以下は、リコー(7752)に関する企業分析レポートです。

1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    リコーは、デジタル製品とサービスをグローバルに展開する日本の大手企業です。複合機やレーザープリンターといったオフィス向け事務機を基盤とし、商用・産業印刷機、サーマルペーパー、光学部品などの産業ソリューションも手掛けています。近年は、これらのハードウェア販売を中核としつつ、ITサービスやドキュメントソリューションなどの「デジタルサービス」分野を強化することで、事業構造の転換を進めています。国内の事務機市場では首位級の地位を確立しています。
  • 主力製品・サービスの特徴
    • デジタルサービス: 複合機・プリンターの販売に加えて、オフィスサービス、ITサービス、ドキュメントソリューションなどを提供し、顧客の事業プロセス自動化やワークプレイス変革を支援しています。ストック型の収益モデルを重視しています。
    • デジタルプロダクツ: 複合機、レーザープリンター、スキャナー、オートIDシステムなどのハードウェア製品や関連する部品・消耗品の製造・販売を行っています。OEM供給も手掛けています。
    • グラフィックコミュニケーションズ: プロダクションプリンターなどの高品質な商用印刷機器を提供し、主に印刷業界向けにサービスを展開しています。
    • インダストリアルソリューションズ: サーマルペーパー、産業用光学部品、精密機械部品などを製造・販売しています。
    • その他: デジタルカメラ(GRシリーズ、THETAなど)、360°カメラ、環境・ヘルスケア関連製品なども手掛けています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    リコーは、事務機分野においては国内首位級であり、世界でも上位のポジションを確立しています。長年にわたる技術開発力、グローバルな販売・サービスネットワーク、ブランド力が競争優位性です。一方、ハードウェア市場の成熟化、特に米州での新関税政策や景気変動によるハード投資の抑制は課題です。デジタルサービスへの事業転換は進んでいるものの、競合他社も同様にITサービスを強化しており、競争は激化しています。
  • 市場動向と企業の対応状況
    世界の市場では、米国の追加関税や為替変動、地政学リスク、インフレなどの不確実性が高まっています。特に米州ではハードウェア需要が弱含む傾向が見られます。一方で、日本国内においては、ITサービスや政府・自治体向けの需要が堅調に推移しており、リコーのデジタルサービス拡大戦略に追い風となっています。同社は、サービス事業の成長や構造改革による収益改善を図ることで、これらの市場変化に対応しています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    経営陣は、「中期経営戦略」において、デジタルサービスを成長ドライバーとする事業構造転換を掲げています。ハードウェアからサービス、ソリューションへのシフトを進め、顧客のデジタルトランスフォーメーション (DX) を支援することに注力しています。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    現在は「第21次中期経営戦略」の最終年度にあたります。
    • デジタルサービス領域の強化: 国内オフィスサービス(セキュリティ、ITサービス、自治体向けソリューションなど)の拡大に注力しています。
    • 収益構造改革: デジタルプロダクツにおけるエトリア関連製品の販売拡大や、生産・開発体制の強化による収益改善を推進しています。
    • 費用削減: 販売費・一般管理費の継続的な削減や、企業価値向上プロジェクト費用の減少などが収益に寄与しています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信からは、新たな大型製品の発表はありませんが、デジタルサービス分野では「RICOH kintone plus」や、北米のオーディオ・ビジュアルサービスを提供する「Cenero」の貢献が言及されています。デジタルプロダクツではエトリア関連製品の販売が好調と報告されています。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    リコーの事業モデルは、複合機などのハードウェア販売と、それらを基盤としたサービスやソリューション提供による複合型です。近年は、ハードウェアの売上成長が鈍化する中で、サブスクリプション型や契約ベースの「デジタルサービス」比率を高めることで、安定したストック収益の拡大を目指しています。市場のDX推進ニーズに応えることで、持続可能な収益基盤への転換を図っており、一定の適応力があると考えられます。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    2026年3月期第2四半期の中間期決算では、通期予想に対する売上高進捗率が47.7%、営業利益進捗率が44.3%、純利益進捗率が43.9%であり、通期予想は据え置かれていることから、下期に業績が伸びる計画であると推測されます。通期見通し達成には、下半期の事業活動、特に米国の関税影響の吸収や価格戦略の成果が重要になります。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    具体的な最先端技術に関する詳細な記述は限られますが、デジタルサービスへの転換は、クラウド、AI、IoTなどのIT技術を活用したソリューション開発を伴います。特にオフィスワークフローの自動化やセキュリティ強化、ITインフラ構築などの分野で、顧客の課題解決に資する技術開発を進めていると推測されます。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    直近の中間期決算では、デジタルサービス部門が売上高の大部分(約77%)を占め、国内でのサービス拡大が牽引役となっています。また、デジタルプロダクツ部門も、エトリア関連製品の販売好調により売上・利益ともに大きく伸長し、短期的には収益を牽引しています。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
    • 現在の株価: 1,374.0円
    • 1株当たり当期純利益(EPS、会社予想): 98.38円
    • PER(株価収益率): 1374.0円 ÷ 98.38円 = 13.97倍
    • 1株当たり純資産(BPS、実績): 1,890.45円
    • PBR(株価純資産倍率): 1374.0円 ÷ 1,890.45円 = 0.73倍
  • 業界平均PER/PBRとの比較
    • 業界平均PER: 24.2倍
    • 業界平均PBR: 1.6倍
      リコーのPER 13.97倍、PBR 0.73倍は、いずれも業界平均と比較して低い水準にあり、割安感があると言えます。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    直近10日間の株価は1,356円~1,418円で推移しており、現在の1,374.0円はこのレンジの中間付近に位置します。
  • 年初来高値・安値との位置関係
    年初来高値が1,812円、年初来安値が1,255円であるのに対し、現在の株価1,374.0円は安値圏(52週レンジ内位置: 20.3%)に位置しています。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    本日出来高は1,268,000株、売買代金は1,740,689千円です。平均出来高(3ヶ月: 2.22M株、10日: 1.89M株)と比較すると、本日出来高はやや減少しており、市場の関心度は平均を下回っている可能性があります。
  • 長期トレンド分析
    • 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の株価リターンを評価
      • 1ヶ月リターン: +0.62%
      • 3ヶ月リターン: +1.59%
      • 6ヶ月リターン: +5.17%
      • 1年リターン: -22.90% (過去1年間では大幅な下落トレンド)
    • 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス(上回る/下回る)
      • 1ヶ月: 日経平均・TOPIXを1.48%~1.49%下回る
      • 3ヶ月: 日経平均・TOPIXを10.17%~10.18%下回る
      • 6ヶ月: 日経平均・TOPIXを22.00%~22.01%下回る
      • 1年: 日経平均・TOPIXを50.78%~50.79%下回る
        主要市場指数に対し、中長期的にパフォーマンスが大きく下回っており、劣後している状況です。
    • 移動平均線(5日、25日、75日、200日)との位置関係(上回り/下回り)
      • 5日移動平均線 (1,371.30円): 株価はわずかに上回っています (+0.20%)。
      • 25日移動平均線 (1,379.90円): 株価は下回っています (-0.43%)。
      • 75日移動平均線 (1,359.21円): 株価は上回っています (+1.09%)。
      • 200日移動平均線 (1,393.21円): 株価は下回っています (-1.38%)。
        短期では5日線と75日線の上にありますが、中期・長期の25日線、200日線の下に位置しており、中長期的な下降トレンドまたはレンジ相場を示唆しています。
    • サポート・レジスタンスレベルと現在株価の位置
      • 直近1ヶ月のサポートレベルは1,347.00円、レジスタンスレベルは1,418.00円です。
      • 3ヶ月のサポートレベルは1,255.00円、レジスタンスレベルは1,423.50円です。
        現在の株価1,374.0円は、短期サポートを上回り、短期レジスタンスを下回る位置にあります。
    • ゴールデンクロス/デッドクロスのシグナル確認
      データからは明確なゴールデンクロス/デッドクロスの発生は読み取れませんが、株価が25日線や200日線の下にあることから、デッドクロス発生後の下降トレンド継続、またはトレンド転換前の調整局面にある可能性があります。

8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
    • 売上高: 2022年3月期の1.76兆円から2025年3月期予想の2.53兆円、2026年3月期予想の2.56兆円へと、一貫して増加傾向にあります。
    • 営業利益: 2022年3月期 400.5億円 → 2023年3月期 787.4億円 → 2024年3月期 620.2億円 → 2025年3月期 638.3億円 → 2026年3月期予想 800.0億円と、変動はあるものの、回復基調にあります。
    • 純利益: 2022年3月期 303.7億円 → 2023年3月期 543.7億円 → 2024年3月期 441.8億円 → 2025年3月期 457.1億円 → 2026年3月期予想 560.0億円と、営業利益と同様に回復傾向です。
    • ROE: 2024年3月期実績 4.48%、直近12ヶ月 5.86%。改善傾向ではあるものの、一般的な目安とされる10%には届いていません。
    • ROA: 直近12ヶ月 3.11%。ROEと同様に、一般的な目安とされる5%には届いていません。
  • 過去数年分の傾向を比較
    売上高は堅調に増加しており、デジタルサービスへの転換が貢献していることが伺えます。利益は2024年3月期に一時的に減少したものの、その後は回復傾向にあり、2026年3月期には過去最高水準を目指しています。収益性指標のROEとROAは、事業構造改革の成果が完全に表れるにはまだ時間が必要である可能性を示しています。
  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2026年3月期第2四半期の中間実績は、通期予想に対して売上高47.7%、営業利益44.3%、親会社帰属当期利益43.9%の進捗率です。年間を通して見ると、中間時点では若干進捗が遅れており、下半期の巻き返しが必要な計画となっています。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
    • 自己資本比率(実績): 43.7% (中間末 44.8%)。40%を越えており、財務は健全な水準にあります。
    • 流動比率(直近四半期): 1.44 (中間末 約143.8%)。100%を大きく上回り、短期的な支払い能力は良好です。
    • 負債比率 (Total Debt/Equity): 49.62%。有利子負債はありますが、自己資本に対する比率は低くなく、健全性が保たれています。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    自己資本比率が高水準であり、流動比率も良好であることから、リコーの財務安全性は高いと評価できます。手元現金も178.81B円あり、資金繰りにも当面問題はないと考えられます。
  • 借入金の動向と金利負担
    有利子負債は直近中間期末で468,832百万円であり、前期末から約281億円増加しています。金利負担に関する具体的な情報は記載されていませんが、現在の低金利環境下では、全体的な収益への影響は限定的と推測されます。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
    • ROE(実績): 4.42%、(過去12ヶ月 5.86%)。一般的なベンチマークである10%を下回っています。
    • ROA(過去12ヶ月): 3.11%。こちらも一般的なベンチマークである5%を下回っています。
    • 営業利益率(過去12ヶ月): 3.55%。売上総利益率(過去12ヶ月): 33.9%に対して、販管費等のコストが重く、営業利益率を押し下げています。
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    リコーのROEとROAは、それぞれベンチマークと比較して低く、資本効率の面で改善の余地が大きいと言えます。事業構造改革の進捗により、サービス比率が高まり収益性が改善することが期待されます。
  • 収益性の推移と改善余地
    営業利益は過去数年間で変動がありましたが、2026年3月期は大幅な増益予想であり、収益性は改善傾向にあります。特に、デジタルサービスへの注力による高収益体質への転換と、販管費の抑制が今後の改善余地となります。
  • 利益の質分析
    • 営業キャッシュフローと純利益の比較(OCF/純利益比率)
      • 営業キャッシュフロー(過去12ヶ月): 114,110百万円
      • 純利益(過去12ヶ月): 61,018百万円
      • OCF/純利益比率: 114,110 ÷ 61,018 = 1.87
    • キャッシュフローが利益を上回るか(1.0以上が健全)
      比率は1.87であり、営業キャッシュフローが純利益を大幅に上回っています。これは、現金を伴う良好な質の利益が稼げていることを示しており、非常に健全な状況です。
    • アクルーアルズ比率による利益の質評価
      アクルーアルズ比率に関する直接的なデータはありませんが、OCF/純利益比率が高いことから、利益の質は良好と評価できます。

11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値(5年月次)は0.18と非常に低く、市場全体の変動に対する株価の感応度が低いことを示しています。これは、市場全体が大きく変動しても、リコーの株価は比較的に安定しやすい特性があることを意味します。
  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    52週高値: 1,812.50円
    52週安値: 1,255.00円
    現在株価: 1,374.0円
    現在の株価は、52週高値から見て大きく下落しており、52週レンジの20.3%(安値側から20.3%)の位置にあります。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
    • 米国の追加関税・通商政策の影響(特にハードウェア需要とコスト構造)
    • 為替変動(特にドル・ユーロ相場の変動による業績への影響)
    • 世界景気の停滞やインフレ、金融政策の不確実性
    • 欧州での基幹システム統合など、一時的な費用の発生

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    リコーのPER 13.97倍、PBR 0.73倍は、電機・精密セクターの業界平均PER 24.2倍、PBR 1.6倍と比較して大幅に割安な水準にあります。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
    • 業種平均PER基準の目標株価: 2,554円
    • 業種平均PBR基準の目標株価: 3,025円
  • 割安・割高の総合判断
    現在の株価は、業界平均のバリュエーション指標と比較して明確に割安であると判断されます。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
    • 信用買残: 718,100株
    • 信用売残: 124,700株
    • 信用倍率: 5.76倍
      信用倍率は5倍を超えており、信用買いが多い状況です。過去週比で買残・売残ともに減少していますが、需給は買い残高が多めであり、株価の上値が重くなる要因となる可能性があります。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    機関投資家の保有割合が高く (68.96%)、大株主には信託銀行、投資ファンド、生命保険会社などが名を連ねています。経営陣持株比率は3.72%です。安定株主の存在は一定の株価下支え要因となり得ますが、機関投資家の動向によっては短期的な需給変動のリスクもあります。
  • 大株主の動向
    大株主上位10社は主に日本の信託銀行(信託口)や海外の機関投資家です。これらの大株主の保有割合は高いため、その売買動向は株価に影響を与える可能性があります。

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    • 配当利回り(会社予想): 2.91%
    • 1株配当(会社予想): 40.00円
    • 配当性向(会社予想): 48.6%
      配当利回りは約2.9%と一定水準を維持しており、配当性向も約48.6%と比較的高めです。安定的な配当を志向していることが伺えます。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    決算短信には、期中の自己株式取得が小額である旨の記載があります。積極的な自社株買いは現時点では見られません。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    データなし

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
    2026年3月期第2四半期決算において、以下の点が注目すべき材料として挙げられます。
    • 営業利益の大幅改善: 前年同期比+420.6%と大幅な増益を達成。構造改革効果や費用削減が寄与したとしています。
    • デジタルサービスの好調: 国内オフィスサービス(セキュリティ、ITサービス、自治体向け等)が堅調に推移し、増収に貢献しています。
    • デジタルプロダクツの成長: エトリア関連製品の販売が好調で、同セグメントの売上・利益を押し上げています。
  • これらが業績に与える影響の評価
    中間期決算は売上は微増に留まったものの、利益面で大きく改善しました。これは、事業構造転換と収益性改善に向けた取り組みが一定の成果を出していることを示唆しています。ただし、通期見通しは据え置きであるため、下半期に米国関税の影響や為替変動を吸収しつつ、計画を達成できるかが焦点となります。海外、特に米州のハード需要動向と為替の動向には引き続き注意が必要です。

16. 総評

リコーは、複合機を中核とする事務機で国内首位級の地位を確立し、グローバルに事業を展開する企業です。現在は、ハードウェア販売に依存したビジネスモデルから、ITサービスやソリューションを提供する「デジタルサービス」への転換を強力に推進しています。

全体的な見解:

同社は売上高の堅調な伸びが見られ、直近の四半期決算では、事業構造改革や費用削減の効果もあり、営業利益が大幅に改善しました。特に国内デジタルサービス分野が成長を牽引しており、事業転換の成果が表れ始めています。財務体質も自己資本比率や流動比率が高く、健全性が確保されています。また、現在の株価は業界平均と比較して割安水準にあり、利益の質も高いと評価できます。しかし、ROEやROAといった収益性指標は業界平均を下回っており、資本効率の改善が今後の課題です。また、為替変動や米国の関税政策、世界経済の不確実性といった外部環境リスクは依然として存在します。株価は中長期的に日経平均やTOPIXを下回るパフォーマンスであり、市場の評価はまだ十分ではありません。

投資判断の参考となるポイントの整理:

  • プラス要因: 事業構造転換の進展(デジタルサービス)、財務基盤の健全性、PER/PBRの割安感、利益の質の高さ(営業CFが純利益を大幅に上回る)。
  • マイナス要因: 収益性(ROE/ROA)の低さ、米国関税や為替など外部環境リスク、株価の長期的な劣後トレンド、信用買残の多さによる需給懸念。

強み・弱み・機会・脅威の整理 (SWOT分析):

  • 強み (Strengths):
    • 事務機市場における国内首位級のブランド力とグローバルな顧客基盤
    • デジタルサービスへの事業構造転換の推進
    • 堅実な財務体質(高い自己資本比率、流動比率)
    • 質の高い利益(営業キャッシュフローの豊富さ)
  • 弱み (Weaknesses):
    • ROE、ROAが業界平均やベンチマークを下回る資本効率の課題
    • ハードウェア製品の需要変動リスクへの感応度
    • 中長期的な株価トレンドが市場指数に劣後
  • 機会 (Opportunities):
    • 企業や自治体におけるDX推進、ITサービス需要の拡大(特に国内)
    • 新たな技術やサービス(RICOH kintone plus等)による付加価値創造
    • 構造改革の継続によるさらなる収益性向上
  • 脅威 (Threats):
    • 米国での追加関税や通商政策の不確実性
    • 国際的な為替変動リスク
    • 世界経済の景気後退やインフレ、金利上昇
    • 競合他社によるデジタルサービス分野での競争激化

17. 企業スコア

  • 成長性: B(売上は堅調に増加しており、デジタルサービスへの注力もあるが、利益成長や外部環境リスクを考慮すると高成長とまでは言えないため)
  • 収益性: C(粗利率、営業利益率、ROE、ROAがいずれも一般的なベンチマークを下回っており、改善の余地が大きいと評価されるため)
  • 財務健全性: A(自己資本比率44.8%は40%を大きく上回り、流動比率、現金保有状況も良好であるため)
  • 株価バリュエーション: S(PER、PBRともに業界平均と比較して明確に割安水準にあり、割安感が非常に強いため)

企業情報

銘柄コード 7752
企業名 リコー
URL http://www.ricoh.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,374円
EPS(1株利益) 98.38円
年間配当 2.91円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 6.0% 16.1倍 2,119円 9.2%
標準 4.6% 14.0倍 1,724円 4.9%
悲観 2.8% 11.9倍 1,340円 -0.3%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,374円

目標年率 理論株価 判定
15% 866円 △ 59%割高
10% 1,081円 △ 27%割高
5% 1,364円 △ 1%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.6)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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