企業の一言説明
レント(372A)は、建設機械や産業機械、産業用車両などのレンタル事業を全国展開する、業界内で堅実な地盤を持つ企業です。特に半導体工場やデータセンターの建設・メンテナンス分野にも強みを持っています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 堅調な事業成長と高い収益性: 設備投資の活発化や戦略的なM&Aにより売上高・営業利益ともに二桁成長を予想しており、ROEも18%超と高い収益性を維持しています。
- 割安感のあるバリュエーション: PERは業界平均を大幅に下回る水準にあり、PBRは業界平均並みと評価され、株価には割安感が見られます。
- 財務健全性の改善と注視の必要性: 自己資本比率は改善傾向にあるものの、業界標準と比較して依然として低く、流動比率も1.0を下回るため、今後の財務状況の推移には特に注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 堅調な成長 |
| 収益性 | S | 高水準 |
| 財務健全性 | D | 要改善 |
| バリュエーション | S | 割安 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 5,890円 | – |
| PER | 8.45倍 | 業界平均15.0倍より低い |
| PBR | 1.21倍 | 業界平均1.2倍とほぼ同等 |
| 配当利回り | 3.57% | – |
| ROE | 18.38% | – |
1. 企業概要
レント(372A)は1984年設立、静岡本社を置く企業で、建設機械、産業機械、産業用車両のレンタルを主要事業としています。主な収益モデルはこれらの機械・車両の貸し出しによるレンタル収入です。半導体工場やデータセンターの建設・メンテナンスといった先端産業分野に強みを持つ点が特徴で、検査・校正サービスやバッテリー再生、さらにはレンタカーフランチャイズ事業なども手がけ、事業の多角化を進めています。特殊な環境下での設備清掃・梱包サービスなど、専門性を要するレンタルニーズにも対応しており、技術的な独自性と参入障壁を構築しています。
2. 業界ポジション
レントは、建設・産業機械レンタル市場において全国展開することで一定の市場ポジションを確立しています。競合他社と比較して、半導体工場やデータセンターといった成長分野への特化と、付帯サービス(清掃、バッテリー再生、車両整備)の提供による顧客囲い込みが強みです。一方で、自己資本比率やレンタル資産の調達における有利子負債依存度は、大手競合と比較して改善の余地があると言えます。市場全体のPER(株価収益率)平均が15.0倍、PBR(株価純資産倍率)平均が1.2倍であるのに対し、レントのPERは8.45倍、PBRは1.21倍であり、収益性に対して株価は割安な水準にあると評価できます。
3. 経営戦略
中期経営計画に関する具体的なデータは明示されていませんが、最近の取り組みとして、ベトナムや神奈川石油販売の子会社化、インドネシア子会社の完全子会社化など、M&Aを通じた国内外の事業拡大とレンタル資産の増強を積極的に推進しています。これらの戦略は、市場ニーズへの対応力強化と、収益基盤の拡充を目指すものと推測されます。
今後のイベント:
- 2026年5月28日: 配当落ち日
【財務品質スコア】 Piotroski F-Score
総合スコア: 1/9 (D: 要注意)
投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreは企業の財務的な健全性を9つの視点から評価する指標です。7点以上は財務が優良、5-6点は普通、4点以下は要注意と評価されます。レントのスコアは1点であり、複数の項目で財務健全性に懸念があることを示唆しています。特に流動比率の低さが影響していると考えられます。
財務指標詳細
| 指標 | 値 | ベンチマーク/解釈 |
|---|---|---|
| 営業利益率(過去12ヶ月) | 12.16% | 良好な水準(一般的に10%以上で高収益) |
| ROE(実績) | 18.38% | 高水準(一般的な目安10%以上を大きく上回る) |
| ROA(過去12ヶ月概算) | 4.41% | 水準維持(純利益2,725百万円 / 総資産平均61,826百万円で概算) |
| 自己資本比率(直近四半期) | 28.6% | 改善傾向にあるが依然として低め(目安40%以上) |
| 流動比率(直近四半期) | 0.72倍(72%) | 短期的な支払い能力に懸念(健全目安1.0倍=100%以上) |
| 営業CF(中間期) | +2,552百万円 | 堅調な利益創出能力を示す |
| FCF(中間期) | +817百万円 | ポジティブ(営業CF 2,552百万円 – 投資CF 1,735百万円)。自己資金で投資を賄えている。 |
| 営業CF/純利益比率(中間期) | 1.39倍 | 健全な利益の質を示す(1.0倍以上が目安) |
| 売上高進捗率(通期予想比) | 48.7% | 概ね半期並みの進捗 |
| 営業利益進捗率(通期予想比) | 64.7% | 良好な利益進捗 |
| 純利益進捗率(通期予想比) | 70.7% | 良好な利益進捗 |
解説:
レントの収益性は非常に高く、ROEは18.38%と、株主資本を効率的に活用して利益を生み出していることがうかがえます。営業利益率も12.16%と高水準を維持しており、本業での稼ぐ力が強いことを示しています。キャッシュフロー面では、営業活動によるキャッシュフローが堅調に推移し、フリーキャッシュフローもプラスを維持しているため、事業活動から十分な現金を創出できています。また、営業CFが純利益を上回る比率も高く、利益の質は健全であると評価できます。
一方で、財務健全性には課題が見られます。自己資本比率は直近の四半期で28.6%と前期末の25.8%から改善していますが、一般的に安定とされる40%以上の水準には届いておらず、やや懸念が残ります。特に、流動比率が0.72倍(72%)と1.0倍を下回っている点は、短期的な債務返済能力に注意が必要であることを示しています。有利子負債依存度も高く、レンタル事業の特性上、設備投資のための借入が多いことが背景にありますが、財務レバレッジの管理が重要となります。
通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高は48.7%とほぼ計画通りである一方、営業利益(64.7%)と純利益(70.7%)は高い進捗を示しており、今年度の通期業績予想達成への期待が高まります。
【バリュエーション】
| 指標 | レント | 業界平均 | 判定 |
|---|---|---|---|
| PER | 8.45倍 | 15.0倍 | 割安 |
| PBR | 1.21倍 | 1.2倍 | 適正 |
レントのPER(株価収益率)は8.45倍と、業界平均の15.0倍と比較して約56%の水準であり、利益から見て株価はかなり割安に評価されていると言えます。PBR(株価純資産倍率)は1.21倍と、業界平均の1.2倍とほぼ同水準であり、資産価値に対しては適正な評価を受けていると言えます。全体として、収益性や成長性に対してバリュエーションに割安感がある状況です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 解釈 |
|---|---|---|
| MACD | 中立 | 短期トレンドで明確な方向性は示されていない |
| RSI | 中立 | 過熱感や売られすぎ感は特になく、中立的な状態 |
【テクニカル】
現在の株価5,890円は、52週高値7,080円に対して約16.9%低い水準にあります。一方、52週安値5,180円からは約13.7%高い水準です。移動平均線を見ると、現在の株価は5日移動平均線(5,826円)、25日移動平均線(5,669.6円)、75日移動平均線(5,775.2円)を全て上回っており、短期から中期にかけて上昇トレンドにある兆候が見られます。
【市場比較】
過去1ヶ月のパフォーマンスを見ると、レントの株価は+8.47%と堅調に推移しており、TOPIX(+7.27%)を1.20%ポイント上回っています。しかし、日経平均(+8.77%)には0.29%ポイント下回っています。中期的な3ヶ月・6ヶ月で見ると、日経平均やS&P500が大きく上昇しているのに対し、レントはそれぞれ-0.51%と-4.54%と市場全体に対して劣後しています。これは、市場全体の大型成長株への資金流入が続く中で、中型株であるレントが相対的に注目されにくかった可能性があります。
6. リスク評価
⚠️ 信用買残が日々の出来高に対して非常に多く、将来的な売り圧力となる可能性に注意
現在の信用買残は89,700株であり、直近の出来高10,400株と比較して約8.6倍と非常に高水準です。信用売残が0株であるため、信用倍率は0.00倍と表示されますが、これは見かけ上の数値であり、実際には多額の信用買い残が将来的な株価の上値を抑える売り圧力となる可能性があります。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 43.70%
- シャープレシオ: -0.20
- 最大ドローダウン: -21.24%
- 年間平均リターン: -8.19%
投資家向け解釈:
レントの年間ボラティリティは43.70%と高く、株価の変動が大きいことを示しており、大きなリターンを狙える一方で損失のリスクも高くなります。仮に100万円投資した場合、過去の傾向から年間で±43.7万円程度の変動が想定されます。
シャープレシオが-0.20とマイナスであることは、過去のリスクに見合うリターンが得られていないことを示唆しています。また、最大ドローダウンが-21.24%であることから、過去には2割以上の下落を経験しており、今後も同様の下落が起こりうることを念頭に置く必要があります。
【事業リスク】
- 建設投資の変動と競争激化: レンタル事業は建設投資の動向に大きく影響を受けます。民間建築投資の減少や建設資材価格の高止まり、人手不足、工事着工の遅れなどは、レントの業績を下方修正するリスクがあります。また、同業他社との競争激化もレンタル単価や稼働率に影響を与える可能性があります。
- 金利変動リスクと有利子負債: レンタル資産の取得には多額の資金が必要であり、有利子負債が肥大化しやすい業界特性があります。金利の上昇は、借入コストの増加を通じて収益を圧迫する可能性があります。
- 買収・子会社化に伴うリスク: M&Aを通じた成長戦略は積極的ですが、買収後の事業統合(PMI)が計画通りに進まない場合、のれんの減損リスクや想定したシナジー効果が得られないリスクがあります。特に海外子会社では為替変動リスクも加わります。
7. 市場センチメント
信用買残が89,700株、信用売残が0株であるため、計算上の信用倍率は0.00倍となっています。しかし、日々の出来高(10,400株)と比較すると、信用買残は非常に高水準であり、将来的な売り圧力として潜在的なリスクを抱えています。
主要株主は、双日(9.96%)、ヤンマー建機(7.20%)、ユアサ商事(7.05%)と、事業に関連の深い企業が上位を占めています。これは、事業連携や安定株主としての側面が期待できる一方で、浮動株比率が抑制される可能性もあります。
8. 株主還元
レントの会社予想配当利回りは3.57%と、市場平均と比較しても魅力的な水準にあります。1株配当は210.00円(2026年5月期予想)で、前期の180.00円から増配予想となっています。通期予想ベースでの配当性向は概算で30.6%(210.00円 / 685.55円)であり、一般的な目安とされる30〜50%の範囲内に収まっており、利益を適切に株主に還元しつつ、内部留保による事業成長投資にもバランス良く配分している姿勢が見られます。現時点での自社株買いに関する具体的な発表はありません。
SWOT分析
強み
- 建設・産業機械レンタルにおける全国展開と特定のニッチ市場(半導体工場、データセンター)への強み。
- 高い収益性(ROE 18.38%、営業利益率 12.16%)と健全な利益の質(営業CF/純利益比率1.39倍)。
弱み
- 自己資本比率(28.6%)と流動比率(0.72倍)が業界平均や健全水準に届かず、財務健全性に課題。
- 多額の有利子負債とレンタル資産投資によるキャッシュアウトが継続し、その管理が重要。
機会
- 半導体工場やデータセンター建設など、先端産業分野での設備投資需要の継続的な増加。
- M&Aや子会社化を通じた事業規模の拡大および海外市場への展開。
脅威
- 建設投資市場の変動、資材価格の高騰、人手不足など、外部環境による業績への下振れリスク。
- 金利上昇による借入コスト増加や、のれんの減損リスクなど、財務コストの増大。
この銘柄が向いている投資家
- 割安で高収益な中型株を求める投資家: 高いROEと低いPERに魅力を感じる方。
- インフラ関連や建設市場の成長に期待する投資家: 日本全体やアジアの建設投資の恩恵を受けたい方。
この銘柄を検討する際の注意点
- 財務状況の慎重な評価: 自己資本比率や流動比率の低さ、有利子負債の動向を定期的に確認する必要があります。
- 信用買残の水準: 信用買残が多いため、将来的な株価の変動要因となりうることを認識しておくべきです。
今後ウォッチすべき指標
- 自己資本比率と流動比率: 財務健全性の改善状況を確認(目標: 自己資本比率40%以上、流動比率100%以上)。
- 建設投資の国内外動向: 特に半導体工場・データセンター関連の投資計画や進捗。
- M&A後のPMI進捗とシナジー効果: 子会社化が順調に進み、業績に貢献しているか。
10. 企業スコア(詳細)
- 成長性: A (堅調な成長)
- 根拠: 2026年5月期の売上高は前年比+10.0%、営業利益は+10.1%と二桁成長を予想しており、M&Aやレンタル資産増強による事業拡大で堅調な成長が見込まれるためA評価とした。ただし、一株あたり純利益は微減予想であり、その点は注意が必要です。
- 収益性: S (高水準)
- 根拠: ROEが18.38%と極めて高く、営業利益率も12.16%と高水準を維持しており、株主資本を効率的に活用し、本業で高い利益を創出できているためS評価とした。
- 財務健全性: D (要改善)
- 根拠: 自己資本比率が28.6%(20%以上30%未満=C)、流動比率が0.72倍(80%未満=D)、Piotroski F-Scoreが1点(4点以下=要注意)と、全ての項目で基準を下回るか、低水準にあり、全体として財務の安定性にはリスクを伴うためD評価とした。
- バリュエーション: S (割安)
- 根拠: PERが8.45倍と業界平均15.0倍の約56%と非常に割安な水準にあり、PBRも1.21倍と業界平均1.2倍とほぼ同水準であることから、収益力や資産価値に比して株価に明確な割安感があるためS評価とした。
企業情報
| 銘柄コード | 372A |
| 企業名 | レント |
| URL | https://www.rent.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 5,890円 |
| EPS(1株利益) | 697.36円 |
| 年間配当 | 3.57円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6.6% | 9.7倍 | 9,328円 | 9.7% |
| 標準 | 5.1% | 8.4倍 | 7,548円 | 5.1% |
| 悲観 | 3.0% | 7.2倍 | 5,820円 | -0.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 5,890円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 3,763円 | △ 57%割高 |
| 10% | 4,700円 | △ 25%割高 |
| 5% | 5,931円 | ○ 1%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.17)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。