1. 企業情報
- 企業名: 東北銀行
- 設立年月日: 1950年10月7日
- 所在地: 岩手県盛岡市内丸3-1
- 事業内容: 東北銀行は、個人および法人顧客向けに様々な銀行業務を提供しています。普通預金、定期預金、投資信託、国債、各種ローン（住宅、教育、リフォームなど）、保険商品、インターネットバンキングサービスなどを展開しています。特に中小企業向けの融資が多く、地域経済に密着したサービスを提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 東北銀行は、岩手県内で3つの地方銀行の中で3番手の地銀であり、フィデアホールディングスとの経営統合は解除されています。中小企業向け融資が主力であり、地域密着型のビジネスモデルを持っていますが、競争が激しい地方銀行業界においては、資金調達や収益性の面で課題が残ります。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 地域経済の発展に貢献することを目指しています。
- 中期経営計画: 2022年4月から2025年3月までの第1次中期経営計画を策定しており、収益基盤の強化やデジタル化の推進が重点施策となっています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 中小企業向け融資が主な収益源であり、地域経済の動向に強く影響されます。デジタルバンキングの導入により、顧客ニーズの変化に適応しつつあります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: インターネットバンキングやモバイルバンキングサービスの強化が進んでおり、顧客の利便性向上に寄与しています。
- 主力製品: 中小企業向け融資、各種保険商品が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 1160.0円
- PER（予想）: 7.35倍（業界平均50.4倍と比較して低い）
- PBR（実績）: 0.28倍（業界平均0.3倍とほぼ同等）
- EPS（予想）: 157.91円
- BPS（実績）: 4,094.31円
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1160.0円で、年初来高値1366.0円、年初来安値1001.0円を記録しています。現在の株価は高値圏からは下落しており、安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上: 過去12か月で13,948百万円
- 純利益: 1,376百万円（前年同期比減少）
- ROE: 3.52%
- 自己資本比率: 3.9%
- キャッシュフロー: 総現金は96.54B円で、安定した流動性を示しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.31%
- 1株配当: 50.00円（2025年予想）
- 配当性向: 65.21%（安定した配当政策を維持）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近10日間の株価は安定しており、出来高は6,100株と比較的低迷しています。市場の関心はやや薄い状況です。
11. 総評
東北銀行は、地域密着型のビジネスモデルを持つ地方銀行であり、中小企業向けの融資が主力です。経営戦略としては、デジタル化の推進が重要な施策となっており、今後の成長が期待されます。株価は業界平均に比べて割安感があり、配当利回りも高いことから、投資家にとって魅力的な選択肢となる可能性があります。ただし、地域経済の変動や競争の激化には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 8349 |
| 企業名 | 東北銀行 |
| URL | http://www.tohoku-bank.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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