2025年7月期第1四半期決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 取締役会はザ・ゴールドマン・サックス等が間接的に出資するR1(公開買付者)によるMBO(公開買付け)に賛同し、株主に応募を推奨。本件成立を条件に期末配当予想を無配に変更(条件付き)。本日の決算説明会ではMBO関連の質問自粛要請。
- 業績ハイライト: 2026年7月期第1四半期(2025/8–2025/10)
- 売上高 17,235百万円(前年同期比 +17.2%:良い=高成長)
- 売上総利益 6,085百万円(前年同期比 +20.2%:良い=マージン改善)
- EBITDA (non-GAAP) 1,711百万円(前年同期比 +11.8%)
- 営業利益(non-GAAP)1,499百万円(前年同期比 +10.3%)
- 当期純利益(non-GAAP)1,182百万円(前年同期比 +44.3%)
- 戦略の方向性: 「End-to-Endで中小企業の経営課題を解決するテクノロジープラットフォーム」を志向。オーガニック成長加速(クロスセル/営業強化/技術投資)と連続的M&Aでエコシステム拡大を継続。FY26は成長優先で投資を積極化。
- 注目材料:
- MBO(公開買付け):買付価格1,710円、12/12/2025–2026/2/4期間。株主応募推奨、成立時に期末配当無配へ変更。
- Canvaとの戦略的パートナーシップ(Canva上からラクスル印刷、逆接続も可能)。
- 法人向けネオバンク「ラクスルバンク」サービス開始(2025/11/27、GMOあおぞらBaaS利用)。
- 2025年末以降のM&A(「はんこ奉行」事業、㈱チームライク子会社化)。M&A累計投資額約70億円、EV/EBITDAは4倍台。
- 一言評価: 成長トレンドとマルチカテゴリ拡大は継続。ただしMBOによる資本政策・配当方針変更や株主構成の変化が短期的不確実性を高める。
基本情報
- 企業概要: ラクスル株式会社(東証プライム:4384)。主要事業は中堅・中小企業向けのB2Bプラットフォーム(印刷を軸とした調達プラットフォーム、マーケティングプラットフォーム、梱包材・ビジネスサプライ等)。
- 代表者名: 代表取締役社長 グループCEO 永見 世央、取締役会長 松本 恭攝
- 説明会情報: 開催日時 2025年12月11日、説明会形式 –(資料はプレゼン資料)。参加対象 投資家・アナリスト等(資料に「本日の決算説明会ではMBO関連の質問はお控えください」と注記)。
- 説明者: 経営陣(代表取締役社長 永見 世央、取締役会長 松本 恭攝、上級執行役員ら)。発言概要:四半期業績の進捗説明、エコシステム拡大の取り組み(M&A、Canva連携、ラクスルバンク等)、今後の投資方針と中期目標の進捗。
- 報告期間: 2026年7月期第1四半期(2025年8月–2025年10月)
- セグメント:
- 調達プラットフォーム事業(印刷・ソリューション、梱包材、ビジネスサプライ等)
- マーケティングプラットフォーム事業(マーケティングSaaS、ホームページビルダー、広告代理等)
- その他/内部調整(ハコベル含む等)
業績サマリー
- 主要指標(2026年7月期第1四半期 実績)
- 営業収益(売上高): 17,235百万円(前年同期比 +17.2%) — 良い目安:2桁成長で好調
- 営業利益(non-GAAP): 1,499百万円(前年同期比 +10.3%)、営業利益率(対売上高) ≒ 8.7%(1,499/17,235) — 良い目安:増益トレンド
- 経常利益: 1,432百万円(前年同期比 +35.4%? ※資料は経常利益自体の前年比較の明示なし、ただし経常利益(J-GAAP)1,057百万円との差異あり)
- 純利益(当期純利益 non-GAAP): 1,182百万円(前年同期比 +44.3%) — 良い目安:大幅増
- 1株当たり利益(EPS, non-GAAP): 20.4円(前年同期 14.0円、+6.4円)
- 予想との比較:
- 会社発表の通期予想(2026年7月期)に対する1Q達成率:売上高進捗率 約23.0%(予想下限750億円に対し約23%)/売上総利益 約23.4%(予想260億円)/EBITDA 約23.8%(予想72億円)。過去3年平均の同時期進捗と同程度かやや上回る。
- サプライズの有無: 売上総利益・EBITDAとも期初想定を若干上回る進捗。マーケPFでは1Qに広告案件のボラティリティで9月想定を下回る部分があったが通期影響は限定とコメント。
- 進捗状況:
- 通期進捗(売上高): 23.0%(良い:通期見通しに対し順調)
- 中期経営計画(2027年7月期 売上総利益300億円、EBITDA100億円)に対する進捗: 経営陣は「順調に進捗」と説明。ただしFY26は成長優先で投資を行うためマージン拡大は抑制。
- 過去同時期比較: オーガニック成長率1Qは15.1%(高水準)。
- セグメント別状況(1Q 実績)
- 調達PF
- 売上高: 15,994百万円(前年同期比 +17.9%)
- 売上総利益: 5,299百万円(前年同期比 +20.8%)
- セグメント利益(EBITDA, non-GAAP): 2,579百万円
- 売上総利益率イメージ: 30–33%(資料)
- 備考: オーガニック成長15.1%、クロスセル進展、内製化拡大で利益率改善
- マーケティングPF
- 売上高: 1,161百万円(前年同期比 +11.7%)
- 売上総利益: 765百万円(前年同期比 +18.8%)
- セグメント利益(EBITDA, non-GAAP): 0百万円(四半期単位で変動)
- 売上総利益率イメージ: 55–65%(資料)
- 備考: 広告案件の期ずれがあり1Qのボラティリティあり。SaaSは利用者数横ばいだがSMB向けサービス伸長
- その他/内部調整: セグメント利益マイナス要因あり(例:全社費用/調整)
業績の背景分析
- 業績概要: オーガニック成長(既存サービス)が主導し、連続的M&Aで規模拡大。RAKSUL ID登録は3,475,084件(347万)に拡大。売上総利益とEBITDAは増加トレンド継続。
- 増減要因:
- 増収主因: 既存カテゴリでの利用拡大(購入ユーザー数・購入頻度の拡大)、クロスセル、M&Aによる新規顧客・商材の連結寄与。
- 増益主因: 売上総利益率の改善(内製化や商材ミックス改善)、オーガニック成長。営業費用や技術投資は増加しているが、EBITDAは成長。
- 一時要因: マーケPFの一部広告案件の期ずれ(9月想定下回り)など四半期のボラティリティ。
- 競争環境: 印刷・梱包・B2Bマーケティング領域で複数プレイヤーあり。ラクスルの優位性はプラットフォーム規模(RAKSUL ID)、サプライチェーン(パートナー工場)、SaaS・決済・金融など横断サービスの組合せによるエコシステム。
- リスク要因:
- MBO(公開買付け)による資本構成・配当方針・経営体制の変化(短期的な不確実性)。
- マクロ(需要低迷、為替変動は限定的だが関連コストに影響の可能性)。
- 競合の価格競争・テクノロジー変化、サプライチェーン(生産能力)の制約。
- M&Aの統合リスク(人材・システム統合、想定EV/EBITDA通りの収益寄与が得られるか)。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 中期財務ポリシー(2027年7月期目標): 売上総利益300億円、EBITDA100億円を目標(Quality Growthの継続)。
- FY26は成長加速フェーズ:クロスセル強化、営業人員増強(ラクスルエンタープライズの営業人員は前年同期比3倍、期末に向け更に増員予定)、テクノロジー投資強化。
- M&Aでカテゴリ・供給網拡充(ニッチトップ商材の取り込み等)。
- 進行中の施策:
- Canva連携によるデザイン→印刷UXの統合(名刺・チラシなどから順次拡大)。
- ラクスルバンク立ち上げ(GMOあおぞらのBaaS活用):振込手数料低減・2.0%ポイント還元・即日口座開設等でユーザー利便性向上。
- 営業強化(ラクスルエンタープライズ拡大)、ID基盤拡張、クロスセルプロモーション。
- セグメント別施策:
- 調達PF: 製造内製化の拡大、M&Aで梱包材・ハンコ等商材領域拡充(ダンデライオン、チームライク等)。
- マーケPF: FUSION連結により広告代理売上拡大、SMB向けHP制作・決済取扱高拡大、SaaSは中堅企業フォーカス強化。
- 新たな取り組み:
- ラクスルバンク(法人向け銀行サービス)展開。
- Canvaとの戦略的パートナーシップ(印刷フロー統合)。
- 最近のM&Aによる商材・サプライ強化(はんこ領域、ビニールカーテン等)。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年7月期 通期:2025年8月–2026年7月、会社予想)
- 売上高: 75,000–77,000百万円(2025実績61,950/YoY +21.1〜24.3%) — 良い:2割超成長を見込む
- 売上総利益: 26,000–27,000百万円(2025実績21,684/YoY +19.9〜24.5%)
- EBITDA: 7,200–7,700百万円(2025実績6,096/YoY +18.1〜26.3%)
- 営業利益(non-GAAP): 6,200–6,700百万円
- 当期純利益(non-GAAP): 4,600–5,100百万円
- EPS(non-GAAP): 79.4–88.0円
- 予想の前提条件: オーガニック成長率(売上高上限で約19.8%、売上総利益で19.9%)を目標に設定。期初完了のM&Aのみ織り込み(以降公表M&Aは未反映)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 経営陣は「オーガニック加速のための投資は期初シナリオ通りで、通期業績見通しに順調に推移している」と説明。中期目標達成に向け順調とコメント。
- 予想修正:
- 2025年9月開示の業績予想からの修正は特記なし(今回資料は進捗率の提示)。ただしMBO発表に伴う資本政策(期末配当の条件付き無配)を公表。
- 中長期計画とKPI進捗:
- 中期目標(2027年7月期 売上総利益300億、EBITDA100億):経営陣は「順調に進捗」と表明。ただしFY26は成長優先で投資を優先。
- KPI:RAKSUL ID登録数 3,475,084(1Q)、平均購入回数 2.2回(+4.7% YoY)、平均注文単価 12,778円(+0.7% YoY)。
- 予想の信頼性: 過去のCAGR(上場以降)では売上高+27.1%、売上総利益+32.8%、EBITDA+57.3%のトラックレコードを提示。過去実績に基づいた計画だが、M&Aや投資の実行次第でブレが生じる点に注意。
- マクロ経済の影響: 国内中小企業の景況、広告市場の変動、物流・原材料コストの変動などが売上・利益に影響する可能性。
配当と株主還元
- 配当方針: 中期財務ポリシーでは株主還元バランスを維持する旨(資料)だが、今回のMBO成立を条件に期末配当予想は無配に変更(条件付き)。
- 配当実績:
- 期末配当: 条件付きで「無配」(本件成立を条件)
- 特別配当: なし(公表なし)
- その他株主還元: 自社株買い等の情報は今回資料に特記事項なし(–)。
製品やサービス
- 主な製品/サービス:
- 印刷・ソリューション(名刺、チラシ、ポスター等)
- 梱包材(段ボール、紙袋等)
- ビジネスサプライ・周辺(オフィス消耗品等)
- マーケティングプラットフォーム(SaaS、HPビルダー、広告代理)
- 金融サービス(ラクスルバンク:法人向け口座、決済、将来的な融資/カード検討)
- 新製品/新サービス: ラクスルバンク(2025/11/27開始)、Canva連携によるデザイン→印刷UX。
- 協業・提携: Canva(戦略的パートナー)、GMOあおぞらネット銀行(BaaS提供パートナー)。
- 成長ドライバー: RAKSUL ID増加によるクロスセル、ラクスルバンクを含む決済/金融連携、M&Aによる商材・顧客基盤拡大、Canva連携での印刷需要喚起。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答:
- 「オーガニック成長率加速のための投資進捗」→ 期初計画通り投資進行。ラクスルエンタープライズ営業人員は前年同期比3倍、広告宣伝費はクロスセルが進むカテゴリで10%増、テクノロジー投資はID基盤拡充やラクスルバンク/Canva連携で11%増。
- 「2027年7月期中期目標の進捗」→ 中期目標(売上総利益300億、EBITDA100億)に向け順調。FY26は成長優先でマージンより投資を優先しつつ、期中に四半期EBITDAが20億円を超える見込み。
- 「ラクスルエンタープライズの進捗」→ 四半期売上14.1億円(前年比 +92%)、導入企業数 6,353社、ユーザー 38,305人。
- 「ラクスルバンク開始によるバランスシートへの影響」→ 銀行代理業(BaaS利用)でラクスルバンクが媒介する預金は同社BSを経由しない。将来的な融資・カードもパートナー戦略で検討。
- 経営陣の姿勢: 成長に対して比較的強気(投資優先、オーガニック加速を重視)。中期目標達成に自信を示す一方、FY26は投資増でマージン拡大の優先度を下げる姿勢。
- 未回答事項: MBOに関する詳細質問は当日の説明会で控えるよう要請されており、公開買付の最終的な影響(完全成立時の経営方針変更の詳細など)は今後の手続き・情報開示待ち。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 全体として強気〜中立。成長目標・投資計画に自信を示す一方、FY26は成長優先の方針を明確にしておりマージン改善を急がない姿勢。
- 表現の変化: 前回説明会と比較して(資料上の比較)、「成長加速に向けた投資強化」と「M&Aの継続」を強調。
- 重視している話題: オーガニック成長加速、RAKSUL IDの拡大、Canva連携、ラクスルバンク、M&Aによる商材拡充。
- 回避している話題: 本説明会ではMBO関連の詳細質問を控えるよう要請(取締役会の方針により、説明会での深堀りは回避)。
投資判断のポイント(情報整理、助言は行わない)
- ポジティブ要因:
- 2桁の売上成長と売上総利益成長(1Q:売上 +17.2%、売上総利益 +20.2%)。
- RAKSUL ID 347万のユーザーベースとクロスセル効果。
- Canva連携・ラクスルバンク等のエコシステム強化施策。
- 連続的M&Aで商材・供給力を強化(投資効率はEV/EBITDAで中程度)。
- 財務面ではNet Debt ≒ 25億円、Net Debt/EBITDA 0.26倍(2025実績)とレバレッジ余地あり。
- ネガティブ要因:
- MBO(公開買付け)による資本・配当方針変更(期末無配の条件付き発表)および株主構成変化の不確実性。
- マーケティングPF等の案件期ずれによる四半期ボラティリティ。
- 投資(広告・技術・M&A)拡大による短期的な利益押し下げリスク。
- 不確実性:
- MBOの成立可否と成立後のガバナンス・戦略の変化。
- M&Aの統合効果(想定通りの利益寄与が得られるか)。
- マクロ動向(中小企業向け需要の変動、広告市場の動向)。
- 注目すべきカタリスト:
- 公開買付けの結果(2026年2月4日までの期間)と4月の臨時株主総会の結果。
- FY26の中間・四半期ごとの業績(特に下期に成長偏重の想定)。
- Canva連携の顧客反応とラクスルバンクの利用拡大状況。
- M&A(はんこ奉行・チームライク等)の連結寄与と統合進捗。
重要な注記
- 会計方針: non-GAAP調整項目として従来の株式報酬費用に加え、2024年7月期2Qよりのれん償却費を追加。退職者保有RSの償却は営業外費用で処理のため営業利益段階と経常利益段階で差が生じる。
- リスク要因(特記事項): MBOに伴う資本政策・配当方針の変更、M&A関連の一過性費用や統合リスク、経済環境変化など。
- その他: 本資料は将来見通しを含み、環境変化等で実際の結果が異なる旨のディスクレーマーあり。
(注)
- 数値は資料記載のものを基に記載。数字が明示されていない項目は「–」と記載。
- 本文は提供資料に基づく整理であり、投資助言・推奨は行っていません。必要であれば特定項目(例:BSの詳細、セグメント推移図表、MBOのスケジュール詳細)について追加で抜粋・整理します。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4384 |
| 企業名 | ラクスル |
| URL | http://corp.raksul.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.8)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。