2026年3月期第2四半期決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 生産能力の抜本的強化を通じた中長期成長(鴻巣研究所4号棟の建設・稼働、スペシャリティ・スマートCL等の次世代商品開発)を最重要課題として強調。短中期は生産歩留まり改善と価格改定で収益性を改善中。
- 業績ハイライト: 2026年3月期第2四半期(連結)売上高17,144百万円(前年同期比+1.9%:小幅増、良い)、営業利益1,132百万円(+29.4%:増益、良い)、親会社株主に帰属する中間純利益831百万円(+51.6%:増益、良い)。
- 戦略の方向性: 中期経営計画(2024.4–2027.3)に沿い生産能力投資(4号棟等)、スペシャリティ(乱視・遠近両用・オルソ等)拡販、スマートコンタクト・シリコーンハイドロゲル等の次世代品開発に重点。
- 注目材料: ①鴻巣研究所4号棟(2026年1月竣工予定→順次稼働)、②経済産業省の「大規模成長投資補助金」交付決定(補助対象経費約12.2億円、上限交付額最大約4.08億円見込み)、③Scotlens等の海外子会社取得による連結範囲拡大(のれん計上+700百万円)。
- 一言評価: 生産能力増強と高付加価値商品の拡充で中長期成長を描く一方、当面は投資負担と生産立ち上げリスクに注意が必要。
基本情報
- 説明者: 発表者(役職):–、発言概要:決算ハイライト、鴻巣研究所の生産能力強化、補助金交付、製品開発・中期計画進捗等を説明。
- セグメント:
- コンタクトレンズ事業:使い捨て1day/2week、コンベンショナル、オルソケラトロジー、特殊レンズ等の製造・卸売・販売。
- コンタクトレンズケア用品:洗浄液等の販売。
- その他:眼内レンズ・眼鏡事業等。
業績サマリー(連結)
- 主要指標(百万円、前年同期比)
- 売上高:17,144百万円(+1.9%)→ 良い(増収だが伸びは小幅)
- 売上総利益:7,716百万円(+5.7%)→ 良い(粗利率改善)
- 営業利益:1,132百万円(+29.4%)、営業利益率:6.6% → 良い(増益)
- 経常利益:1,124百万円(+47.1%)→ 良い(増益)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:831百万円(+51.6%)→ 良い(増益)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に記載なし)
- 予想との比較
- 会社予想(2026/3期 通期)に対する進捗率(第2四半期時点)
- 売上高進捗率:46.3%(37,000百万円通期見通し)
- 営業利益進捗率:56.6%(2,000百万円通期見通し)
- 親会社株主に帰属する当期純利益進捗率:75.6%(1,100百万円通期見通し)
- サプライズの有無:特段の決算修正は発表されておらず、粗利率改善(歩留まり向上+7月値上げ)が想定以上に寄与した点がポジティブな要素。
- 進捗状況
- 通期見通しに対する進捗(上記)→ 売上は通期見通しの約46%でやや順調、利益は進捗が高く良好。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:中期目標(2027/3期 連結売上高410億等)に向け、当期は生産能力投資期のため大幅な達成は将来(4号棟稼働後)を想定。
- 過去同時期との進捗比較:前年同期比で売上・利益とも改善(売上+1.9%、営業利益+29.4%)。
- セグメント別状況(連結・単体卸売ベースの指標)
- 各セグメント売上(第2四半期、百万円、資料の棒グラフ参照):
- コンタクトレンズ:約16,805百万円(内訳の大半を占める)
- ケア用品:約295百万円
- その他:約43百万円
- 商品別前年比(単体卸売ベース)
- ワンデーピュア:+3.5%
- 2ウィークピュア:△0.1%
- エアグレード(シリコーン系等):+47.8%(大幅増)
- サークル・カラー:△1.4%
- 乱視用:+5.7%
- 遠近両用:+11.5%
- 売上構成(第2四半期)
- コンタクトレンズ内の1day比率:85.0%
- 1dayカテゴリ内構成:近視・遠視用63.9%、遠近両用12.4%、乱視用5.3%、サークル・カラー18.4%
業績の背景分析
- 業績概要:
- 売上は小幅増だが、粗利率が改善(45.0%、前年同期比+1.6pt)し売上総利益が増加。営業利益・経常利益・純利益が大幅改善。
- 増減要因:
- 増収要因:市場拡大(近視人口増・スペシャリティ需要拡大)、乱視・遠近両用等の拡販、新規顧客獲得/流出顧客の回帰。
- 増益要因:生産歩留まり改善による原価低減、2025年7月からの値上げによるマージン改善、前期の生産トラブルによる原価高騰が解消された影響。
- 減益要因(押し下げ):人件費増(人員増・処遇改善)、広告宣伝費増(国内キャンペーン、コーポレートブランド浸透費用)、一部研究開発費の期ズレ等。
- 一時要因:Scotlens等の取得に伴うのれん計上(+700百万円)、補助金採択(将来収支に影響)。
- 競争環境:
- 国内外で競合多数。スペシャリティレンズ(乱視・遠近両用・オルソ)や高酸素透過素材(シリコーンハイドロゲル)で差別化を図る戦略。
- 海外は中国が停滞する一方、東南アジア・インドで中長期成長期待あり。欧州向けはWöhlk製品の取扱等でプレゼンス拡大。
- リスク要因:
- 為替変動、海外市場(中国)の景気影響、製造設備の立ち上げ遅延リスク、補助金の最終交付額の不確実性、大型投資によるキャッシュ負担、治験や規制承認の不確定性。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 中期経営計画(2024/4–2027/3):生産基盤強化(4号棟等)により連結売上高410億(2027/3)を目指す。利益率向上、EBITDA拡大、ROE改善を掲げる。
- 製品戦略:国内産初となる使い捨てレンズ(国産1day)、スペシャリティ(乱視・遠近両用)、シリコーンハイドロゲル、オルソケラトロジー、スマートコンタクトの開発。
- 進行中の施策:
- 鴻巣研究所:2号棟別館稼働、4号棟(第1期:6,500→7,900万枚/月相当生産能力)建設中(竣工予定2026年1月)、第2期(着工2026/7、2027/4順次稼働)で年間最大能力を10億7.4百万枚へ拡大予定。
- 治験:近視進行抑制用途の治験(シード1dayPure EDOF・オルソ等)、シリコーンハイドロゲルの治験終了・早期上市準備。
- スマートコンタクト:電子部品実装・大規模集積回路開発に成功、プラットフォーム公開・特設サイト開設。
- セグメント別施策:
- コンタクトレンズ:スペシャリティ拡販(乱視、遠近)、国産使い捨ての展開、AirGrade等シリコーン製品の投入。
- オルソケラトロジー:用途拡大(近視抑制)に向け治験・学会発信(GOMCC参加等)。
- 海外:現地法人強化・学会での発信・代理店網拡大。
- 新たな取り組み:
- 経済産業省の大規模成長投資補助金採択(生産能力拡張計画)、統合報告書(SEED Report 2025)公開、スマートCLのオープンプラットフォーム公開。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年3月期 通期・連結、百万円)
- 売上高:37,000百万円(前期比+11.3%)
- 営業利益:2,000百万円(+28.0%)、営業利益率:5.4%
- 経常利益:1,600百万円(+20.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,100百万円(+0.7%)
- 予想の前提条件:
- スペシャリティレンズ(乱視・遠近両用等)の拡販、乱視用等で発生していた納期遅延の解消による顧客回帰、新規顧客獲得を前提。
- 為替等の具体的前提レートは資料に明記なし。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:
- 管理側は生産歩留まり改善と価格改定で粗利改善を想定しており、通期見通しは現時点で維持(資料上の扱い)。一方、主要な増益は4号棟完成(2027年)以降に本格化すると説明しており、短期は段階的改善と捉えている(自信度:中立〜やや強気、長期は強気)。
- 予想修正:
- 通期見通しの修正有無:本資料では通期見通し(37,000百万円等)を提示しているが、当四半期での修正発表はなし(修正なしと解釈)。
- 修正理由・影響:該当なし。
- 中長期計画とKPI進捗:
- 中期目標(2027/3期)ハイライト:連結売上高410億円、EBITDA 77.4億円、ROE 8.7%。
- 現状の進捗:第2四半期時点で売上・利益は堅調。EBITDA(第2四半期累計値)は2,885百万円(資料)で、年間目標への進捗は限定的。生産能力拡大投資の工程管理(4号棟の竣工・稼働)が達成できるかがKPI達成の鍵。
- 予想の信頼性:
- 過去の予想達成傾向に関する明確な記述は資料にない。中期では大型投資が前提のため、実行リスクが業績に与える影響は大きい。
- マクロ経済の影響:
- 中国市場の景気停滞、東南アジア・インド等の成長期待、為替・物流コスト、グローバル供給網の混乱等が影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 適切な配当施策の実施のため、配当性向30~40%を目標とした配当の継続を目指す(会社方針)。
- 配当実績/見通し:
- 1株あたり年間配当(2026/3期予定):15円(前年:15円)→ 維持(安定)
- 配当利回り(参考):2.8%(2025/9/30 株価終値534円時点)
- 配当性向(参考):会社目標30–40%(実績は年度により変動)
- 特別配当: 今期に関する特別配当の記載なし。
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし。
製品やサービス
- 主要製品:
- シード1dayPureシリーズ(うるおいプラス、マルチステージ、EDOF等)
- 2weekPureシリーズ、AirGrade(シリコーンハイドロゲル)、ハードコンタクト等
- オルソケラトロジーレンズ(ブレスオーコレクト)
- スペシャリティ(乱視用・遠近両用・カラーレンズ等)
- スマートコンタクトレンズ(開発中、電子実装プラットフォーム公開)
- サービス/販売エリア: 日本を中心に東南アジア、香港、台湾、ベトナム、マレーシア、インド、欧州(Wöhlk製品販売)等。
- 協業・提携: 欧州メーカー(Wöhlk)、買収した英系会社(Scotlens等)、学会(GOMCC)での発信等。
- 成長ドライバー: 近視の低年齢化による市場拡大、スペシャリティニーズの拡大(1人当たり購入単価上昇)、オルソケラトロジー・近視抑制分野の用途拡大、シリコーンハイドロゲル・スマートCL等の次世代製品。
Q&Aハイライト
- 説明会資料内でのQ&A記載:なし(セッションの記載なし)→ 重要なQ&Aは資料に記載なし。
- 想定される注目質問(資料外、投資家が注目する点)
- 4号棟の竣工・稼働スケジュールと稼働率の見込み
- 大規模成長投資補助金の最終交付額・条件
- スマートコンタクトの事業化・収益化タイムライン
- 中国市場の回復シナリオと具体的施策
- 未回答事項: 上記想定質問に対する詳細数値は資料に記載なし(–)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 長期(中期)戦略、特に生産能力強化と次世代商品に対しては強気・積極投資の姿勢。短期では生産歩留まり改善や価格改定で着実に改善させるとの中立〜やや強気のトーン。
- 表現の変化: 前回説明(参考)と比較して「生産能力拡大」に関する説明比重が高く、投資実行を前提とした長期視点を強調。
- 重視している話題: 鴻巣研究所の増強(4号棟)、スペシャリティ市場の拡大、スマートコンタクト技術開発。
- 回避している話題: 中国市場の短期的な影響の数字的詳細、短期EPSや為替感応度の詳細などは深掘りされていない(資料上の明確なコメントなし)。
投資判断のポイント(助言を目的としない情報整理)
- ポジティブ要因:
- 粗利率改善(歩留まり改善+値上げ)により利益率が向上。
- スペシャリティ製品・エアグレードの高成長(例:エアグレード+47.8%)。
- 鴻巣研究所の生産能力大幅強化により中長期の供給力確保。
- 大規模成長投資補助金の交付決定(資金面での後押し)。
- スマートCL等の技術的優位性・プラットフォーム公開。
- ネガティブ要因:
- 大型投資によるキャッシュ支出増加(中間期末現金残高は減少:8,153→5,848百万円、△2,305百万円)。
- 生産立ち上げ遅延リスクや稼働率が計画通りでない場合の収益影響。
- 海外(中国)市場の短期停滞、為替・物流リスク。
- R&D・治験の不確実性(承認・上市までの時間と費用)。
- 不確実性:
- 補助金の最終交付額の確定、4号棟稼働の具体的稼働率、スマートCLの事業化時期。
- 注目すべきカタリスト:
- 4号棟の竣工・順次稼働(2026年1月竣工予定→2026/3より順次稼働開始)とその稼働率。
- シリコーンハイドロゲル製品の上市時期・販売伸長。
- 近視進行抑制治験の結果・用途拡大の公表。
- 補助金の最終確定額・条件の公表。
- 海外(東南アジア・インド等)売上の回復・拡大。
重要な注記
- 会計方針・特記事項:
- 連結範囲の変更によりScotlens Holdings Limited等が新たに連結対象となり、のれん計上(+700百万円)が発生。
- リスク要因(資料中の注記):
- 本資料の見込みは入手時点の情報に基づくものであり、実際の業績は経済情勢・業界動向等により異なる可能性がある旨の免責注記あり。
- その他:
- 中堅・中小成長投資補助金の交付額は最終的に変動する可能性がある旨の注記あり。
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企業情報
| 銘柄コード | 7743 |
| 企業名 | シード |
| URL | http://www.seed.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.8)」によって自動生成されました。
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