3月期中間) ← 決定済
- 期末配当(予想):12.00円(据え置き)
- 年間配当予想:24.00円(予想に変更なし)
- 配当性向(目安、EPSベース):24.00円/75.11円(通期EPS想定) ≒ 32.0%(目安:中程度の還元)。
- 配当利回り:–(株価情報が本資料に無いため算出不可)
- 特別配当:無(今回の公表において特別配当はなし)
- 株主還元方針:業績連動型の株式給付信託(BBT)導入により役員報酬と株主価値の連動を図る旨の記載あり。自社株買いの記載:今回無し。
セグメント別情報
- セグメント:銀行業を中心とする単一事業の収益構造。連結では子会社等を含むが、売上/利益の主力は本業(資金運用益・貸出利息)であり、役務収益(手数料)も寄与。詳しいセグメント別数値は記載なし(連結粗利益の内訳は資料に概況あり)。
- 前年同期比較:貸出関連利息が大幅増、役務収益は横ばい~小増、営業経費は増加(主に営業経費・預金利息)。
- セグメント戦略:地域金融を主軸に貸出拡大を継続。投資有価証券の評価改善等も収益に寄与。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に中期計画の詳細は記載なし(進捗は「貸出増加や利鞘改善による収益基盤強化」のコメント)。
- KPI達成状況:通期目標に対する中間進捗は利益面でやや上振れ。主要KPI(貸出高・預金高の増加)は計画通り進捗中。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他行との相対位置付けに関する詳細比較は本資料に記載なし。地域銀行として貸出比率の増加と預金・有価証券の積み上げで資産規模拡大中。
- 市場動向:金利上昇局面により貸出利回り上昇が収益に寄与する一方、預金利息等の資金調達コスト上昇も発生している点がトレードオフ。今後の金利動向が業績に与える影響が大きい。
今後の見通し
- 業績予想(連結:2025/4/1–2026/3/31)
- 経常収益 50,500百万円(前期比 +12.0%)
- 経常利益 9,100百万円(前期比 -)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 7,800百万円(前期比 -)
- 1株当たり当期純利益(予想)75.11円
- 直近公表予想からの修正:無
- 予想の信頼性:中間での利益進捗が投資利益計画を上回っているため現段階では達成可能性は高い。ただし、為替や原材料といった外部コストは銀行業では相対的に小さく、主なリスクは金利動向・有価証券評価・与信損失。
- リスク要因:市場金利の急変(資金調達コストのさらなる上昇)、保有有価証券の評価損、与信(景況悪化による貸倒増加)。地域経済の動向も与信・業績に影響。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し。連結範囲の重要な変更:無し。中間監査:中間決算短信は公認会計士又は監査法人の中間監査の対象外。
- 株式給付信託(BBT):役員報酬と株主価値連動のため導入。信託保有分は自己株式として計上(当中間連結会計期間末の帳簿価額 276百万円、保有株数 960,700株)。
- 保全率等:金融再生法関連の保全率(単体)71.17%(担保・保証等による保全率)と記載あり。
(注記)
- 不明・未記載の項目は “–” としています(例:細分化されたセグメント別損益の個別数値や時価総額、配当利回り等株価連動指標)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8550 |
| 企業名 | 栃木銀行 |
| URL | http://www.tochigibank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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