2025年11月期 決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 不動産再開発の収益化、本社(八重洲通フィルテラス)等の収益寄与、M&A(カコテクノス等)による事業拡大と資本効率向上、累進配当・自己株取得で株主還元を強化する方針(発表日:2026/1/15)。
  • 業績ハイライト: 2025年11月期は売上高119,377百万円(+3.4%:良)、営業利益11,913百万円(+2.3%:良)、経常利益12,967百万円(+7.2%:良)、親会社株主に帰属する当期純利益9,090百万円(+1.3%:良)。営業利益は5期連続増益、各利益で過去最高を更新(※ROEは7.1%で0.5pt低下:やや課題)。
  • 戦略の方向性: 不織布・フェルトおよび機材(FA)を第3の収益柱に育成、海外販路拡大(北米・欧州・ASEAN)、不動産再開発による安定キャッシュフロー確保、M&Aを成長投資の中核に据える。
  • 注目材料: (1)株式会社カコテクノスの株式取得(製造領域拡大)、(2)NEDO採択の「繊維to繊維」資源循環プロジェクト参画、(3)自己株式取得(上限200万株・40億円、実施期間2026/1/19〜2026/5/22)。
  • 一言評価: 事業ポートフォリオの多様化とM&Aを通じた成長投資と株主還元の両立を目指す、安定収益+成長投資のバランス戦略。

基本情報

  • 企業概要: 企業名 ニッケ(日本毛織株式会社)、東証プライム市場 3201。主要事業分野:衣料繊維(スクールユニフォーム等)、産業機材(不織布・フェルト、FA等)、人とみらい開発(不動産開発・商業施設等)、生活流通(寝装品・家電・雑貨等)。
  • 代表者名: 長岡 豊(代表取締役社長、資料内に登場)。
  • 説明会情報: 開催日時 2026年1月15日(決算説明資料公表日)。説明資料形式:決算説明資料+投資家向け説明会(資料公開)。参加対象:機関投資家・アナリスト・個人投資家等(資料にてIR活動を実施)。
  • 説明者: 代表取締役社長 長岡 豊(及び経営陣)。発言概要:中期ビジョンRN130の達成に向け、資本効率(ROE目標8%)・配当方針(累進配当、配当性向35%目標)・成長投資(M&A/設備)を強調。
  • 報告期間: 対象会計期間 2025年11月期(通期)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日:–(資料では2026年度配当予定50円を提示)。
  • セグメント:
    • 衣料繊維事業:スクールユニフォーム、テキスタイル、ヤーン等(主に生地販売)。
    • 産業機材事業:不織布・フェルト、FA設備、産業資材等。
    • 人とみらい開発事業:商業施設運営、不動産賃貸・再開発、ライフサポート(保育・介護)等。
    • 生活流通事業:寝装品・生活家電・雑貨・ホビー等の企画・販売。

業績サマリー

  • 主要指標(2025年11月期 実績、前期比)
    • 営業収益(売上高): 119,377百万円(1,193.77億円)、+3.4%(良)
    • 営業利益: 11,913百万円(119.13億円)、+2.3%(良)/営業利益率 10.0%(-0.1pt)
    • 経常利益: 12,967百万円、+7.2%(良)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 9,090百万円、+1.3%(良)
    • EPS(1株当たり当期純利益): 132.2円(前期約130.1円 → 約+1.6%)(良)
    • ROE: 7.1%(前期比 -0.5pt、やや弱い)
  • 予想との比較(会社公表の達成率)
    • 2025年7月11日公表の業績予想に対する達成率:売上高 98.1%(未達)、営業利益 105.4%(上振れ)、経常利益 108.1%(上振れ)、当期純利益 113.6%(上振れ)。
    • サプライズ:特別損益が前年の-728百万円から+296百万円へと大幅改善(差分 +1,024百万円)が純利益押し上げに寄与。
  • 進捗状況
    • 通期は決算確定につき「達成済」。中期経営計画(RN130第3次中計)に対しては、2025年度は売上・営業利益が計画未達(中計では売上120,000・営業利益12,000百万円に対し実績119,377/11,913)だが、経常利益・当期純利益は中計目標に近接または達成傾向。
    • 過去同時期比較(5年推移スライド参照):売上・営業利益は5期連続増収増益。
  • セグメント別状況(2025年11月期 実績、前期比)
    • 衣料繊維: 売上高 30,282百万円(▲4.0%:悪)、営業利益 2,645百万円(▲23.5%:悪) — 学生服在庫過多による販売減。
    • 産業機材: 売上高 35,177百万円(+14.1%:良)、営業利益 2,875百万円(+45.8%:良) — 呉羽テック等のグループ化と高収益案件寄与。
    • 人とみらい開発: 売上高 26,679百万円(+0.7%:横ばい)、営業利益 6,772百万円(▲2.9%:やや悪) — 不動産賃貸の先行費用等が影響。
    • 生活流通: 売上高 23,199百万円(+3.0%:良)、営業利益 1,051百万円(+24.1%:良) — EC・生活家電等の回復。

業績の背景分析

  • 業績概要: 産業機材事業と生活流通事業が堅調に推移し増収増益。衣料繊維はスクールユニフォーム在庫調整で減収減益。連結範囲拡大(カンキョーテクノ、呉羽テック、カコテクノス等)と不動産再開発の進捗が寄与。
  • 増減要因:
    • 増収要因: 産業機材のM&A・海外販売拡大、生活流通のEC・夏物回復、不動産再開発の先行案件(売上増・今後収益化予定)。
    • 減収要因: 衣料繊維のスクールユニフォーム需要低迷(流通在庫過多、LGBTQ配慮によるモデルチェンジの影響)、FA事業で一部顧客の設備投資抑制(ただし高収益案件で補填)。
    • 増益要因: 産業機材の高利益率案件、不織布・フェルト事業の合理化。
    • 一時要因: 特別損益の改善(-728→+296百万円)等が純利益押上げ。
  • 競争環境: 衣料繊維は高い国内シェア(学生服生地で約50〜60%)という強みを保有。一方、グローバルなテキスタイル競争、ECでの海外勢の直接参入など競争激化。産業機材は不織布市場で国内シェア拡大(国内2位)により競争力を強化。
  • リスク要因: 少子化による国内学生数の減少(中長期で需要下押し)、自動車関連の景気・関税政策(米国関税、中国市況)の影響、為替(1円の円安で仕入コスト約15〜20百万円/年の増加見込み)、サプライチェーン・在庫調整リスク、不動産開発の遅延や先行費用。

戦略と施策

  • 現在の戦略(RN130第3次中計): 売上130,000百万円、営業利益13,000百万円、営業利益率10.0%、ROE目標8%以上。成長ドライバーを不織布・フェルト/産業機材に位置付け、不動産再開発で安定収益を確保。M&Aを用いた成長投資(第3次中計予算枠200億円)。
  • 進行中の施策:
    • M&A・グループ化:カンキョーテクノ、呉羽テック、カコテクノス(連結化)等による事業拡大。
    • 不織布・フェルト事業の合理化と海外拠点活用(北米、ASEAN)。
    • 不動産再開発(八重洲通フィルテラス等)の収益化、遊休地開発。
    • 環境・資源循環(WAONAS反毛リサイクル設備導入、NEDO採択プロジェクト参加)。
    • 生産合理化・DX投資:衣料繊維の省人化・設備投資。
  • セグメント別施策:
    • 衣料繊維: 欧米ハイブランド向け生地販売拡大(パリ個展等)、省人化・DXで収益性改善。
    • 産業機材: 北米での自動車内装材販売拡大、インドネシア・ベトナムで生産体制強化、FA事業の高付加価値化。
    • 人とみらい開発: 不採算事業の縮小、再開発による賃貸+運営で付加価値向上。
    • 生活流通: EC機能強化、物流合理化、事業のグループ化で共同仕入・商品開発を推進。
  • 新たな取り組み: NEDOプロジェクト、反毛リサイクルWAONASプロジェクト、資産効率向上のための不動産活用強化、自己株取得による資本効率改善。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2026年11月期 会社予想)
    • 売上高: 130,000百万円(+8.9% 前期比)
    • 営業利益: 13,000百万円(+9.1%)
    • 営業利益率: 10.0%(変わらず)
    • 経常利益: 13,400百万円(+3.3%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 9,500百万円(+4.5%)
  • 予想の前提条件: 不動産再開発の収益貢献(八重洲通フィルテラス等)、カコテクノスの通期連結、衣料繊維事業の回復、不織布・フェルトの海外販売拡大・合理化推進。為替・マクロ要因は不確定要素。
  • 予想修正: 2026年通期予想は新たに提示(2026年1月15日)。通期予想の修正有無:今回の決算での通期修正は無し(2026期の新規公表)。(※四半期中の修正履歴は–)
  • 中長期計画とKPI進捗:
    • 中期(RN130第3次中計:2024–2026)において、2025年度は売上・営業利益で中計を若干下回るが、経常利益・純利益は目標に近く推移。最終年度(2026)に向けて130,000百万円/営業利益13,000百万円を設定。
    • KPI:ROE目標8%(現状7.1%で未達)、配当性向35%目標、DOE 2.5%目標(2025年に前倒しで達成見込み)。
  • 予想の信頼性: 過去は期中公表予想に対して営業利益等で達成または上振れするケースがある(2025年は営業利益等で既公表予想を達成)。ただし、衣料繊維の在庫調整や自動車関連の設備投資動向は不確定要因。
  • マクロ経済の影響: 為替(1円の円安で原材料コスト約15〜20百万円/年影響)、世界的な自動車市況や米国の関税政策、円安による物流・仕入コスト上昇、消費トレンドの変化(EC等)。

配当と株主還元

  • 配当方針: 減配しない「累進配当」を基本とし、配当性向を現行30%目安から中計最終年度で35%目標へ引上げ。DOE(株主資本配当率)を指標化し第3次中計最終年度で2.5%目標。
  • 配当実績:
    • 2025年11月期:年間配当 47円(当初予想より5円増配、増配:良)。
    • 2026年11月期(予定): 50円(予定)。
    • 配当性向(2025実績):約35.5%(資料グラフ参照)。
  • 特別配当: なし。
  • その他株主還元: 自己株式取得(取締役会決議):200万株を上限に40億円(取得期間 2026/1/19〜2026/5/22、市場買付含む)。過去(2025/10)に200万株取得実施。中計で未使用の成長投資枠を自己株取得で株主還元に振替る方針(第3次中計の成長投資差分約70億円に対し約73億円の自己株取得予定を示唆)。

製品やサービス

  • 主要製品(抜粋):
    • 衣料繊維: 学校制服用素材(主力、約50%売上)、一般企業制服、一般衣料用テキスタイル、ヤーン(ニット)等。
    • 産業機材: 不織布・フェルト製品(自動車内装材、フィルター等)、FA設備、緩衝材、楽器用フェルト等。
    • 人とみらい開発: 商業施設運営(ニッケコルトンプラザ等)、不動産賃貸、ソーラー売電、ライフサポート(介護・保育・スポーツ)。
    • 生活流通: 寝装品・業務用品、生活家電・雑貨、ホビー商品(スタンプ等)。
  • 協業・提携: NEDOプロジェクトのコンソーシアム(帝人フロンティア、東レ等)に参画、グループ内外での生産・販売連携。
  • 成長ドライバー: 不織布・フェルトの海外展開、FA機材事業の拡充、海外テキスタイル販売(欧州ハイブランド向け)、不動産再開発の収益化、服から服への循環(反毛リサイクル)等。

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答(要旨)
    • Q: M&A戦略の特色は? → A: 事業領域の拡大・人財獲得・収益強化を目的に、常時多数案件を精査し毎年1〜2件を厳選。投資基準はROIC目標8%(最低5%)、のれん償却は営業利益5年分以内を目安。
    • Q: 株主還元方針は? → A: 創業以来の安定配当を継続。現状の累積純資産増で資本効率改善が課題のため、累進配当と自己株取得で資本効率・株主還元を強化。
    • Q: 不動産事業の方針は? → A: 単なる賃貸ではなく商業施設運営と併せて付加価値を高める運営を実施。グループ遊休地の再開発活用も推進。
    • Q: 2025年度の衣料繊維減益要因は? → A: 学校制服の流通在庫過多(モデルチェンジ等含む)による販売減と生産効率低下。2026年度にも影響の見込み。
    • Q: 米国の関税政策の影響は? → A: 主に産業機材(自動車関連)に影響の可能性。現時点では大きな影響は確認されていないが注視。
  • 経営陣の姿勢: M&Aと資本効率を重視、投資は規律(ROIC)を保ちつつ機動的に行う姿勢。配当・自己株取得で株主還元を明確化。

経営陣のトーン分析

  • 自信度: 全体として中立〜やや強気。成長投資(M&A・不織布強化・再開発)や株主還元の方針に自信を示す一方、衣料繊維の在庫調整や自動車市況の不確実性は慎重に言及。
  • 表現の変化: 前回説明会と比較して、資本効率(ROE)達成・配当方針の明確化(DOE目標追加)により投資家向けメッセージを強調。
  • 重視している話題: 資本政策(累進配当・自己株取得)、M&A、成長ドライバー(不織布・機材)、不動産再開発。
  • 回避している話題: 細かい会計詳細や短期の為替センシティビティの数値化については深掘りを避ける傾向(資料では影響試算のみ提示)。

投資判断のポイント(情報整理/意見表現は行わない)

  • ポジティブ要因:
    • 多様な事業ポートフォリオ(衣料・産機・不動産・流通)により収益源が分散。
    • 不織布・フェルト・機材の成長(売上・利益の拡大傾向)。
    • 不動産再開発(八重洲通フィルテラス等)による安定的な賃貸収入とキャッシュフローの向上期待。
    • 株主還元強化(累進配当、自己株取得、DOE目標)。
  • ネガティブ要因:
    • 衣料繊維(スクールユニフォーム)需要の構造的低下リスク(少子化、モデルチェンジ等)。
    • 自動車関連やFA受注は景気敏感で関税・市場変動の影響を受ける可能性。
    • 為替感応度あり(羊毛等原材料輸入・円安でコスト増)。
    • ROEは目標未達(7.1% vs 目標8%)。
  • 不確実性: 不動産再開発の収益化スケジュール、M&Aのシナジー実現度、海外販路の拡大スピード、為替変動。
  • 注目すべきカタリスト:
    • カコテクノスの通期連結効果(収益貢献の見え方)。
    • 八重洲通フィルテラス等の不動産収益化のタイミング。
    • NEDOプロジェクト等のR&D/資源循環ビジネスの進捗。
    • 自己株式取得の実行状況と市場への影響。

重要な注記

  • 会計方針: 資料内で特段の会計方針変更の記載はなし。特別損益の振れ(-728→+296百万円)は個別要因であるため注視。
  • リスク要因: 資料末尾に将来予想に関する注記(将来業績は保証しない旨)あり。主要リスクとしては為替、原材料価格、需給環境、不動産開発リスク等を掲示。
  • その他: 提供情報は決算発表日現在のものであり将来の業績を保証するものではない旨の取り扱い注記あり。

(注)不明な項目は「–」で省略。表中の「良/悪」は当該指標の増減を基準にした一般的な目安表現であり、投資助言を目的とした評価ではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3201
企業名 日本毛織
URL http://www.nikke.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 繊維製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.11)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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