2025年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正有(11月11日公表)。第3四半期累計の実績は概ね会社予想の想定を踏まえた着地だが、通期予想(利益0)へ下方修正済み。
- 業績の方向性:売上は微減、利益は大幅減(増収減益ではなく「減益」中心)。第3四半期累計:売上高145,270百万円(前年同期比△2.1%)、営業利益3,508百万円(△40.6%)、親会社帰属四半期利益505百万円(△88.2%)。
- 注目すべき変化:ディバイス事業のタブレット向け需要が前年の高水準から減少(セグメント売上△17.9%)。産業資材は売上増だが、新製品関連の先行費用で利益が圧迫(セグメント利益△23.1%)。企業結合に係る暫定処理を確定し、比較数値を遡及修正済み。
- 今後の見通し:通期予想を修正(営業利益3,800百万円、親会社帰属当期利益0百万円)。第3四半期までの進捗で営業利益は通期予想の約92%到達。税前利益は既に通期予想を上回る水準(達成済)。ただし為替、製品ミックス、先行投資、金融費用の影響で最終利益はゼロ見通し。
- 投資家への示唆(助言ではなく観察):「ディバイス」需要回復と「産業資材」の新製品先行投資の回収、買収先の統合効果、金融費用・税負担の動向が短中期の業績回復のポイント。配当は据え置き(年間50円)で方針の大幅変更はない。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:NISSHA株式会社
- 主要事業分野:産業資材(加飾フィルム・蒸着紙等)、ディバイス(フィルムタッチセンサー等)、メディカルテクノロジー(医療機器・医療用CDMO等)
- 代表者名:代表取締役社長 最高経営責任者 鈴木 順也
- IR資料・説明会:決算補足説明資料作成・機関投資家向け決算説明会あり(2025/11/11実施)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月11日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期連結累計)
- セグメント:
- 産業資材:加飾フィルム、加飾成形品、蒸着紙、サステナブル資材等
- ディバイス:フィルムタッチセンサー、ガスセンサー 等
- メディカルテクノロジー:低侵襲手術機器、医療用ウェアラブル、医療用CDMO 等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:50,855,638株
- 期末自己株式数:3,505,406株
- 期中平均株式数(四半期累計):47,429,786株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(2025/11/11)で公表、機関投資家向け説明会資料掲載予定
- 株主総会・IRイベント:–(四半期短信に具体日付記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期予想が修正済のため注記)
- 売上高:第3Q累計 145,270百万円(前年同期比△2.1%)。通期予想191,300百万円に対する進捗率 約75.9%(通常は75%前後で季節進捗としては高め)。
- 営業利益:第3Q累計 3,508百万円(△40.6%)。通期予想3,800百万円に対する進捗率 約92.3%(高進捗)。
- 親会社帰属四半期利益:第3Q累計 505百万円(△88.2%)。通期予想0百万円のため進捗率は算定不能(通期利益がゼロへ修正)。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:買収による一般用医薬品CDMOの寄与でメディカル事業売上増。売上は産業資材・メディカルで底堅い。
- 下振れ要因:ディバイス(特にタブレット向け)の需要減、産業資材のモビリティ新製品に伴う先行費用、金融費用増(金融費用1,761百万円へ増加)、税負担増(法人税支払が増加)等で営業・最終利益が圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期業績予想を修正済み(営業利益は維持に近い水準だが、最終利益を0に修正)。営業利益ベースの達成可能性は高めだが、最終利益は税・金融費用・一時要因で下振れしやすい状況。
財務指標(主要数値は単位:百万円)
- 損益(第3四半期累計)
- 売上高:145,270(前年同期148,402、△2.1%、差額△3,132)
- 売上総利益:33,024(前年34,084、△3.1%)
- 営業利益:3,508(前年5,904、△40.6%)
- 営業利益率:3,508 / 145,270 = 約2.41%(前年約3.98%)
- 税引前利益:2,213(前年5,314、△58.3%)
- 四半期利益(当期):827(前年4,379、△81.1%)
- 親会社帰属四半期利益:505(前年4,268、△88.2%)
- EPS(基本):10.66円(前年88.38円)
- 損益性指標(簡易推計)
- ROE(親会社帰属利益/親会社帰属持分、当期累計ベース):505 / 110,844 = 約0.46%(目安:8%以上良好 → 低水準)
- ROA(当期累計四半期利益/総資産):505 / 247,077 = 約0.20%(目安:5%以上良好 → 低水準)
- 営業利益率:約2.4%(業種平均との比較は業種に依存)
- 進捗率分析(通期予想191,300百万円)
- 売上高進捗率:145,270 / 191,300 = 75.9%(やや進捗良好)
- 営業利益進捗率:3,508 / 3,800 = 92.3%(高進捗)
- 親会社帰属当期利益:通期予想が0のため進捗評価不可
- キャッシュフロー(第3四半期累計)
- 営業CF:9,399(前年14,747、△36.3%)
- 投資CF:△11,678(前年△7,284、使用増。主に子会社取得50,001、設備投資等)
- 財務CF:△5,333(前年+1,934、借入・返済・配当等で使用)
- フリーCF:営業CF – 投資CF = 9,399 – 11,678 = △2,279(マイナス)
- 現金及び現金同等物残高:41,397(前期末50,970、減少△9,573)
- 営業CF/純利益比率:9,399 / 827 = 約11.4(1.0以上で健全だが、四半期利益は特殊要因あり)
- 貸借対照表の要点(2025/9/30)
- 資産合計:247,077(前期末251,847、△4,770)
- 親会社所有者帰属持分:110,844(持分比率44.9%:安定水準)
- 有形固定資産:48,780(増加)
- 流動資産合計:115,955(減少、現金・売掛・棚卸が減)
- 流動負債:70,609(増加)、非流動負債:62,766(減少)
- 社債及び借入金合計(流動+非流動):27,426 + 33,701 = 61,127
- ネットデット(概算):61,127 – 41,397 = 19,730(負債超過ではないが有利子負債あり)
- 負債/自己資本比(有利子負債/持分):61,127 / 110,844 = 約55.1%
- 四半期推移(QoQ):四半期別の詳細は短信の本文に限るが、売上・利益は前年同期比で減益傾向。季節性はセグメントで差異あり(タブレット需要等の変動)。
特別損益・一時的要因
- 企業結合関連:2024-2025にかけた複数の企業結合(Isometric、Cathtek、滋賀県製薬)について、当第3四半期に暫定処理を確定。これにより比較数値を遡及修正。
- その他特別損益:決算短信には明確な特別利益・損失の金額の記載なし(主要な業績変動は事業構造・先行投資・買収費用・金融費用等)。
- 一時的要因の影響:為替換算差額のマイナス(△2,567百万円)がその他の包括利益を圧迫しており、四半期包括利益は△996百万円。買収関連の一時費用や先行投資は継続性要因として注視が必要。
配当
- 中間配当:25.00円(既払)
- 期末配当(予想):25.00円(修正なし)
- 年間配当予想:50.00円(前期と同額、直近公表から修正なし)
- 配当利回り:–(株価が指定されていないため算出不可)
- 配当性向:–(通期当期利益が0に修正されたため算出困難)
- 株主還元方針:特別配当等の記載なし。自己株式取得は第3Q累計で取得あり(自己株式増加)。
設備投資・研究開発
- 設備投資(有形固定資産取得):第3Q累計 4,514百万円(前年4,869百万円)
- 無形資産取得:1,196百万円(前年1,227百万円)
- 子会社取得による支出:50,001百万円(前年9,166百万円)→ 買収投資が大きく投資CFを押し上げ
- 減価償却費:7,660百万円(損益参照)
- R&D費用:特段の明示なし(研究開発の内訳はセグメント説明に散見されるが金額は記載なし)
受注・在庫状況(該当情報の抜粋)
- 受注関連:受注高・受注残等の明示的数値記載なし(–)
- 在庫(棚卸資産):32,806百万円(前年同期35,730、減少)
- 在庫回転日数:記載なし(–)
セグメント別情報(第3Q累計:2025/1/1–9/30、単位:百万円、前年同期比は短信注記)
- 産業資材:売上 57,074(前年比+3.2%)、セグメント営業利益 2,994(△23.1%)
- 備考:加飾・サステナブル資材は需要底堅いが、モビリティ向け新製品の先行費用で利益圧迫
- ディバイス:売上 43,826(△17.9%)、セグメント営業利益 1,467(△47.5%)
- 備考:タブレット向け需要減が主要要因。生産性改善は進むが売上・利益減
- メディカルテクノロジー:売上 35,047(+4.2%)、セグメント営業利益 1,834(△0.2%)
- 備考:医療機器CDMOが堅調、ただし自社ブランドのミックス悪化で利益横ばい
- その他:外部売上 9,322(増)を含むが全社費用や為替差損等を調整しているため、セグメント合計から営業利益への調整が存在
中長期計画との整合性
- 第8次中期経営計画(2024–2026)を運用中:2030年のサステナビリティビジョンに向け、メディカル・モビリティ・環境領域で事業ポートフォリオ強化。
- 進捗:買収によりメディカル分野の拡充を進めているが、短期的には買収・新製品の先行費用が利益を圧迫しており、資本効率(ROE等)は低下している。
競合状況や市場動向
- 市場動向:米国の関税政策や地政学、各地域の景気動向(中国の内需停滞、欧州の生産活動停滞)が不確実性要因。
- 競合優位性:蒸着紙など特定素材でのグローバルシェアや、フィルムタッチセンサー等の技術的ポジションは強み。ただし製品ミックス・顧客構成に依存するリスクあり。
- 同業比較:詳細数値は提示なしだが、営業利益率・ROEは現時点で低め。
今後の見通し
- 業績予想(通期・2025/1/1–12/31、会社修正値)
- 売上高:191,300百万円(△2.2%)
- 営業利益:3,800百万円(△30.4%)
- 税引前利益:2,200百万円(△64.5%)
- 親会社帰属当期利益:0百万円(△100.0%)
- 基本EPS:0.00円
- 会社予想の前提:企業結合の会計確定を反映済み。為替・原材料などの前提は添付資料参照(短信は注記で参照先を案内)。
- 予想の信頼性:営業利益は第3Qで高い進捗を示す一方、最終利益は税負担・金融費用・一時費用が大きく影響するため不確実性が高い。過去の予想達成傾向は短信単体では判断困難。
- リスク要因:ディバイス市場の需要変動、買収統合の進捗、為替変動、金利・金融費用の増加、製品ミックス悪化、サプライチェーンリスク等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し(ただし企業結合に係る暫定処理の確定を実施し、比較数値を遡及修正)
- 監査・レビュー:要約四半期連結財務諸表に対する期中レビューあり(有限責任監査法人トーマツ)。
- その他:機関投資家向け決算説明会資料を同日掲載予定。業績予想の前提・留意事項は添付資料4ページ参照。
(注)本まとめは提供された決算短信の内容に基づく整理・解説であり、投資判断の助言ではありません。不明項目は“–”と記載しています。数字は原資料の表示単位(百万円)に基づく。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7915 |
| 企業名 | NISSHA |
| URL | http://www.nissha.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.11)」によって自動生成されました。
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